猫の欠伸研究室(アーカイブ)

~淡々と飽きもせず……~ チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」

2013年08月

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台風は、九州の西で温帯低気圧に変わって、その後は日本海方面に進んでいるようです。そのためか、東海地方はあまり雨は降っていません。しかし、この2~3日続いている蒸し暑さには変わりありません。朝、ベランダで洗濯物を干しているだけでけっこう汗を掻きました(笑)。“洗濯物干し”は、三日坊主では終わらずに、かろうじて続いております。ただ、どうも家内も、洗濯物を干すのは、嫌いではないようで、押しつけ合うこともなく、時にどっちが干すか、取り合うという風になっています。

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 さて、正式な名前は知りませんが、ミニバラというのでしょうか、今朝、4輪ほど咲b5cb7411.jpg
いているのに気づきました。左の写真では、右下の方に、小さく写っています。今日も、コンデジで撮っていたのですが、マクロにしたのに(マクロにしても、かも知れませんが)、案外、この小さな花を撮るのは難しく、PCに取り込んでみるとピンぼけ写真ばかりでガックリしています。

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 気を取り直して(?)、割とマシなものを選んでみました。しかし、今日は、曇ce679cbf.jpg
りがちであったり、写真が夕方取り直したものであったりしましたので、どうもピンクの色があまりきれいには出ませんねぇ。

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 上の右の写真で、花に水滴が付いていましたので、何枚か、マクロで、クローズアップを撮ってみました。どうもあまり面白い写真にはなりませんでした。水滴に景色でも写っているかと期待したのですが、そうそううまい話はありません。

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 ベランダにいる植物たちで、もっとも元気なのは、やはりゴムの木のようです。上にはあまり伸びなかったようですが、葉っぱの全体的なボリュームが増えたように見えます。見倣いたいところですが、これまでに学習したことの一つに、「元気は他人からもらうものではない。元気は自分の中から出てくるものだ」ということがあります。まぁ、ゴムの木のように元気になりたいとだけ思っておくことにします(笑)。それに、元気が出てこないときに、あまりにも元気な人の側に寄っていくだけで、とばっちりをくらってしまいかねませんし(笑)。

 ところで、今朝、メールを開けたら、心理アセスメントのスーパーヴィジョンの依頼が届いていました。5月から時々、依頼をしてくれている方からでした。時々、“桑名発達臨床研究室”は、あまり儲かってはいないと書いておりますが、まぁ、こうして時々ご依頼をいただくだけでありがたいところです。

 今日は、とりあえず届いた検査結果を再確認し、まとめのレポートの文章を一通りチェックするところまで済ませました。これも、この間の試験問題と同様に、「一晩寝かせて」から、コメントなどを書くつもりです。それこそ、一気呵成にやってしまうというやり方もありますが、どうも今の体調、体力ですとそれには、やや無理がある気がしますし、ちょっと時間をおいてからの方が、見落としもなくなるでしょうし、コメントで書くべきことの熟成も進むと考えたからです。

 実際、今日の作業を終えただけで、いささか“脳疲労”を来した感じでおります。それ故、クール・ダウンも必要なのです(苦笑)。屁理屈はともかく、休養を挟まないとやれませんし、その方がスーパーヴァイズの内容もよりよくなるでしょうから、このようにするという次第です。ということで、本日依頼していただいたスーパーヴィジョンは、多分明日仕上がりという見込みです。

 そして、今日は、午睡もしていないこともあってか、どうもアタマの回転は上がってきませんので、閑話休題のような話題でありました。

 台風接近のためでしょう、朝から蒸し暑い日です。午後1時には、また、“熱中症情報”が発令されています。気温は、その1時に32.4℃を記録しています。現在18時前ですが、これからしばらくは、雨が降るようです。先ほど(17時32分)には、和歌山県南部で震度4の地震があったようです。何となく「ドン」と揺れたような気もしましたが、動揺性めまいのせいかと思っていました。このように地震がありますと、その後しばらくの間、浮遊感もしますので、困ったものです。

