猫の欠伸研究室(アーカイブ)

~淡々と飽きもせず……~ チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」

2007年06月

 昨日の分です。

 昨日の朝、出がけにお会いした、お隣の奥様から、「ご主人、相当お疲れのようですよ」と、家内が言われたようです。たぶん、クビが折れて、トボトボと歩いていたのだと思います。さすがに疲れ果てて、早く寝てしまいました。ようやく、久々の週末連休に到達し、ホッとしています。

 さて、その昨日のできごとですが、午後から夕方にかけて、昨年度の、大学の特別研究奨励費の補助を受けた研究の報告会が、医学研究科で開催されました。口頭発表が数件と、あとは、いわゆるポスターセッション形式での発表でした。

 われわれのプロジェクトは、人間文化研究科のTk先生が、代表として、ポスターを作って下さり、責任者を務めてくれていますので、顔を出してきました。ついでに、他の発表を見たり、学長にお会いしたりして、ポイントは押さえてきたかな、というところです。

 発表は、医学研究科と薬学研究科のもので、おおよそ2/3を占めていました。当然、先端的な研究が多いので、われわれにはチンプンカンプンです。きちんと見てきたポスターは、男女共同参画のものです。これは、知り合いの医学研究科のKrさんや、人間文化研究科のNnさん、Ymさん、Snさん達の共同研究です。それから、われわれのプロジェクトメンバーである、医学研究科のHd先生の発表です。Hd先生は、脳神経生理学が専門ですので、その発表は、多少は、理解できます。

 会場では、久しぶりにNs学長にお会いし、今年度のプロジェクトの進行状況などについておはなししました。学長からは、「市との連携をきちんと取って、進めて欲しい」と言われました。教育委員会指導室と、教育センターの両方と連携がとれていますので、その点はぬかりないと思います。

 ところで、研究室の方は、D1のSbさんの研究指導と、後期課程の心理学研究特講の授業でした。Sbさんは、他のことが忙しくて、何も出来なかったようでした。研究室に来る前に、その旨をメールしたというのですが、大学のアドレスにも、ケータイにも、プライベートアドレスにも、メールが届いた気配がなく、う~ん、ビビって、全然違うところにメールしたのではないかと思います。研究室に来てから、「今日は、ここで勉強します」と言うことになりました。

 夕方の心理学研究特講は、英文のレビュー論文を読んでいますが、結構ハードです。そのためか、エアポケットに陥る回数が増えています。「それ、どういう意味?」「何を言ってるか、分かる?」という質問をよく発するようになりました。ところが、Sbさんは、まだ、当研究室の“不滅の用語集”に馴染みがなかったようで、これらが、“間違っているよ”という内容の婉曲表現であることに気づいていなかったのです(爆)。

 さすがに昨日は、婉曲表現だというネタ晴らしをしましたので、ドッと疲れたようで、「だんだん自信がなくなってきました」とおっしゃっていました(笑)。

 その後、博士前期課程の受験相談をお一人の方と済ませてきました。大変熱心なことがよく分かりました。入試がありますから、即断即決とは行きませんが、ぜひ、研究室のメンバーに加わって、一緒に勉強したいと思います。

 ところで、ようやく連休ですが、完全オフには出来ないな、というところです。3年生のレポートをそろそろ返却しないといけませんから、残り約40名分のチェックを済ませたいと思っています。

 今日は、ハードであった6月を象徴するような1日でした。

 午前中は年休でしたが、定例の病院受診でした。8時45分に診察券を出して、診察が終わったのが、9時半過ぎ。さて、ここからが、結構な時間がかかりました。会計が10時10分になったのです。いつもであれば、会計を済ませてから、薬が出るのですが、今日は、順番が逆になるくらいでした。

 診察の結果は、可もなく不可もなしで、これまで通りの処方が続きました。主治医は、休日くらいはしっかりと休んで下さい、と言って下さいました。

070628_142401  午後からが、ハードでした。まさにタイトル通り、the hardest dayといって、決して過言ではありません。名大の授業が、14時45分から16時15分です。地下鉄で行くときは、時間の余裕を見込んで、桜山を13時50分過ぎの電車に乗って、名大には、14時20分過ぎに尽きます。名古屋大学駅には、14時15分につくのですが、そこから地上に出るまでに5分もかかるのです。エスカレーター3台を乗り継ぎます。

 今日は、授業は、しっかり16時15分までかかりました。地下鉄は、16時30分頃の電車に乗り、桜山駅着が、16時50分くらいです。

 実は、16時半から、学部運営委員会が開催されています。他の先生方のご都合もあって、小生は遅刻しますという前提で、今日の会議となったのです。会議室には17時頃に顔を出したのですが、机上には、厚さ2センチくらいの資料が置いてありました。しかも予定された議題の前に、臨時の議題の話が、30分ほど続いたようです。途中から参加すると、何となく要領を得ないままの時間が結構ありますが、今日は、17時50分から、博士前期課程の精神保健看護学特論�Uがありましたので、遅刻をした上に、早退をしてきました。結局、会議には、短時間出席はしたのですが、とくに発言をする機会もなく、何のために出席したのかよく分からないまま退席してきてしまいました。

