猫の欠伸研究室(アーカイブ)

~淡々と飽きもせず……~ チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」

2010年11月

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 今日は、すでに“カワセミ、撮ったどー!”というエントリーを書いています3c108cf0.jpg
が、散歩の本来の目的は、こちら、“照源寺の紅葉(2010)”でした。照源寺は、桑名市東方にある、浄土宗のお寺です。東海山照源寺が、正式な名称です。桑名藩主・松平越中守定綱公と、その殉死者(福本伊織李俊、樋口助右衛門義弘)の墓所が、この寺にあります。何度もこのブログでも取り上げていますが、桑名駅からほど近いところにありながら、大変静かで、落ち着いたお寺で、私の好きなところで、よく訪れています。

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 私のイメージでは、“紅葉の美しいお寺”です。いわば、マイ・紅葉スポットなb19bf7b3.jpg
のです。11月も末日になりましたので、紅葉ももう見頃のはずというか、今を逃すと今シーズンは、見られないかも知れないと思って、今日、出かけた次第です。私の趣味を押しつけるようなものですが(というか、もともとこのブログが、ほとんど自分の好み、趣味、関心で成り立っていますが……)、ご覧ください。

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 最初の写真は、山門の外から撮ったものです。3枚目502ec818.jpg
は、参道からご本堂を望んだもの、2枚目は、本堂の扁額です。以下、境内を撮影したものです。あまり講釈をこね回すよりは、写真をご覧いただいた方が よろしいかと思いますので、文章は、もう最小限にしておきます(爆)。

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 今日も、いつものようにとても静かでした。お墓参りの方が、3組ほどいらっしゃった以外には、保育園の可愛い子ども達6名が、2人の保育士さんとやってきていただけでした。子ども達は、紅葉を見上げたり、落ち葉拾いをして遊んだりしていました。

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 紅葉以外の話題も一つだけ。境内には、夫婦松があります。日本の名松百選の一つに選ばれているそうですし、桑名市指定の天然記念物でもあります。根元からほぼ水平に出ている、それぞれの太い側根が 互いに癒着して連立しているため、夫婦松と呼ばれています。松の種類は、黒松です。このほかに、寺宝としては、唐の玄宗帝が護持されていたという仏舎利や、谷文晁による“清涼寺釈迦如来像“三幅対(文化7年、1810年)、江戸時代前期の“風神・稲妻・雷神”三幅対などがあるといいます。機会があれば、是非一度拝観したいものです。最初に触れました“松平一統墓所”は、三重県指定文化財ですし、修理を終えた山門は、寛永元年(1624年)建立で、桑名市指定文化財です。

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 ようやく、やっと、カワセミのきちんとした写真が撮れました[E:happy01] 本日、11月30日、ちょうど午前11時くらいのことでした。今日は、市内の照源寺まで、紅葉を観に行ってきたのですが、その帰り、市内福島あたりの大型マンションの北にある水路のところで、水面すれすれに、きれいな青色をした小鳥が、矢のように飛んでいくのに気づいたのです。慌てて、ちょっと戻って、ソーッと近づいて、4枚ほど、写真を撮らせてもらえました[E:scissors]

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 それらのうち、ピントがよく合っていた2枚をここに載せました。いやぁ、ラッキーでした。前回は、薄暗くて、ピントも甘い、“とりあえずカワセミがいました”という、アリバイのような写真でしたが、これで桑名にもカワセミがいるということが確実に証明できました。このあたりでは、過去にも数回、遭遇していました。先だっては、わが家の近くの惣構堀の水路でも、飛んでいるのを見かけましたが、ごく近所にカワセミがいるというだけで何となく嬉しくなります。

 という嬉しいことがありましたので、オッサンにはに合わないルンルン気分で散歩を続けられ、1時間半ほどで、4�q歩いてこられました。照源寺の紅葉は、きれいでした。これは、また後で、別のエントリーにします。その他、今日の散歩でであったのは、ケリとカワラヒワでした。

