猫の欠伸研究室(アーカイブ)

~淡々と飽きもせず……~ チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」

2011年10月

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 小生、本日、平成23年(2011年)10月31日付をもちまして、N市立大学看護学部を退職することとなりました。長年に渡りまして、ご指導、ご鞭撻並びにご交誼いただきました皆様方には、厚く御礼申し上げます。前職、国立療養所S病院(現・独立行政法人国立病院機構S病院)に奉職したのが、昭和54年(1989年)4月16日でありましたので、32年6ヶ月半にわたって働いてきたことになります。ここ数年は、体調を崩してしまい、最終的には「病気療養のため、退職」ということになってしまいは致しましたが、これも何か意味あってのことでしょう。

 「病気療養のため、退職」ということですので、しばらくは療養主体の生活を送る予定でおります。しかしながら、小生の場合、年金支給は、61歳からだそうであります。まだ、4年半も先のことです。「完全なる無職、フリーな生活」には、ちと早いかという気がしております。

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 また、これまでの職業生活は、国家公務員、地方公務員、公立大学法人と、そのすべてにわたって、税金で生計を立て、また、研究においても税金を使わせていただいてきました。この間、多少のことも学んで参りましたので、これらの知識、スキル、そして経験を社会に還元させていただくことを、たとえ細々とでも続けたいという意向を持っております。

 しかしながら、せっかく「宮仕えの身」からは解放されますので、これまでのように根を詰めて、身を粉にしてまで働くのは、勘弁していただくとして、「悠々自適」の境遇、境地に達するまでは、せめて「半悠々半自適」くらいの生活を送ろうと思うに至りました。

 そして、自分なりに、自分がやる意味があることをしたい、職場の性質上、ここ最近はなかなか時間を割くことが難しかった、本来したかったことをしたいと考えています。

 そこで、詳細及び具体的な活動内容は、これから、療養しつつ検討するつもりですが、とりあ3bfa4dde.jpg
えず、明日、11月1日付で、「桑名発達臨床研究室(KUWANA Laboratory of Developmental and Clinical Psychology)」(仮称)を設立致します。現時点では、発達障害の方の心理アセスメントや、療育相談、心理アセスメントについてのコンサルテーション、スーパーヴィジョン及び研修の実施、発達障害や心理アセスメントについての研究活動、その他心理学をベースにしたコンサルテーションや、研究指導などを行うことを考えています。

 現時点では、まだ大まかな構想のみの段階ではありますが、できれば、発達障害や、心理アセスメントについて、理論と臨床や、実践の架橋となることをコツコツと地道に進めたいというのが、理想であります。

 ということを考えておりましたら、今朝は、早朝に雨も上がり、7時頃には、写真のように、青空が広がってきていましたし、日の出の太陽も、明るく輝いておりました。人生をリセットし、再スタートするのにふさわしい天候を恵んでいただいたような気持ちでおります。

 以上、退職にあたって、御礼とご挨拶まで。

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【付記】 こちらは、10月29日のエントリでもご紹介した、地元桑名の画家・小林研三の「朝やけ雲」です。実物は、カンヴァスに油彩で描かれており、86×122cmの大きさです。何となく、現在の私の心像風景に合うような気がいますので、再び掲げさせていただきます。

 研究室の整理も完了しましたので、日曜日は、徐々にアカデミック・バージョンに戻したいと思います。

 明日(10/31)付で退職しますが、大学ではさまざまな「雑用」を担当してきました。それらの資料や、ファイルを整理していた中から、「授業評価」を始めて2年ほどが経った頃、授業評価に用いた結果について、多変量解析を行い、「よい授業」に寄与する条件を探ったものが出て来ました。今から7年前、平成16年のはじめに公表したものです。その後、体調を崩しがちになりましたので、授業評価の方法についての進展については、フォローしていませんので、「過去の遺物」になっている可能性がありますが、それでも多少は役に立つ部分もあろうかと考え、支障のない範囲を、ここに公開します。

 なお、以下の内容は、看護師の資格取得を目的とした学生が大半であると思われる、ある公立大学の看護学部の学生を対象に得られた結果に基づいていることを、あらかじめ、お断りしておきます。

