2007年01月09日

新春経済講演会 竹中平蔵編



竹中平蔵氏講演 要点まとめ

1、安倍政権どうなるか
 改革は続くのか?
 安倍政権、改革成功の条件「パッションと戦略」
 予算はなかなか良い。
 基本線を踏み外していない。
 2010年初頭にプライマリバランスの赤字をなくすために消費税を引き上げる必要はなくなった。
 「戦略は細部に宿る」が、戦略にいくつかほころびが見られる。
 たとえば、社会保険庁。国税庁に権限を「移管」するとずっと議論してきたはずなのに権限を「委託」することに言葉がさし変わった。「移管」の場合、権限は国税庁にある。「委託」の場合権限は社会保険庁に残る。こういうことを見逃してはいけない。
 たとえば、金利。グレーゾーン金利を規制しようとしている。上限を決めるというのは価格を絞ること。価格を絞る⇒供給が減る。貸金業者の倒産が増えている。
 このほころびではすぐに経済が悪化することはない。が、この先5年10年経ったときにほころびは大きな裂け目になる。
 たとえば、政府系金融機関の民営化。天下り先となるため阻止しようとするのは目に見えている。これをちゃんとできるかどうか、サポートする周りの人がいるかどうかというのがキーになる。

2、今年の日本経済展望
 2007年問題。団塊の世代の退職。退職金の支払いは増えるが、通常の賃金の支払いは減る。消費のパワーはあるのでそれ次第。
 不動産バブル崩壊。負の資産効果がどれくらいあるか。が問題。
 アメリカ経済1%の減速。それよりもアメリカ減速⇒中国減速⇒日本減速 という連鎖の影響が心配。
 中国の不良債権問題は将来の不安要因(25%くらいあるんじゃないかという試算もある)
 政治イベント(万博、オリンピック)によってマーケットによる調整は先送りになるとおもう。
 当面日本経済はゆるやかな回復が続くと思う。
 しかし、デフレは終わっていない。名目GDP2%(実質GDP2%+インフレ0%)を目指していたが絶望的になった。
 消費者物価(生鮮食品とエネルギーを除く)がマイナス。GDPデフレーターは−0.7%
 政府と日銀が説明する責任がある。名目GDPがあがると、税収が上がるから消費税を上げなくてもよい。という論理が成り立つが、それがいえない。これは問題である。
 10年前のアメリカの経済に良く似ている。ニューエコノミー論。アメリカの潜在成長率は3%。日本も同程度の能力はあるのではないか。
 いずれにしても2007年は重要な年。改革が進んでいると国民にアピールできれば参院選も勝てるだろう。


3、素朴な疑問について
 ・格差問題
   格差は広がっているのか?⇒よくわからない。統計調査が古いものしかないから。失われた10年の間にすでに緩やかに格差は広がっていた。これは統計調査からわかっていること。ITの拡大によっても世界的に格差は広がっている。小泉改革によって格差は広がったというのも根拠がない。そもそも、格差は問題なのか?所得が高い人のが悪いのか?悪くないと思う。ただし、所得が低い人は問題。貧困調査をして対策すればいい。

 ・景気回復と実感
   名目所得(手取り)で所得が上がらないと実感がない。デフレだから実質所得はあがっているがそんな事いわれても実感がないのは当然。いざなぎ景気では名目所得2.2倍、バブル崩壊後の名目所得1.04倍。実感がないのは当然。しかもベースマネーが前年に比べてマイナス22%。まだデフレは続いている。この対策を早くしなければならない。

 ・企業が潤ってるけどと家計が潤わない
   労働分配率が5年間に75%から65%くらいになった。がその前の10年間に65%から75%になっている。つまり、バブルがはじけて賃金を下げずに払い続けてきて、ようやく15年前の水準にもどったといえる。

 ・中国・インド
   恐ろしい脅威となるだろう。日本がゲートウェイ国家として成長すれば未来はある。




(`・ω・´)FXは運と勘と努力

taichi_mt at 01:38│Comments(1)為替日記 

この記事へのコメント

1. Posted by 裏アルバイト研究人ヨシキ   2007年01月09日 17:18
こんにちはブログ読ませてもらってます。それにしてもなんか冬なのに暖かいですね。それなのに暴風って・・・スノボ行きそびれちゃいました(笑)

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