臨床心理士の倉石聡子さんを迎えての
アートセラピーWSを開催しました。
今回のWSは、自分の中にある道の絵を
描くことからスタート。

会場が和室であったこともあり、
寝転がったり自由にリラックスして
思い思いの「自分の道」を絵にして
いきました。
例えば、僕(田渕)は前夜に見た満月の
イメージと、かつてブルガリアでみた
海辺のイメージを重ね合わせて、
満月が海面に映った月光のキラメキ
の道を描きました。(一番左の絵)
※ブルガリアの海の映像は7月公演に出てきます。

その後、小グループでそれぞれの
絵について語り合ったのですが、
その話し合いの中で、僕がその絵を
描いたのは、前夜の幸せな気持ちを
大切にしたい、人とも分かち合いたい
という願望であったのだと気がつきました。
満月をいっしょに見ていた友人の中に
来月出産予定のお腹の大きな女性が
いたのですが、その幸せなやさしい
オーラのようなものを、満月が祝福し
包み込むかのように感じたイメージを
人に伝えたかったのです。
他の人の絵にもそれぞれの望みであったり
「人生の道」とでもいうような様々な
想いがこめられていました。
それぞれの想いがこめられた道が
つながってひとつの輪になったときに
そこにあたたかな物語が生まれ、
自分の絵がみんなの物語の舞台と
なりました。

中には自分のつらさや悲しみを
絵にこめた方もおられたようでしたが
ひとつの大きな物語になることによって
自分の物語も共有され、理解され、
包み込まれたかのような安心感が
生まれたように思いました。
輪になってつながるという行為自体が
何かあたたかな世界とつながる象徴の
ようにも感じられました。
最後にみんなが物語の登場人物
として物語世界を演じたのですが、
演技などは未体験の人から
ノリノリの人まで、それぞれの
スタンスで楽しんでおられました。

即興のユニークな演技に
何度も大きな笑いが起こり
場に陽の気が満ちていきました。
自分の物語を人が演じてくれること、
人の物語を演じてその世界を創ること、
その共同作業によってさらに一体感が増し、
ある種の高揚感をもたらしたように
思いました。
始まる前に
「こういうWSは初めてで何をするのか
ちょっと不安なのですが…」
と言っておられた方が、素敵な笑顔で
帰っていかれたのがとても印象的でした。
講師の倉石さんのやさしくあたたかく
そして的確なリードと、TAICHI-KIKAKUの
もつ世界がいい出会いをしたWSとなりました。
秋にまた企画します!!!
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