1.はじめに
 平成14年度から、「試行期間」として授業評価を行ってきたが、これまでに1年半にわたってデータを積み重ねてきたので、今回、授業評価方法の検討の一環として、それらのデータを分析し、授業評価項目について検討したので、その結果をまとめる。

 今回分析の対象としたのは、「各教員が1年間に少なくとも1科目の授業評価を受けること」として実施された授業評価の結果である。そのデータは、平成14年度前期~平成15年度前期に実施した延べ39科目の、16項目からなる評定尺度法による評価のデータである。これらの延べ39科目について、一部を除いて、科目はすべて込みとして扱い、16項目のいずれの項目とも2,800件ほどのデータをもとに分析を行った。

2.分析方法
 1.で述べたデータについて、�@基本統計量の算出、�A度数分布の算出、�B科目別・項目別平均の算出、�C因子分析、�D重回帰分析、�E相関係数の算出の6つの分析を行った。分析は、いずれも、SPSS11.0Jによって行った。

3.分析結果と考察
1)基本統計量

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 基本統計量を表1に示した。「1.学生の自己評価」と「16.授業の総合評価」は、10段階評定であり、それ以外の14項目は、5段階評定である。また、「6.授業の進む速さ」は、3が適切、5が速い、1が遅いであり、「10.毎回の授業量の適切さ」は、3が適切、5が多い、1が少ないである。これ以外は、原則として、点数が高い方が、評価が高いことを示す。

 表1によれば、「1.学生の自己評価」は平均6.8、「16.授業の総合評価」は平均7.2であった。5段階評定の項目では、「7.教員の態度」や「8.教員の情熱」は、いずれも平均が4.0を超えていた。これに対して、「2.勉強の程度」は平均2.6と最も低く、また、「3.シラバスの有用性」も平均2.9と評価が低かった。これら以外は、平均3点台の評価であった。

2)科目ごとの平均値の最低、最高及びその差
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 平均値から見て、学生は科目によって異なった評価を行っているかどうかを確かめるために、2003年度前期に授業評価を実施した14科目について、16の項目ごとに平均評定値を求め、その最低値、最高値及び最低値と最高値の差を求め、図17に示した。項目によって違いはあるものの、5段階評定の項目では、平均値の最低・最高間の差は、1.35(10.毎回の授業量)~2.94(11.授業のわかりやすさ)となっていた。10段階評定の項目では、「1.学生の自己評価」が2.60、「16.授業の総合評価」が4.40となっていた。これらの結果から、学生達は、授業評価にあたっては、各科目の特徴を区別した評価を行っていたものと考えられる。

3)16項目の因子構造(因子分析の結果)
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 16の評定項目間の因子構造を探るために、主因子法による因子分析を実施した。回転前固有値>1.0の条件で因子を抽出し、さらに解釈を容易にするため、varimax回転を実施した。その結果を表2に示した。

 上記の条件で3因子が抽出された。3因子で全分散の53.7%が説明されていた。3因子のうちでは、第1因子の寄与が、36.3%ともっとも高かった。第2、3因子の因子寄与率は、それぞれ、8.8%と8.5%であり、寄与は相対的に小さかった。各項目の因子への分類については、ここでは、±0.4以上とし、これに達しない負荷量の項目については、とりあえず、最大の負荷量を示した項目に含めた(「3.シラバスの有用性」がこれに該当した)。

 第1因子には、「16.授業の総合評価」の負荷が0.8842ともっとも高く、以下、「15.教員の教え方」0.8777、「11。授業のわかりやすさ」0.8145、「7。教員の態度」0.78604、「9。学生との関係」0.7593、「5.明快な話し方」0.7447となっていた。そこで、「わかりやすい授業」因子と命名する。

 第2因子は、「10.毎回の授業量の適切さ」0.8738、「6.授業の進む速さ」0.7886の2項目からなるので、「授業量・進度」因子と命名した。

 第3因子は、「1.学生の自己評価」0.6273、「2.勉強の程度」0.6091に負荷が高く、その他、「12.授業の刺激性・興味」0.3657、「3.シラバスの有用性」0.3698にも若干の負荷が認められたので、「学生の自己評価」因子とする。

