先日、毎年楽しみにしている映画の祭典、
米アカデミー賞の授賞式が、今年も行われ、
日本映画が初の3作ノミネート、内2作受賞と、
嬉しい結果となりました。
まぁ、もう何年も映画館に足を運んでいないので、
ノミネート作のどれも未見ですから、
なんの評価もできないんですけど。
そもそも、なんでそんなヤツが、
毎年嬉しそうに何時間も授賞式見とんねん?
(しかも同時通訳の生放送と、字幕付きの録画、両方。)
って話なんですけど、まぁ、好きなんですよ、
ああいう雰囲気。あと、スピーチ。

で、だいたい1年遅れのこの時期、昨年の受賞作が、
WOWOWで放送されます。
今年も、作品賞ほか7部門受賞と席巻した、
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
(タイトル、なげえ…通称『エブエブ』)が放送され、観ました。

ふむ。なるほどねぇ。
面白かったですけどね。
まぁ、正直、そんなにか?と。
演者は、素晴らしかったです。
主演のミシェル・ヨーはもちろん、やっぱり僕ら世代は、
あの『グーニーズ』に出てた東洋人の男の子が、
今こうやって大きな賞を受けるほどの活躍を、
というのは、胸熱です。
キー・ホイ・クァン、最高でした。
(wiki見たら、同い年じゃん。なんか、更に胸熱。)
ただ、この、最近特によくみる設定である、マルチバース。
なぁんかね、こう、イマイチ、ピンと来てない。
何かを選択をするごとに、運命が分岐し、
その数だけ別の宇宙(バース)が生まれる
つまりはこの世には無数に並行世界がある、と。
で、別の世界の自分にアクセスして、
その記憶も能力も手に入れる…並行世界って、そういうもん?
なんか、『マトリックス』でやってた、ヘリの操縦とか、
カンフーマスターとかの能力ダウンロードみたいよね。
イマイチ、ピンと来ない。
あと、指がソーセージになっちゃってる世界、
なんべんも出てくるけど、そないおもろい?
っていうか指ソーセージ、人類みんながそうなら、
別に主人公イブリンの選択の結果じゃないよね…?
生命が生まれず、岩になってたのも、そうだけど。

マルチバースねぇ…
スパイダーマンのんは、割とスッと入ってくるんやけど。

(オスカー、ジブリよりもこっちやと思ってたわ…)
っていうか、ハリウッド、マルチバース好っきやなぁ。

話は変わって。
素人ドラマ好事家として、昨年見た中でのベストは、こちら。

面白かった。ホント、ハマりました。
今、TVerでも数話見られるみたいなので、
未見の方には、ぜひ見ていただきたい。
オフビートなというか、脱力した無駄話が、
のちのちこう効いてくるのか、という展開の妙。
バカリズムさんの脚本に、完全にしてやられました。
でね、この作品、何度も何度も生まれ変わって、
というか自分として生まれ直して、人生やり直す、
前回こうだったから、今回はこう変えて、
ちょっと良くなる、ブラッシュアップする、
って話なんですけど、終盤にかけて、
大きな目標が出来てしまったことで、
子どもの頃から勉強とか、めっちゃ頑張らなければならなくなり、
それまでの繰り返し人生の中で、ずっと一緒だった二人の親友と、
すっかり疎遠になってしまう、という流れがあるんですね。
実はその二人のためにやってることなんですけど、
そのために二人との関係を犠牲にしなくちゃいけない、と。
非常に切ないシーンです。
これも、選択の結果。ある意味、マルチバース。

今、ここにいる、という事実が、
ありとあらゆる選択の結果だ、というのは、分かります。
人生を分けるような大きな決断だけでなく、
もしかしたら、着る服や靴、乗る電車やドアの位置、
踏み出したのが右足か左足かでも、運命は違っていたのかも。
そう考えると、僕は今、途方もなく細い道をたどって、
ここに辿り着いたのだろうと思います。
かの徳川家康は、
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし
という言葉を残したそうですが、
僕は、細い細い塀の上を、危ういバランスを保ちながら、
どうにかこうにか立っている、立ち続けて進むのが人生、
そんな風に感じます。達観できるような年でもないですけど。

そういう意味では、『ブラッシュアップライフ』のように、
生まれ直して、あの時点のあれをやり直したい、
こういう風に違う道を選択したい、と思わないでもないのですが、
でも、今のここ、この位置に立つためには、
本当に細い道を、一つでも違う選択をすれば来られなかった、
違う人生だった、ということを思えば、
うん、僕は、いいかな、やり直さなくても。
ここに来るためには、ひとつも選択を間違えられない、
なんて考えてたら、人生窮屈で仕方なかろうし。

ということで、辿り着いた今。ここ。
結婚15周年。
水晶婚式、っていうんですって。
透明で曇りのない水晶のような信頼、だそうな。
ふぅん、としか言いようが無い。
まぁ、めでたいこっちゃ。

今回の記念日メニューは、鯛めし。
鯛めしの素
鯛めしの素で、楽ちん。
正月に実家に顔を出したときに、ウチの妹からもらったそうで、
僕はすっかり忘れてて、パントリーで見つけて、
これ何?誰のお土産?って感じだったんですけど。
めでたい日には、鯛。ええよね、と。
いつもは5分づきに精米するのですが、お祝いですから、
今日は白米!白いご飯!
鯛とごんぼの炊き合わせ
ついでに、づくしと言うほどにはなりませんが、
鯛とごんぼの炊き合わせで、めでたい重ね。
ごんぼ、言うよね?
方言、って紹介されることが多いようですが、
結構全国的にある呼び方みたいで。
年代っていう説も。
野菜の名前としては、ごぼうですけど、
料理名になったら、ごんぼ、って呼びたくなります。
あくまで、個人の感想。
そして、子供のころからあれだけ嫌ってたごんぼを、
今美味しく食べられるようになったのも、
様々な選択、様々な料理を作って食べてきた、
この15年間の結果です。
お祝いのお食事
こんな感じで。まぁ、ええやろ。
あんまりお祝いのご馳走っぽくはないけど、
一応、お吸い物の蛤も珍しく国産だし、
わかめも大阪湾で取れた地のもの。
充分よ。ごっつぉよ。

狭くて長い道のりを経て、迎えた16年目。
毎日わろて暮らす面白おかしい日々は、まだまだ続きます。
細い細い塀の上から、僕が転がり落ちない限りは。