 体調は、やはり天気といいますか、気候といいますか、そういうものに連動して、変化するようです。それだけまだ十分には落ち着いてはいないと考えざるを得ません。頭重感(頭痛までは行かなくはなりました)、ボンヤリ感、フラつき(動揺性めまい)が、やや戻った感じでした。耳鳴りは朝方は酷かったのですが、日中は軽くなっています。あの涼しかった2~3日は良かったのに、という気がしています。

 昨日、隣の三重県朝日町では、25日から行方不明となっていた女子中学生の遺体が発見され、全国ニュースでも取り上げられています。昨日の午後から、報道関係と思われるヘリコプターがたびたび飛んできていましたので、何かあったなと思ってはいたのですが、こういう痛ましい事件あったとは思いもしませんでした。わが家にも娘がおりますので、他人事とは思えません。怒りさえ覚えます。早く解決してもらいたいものです。

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 さて、昨日、家内と娘に持ち帰ってもらった学生時代の資料などを整理したという話題を書きました(2013.08.29、やはり「紙くず製造業」に従事してきたのか?!)。その中に、教養部の学生時代に使ったフランス語のテキスト3冊が含まれていました。これはちょっとそのままゴミとして捨ててしまうのに忍びなかったものですから、手元に置いておくことにしたのです(苦笑)。40年前の、昭和48~49年(1973~74年)に使ったという、歴史的なものです。

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 こちらは、奥付を見ますと、“1973.10.18”とありましたので、教養部1年生c9abe0a0.jpg
の後期に使ったテキストです。ジャン・コーによる“Mon Village(ぼくの村)”という、童話集です(もちろん、日本で、大学のテキストとして、同名の本から5編を取り出して、再編集されたものです)。ジャン・コーは、フランス西南部生まれの小説家、ルポルタージュ作家です。


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 当時、文学部はもちろん、文系学部の学生には、既修外国語(実際にccd91508.jpg
は、ほとんどは英語でした)、未修外国語(従って、ほとんどの学生にとっては、フランス語、ドイツ語など)とも、卒業に必要な単位数は、16単位ずつであったように記憶しています。語学は、演習扱いでしたから、1つのコマを半期やって1単位でした。この“Mon Village”は、初級を終え、中級につなげるためのテキストであるという説明が後書きに書かれていました。童話ということで、右の画像のように所々にイラストも入っているというわけです(太陽が赤いのは、落書きで、赤鉛筆で塗ったようです)。ちなみに、このテキスト、¥370でした。

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 こちらは、いつ使ったのか、日付も書かれていませんし、出版されたのも、1972年11月とありますので、分かりません。スタンダール(あの“赤と黒”などを書いた作家です)の書いたものです。原題は、“Ernestne ou La Neissance de L'Amour”です。直訳すれば、「エルネスティーヌ-恋愛の誕生」です。解説によれば、「恋愛論(De L'Amour)」の本文の1~4章で述べた恋愛発生の諸時期にわたるcristallisation(結晶化)の概念について、具体的説明によって、例証するために書かれたものだといいます(そんなものを読んでいたのか?!と、これを書きながら、改めて感慨に耽ってしまいます)。

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 フランス語については、その後は、大学院受験の際に専門の外国語が2つ必須でしたので、その受験勉強をしたのと、働くようになってからは、学位論文を書くのに必要な文献にフランス語で書かれたものが1つあって、それを読む必要性に駆られて読んだ、というだけです。それ故、フランス語運用能力は甚だしく低下しています。つまり、今ではすっかり“忘却の彼方”といってよいくらいで、たどたどしく読むのもアヤシイくらいですから、ここに何が書かれているかは、ほとんど分かりません。教養部時代でも難しかったのでしょう、1回の授業で進んだのは、2ページの3行目から、3ページの半ばまでの、1ページ半弱というのが、この画像から分かります(日付と、赤い印をご覧ください)。