 なお、一部の項目は、2つの因子にある程度高い負荷量を示しており、必ずしも単純構造は得られなかった。「12.授業の刺激性・興味」は、第1因子への負荷量が0.691513とかなり高かったものの、第3因子にも0.365677となっていた。また、「3.シラバスの有用性」は、第1因子に0.371828、第3因子に0.369774と、きわめて分離の悪い結果であった。両因子に関わりがあるか、あるいは、評定しにくい項目であったかのいずれかであろう。「1.学生の自己評価」は、第3因子に0.627267と高い負荷を示したが、第1因子にも0.314601の負荷が見られた。

4)平均評定値プロフィール(因子順)
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 図18に、因子分析の結果により評定項目を並び替えた、平均評定値プロフィールを示した。

5)「16.授業の総合評価」に影響の大きい項目の検討(重回帰分析)
 次に、「16.授業の総合評価」を基準変数(外的基準)として、それ以外の15項目を説明変数とした、重回帰分析を実施した。これは、授業の総合評価に、他の諸項目のうち、どの評定項目が影響を持つかを明らかにすることを目的としている。まず、強制投入法を実施し、その結果により「16.授業の総合評価」についての情報をよく説明すると思われる説明変数(評定項目)について予備的に検討した上で、ステップワイズ法によってそれを確認した。以下には、ステップワイズ法による結果のみを示した。

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 表5には、ステップワイズ法で説明変数を順次投入し、モデルを検討した、最終の結果を示した。ここでは、「15.教員の教え方」「12.授業の刺激性・興味」「9.学生との関係」「11.授業のわかりやすさ」「5.明快な話し方」の5項目によるモデルを採用した。重回帰式の有意性は、F=2294.124で、0.1%水準で有意であった。重決定係数R2、自由度調整済み重決定係数R2*ともに、0.805となり、「16.授業の総合評価」についての情報は、5項目を用いたモデルで、80%あまりが説明されたことになる。この値は、強制投入法の場合比べ若干低いのみで、顕著な差は認められなかった。また、偏回帰係数とその有意性をみると、ここで投入した5つの項目とも、0.1%水準で有意となっていた。

 したがって、以上の重回帰分析の結果、「16.授業の総合評価」についての情報の80%あまりは、「15.教員の教え方」「12.授業の刺激性・興味」「9.学生との関係」「11.授業のわかりやすさ」「5.明快な話し方」の5項目によるモデルでよく説明されると考えられた。

4.まとめ
1)授業評価の全体的傾向と授業評価結果の信頼性

 評価項目についての傾向を全科目の平均値で見ると、表1及び図18に示したように、5段階評定の項目で、2.6~4.2と評価項目によってその違いがあった。また、科目による違いも、図17に示したように、平均値の最低・最高間の差が1.4~2.9とばらついていた。したがって、学生達は、授業評価を行うにあたって、項目や科目の違いをふまえた評価を行っていたものと考えられ、全体としては、授業評価の結果には一定の信頼性があるものと判断できる。

2)授業評価の特徴的な結果
 しかしながら、個々の項目の評定結果をみると、勉強の程度はさほど高くないと思われる割に、学生としての自己評価が高い、また、シラバスの有用性の平均評定値が低く、かつその評定値が3に集中していたなど、いくつかの点については、検討の余地がある。ここにあげた2つの点については、相関係数の検討(ここでは、その結果は割愛した)から、次のように考えられた:学生にとっては、シラバスに沿った授業が、シラバスの有用性が高い授業であると捉えられる傾向があり、それは自らの「勉強の程度」の自己評価にも関わっているようである。また、刺激を受けたり、興味を持ったりした授業、それなりに勉強した授業、わかりやすい授業では、自己評価も高くなる傾向がみられると思われる。

 また、「7.教員の態度」や「8.教員の情熱」は、全体での平均値が4.0を超えており、看護学部の教員は、全体としては情熱を持ち、良好な態度で授業に臨んでおり、それは学生達にも伝わっていると思われる。