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 まず、カワラヒワです。電線に、合計6羽ほどが止まっていました。そのうち、3羽の“そろい踏み”です。どこやらの海○蔵さんは、何やら怪しげな相手との、怪しげな抗争に巻き込まれたようですが、こちらはきわめて健全。お日様の下、清く、美しく、正しくであります。

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 そして、おなじみになりましたケリさんです。今日は、3羽、見かけましたが、いつも、ケリがいるあたりですので、ひょっとしたら顔なじみのケリかも知れません(笑)。小さな交差点をひょいと曲がったところの田圃にいました。“逃げられるか”と思ったのですが、幸いそうでもなく、トコトコと歩いて離れていきました。

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 上のケリとは、また別のケリです。こちらは、2羽で、近くの田圃にいまし9cd51006.jpg
た。10数メートル先で撮れた写真です。ただし、SP560-UZの18倍光学ズーム+トリミング処理をしています(今日の写真は、全て同じですし、AUTOで撮影しています。ただし、色や明るさの修正は施していません)。

 ということで、あまりにも嬉しくて、スキップをしながら帰ってきてしまいました(ウソです)。気分的には、スキップでもしたいくらいではありましたが……(爆)。

 

以上、「カワセミ、撮ったどー!」のご報告でありました m(_ _)m

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 今朝は、7時に3.2℃という最低気温を記録したくらいで、寒い朝でした。しかし、今週は、月・水・金あたりに外出リハビリをしようと考えていましたので、予定通り、実行することにしました。本日、行き先は、名古屋の鶴舞公園近くにある、古書店・大学堂書店としました。学生時代には、よく通っていた古書店ですが、リアル店舗には、このところはすっかりご無沙汰でした。“古書案内”を送ってもらっていますので、それを利用したり、ネットで注文したりということは、ときどきしてはいたのですが。

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 いつもどおり、桑名駅を9時38分の準急名古屋行きに乗車。名古屋で、地下鉄東山線に乗り変え、さらに伏見で鶴舞線に乗り変えて3駅目、鶴舞駅で下車です。ほぼ10時半に鶴舞に到着。ここで小さな失敗を1つ。久しぶりに行くというので、ネットから地図を印刷してきたのですが、忘れてきてしまいました。鶴舞駅4番出口と記憶していたのですが、これがトンだ思い違いでした。最初の写真は、まだミスに気づかず、4番出口を出て、鶴舞公園の入口に出てしまったところです。地下鉄入口の奥に見えるのは、名古屋市公会堂です。そして、2枚目は、鶴舞公園の中央にある噴水塔です。

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 朝から、いつものように眠気とふらつきがあり、イマイチスッキリしない頭でしたので、横断歩道橋に上がって、辺りを見回し、ようやく間違いに気づきました。本当は、6番出口から徒歩30秒なのでした。しかし、4番出口を出てすぐのあたりで、シジュウカラの番を見かけましたので、ちょっとトクした気分も味わえました。慌ててしまいましたので、残念ながら写真には撮れませんでした。

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 ということで、若干ウロウロしてしまいましたが、どうやら無事に到着。こちらがその大学堂書店さんです。店や、この店がある商店街の雰囲気は、学生時代のままといってもよいくらいです。BOOK OFFなどとは、かなり異なった、いかにも古書店という雰囲気が漂っていて、「さあ、入るぞ」と気合いを入れてしまいました。とくに、これという目的の本はありませんでしたので、一通り店内を見て回り、心理学関係の古書を見てきました。昔のテキストなど、興味を引くものもありましたが、今日のところは、パスです。

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 大学堂書店さんから、ちょっと鶴舞駅の方に戻ったところに、もう一軒、山星書店さんという古書店もあります。ここも、学生時代には何度か来たことがあるはずですが、大学堂さんほどハッキリとは記憶に残っていませんでしたm(_ _)m こちらも、ちょっと覗いてきました。