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 もう1冊のテキストは、映画監督であるルネ・クレール(Rene Clair)による0e24b34e.jpg
“La Beate du Diable(悪魔の美しさ)”です。創作シナリオという説明が付いています。所々に、このように、写真(映画化、舞台の一場面でしょうか)が入っています。登場人物には、Faustなる名前がありますので、ゲーテの“ファウスト”にヒントを得たものなのでしょう。こちらは、初級から中級のフランス語テキストだとありますが、もちろん、現在の実力では(でも)、小生にはそれを評価する能力はありません(笑)。

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 2冊目に取り上げた“Ernestne ou La Neissance de L'Amour”には、試験問題が挟まっていました。解答用紙があると、面白かったかも知れませんが……。わら半紙ですから、すでにかなり黄ばんでいます。これを見ますと、まず気づくのは、手書きだということでしょう。それと、試験が行われたのが、「土曜第1時限」だと書かれているのにも気づくかも知れません。肝心の試験問題については、今の実力では、とても辞書なしでは回答できません(笑)。

 ちなみに、これらを見て、「そういえば、こういうテキストを使ったな」と思い出して、懐かしくなり、思いで話を書いてみました。フランス語といえば、会話をフランス人の女性の先生に習いました。たびたび注意されたのは、「そうじゃないでしょ。それは、英語の発音です。フランス語では、○○○です。さぁ、もう一度いってみてください」ということでした。英語の発音も、十分にあやしかったと思いますが……。この先生、非常勤講師でいらっしゃったと思いますが、白髪で、品の良い、お年を召した先生でした。ロール・ラルデヌワ先生といわれたと思います。

 ところで、最初に、あの頃は、既修・未修外国語とも16単位ずつが課されていたと書きました。ということは、語学だけで32単位もあったということになります。そのほかの教養科目は、人文、社会、自然に分けられ、それぞれ12単位、合計36単位が必要でした。半期の授業が1科目で2単位でしたから、各分野とも、6科目ずつを受講したはずです。さらに、保健体育も(高校みたいですが)。保健と、体育実技に分かれていたと思いますが、2単位ずつで、計4単位だったでしょうか? この辺り、記憶は怪しいものがありますが、語学がかなり重視されていたのは確かです。

 体育実技に関しては、運動音痴の小生には辛いものがありましたし、体育館は、教養部のあった東山キャンパスの教養部校舎のすぐ南にありましたが、運動場までは、歩いて15~20分。東山キャンパスの西の端から、現在は地下鉄の駅があるところを経て、豊田講堂の横から、大学本部の前を通って、坂道を上り、東山動物園に隣接する丘の上まで行った記憶があります。体育をする前に、かなりの運動をさせられ、疲れてしまったという思い出があります。

 さらに、上述のように、運動場まで15~20分かかりましたので、教養部の頃は、授業の間の休憩時間は20分ありました。

 と書き始めますと、いろいろと思い出し、きりがなくなりますので、これくらいにしておきます。34~40年前の話しです(笑)。キャンパスの様相は、かなり変わってしまっています。今では、真ん中に地下鉄の駅が出来ましたが、小生の学生時代は、最寄り駅(市営地下鉄東山線本山駅)から、四谷通という、いささかハイセンスにも聞こえる(今は、名前に恥じないハイセンスな店が並んでいます)坂道を15分あまり登って通学していました。

 もう一つだけ。この最寄り駅から、われわれの大学の学生は、“本山原人”と揶揄されていた時期がありました(爆)(リンク先は、Wikipediaではありません。Uncyclopediaという、パロディサイトですので、ご注意ください)。たしかに、すぐ南にある、南○大学の学生さんたちに比べて、洗練されていなかったのは、確かでした。

 以上、今日も、コンビニと銀行だけは何とか行ってきましたが、散歩はしておりませんので、昔話でお茶を濁させていただきました m(_ _)m 台風が過ぎ去り、9月に入ったら、少しずつ散歩を復活させたいと思っています。もうすでに夜は、虫の音が聞こえて来ていますし、いつの間にかツバメたちもいなくなっているようです。早く本格的に涼しくなってくれ、体調を取り戻したいところです。