 以上のことから、学生の自己評価が高いのは、学生自身が主体的、積極的に学習に取り組んだ結果というよりも、むしろ、教員側の努力に負う部分が大きいと見ることができる。この結果は、看護学部の学生では、資格取得など目的意識は明確であるものの、決められたことをこなすのに精一杯で、主体的な態度が育っていないという指摘(後藤,2003)とも通ずるものがあると考えられる。今後は、学生自身が主体的に学習に取り組めるよう、シラバスの意義を周知徹底するなど、学生の学習への動機づけや方向付けを行うことが必要である。

3)授業評価項目の潜在的な構造
 因子分析、重回帰分析及び相関係数の検討の結果、次の7項目の関連性が高いと考えられた:「5.明快な話し方」「7.教員の態度」「9.学生との関係」「11.授業のわかりやすさ」「12.授業の刺激性・興味」「15.教員の教え方」「16.授業の総合評価」。とくに重回帰分析の結果からは、「16.授業の総合評価」を高めるためには、それ以外の6項目に留意すればよいと考えられ、今回の結果からは、「よい授業」の鍵となるのは、「5.明快な話し方」「7.教員の態度」「9.学生との関係」「11.授業のわかりやすさ」「12.授業の刺激性・興味」「15.教員の教え方」の5点であると考えられる。

 このほか、因子分析では、「授業量・進度因子」(1.毎回の授業量の適切さ、6.授業の進む速さ)、「学生の自己評価因子」(1.学生の自己評価、2.勉強の程度)の2つの因子が抽出された。

 このうち、「授業量・進度因子」は、評定値の設定の仕方が他の項目とは異なっていたために、1つの因子にまとまったとも考えられるが、この2項目は、一種のトレード・オフ関係にあり、セットで考える必要がある。授業量があまりに多ければ、学生が「消化不良」を起こし、学習効果は上がらないことになる。また、学生達が、予習・復習など自分で学習を行う上では、これらへの配慮は必要と考えられる。

 また、「学生の自己評価因子」については、学生の学習への主体的、積極的な取り組みを的確には測定できていない可能性も考えられた。しかし、授業は、教員と学生との両者で成り立っているものであるので、学生自身の自己評価は必須である。質問文を工夫したり、質問項目を加除整理したりするなど、検討の余地があろう。

4)授業評価の評定項目への示唆
 ここまでの検討の結果からは、次のことが言えよう:
�@「よい授業」を評価するために必要な項目
 明快な話し方、教員の態度、学生との関係、授業のわかりやすさ、授業の刺激性・興味、教員の教え方、授業の総合評価を測定する7項目である。その他、テキストや補助教材の使い方も、測定する意味があると思われる。
�A授業評価には必須であるが、質問文の検討などが必要な項目
 学生自身の自己評価に関わる項目がそれである。
�B授業の効果や自己学習について配慮する上で必要な項目
 毎回の授業量や進度を評価する項目であるが、1項目に集約できる。
�C授業評価に取り入れるかどうかを再検討してもよい項目
 「教員の情熱」「シラバスに沿った授業」の2項目は、度数分布を見ると、ほとんどが3以上の評定値であり、また、因子分析の結果では、負荷量も相対的に低く、授業評価に用いるかどうか、再検討してもよいと考えられる。

5.参考・引用文献
1)後藤宗理(2003):大学生における進学動機・自己意識・社会意識―専攻分野間の比較―.名古屋市立大学人文社会学部研究紀要、15、1-18.
2)小笠原昭彦・小玉香津子・生田克夫・大平政子・北川眞理子・勝又正直(2002):シラバス向上と学生の授業評価による教育改善について-名古屋市立大学看護学部におけるファカルティ・ディベロップメントの試み-.名古屋市立大学看護学部紀要、2、129-137.