 初めの方に書きましたが、今日も、眠気、ふらつき、頭重感の3点セットがあり、少々疲れてきましたので、40分ほどで退散することにしました。帰り道、近鉄パッセの星野書店に立ち寄って、新書と文庫を探したのですが、読みたいと思っていた本はなく、代わりに“博士漂流時代-「余った博士」はどうなる?-、榎木英介、ディスカバー21)”を購入してきました。桑名の三洋堂でも見かけ、その後、“5号館のつぶやき”さんのブログでも紹介されていましたので、気になっていたものです。

 帰りは、近鉄名古屋駅12時1分の急行。家内が不在ですので、コンビニで昼の弁当を買って、12時45分に帰宅という次第です。疲れましたが、昼食後1時間ほどゴロゴロしていましたら、回復して来ました。

 そうそう、今日は、午前中に予約が取れませんでしたので、これから歯医者です。もっとも、朝出かけるときに歯科の主治医には遭遇したのですが……。

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 昨日は、ケリで、今日はシメ(?)ですが、いずれも鳥の名前です。野鳥になじみのなかったころには、こんな名前の鳥がいるとは思ってもいませんでした。が、いずれも鳥の名前です。

 今日も、出かけるのは遅くなってしまい、10時過ぎだったのですが、1時間半ほどをかけて、4�qほど歩いてきました。まぁまぁ、元気です。ただし、少々ふらついておりますし、眠気は相変わらず残っています。春日神社、九華公園、住吉、諸戸氏庭園のコースです。銀杏は、九華公園のものです。

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 さて、こちらがそのシメ(?)です。たぶん間違いはないと思うのですが、これ1枚しか撮れませんでした。スズメよりは、一回り大きい鳥です。何となく、独特の存在感のようなものがあります。去年も、何度か九華公園で撮影していますが、これも九華公園での写真です。

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 その九華公園ですが、カモたちの種類、数が増えていましたし、ユリカモメも2f3a7c46.jpg
多くなってきました。12月も目の前ですから、いよいよ冬の鳥たちが主役になりつつあるようです。昨日と同じことでは、あまり藝がありませんが、ユリカモメも、正面からのショットが撮れました。こちらは、昨日のケリとは違って、何となく品格のある表情になりました。

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 ところで、春日神社に立ち寄りましたので、中橋(この赤い橋です)のゴイ5ffb5885.jpg
サギ・コロニーも、ついでに見てきました。こちらも、前回出かけたときよりも、数が増えていました。ゴイサギの親(右)は、何やら覗き込んでいるかのような、ユーモラスな姿勢でいました。昼間は活動休止の時間帯なのですが、何かよほど興味を引くものがあったのでしょうか?

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 こちらは、幼鳥のホシゴイ、3羽です。3羽ともそれぞれ同一の個体ですが、どうも2羽は何か、親和関係にでもあるかのようですが、左端の1羽は、ちょっと微妙に距離を置いているように見えます。などと書くと、ちょっと擬人的に見過ぎているのかも知れませんが……。ちなみに、心理学分野では、“モルガンの公準(Morgan's canon)”というものがあり、「ある行動がより低次の心的能力の行使の結果であると解釈できる場合は,その行動をより高次の心的能力の行使の結果であると解釈するべきではない」という、動物行動の解釈における原則があります。

 近着の“心身医学”(50巻12号,pp.1197~1202,2010年)に、「うつ病について」と題して、精神科医の柏瀬宏隆先生が、精神科医としての臨床経験に基づいて、心療内科医がうつ病診療を行うにあたって、主として初診の時点でのポイントをまとめておられます。

 いつも日曜日は、“著書から”のシリーズに当てていましたが、先週に引き続いて、特別にこの論文の概要をご紹介しておきます。うつ病で苦しんでいらっしゃる方にとっても参考になるところがあると思うからです。以下、引用を交えつつ、まとめさせてもらいました。

軽症うつ病
まず正しく,うつ病を診断することである.訴えている身体症状の背後にうつ病がないかどうか(仮面うつ病).逆に,身体疾患の始まりや,身体疾患とうつ病の併存(コモビデイティ)の可能性はないかどうか(身→心症).身体症状を伴ううつ病と身体表現性障害(somatoform disorder)とを鑑別する.<中略>

簡略な生活史と,発病状況を確認する.