070628_142402  大学院の授業は、英文文献の講読ですが、ただし、いかに読むかということを教えるために、演習形式で、“外書講読”をしました。院生が1文ずつ音読し、和訳し、コメントや解説をするという授業です。その結果は、“え~っ、一言でいうと、大変でした”。そもそも音読からして、相当怪しく、日本語も、「どういう意味?」と聞かざるを得ないものでした。

 やむを得ず、構文や単語の意味、熟語などについての解説もしつつ、授業を進めましたが、1時間半で進んだのは、本文で20行くらいでした。20ページの誤りではありません。20行です。

 昔、自分の学部学生時代の外書講読を思い出しました。「それはどういう意味?」「○○070628_142403 と△△とは、どう違うの?」など、当時のわれわれには、きわめてレベルの高い質問を去れ、そのたびに、ぎこちなく頭を働かせていた(正確には、働かせようとしていた、ですねぇ)ことを思い出します。その授業も、1コマで、1ページも進みませんでしたが、1語たりとも疎かにしてはならぬ、ということを叩き込まれたと思っています。文学部の外書講読演習であれば、たいてい、似たような状況だったと思います。

 レポーターのUzさんも、単語は相当調べてきてありましたが、英語の構文が分らなかったり、熟語を見落としていたりと、相当苦労して、日本語に置き換えようと努力していました。他の院生達も含めて、相当程度、鍛え甲斐があるなというのが、正直な感想です。まぁ、来週以降もしっかりやることにしましょう。

 ということで、今日は、とくに昼からは、休む間もなく、ゆっくりとお茶を飲むまもなく、大車輪で活動していました。今日のように、移動→活動→移動→活動→移動→活動となると、気持ちも落ち着きませんし、身体的にも疲労困憊します。まさに、最近まれに見るthe hardest dayでした。

 やらねばならぬことはない訳ではありませんが、お疲れになりましたので、よい子は、そろそろ寝よう、と思います。

 写真は、いずれも名大の東山キャンパスで撮影してきました。

 あまりにも蒸し暑いので、自分のことは棚に上げての、閑話休題です(日本語が変ですね)。

 ビリーズ・ブート・キャンプのビリー隊長が来日し、あちこちのマスコミに出まくっていました。DVDの発売元が、名古屋の通販会社だということもあって、メ~テレのどですかなどは、盛んにビリー隊長の話題を取り上げていました。

 ここからが、まさに自分のことは棚に上げてなのですが、どうも、ビリー隊長のお腹には、贅肉とおぼしきものが、あるような気がしてなりませんでした。テレビで何度見ても、そう思えたのですが、mamekichiが見た限りのテレビ番組では、それを取り上げたり、追求したものはありませんでした(もっとも、昼間、仕事をしている間のバラエティや、ワイドショーは、知りませんが)。

 今日、帰り道に、週刊文春を買ったら、それを皮肉った記事が載っていました。さすが文春、オレと同じことに気づいたか、と思いました(お前は何様だ?といわれますね)。訂正しますが、同じ疑問を持った人がいた、ということで、少々嬉しくなりました。記事によれば、ビリーは、インタビューに答えて、あれこれ言っていたようですが、結局、体重がオーバーしていることや、次のDVDに向けては、ダイエットをして(!? しかも、ペプシコーラを飲むのをやめる、とありました)減量すると答えていました。

 私は、別にちっとも構わないのですが、「なぁんだ、営業用のブートキャンプなのか」と、妙に納得できました。自分の体重を落とすには、ダイエットなのだそうです。ちょっと笑えました。

 梅雨は、どこへ行ったのでしょう?今日の予報では、この夏一番の暑さということでした。

 さて、今日はアポイントはありませんでしたが、back orderを解消すべく、出勤して、添削やられポート読みやらに励みました。が、とても、在庫一掃というわけには行きませんでした。添削の方は、急ぐものはすべて解消できたのですが、レポート読みや、資料整理は、途中までで、時間切れでした。

 研究室は、冷房が入っているのですが、今日は、さほど涼しいようには感じられませんでした。外が暑かったせいでしょうか?帰り、桑名駅から自宅までも、結構蒸し暑く感じられました。もう少し、風でもあれば違ったのでしょうが、過ごしにくい季節です。

 アポはなしでしたが、地域看護学のKd准教授が、看護研究サポートの件での相談に、また、学部3年生が、“箱庭療法の文献をください”といってやってきたのと、精神看護学のKt准教授が、院生の修論を返却に来られました。その他、I助教は、「今日は、学内演習です」と言ってきたのと、「図書館へ行きますが、用事はありますか?」と確認に来てくれました。図書館には、研究用図書の貸し出しが1件ありましたので、受け取ってきてもらいました。ありがたいことです。