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 今日も、昨日と同じような気候で、朝はやや寒かったものの、日が昇るにつれて、暖かく感じられるようになっています。12時現在で、19.1℃です。町中では、半袖Tシャツの方もいたくらいです! 四日市市博物館で、「四日市宿と東海道・参宮道」という展覧会を開催していますので、そちらにも興味があったのですが、昨日はたくさん歩きましたので、さすがに少々、身体的に疲れた感じが残っています(苦笑)。そこで、桑名市博物館で、今日から12月4日(日)まで行われています「小林研三展」へ行くことにしました。

 小林研三さんは、大正13年(1924年)、四日市に生まれ、29歳から桑名市内にアトリエを構1a1c1a5d.jpg
えて制作活動を行い、平成13年(2001年)に亡くなられています。その「没後10年」を記念しての展覧会という趣旨です。今回は、特別企画展ということで、有料(\300)となっていますが、メルマガ会員は、博物館からのクーポン付きメールを見せると、何と、\50引きという、サービスぶりでした(笑)。家内に、「今回の展覧会は、クーポンがあるんだぞ」といったところ、「半額くらいになるの?」と聞かれましたが、「50円や」と答えましたら、「ないよりマシ!」と返されました。

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 まぁ、そういうのにはめげず、10時過ぎから出かけてきました。入り口で、「有料」と聞いて、帰って行かれた方もありましたが、小生は、ケータイ・クーポンを見せて、無事に\250で入場し、見てきました。戦前の初期作品から、晩年のものまで、約50点が展示されています。その他にも、絵本の原画や、自作の焼き物なども見られます。小林研三さんの絵は、油絵ではありますが、ご覧のように、大変柔らかいといいますか、優しいタッチで描かれています。どちらかというと、女性の方が好まれるかもしれません。私がもっとも気に入りましたのは、この3枚目の画像で載せました、富士山を描いたものです。「朝やけ雲」と題された、平成7年(1995年)の作品です。実物は、もう少し薄い色合いのものです(2枚目の画像<パンフレットの裏側です>の方が、実物に近い色合いです)。

 なお、小林研三さんの作品は、こちら、「小林研三思い出美術館」(四日市市・山画廊)で見られます。落ち着いた雰囲気に浸ることができると思います。

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 さて、一通り拝見して、例によって、図録(\1,000)を購入したあとは、ついでに、近くを散歩して帰ってきました。博物館から、歴史を語る公園七里の渡し跡、揖斐川河畔とゆっくり一回りしてきました。とても気分のよい日です。この写真は、蟠龍櫓です。いつもとは違うところから、これまでにないアングルで撮ってみました。どこか、観光地のお城の一部のようにも見えます。視点や、見るアングルによっては、かなり違うものですね、改めてそう思いました。

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 揖斐川は、風もなく、水面も大変穏やかで、また、空も青く晴れ渡ってい78530112.jpg
て、とても気持ちよい感じでした。住吉神社にお参りしたあと、しばらく過半でボンヤリとしてきました。何かしら、気持ちがすーっと解放されたような感じが、帰宅した今も続いています(微笑)。川岸のあちこちには、陽気につられたのか、釣りを楽しむ人たちが何組かおられました。今の時期、何が釣れるのかは分かりませんが、釣りも良いかもしれませんねぇ。先日も、ブログお友達のチーママさんに、「釣りも良いですよ」と勧められたところですし……。

 ということで、芸術の秋と、暖かな過半でのノンビリとしたひとときを味わってきました。土曜日ですから、午後もゆるりと過ごすことにしましょう。

 そういえば、D堂書店さんに処分をお願いした本ですが、いささか、取らぬ狸のナントカに終わりました(爆)。\30,00であります。やはり、世の中そうそうおいしい話はありません。アッハッハ。まぁ、われわれが学生であった頃などに比べれば、古本も売れないでしょうからねぇ。

 

「大学を考える」ブログで取り上げられていて知りましたが、文科省は、大学院で修士論文を作成しなくても修士号を取得できるよう省令を改正する方針を決めたようです。ニュースソースによって、取り上げ方のニュアンスに若干違いがあります。

 まずは、日本経済新聞のWeb版からの引用です(大学院、来年度から修士論文不要に 試験などで審査へ)。

文部科学省は26日、大学院で修士論文を作成しなくても修士号を取得できるよう省令を改正する方針を決めた。博士号取得を目指す大学院生が主な対象で、論文の代わりに専攻だけでなく関連分野も含めた幅広い知識を問う筆記試験などを課す。大学院の早い段階から専門分野に閉じこもるのを防ぎ、広い視野を持つ人材 を育てる狙い。来年度から適用する。