早朝覚醒・症状の日内変動などのリズム障害や,うつ病の家族歴がないかどうかを確認する.これらは,内因性うつ病の指標となる.既往に軽躁状態,躁状態がないかどうかを見逃さない.初診時,単極性うつ病と思っていたところ,経過をみているうちに双極性障害(操うつ病)とわかるケースも少なくない.軽躁状態の間は来院せず,後でその間が軽操状態であったと知らされることもある.<中略> 若い,特に女性患者を診察した場合には,双極性障害(I型,II型)の可能性もあることを念頭に置いておく.

自殺念慮の有無は,必ず確認する.<中略> 一人で来院し,しかも自殺念慮がある場合には,自殺しないことを約束させて,次回は家族と一緒に受診するように伝える(この時,1週間分以上の投薬はしない).

女性患者の場合には,月経周期,妊娠,産後,更年期ではないかどうかを確認する.

病前性格(および病前適応)に注意する.メランコリー親和型(Tellenbach, H.)か,未熟的・回避的か.他者配慮的・自罰的か,自己中心的・他罰的か.

心理検査では,少なくともSDS(Sellf-rating Depression Scale:自己評価式抑うつ性尺度)は実施しておく.<後略>

現代型うつ病
「現代型うつ病」といわれている病型に対しては,筆者は批判的である(柏瀬,2009).「現代型うつ病」は要するに,双極II型障害か,軽症内因性うつ病か,気分変調性障害(神経症性抑うつ,性格の問題)かの3つに,集約されるからである.

・「逃避型抑うつ」、「未熟型うつ病」……その大部分が双極II型障害(また,内因性なので,「逃避型うつ病」と呼ぶべき)
・「現代的うつ病」、「職場結合性うつ病」……軽症内因性うつ病
・「デイスチミア親和型うつ病」……治療的には気分変調性障害(神経症性抑うつ,性格因)と基本的には同じ対応でよい(正しくは、デイスサイミア親和型抑うつという)

うつ病概念が拡大・混乱している今日,筆者1)は病名の呼称として以上のように,内因内因性うつ病だけをうつ病と呼び,非内因性うつ病は抑うつと呼んで整理している.総称およびその他については,うつ状態と呼んでいる.

現在,増加しているのはうつ状態であって,うつ病ではない;性格因に伴ううつ状態のほかに,適応障害に伴ううつ状態などである.増加しているといっても,心療内科や精神科を受診しやすくなったせいではなかろうか.内因やメランコリー親和型が社会情勢の変化などによって根元的に変質してきているとは,筆者には思われないのである(もっとも,表層的症状の軽症化は認めるが).

対応
復帰困難例にしないために,初期対応がとても大切である.患者の目線に立ち(受容と共感),まず患者と良好な関係を構築する.重大な決断はしない,決断はすべて延期させる.職場(および学校)については原則として,「2週間の自宅療養が必要である」旨の診断書を書いて休ませる(初診時に1週間では短かすぎるし,1カ月間では長すぎる.2週間で一応の区切りをつける).外来には1週間後に再受診をしてもらう.そして,2週間後から復帰できればよい.しかし実際には,2週間後に,さらに「1カ月間の自宅療養が必要である」旨の延長の診断書を書くケースが少なくない.

ある程度の心理教育(psycho-education)は,与えておく.

軽症だからといって,復帰は意外に困難である.受診は毎週続けつつ,できるだけ早期の復帰を心がけるが,患者もまた治療者も焦らない.

診断書に書く病名と内容は,患者と相談する.病名はうつ病でよいという患者も時におられるが,軽症うつ病,うつ状態,あるいは軽うつ状態,不眠症で納得してくれる患者もいる.書きあげた診断書の中身は,患者の前で読みあげてお互いに確認をする.

職場(および学校)に,もし保健管理室などがあれば,そこにも相談に行ってもらう.そこでカウンセリングを受けられるならば,受けてもらう.

自宅療養中でも,必ず職場(上司や人事課,産業医)あるいは学校とは定期的に(初期は1週間に1回)連絡を取り合ってもらう.

