晩御飯担当の主夫業も、いつの間にやら15年目に突入しました。
まぁ、定番のもんは、だいたいレシピ見なくても作れるように。
和なら、醤油と料理酒とみりん、あるいはめんつゆで、
洋なら、コンソメスープの素さえあれば、
中なら、鶏がらスープの素とオイスターソースで、
なんとかなるもんですよ、ハイ。
その程度の水準で、という意味ですが。

ところが、たまに相方からご希望が出ることがあって。
なんか知らんけど、突然、シュクメルリが食べたい、と。
ご存知ですか、シュクメルリ?
数年前に、牛丼チェーンの松屋さんで、期間限定で提供されて、
その当時に話題になったことは、覚えていました。
ジョージア料理。

以下、無用のことながら。
未だに、ジョージアって呼んだあと、前はグルジアって言ってた国、
って付け加えないと、なんとなく落ち着かない。
ジョージアって、アメリカの州にもあるし、
『我が心のジョージア』 って名曲もあって、

加えて日本では、缶コーヒーのブランド名ってイメージも強いし。

グルジアからジョージアに呼称変更になった経緯に関しては、
2008年のロシアの軍事侵攻をきっかけに国交断絶したことから、なので、
もちろん、その意を汲み、尊重するものではあるのですが。
以上、余談。

希望があれば、それに沿うのも主夫道。
早速調べますと、あるんですな、レシピ。
しかも、松屋公式のんがありました。

基本は、こちらを参照。
まぁ、鶏のシチューなんですけど、ポイントはにんにく。
たっぷりのにんにく、です。
こちらのレシピでは、すりおろしにんにくを10g、
かっこ書きで好きなだけ、とあって、
なんならチューブのものでもいいのかな?って感じですが、
他のレシピでは、2人分でにんにく8片、なんて書いてて、
嘘やろ??と。1個丸々でも6片とかとちゃうのん?って。
(ホワイト6片とかいう品種、ありますやん?)
いろんなとこの説明を読んでも、とにかくにんにくたっぷり、
ってのがポイントである様子。

にんにくほど、国産と外国産の値段の差が激しい野菜も珍しいですよね。
中国産なら、3個で100円前後であるのに対して、
国産は1個で298円、とかでしょ。中サイズで198円なら即買い。
しかし、これだけ大量に使うとなると、中国産もやむなしか…
いや、まぁそこまで毛嫌いする必要も無いんでしょうけどね。
中国産の野菜とか、外食とかしたら、
知らんうちにいっぱい食べてそうやし。
と思案しつつスーパーの野菜売り場をウロウロしてると、
国産で、大きいサイズの立派なのんが6個も入って598円!
ってのがあって。
いつもなら、大量ならば安くなるってのがあっても、
使い切れなかった場合のリスクを考えて、
こういう大パックにはなかなか手が出ないのですが、
思う存分使えるこの機会、逃す手は無し。

レシピによっては、具材は鶏肉とにんにくのみ、
というのも多かったのですが、松屋さんのんは、サツマイモ入り。
幸いにもイモ好きのウチの相方が、箱買いしたストックがあるので、
そちらも使わせてもらって、生のパセリも、
偶然相方が森のような束を買って来たタイミングで、
こちらも思う存分、たっぷりと。
作り慣れていないものなので、それなりに戸惑いましたが、
行程としては結構シンプルで、作りやすかったです。
で、こんな感じ。
シュクメルリ
左のアボカドとエビのマヨ炒めは、元々は別のものになる予定でしたが、
アボカドを切ってみると、思いのほか固くて、生じゃ無理だな、と。
難しいですね、売り場で食べごろのアボカドを探すの。
それこそ、もう14年やってますけど、まだ分からん。

シュクメルリのお味は、というと…
うん、自画自賛ながら、美味しかった。
大量のにんにくも、しっかり熱を通してあるせいか、
においはほとんど気になりませんでした。
バターもたっぷり使ってるし、シチューよりは濃いお味で、
松屋さんでご飯と一緒に提供されていたのも、納得。
おかずに良し、アテにも良し。
ただ、問題は、ホンモノを食べたことが無いこと。
まぁ、こればっかりは、しゃあないわね。
美味しかったんだから、我が家のシュクメルリ的なナニカ、
ってことで、また作ってみてもいいかもしれない。

そんな感じで、14年目の結婚記念日のディナーは、シュクメルリでした。
面白おかしいこの生活も15年目突入。
ちなみに、結婚記念日早見表(そんなもんあるんですなぁ)によると、
14年目は、象牙婚式、なんだそうな。
象牙のように年齢を重ねて輝くように、ですと。
(象牙はワシントン条約に基づいた取引規制品なので、
今やゴールドより希少なのかもしれませんが。)
輝いてるかどうかはともかくとして、齢は重ねましたな。
今後とも、よろしゅうに、と。
ちなみに、ウチの相方、本日から泊りがけで、
またレースに参加しております。

こういう機会も増えましたが、そのたびに、
ただただ、健闘と無事のお帰りをお祈りするばかり。
そして、独りの晩御飯に、大量に余ってるにんにくを、
どう使おうかと思案中…