現在の大学院教育は、2年間の修士課程と3年間の博士課程に分かれるのが一般的。省令の大学院設置基準では修士論文を提出して審査に合格することが事実上、修士課程を修了する条件になっている。

 <中略>

同省は審査の導入に合わせ、修士課程の教育内容の見直しを各大学に促す。院生が分野を超えて複数の研究室で学べるようにし、専門だけでなく関連する分野の知識も身に付けさせる。将来的には5年一貫教育で博士号の取得を目指すコースを普及させたい考えだ。  2011/10/26 22:07

 もう一つは、47newsからです(博士課程進学に筆記試験 文科省、新制度創設へ

文部科学省は26日、大学院の修士課程から博士課程に進学する際、論文審査を中心とする現在の制度から転換し、幅広い知識を問う筆記試験を軸に新たな試験制度を創設、各大学に移行を促すことを決めた。本年度中に、新制度に必要な関係省令を改正する。               

現在の制度では、2年制の修士課程を修了する際に修士論文を作成し、成績などと併せて一定の能力が認められれば、3年制の博士課程に進めるケースが一般的だ。だが、修士段階から一つの研究室に所属するため、他の研究分野に目が向きにくいとの意見も出ていた。  2011/10/27 02:02   【共同通信】

 両者で取り上げ方に若干、ニュアンスの違いがありますが、いずれにしても、修士論文を書く代わりに、筆記&面接試験で修士課程修了を認定し、修士号を取得する方途が開かれること、また、5年一貫教育で博士号の取得を目指すコースを普及させたいという考えがあることは確かなようです。

 この背景には、日経の記事で、ここでは引用を割愛した部分に書かれていたように、「広い視野と能力を持った人材を育てるのが狙い。従来の修士課程は論文作成のため早い段階から特定の研究室 に所属して研究テーマを絞ることが多く、博士課程を終えても産業界から「専門分野には詳しいが応用が利かず、使いにくい」と評価されてきた」ことがあるようです。

 ただし、博士課程には進学せずに就職する大学院生も多いため、従来方式である修士論文の提出を修了要件とするタイプも認めるということです。もちろん、博士課程は、別の大学院に進学する場合、その入試は受験しなければなりません。

 自分自身が、修士論文を書いて修士号を取得しましたし、本務先の大学院でも修士研究、修士論文執筆を指導していましたので、何となく、それで良いのか?という気がしています。

 また、文科省の方針転換の背景に、「産業界からの評価」があるという点は、どうも気になって仕方ありません。文科省は、大学院重点化などの施策で、大学院を重視し、院生、とくに博士課程(博士後期課程)の定員を増やし、その結果、過剰なオーバードクターを生み出してきた訳ですが、その綻びを弥縫するような策であるような気もしてしまうのです。

 このところ、学部教育においては、半期で15回の授業を確実に実施するようにという方針が出され、大学教育を実質化しようとする動きがありました。大学院についても、シラバスをきちんと示すことや、授業評価を実施し、大学院における教育改善をきちんと機能させるようにという方針も徹底されてきています。

 いわば、学部教育に始まり、大学院もきちんとした「学校」にしようという動きの延長線上にあるように小生には見えます。大学も、大学院も学校であり、公的教育の一つですから、それを学校化することには反対はしませんが、日本における人材育成や、科学・技術の発展という、より大きな視点について、どういう方向性を考え、その中で今回の改訂がどう位置づけられるのか、どのような成果を見込んでいるのかについても、示される必要があると思います。

 また、それらについては、産業界の要請にだけ基づくのではなく、大学・大学院関係者などの当事者(現役の院生、オーバードクターなどの当事者も含む)や、国民からの意見も求め、議論が必要であると思います。

 小生自身は、自らの体験からも、一つのことを極めれば、他の分野についても十分応用可能な知識、判断力、スキルを身につけることは可能であると考えてやってきたのですが、こういう考え方は、もう古くさいのでしょうか?

