「ぼんがらもち」・「がらたてもち」

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6月30日は「夏越の大祓」
そして昔、7月1日が多賀大社の「お田植祭」で
この日に「ぼんがらもち」を作ったそうです。

上写真のサルトリイバラの葉で、
餡入り団子を包み、蒸したのが「ぼんがらもち」、
お上品に言うと「がらたてもち」。
とても楽しみなおやつだったそうです。
(多賀町多賀  60代 男性)


芹川の上流、「河内の風穴」の手前、
多賀町河内下村では、
お盆に作る餅なので、「ぼんがらもち」と言うそうです。
8月14日にお供えするそうです。

この地区では、14日は「ぼんがらもち」、
15日は「ぼたもち(おはぎ)」
16日には「ひねだんご・ひねりだんご」
と、日替わりでお団子やお餅をお供えするそうです。
(70代 女性)


5月末、多賀町一円にある一圓屋敷で、
「ぼんがらもち」つくりを体験しました。
教えて下さったのは、彦根市柳川出身の70代女性。

こちらでは、田植えの時「田見舞い」に、親戚や親元から
塩サバなどをいただいたお返しに、
田植えが一段落した6~7月に作り配ったそうです。

サルトリイバラ=ぼんがら=がらたて の葉が
琵琶湖近くの柳川では手に入りにくかったので、
ヨシの葉に「ちまき」のように団子を包む
「よし巻き団子」も作ったそうです。

「ぼんがらもち」の葉は、
防腐剤の役目をするそうで、
若くて柔らかい葉は団子と一緒に食べられるそうです。

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餡は、前の年に収穫し乾燥した「そら豆」で作るそうです。
小豆は高級品なのでそら豆で代用したそうですが、
そら豆で出来ていると言われても分からないほど、
見た目も味も小豆の餡そっくりでした。
上写真がそら豆餡。

「そら豆餡 作り方」
乾燥そら豆(2升)は、一晩水に漬けて戻します。
柔らかくなるまで茹でて、
目の粗いざるで皮をこします。
 
赤ザラメ(1.5㎏)と三温糖(1㎏)を加えて、
1時間半餡を煮詰めます。

餡を一口大に丸めます。

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「団子の生地 作り方」

1㎏の強力粉に1ℓの水を入れてよくまぜます。
一晩寝かせると、粘りが出ます(上写真)。
この生地が入っている「団子こね鉢」は信楽の鉢で、
力いっぱいに こねてもグラグラせずに安定する
優れものだそうです。

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生地を手に取り、あんを包みます。
手は、水で濡らしておくと、
後は、何度も手に水をつけなくても、ベタベタくっつきませんでした。
生地の手触りは、スライムのようです。

これを葉の上に流すように置き、
上からもう1枚葉を重ねます。

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5分程蒸して完成。

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団子を、米粉や餅粉で作る地域もあるようです。

「ぼんがらもち」は、隣町の道の駅で販売していました。
こちらのも、材料は小麦粉でしたが、餡は小豆でした。

最近では、乾燥そら豆の方が手に入りにくいそうで、
今回用意して下さったそら豆は、
岐阜県の千代保稲荷神社(おちょぼ稲荷)の市で買って来られたそうです。

私の実家(香川県)では、
柏餅と言い、こどもの日にいただいていました。
中の餅は、米粉団子だったような記憶があります。
西日本で、このお菓子は呼び名を変えて作られているようです。
「ぼんがらもち」の思い出、ありますでしょうか?


龍見