 その他、もろもろと細かい仕事やら、連絡やらを済ませました。レポートは、臨床心理学の看護版応答態度診断テストに取りかかりました。出来れば、来週、返却したいと思っています。明日は、時間がありませんので、金曜の午前中に大車輪でやらねば、と思っています。その臨床心理学のQ&Aも、処理しなければなりません。質問カードを持ち帰ろうと思ったのですが、忘れてしまいました。

 添削は、今年、修士を修了した、Fkさんと、Fjさんの学会抄録と、Mnさんの論文原稿でした。学会抄録は、基本的にオーケーを出しましたので、あとは、それぞれに、最終的に原稿を目を皿のようにしてチェックしてもらって、ミスがなければ提出してくれるよう頼みました。論文原稿は、いろいろと考えたのですが、「書き直して下さい」と言うことにしました。抄録は、さほど多数の人がみるものでもありませんし、学会発表用のものですから、多少のことは構わないのですが、論文となると、半永久的に残りますので、文章を書くのにも、推敲に推敲を重ねる必要があります。ということで、Mnさんには、了解してもらって、書き直しをお願いしたいと思っています。

 ところで、明日は、午前中に定例の受診です。このところ、休日が少なく、出張など用事が多かったので、身体的には、少々疲れ気味ですが、気分的には悪くはありません。午後は、名大の非常勤の授業、夕方には、学部運営委員会(これには、時間的に間に合いませんので、遅刻すると予告してあります)、夜は、博士前期課程の授業です。特別に、英文講読について取り上げることにしました。どのような英文和訳が出てくるか、楽しみでもあり、恐ろしいようでもあります。

 午後からは晴れる、という予報でしたが、ややハズレでした。晴れてこず、蒸し暑い午後でした。

 午前中、2時間目に、学部3年生の臨床心理学の授業を済ませ、トンボ返りで桑名に戻りました。13時半から、教育研究所で、特別支援教育推進コーディネーターの先生方を対象とした、WISC-�Vによるアセスメント研修会でした。

 前回から、約1ヶ月が経過しています。そこで、今日は、“復習&発展”というのが、隠れテーマでした。最初は、前回実施した、群指数での比較や、プロフィールパターンの復習から入りました。説明が進むにつれて、先生方の記憶も徐々に戻ってきたようです。高齢者対象の心理療法の一種に、回想療法(eminiscence work)というものがありますが、似たような手続きで、前回の記憶を呼び戻す作業から入りました。要するに、「あ~、そういえば、そうだった」ということです。

 その後、WISCやK-ABCなどの心理検査で用いられる、プロフィール分析という方法の説明を行いました。これは、“2つ以上の下位検査に共通するパターンから、特定の能力や影響因を見いだす”という方法です。しかし、この分析で見いだされた、能力の強・弱は、あくまでも仮説というものです。仮説ですから、それを検証する必要があるのです。

 そして、この仮説を見いだすというところまでは、機械的作業で、ケアレスミスさえしなければ、誰でも到達できるレベルです。その後の、仮説検証が、実証的作業、つまり、相当のブレイン・ワークになります。仮説として上がってきた能力や影響因が、何を意味するかについては、用語解説があるのですが、ここで、大きな問題が1つあるのです。

 つまり、用語解説に説明されている内容は、かなりアカデミックに書かれていますので、それが、具体的な子どもの行動として、どういう意味をもつのかという点は、言わば、もう一段階、“和文和訳”とでも言う作業が必要になります。今回は、paper clientで、事例としてまとめられたものの説明から、その証拠を探す必要があるのです。これは、相当難しい作業が必要になります。先生方の脳の活性化に貢献したのではないかと思えるくらいです。

 当初の予定の30分では、とても出来ない作業なのです。つまり、相当程度真剣に取り組まないといけないのです。その証拠に、プロフィール分析を実施しているときには、結構、「これであってる?」とか、「ここは、どうなる?」という感じで、盛り上がりながらやっていたのですが、証拠(当節流行りの言葉では、evidence)を見つけるのは、かなり頭を使う必要がありますので、コーディネーターの先生方も、無駄話は一切なしで、研修会場が静まりかえるくらい、集中していらっしゃいました。

 おそらく、今日、参加された6名の先生方は、注意の集中や、その持続時間には、全く問題なし、と判定されるくらいでした。

 予定した時間になっても、どなたからも、「できた!」という反応がありませんでしたので、これは、次回(7月24日・火)までの宿題としました。ちょうど夏休みに入った頃ですので、これが、今日のタイトルである、“夏休み前の宿題”ということなのです。小中学校の先生方も、最近は、夏休みは、研修がたくさん入って、大変そうですが、ここは一つしっかりやってもらわなければ、ということで、少々厳しい宿題となりました。

 次回は、その発表というわけではありませんが、先生方から、分析結果を示していただき、それに基づいて、議論をするという形式の研修になります。一方的な講義よりは、遥かに実り多くなると思います。7月24日(火)が、とても楽しみです。

 明日は、アポはありませんが、書類仕事や、原稿チェックがありますので、出勤して片付けようと思っています。

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