環境調整は,治療初期にはまだ着手しないことである.

新規抗うつ薬と標的症状
現在,新規抗うつ薬だけでも日本では6種が市販されている(Tableを参照).かつての三環系,四環系という構造式による分類ではなく,作用機序による分類である.SSRIが3種(fuluvoxamine,paraxetine,sertraline),SNRIが2種(milinacipran,duloxetine),NaSSAが1種(mirtazapine)である.治療薬の選択肢が増加したことは喜ばしいが,これらをいかに使い分けるかは喫緊の検討課題である.抗うつ薬の有効性(ベネフィット)と有害事象(リスク)に常に配慮しておくことは当然であるが,初診患者の処方内容の決定には標的症状も考慮する.

<抗うつ薬の説明については、割愛;当事者、ご家族には、主治医とよく相談されたい>

以前にあった鎮静系と賦活系との抗うつ薬二分法は,実地臨床上見直されてもよいのではなかろうか.「不安型うつ病」に対しては「鎮静系抗うつ薬」を,「制止型うつ病」に対しては「賦活系抗うつ薬」を,である.最新の新規抗うつ薬についていえば,mirtazapineは鎮静系抗うつ薬であり,duloxetineは賦活系抗うつ薬であろう.

うつ状態に対してもプラセボ効果があるので,「服薬すると落ち着いてきますよ」と,与薬に精神療法的意味合いを込める.また,「病気は必ずよくなりますよ」と伝え,安心感と保証を与える.

最軽症のうつ状態患者も受診する.内因性というよりは反応性である.抗うつ薬は投与しない.薬は投与するとしても,せいぜい対症的に睡眠薬ぐらいで十分である.仕事は続けてもよいが,基本的な休養は勧めておく.

デイスサイミア親和型抑うつには,臨床心理士によるカウンセリングも併用する.

さらに性格に問題のある患者に対しては(未熟性,依存性,逃避性,回遊性,退却性,退避性,自己愛性,自己中心性,境界性),医師や臨床心理士だけでなく,カウンセラー(あるいはケースワーカー,作業療法士)などをも入れた,治療チームで対応する.様子をみて,性格検査を中心とした心理検査を施行する.

うつ病治療に,認知療法・認知行動療法が本年4月に保険点数化された(1日につき420点).

症例の提示  <割愛>

精神科との連携

<中略>

うつ病では次のような場合は,早目に精神科に紹介するべきであろう.

1)自殺の恐れが強い時
2)躁転した時
3)妄想などの精神病症状を呈した時
4)性格因が強い時
5)外来治療でなかなか改善しない時
6)将来,精神科へ入院する可能性がある時

なお,入院を考慮する場合は,病状の増悪時のほかに,

1)職場や家族に病気への理解がない時
2)患者を環境(職場および家庭)から離したい時
3)同居の家族が疲れきっている時
4)患者が仕事を長く休んでいる時
などの場合もありえよう.

文 献
柏瀬宏隆:病名呼称:「うつ病」と「抑うつ」.精神科治療学 24: 1418-1419, 2009

 以上が、概要です。認知行動療法は、医学的、心理学的な根拠のある心理療法ですが、残念ながら、日本ではまだ、本格的にトレーニングを受けた専門家による治療を実施している機関は少ない状況にあります。ただ、一般向けの解説書や、ワークブック(たとえば、大野裕著、こころが晴れるノート、創元社、\1,200+税、2003年など)も出版されていますので、ご自分で、認知の歪みについて修整することも可能です。

 早めに、専門家、つまり、心療内科医や精神科医(ただし、本論文の著者・柏瀬先生によれば、両者はあまり仲がよくないことが多いようですが)に受診されることが必要かつ重要です。心理療法やカウンセリングも、治療の上では有用ですが、それだけでうつ病を治すことは困難です。というのも、現時点では、脳内の神経伝達物質のアンバランスが大きく関与していると考えられているからです。引用中にもありますように、心理療法・カウンセリングは、補助的手段とお考えください。臨床心理士としての小生もそのように考えております。

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