【付記】 本日午後、85万アクセスを達成しました。お読みくださっている皆様には、厚く御礼を申し上げます。これほど多数のアクセスをいただけるようになるとは、夢にも思っていませんでした。方針は変わらず、代えず、変わりようもなく、“淡々と飽きもせず……”と、”晴歩雨読“で(後者については、このところ、いったん中断しておりますが)続けたいと思っております。

 “猫の欠伸”は、とあるチベット僧が「人生は、猫の欠伸のようなものだ」と喝破されたということに由来します。それゆえ、大袈裟にいえば、“人生の研究室”となりますが、まぁ、身辺のさまざまなことに興味を持ちつつ、あちこちブラブラして関心を持ったことを綴っていくつもりですので、今後ともよろしくお願い致します。

台風が接近しつつあるせいか、蒸し暑くなってきている感じです。しかし、今日はほぼ1日中風があり、9階のわが家では玄関や、南北の窓を開け放しておきますと、風が通り、比較的楽に過ごせました。

 ただ、朝早くに起きてしまって、睡かったため、どうもイマイチ、イマニ(勝手な造語であります)の調子でした。このところ少し楽になっていた、あの“頭重感、ボンヤリ感、動揺性めまい(フラつき)の3点セットが戻ってきていました。週末にかけては雨模様の天気という予報でしたので、体調を見がてら、“試し散歩”に出かけようかと思っていたのですが、陽射しや、蒸し暑さもありましたから、無理はしないことにしました。

 一方で、実家の本などの整理が途中になったまま放り出してありましたので、気になっていたのですが、そちらは、家内と娘が行ってくれるということでしたので、二人に頼んで、今日はおとなしくしていました。

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 さて、その本の整理のうち、小生の学生時代の本や、学部学生、院生時代の資料(卒業研究、修論研究の文献、実験データ、ノートなど)については、目を通してから処分したいと思っていましたし、ファイルの金具なども外す必要もありましたので、持ち帰ってもらいました。埃だらけですので、玄関先に山積みです。赤い枠内が、学生、院生時代の資料です。35年以上前のものたちです(笑)。

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 こういうものを整理するとき、きちんとチェックしてということを始めますと、ついつい中身を読み始めたり、当時の記憶をたどり、思い出して、懐かしんだりして、作業がはかどりません。もうそれは分かりすぎるくらいよく分かっていますし、研究の領域、具体的なテーマも、就職して以来、かなりの方向転換を図ってしまいましたので、今さら必要なものはほとんどありません。なるべく何も考えないようにして、紙類だけを残し、金具、プラスティックなどを外すことに専念して、小1時間で作業を終えました。

 玄関先で、ドアも開け放して、割と涼しいところでやりましたが、集中して何かに取り組むというのは、こういう単純作業であってもまだまだけっこう疲れます。

 それにしても、コピー機はありましたが、まだ関数電卓もありませんでしたし、当然、パソコン、ワープロもない時代に実にたくさんのレポートを書き(当時の意識としては、「書かされ」でしたが……笑)、膨大な文献を読んでいたものだと、我ながら感心しました。さらに、実験心理学専攻でしたので、それらをもとに、仮説を立て、それを検証するために実験をして、データを出して、ようやく平均値や、標準偏差が“答え一発”で求められるようになった電卓を駆使して、統計分析したものだとも思います。

 統計分析では、平均値の差を調べる“t検定”から、2要因分散分析や、3要因分散分析まで、四則演算と、平均・標準偏差が求められる程度の電卓を駆使し、統計学書(岩原信九郎先生の“教育と心理のための推計学”,日本文化科学社)に載っていた、全体の平方和や、各項目の平方和、交互作用平方和などを1つずつステップに分けて求めていくという、手計算に近いやり方でやっていました。今のようにパソコンでパッケージソフトを使えばほぼ一瞬で終えられる計算ですが、いったいどのくらい時間を費やしたのでしょう?