 個人的には、制度を整え、改善していくことはもちろん必要だとは思うのですが、その制度、システムを運用するのは、人間ですから、かなりの程度、運用の仕方次第で結果は変わってくるというようにも思えます。

【付記(11/1)】 文科省発表の資料は、こちらにあります。

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 朝は、11.7℃とやや寒かったのですが、日が昇るにつれて、暖かくなりましcfd2f409.jpg
た。12時には、18.9℃です。今朝は、何だか早くから目が覚めてしまいました。4時半過ぎから起きております(爆)。

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 さて、本日も絶好の散歩日和であります。まさに、「晴歩雨読」のモットーがea20052e.jpg
そのまま行ける日です。今日は、昨晩から考えていたことなのですが、三岐鉄道北勢線で、西桑名駅から一駅、馬道駅まで乗り、走井山勧学寺まで行き、そこから歩いて帰ってくることにしました。片道160円なりの小旅行です(笑)。

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 今日乗った、北勢線は、鉄ちゃん(鉄道ファン)の間では有名だと思いますが、特殊狭軌線といい、レールの間が、762mmという狭いものです。電車自体も、最初の写真や、この写真をご覧になればお分かりのように、「ちんちくりん」で、かわいらしいのであります。目的地の走井山は、馬道駅を下車してすぐのところにあります。その馬道駅、しばらく来ていないうちに、きれいになった感じですし、自動改札になっていたではありませんか。

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 この馬道駅を降りて、走井山に登る、登り口のところに、私が大いに気に入っている庚申塔があり、「見ざる聞かざる言わざる」の三猿が鎮座しています。この三猿、写真にとって、研究室の入り口に「魔除け」として、飾っていたこともありました(笑)。

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 その走井山に登ってから、下を見下ろした写真がこれです。さすがに、体63e03b52.jpg
力低下は否定できません。いやぁ、足はガクガク、身体はだるくという状況でした。しかも、手すりに頼り、これだけなのに、途中で小休止という有様でした(トホホ)。まずは、本堂にお参り。そして、仏足石を拝観し、さらに階段を上って、山上のちょっとした広場へ。平日ですし、桜の名所ですから、この季節、閑かなものです。保育園の子どもたちが、保育士さんと散歩に来ていたくらいです。

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 この走井山から愛宕山一帯には、庚申塔がたくさんあったようで、境内2ab22e4d.jpg
の一角にはそれらを集めてあります。もう一つ、境内には、桑名市内の戦争犠牲者の方を祀る「殉国碑」があります。これらは、いずれも、3~4年前に設けられています。

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 境内は、小高い丘になっていますので見晴らしはとてもよいものがあります。ナガシマスパーランドなどもよく見えますし、市の中心街も眺められます。写真は、霞んでしまっていて、今ひとつはっきりしませんが、ナガシマスパーランドです。

 ところで、走井山から拙宅までは、確か3�qほどありますので、しばらく、境内を散策したあと、早速、桑高(県立桑名高校)の方へ、降りていきました。走井山からは、下り坂ですので、帰り道は楽ちんです。それもあって、往きは電車、帰りは徒歩とした次第です。

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 「楽ちん」ということと、下り坂だということで、気持ちに多少余裕が出て来f271d586.jpg
ましたので、桑高近くにある「諸戸水道遺稿」に立ち寄ることとしました。以前にも来たことはあります。諸戸水道遺稿については、「汀の逍遥展へ(2011.6.24)」などでも取り上げましたので、よろしければご覧ください。

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 こちらの地図は、「汀の逍遥展へ(2011.6.24)」でも示したものです。本日出かけた走井山は、赤丸を伏したところです。現在の浄水場(上野浄水場)の近くです。諸戸氏水道の遺構も近くにあります。また、拙宅は、この地図では、右上、諸戸氏庭園のすぐ南であります。帰りは、桑名駅経由で歩いて帰ってきた次第です。

 ちょっと疲れはしましたが、どちらかといえば、「心地よい疲労感」というところです。午後は、一休みのあと、また、持ち帰った資料の整理に勤しみます。

 そうそう、散歩距離は、合計4.2�qほどでした。

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