 コピーも、現在のような「乾式」ではなく、「湿式」のゼロックスでしたし、授業で配る自作資料は、通称“青焼き”(ブループリント)でつくっていました。青焼きは、多分、あの頃、設計図などのコピーでも広く使われていたと思います。もちろん、レポートも手書き。卒論(1977年卒業)、修論(1979年修士修了)ともに、本文、グラフ、表は手書きでした。文献のうち、英文のところだけは、手動英文タイプが使ってあります。

 写真にある山積み資料のうち、これら自分のレポートや、実験データはわずかで、多分90%近くは、論文を書くために読んだ文献のコピーと、そのノートであります。ざっと見た感じでは、日本語のものよりも、英文のものの方が多い感じでした。自分の研究のために読んだものも多いのですが、授業や、先輩・同級生とやっていた研究会で読んだものもたくさんありました。研究を実施するという面でも、先輩の院生の方にはずいぶんお世話になったことも思い出します。そういう意味では、ある種の“丁稚奉公”というか、“徒弟制”の中で育ってきたような気がします。

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 高校では、文系進学クラスでしたから、数学や理科は苦手でしたので、統計には苦労しました。実験装置は、既製品では済みませんでしたので、自作しました。大工仕事もしましたが、電子工作も部分的には必要でした。こういうトランジスタ技術なども、先輩に教えを請いつつ勉強していました。今の時代なら、私がやっていたような視知覚実験は、パソコンを使って、プログラムを組んでやれるのですが、まあ、古き良き時代でしたねぇ(笑)。

 とあれこれ思い出すことや、思うところはありますが、思い切って95%以上は処分であります。学者、研究者の業界では、研究をして、論文を書いて公表することが業績となります。ちなみに、論文のことを、業界用語では、「ペーパー」といっています。

 学部学生、院生の時代と、大学の教員に転職して以降の時代、合計25年近く、考えてみれば、論文を書くだけでなく、上で見てきましたように、その準備のために既刊の論文をたくさん読みました。学生・院生時代には、授業で発表するためのレポートをたくさん書きましたし、教員になってからは、学生に配る資料を、これまた膨大な量、つくってきました。

 過ぎてみれば、これらは、もちろんその時々には必要なものであったのですが、20年、30年と経ちますと、その間の学問や研究の進歩もあって、大半は、ゴミとはいいませんが、それに近い存在になっているものばかり。

 う~んやはり、教員ではなく、小生は、「紙くず製造業」に従事してきたのかも知れないと、改めて実感した、夏の終わりの午後でありました(爆)。

 気温はさほど高くはないようですが(15時に32.8℃)、やや湿度が高くなったせいか、少しばかり蒸し暑く感じます。そういえば、台湾の近くにある台風が、週末にかけて日本に向かってくるという予報が出ています。

 さて、放送大学の「心理学研究法'08)」の試験問題は、見直して、ごく一部の文章表現を直して、提出しました。あとは、主任講師の先生からOKが出れば、この件はほぼ終了です。「ほぼ終了」というのは、もちろん、試験が終わっていないどころか、後期の授業も10月にならないと始まりませんから。

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 この放送大学の「心理学研究法'08)」ですが、リンク先に説明がありますように、ラジオ番組で録音したものが放送されます。第2学期(後期)の開始は10月1日で、来年1月20日まで。第2学期の放送は、火曜日の23時00分~23時45分ですから、ちょっと遅い時間帯ですね(第2学期の年間番組表は、ここにありますが、ダウンロードして画像にもしました。冊子になった番組表は、こちら)。シラバスは、ここにあります。シラバスをご覧いただくと、授業の内容がお分かりいただけます。正式に入学するか、科目履修生の登録をしないと、単位は取得できませんが、放送の聴取は、自由にできます。関東ではFM放送が聴けるようですが(東京77.1Mhz、前橋78.8Mhz)、全国的には、BSラジオ531chで。

 小生は、第10回の「心の不具合を探る―事例介入研究」と、第11回の「心の深層を探る―心理検査法」の2回を担当しています。教科書(放送大学では、印刷教材と呼びます)も、市販されています:海保 博之<分担執筆>: 心理学研究法 新訂(放送大学教育振興会)

 と宣伝させてもらいました(笑……出題者金と、印刷教材の印税以外は、儲かりませんので))。放送大学では、心理学の科目は充実していますので、「心理学研究法('08)」をお聞きいただくかどうかは別として、手軽に心理学について学んでみたい、心理学という学問の一端に触れてみたいと思われたのでしたら、有効な学習ツールでしょう。

 ところで、心理学について触れるということついでに、最近、日本心理学会では、Webサイトや、一般市民、高校生などの対象別に心理学を理解していただく試みがいろいろとなされています。

 たとえば、“心理学ミュージアム”というWebサイトでは、こちらの“展示室”というページで、学問的な心理学の研究成果について、一般の方にも分かりやすく解説されています。「性格を言い当てる魔法」とか(これは、“バーナム効果”についての話題です)、今ではよく知られていますが、カラスが自動車を利用してクルミの殻を割る行動を研究した「カラスの自動車利用行動」といったものが載っています。一度ご覧ください。

 また、こちらには、心理学に関心がおありの方向けのページがあります。ここには、次の内容が載せられています。“心理学ミュージアム”は、前のパラグラフで触れたものです。

 “心理学ワールド”は、心理学会が発行している機関誌の1つで、心理学研究者向けというよりも、一般の読者の方を想定したものです。季刊となっており、年4号が発行されます。毎号、連載記事と、特集記事とからなっています。ここでは、バックナンバーがお読みいただけます。最近の特集は、次のようなものがあります。

  • みんなで子育て 心理学からの提言
  • 批判的思考と心理学
  • 幸福感 次のステージ
  • スピリチュアリティ
  • 心理学者の時間管理術
  • 東日本大震災から一年
  • 食と心理学
  • キャリア形成と就職の心理学
  • 絵画をめぐる心理学
  • 「試験」からみた心理学 

 心理学とはどういう学問かについては、“心理学Q&A”にあります。心理学ほど、一般に理解され、期待されている内容と、大学で研究されているアカデミックなものとが異なっている学問も少ないかと思います。是非ちょっと覗いていただいて、誤解(心理学者の立場からは、そう思ってしまいますが)を解いていただければ幸いです。

 心理学を学べる大学は、私が学生の頃はかなり限られていましたが、最近は一般の関心の広まり、臨床心理士など心理の資格の人気を反映して、ずいぶん増えました。学部や、学科の名称も多岐にわたっていますので、高校生の方、受験生の方、あるいは、そのご父兄のは、“心理学を学べる大学”をご覧ください。

 と、今日は、宣伝ばかりになりました。ご容赦ください。

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 久しぶりに30℃を超え、32.6℃(14時)になりましたが、大陸から張り出してきた高気圧のせいということもあって、乾燥した、爽やかな暑さであまり苦にはなりませんでした。朝も、5時には、19.6℃と、20℃を下回って、涼しいというより、肌寒いくらいで、秋の到来を予感できました。

 さて、3日ほど前に、放送大学の本年度第2学期の単位認定試験問題の作成依頼が届いたという話題を取り上げました。締切は、9月15日なのですが、もともと締切間際にバタバタするのは好みませんし、他の5人の先生方との共同担当の科目でもありますし、こういうことは早めに仕上げるに越したことはありません。

 話題が逸れますが、前職の時代に、会議の調整をしたとき、お一人だけなかなか返事をくれない先生がいました。締切まで余裕はあったのですが、他の方の返事はすべて得られたので、敢えて問い合わせたところ、「こういうことは、あまり早く返事をするものではない」と思っていました、と思ってもみないことをいわれて、驚いた経験がありました。

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 仕事の締切の設定の仕方には、いろいろと微妙なところがあり、たとえば、それが週末の金曜辺りになっていれば、「はっはぁ、週明けからこの仕事をしようと思っているな」と読めることもあります。これなどは、一種の「サバを読んでいる」状態ですから、今のようにメール+添付ファイルで済むようになってからは、最悪、日曜の夜までに送っておけば良いというのが、ほぼ真実でしょう。

 仕事の締切について振り返ると、小生が働き始めた頃のように、インターネットもなく、ファクスもまだ普及していない頃ならば、そば屋の出前のように、「これから郵送します」という言い訳が使えました。しかし、ファクスが普及するにつれ、「すぐにファクスで送ってくれ」といわれるようになり、この手は使えなくなってしまいました。技術の進歩は、ある意味でありがた迷惑なところがあったり、逆に窮屈になってしまったりする面も多々あります。

 それはさておき、今回の試験問題作成。一昨日の午前中、実際の過去問や、テストバンクに蓄積された問題を見直し、また、実際に使用されたときの正答率をチェックし、問題を考える準備までしておきました。

 今日は、アタマを使って、問題を新たに考えて、作成したり、過去問を修正したりということをして、最終案を仕上げるところまでこぎ着けました。これで、「一晩寝かせて(笑)」、明日の午前中、最終チェックをして、それで良ければ、提出しようと思っています。

 「一晩寝かせる」のは、思わぬミスや、勘違いを防ぐためです。「できた!」と喜んで、その勢いで送ってしまうと、あとから失敗に気づくという経験は、これまでにたびたび犯してきましたので(爆)。

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 ちなみに、問題は、教科書1章について、1題、4択方式でつくってあります(2章を担当していますので、2題を作成しました)。基本的には、「心理学的に正しいものを選びなさい」としていますが、時々、ちょっと意地悪をして、「誤っているものを選びなさい」とすることもあります。しかし、出題者としては、教科書をきちんと読み、放送をしっかりと聞いていてもらえれば、ほぼ間違えないであろうと思って出題しています。

 たとえば、過去問の1つには、次のようなものがありました。これは、事例介入研究法の章についての問題例です。もちろん、第2学期の問題は、これとはまったく異なっています(笑):

次の記述のうち,心理学的に正しいものを�@~�Cの中から一つ選べ。

�@事例報告,事例検討及び事例研究の三者の間には,その目的や方法にとくに違いはない。
�A事例研究の対象者を選ぶ場合,ある対象を選んだ理由を示す必要はない。
�B事例研究は,すべての場合において,質的データだけを用いて行われる。
�C事例研究法が心理学の研究法として意味を持つためには,その結果から一般性や法則性を導き出すことが必要である。

 この問題、正答率は、なんと95.7%で、結果から見ますと、易しすぎました。どのくらいの難易度の問題をつくるか、正答率や合格率をどのくらいと見込むのかは、難しく、微妙な問題をはらんでいます。そして、まさに、「想定外」のこともよく起こります。

 今回は、どれくらいの結果が出てくるのでしょう。ちょっとドキドキものです。

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 ところで、マイブックスに小林弘幸著「その神経(バランス)じゃ調子わるくもなりますよ (青春新書プレイブックス)」を紹介しておきました。小林先生の本は、以前にも「なぜ『これ』は健康にいいのか?(サンマーク出版)」を読んだことがあり、内容の本質は、この本と変わらないものの、前著については、自律神経系のバランスがどう なっているか、具体的に知る方法が記載されていないという不満がありました。

 この本では、自律神経系の働きや、そのバランスを10項目のチェックリストで調べる方法0cc9eb91.jpg
が新たに載っていましたので、内容の重複は承知の上で購入したという次第です。心理学者から見ますと、チェックリストの信頼性や、妥当性がどのくらいか、また、正しく判別できる確率(判別率)がどれくらいかについて、統計学的に検証したのかどうか、実は気になるところなのですが、新書という性質上もあってか、それらについては書かれてはいません。しかし、何も基準がないよりは、マシと考えられます。

 著作権がありますので、チェックリストをすべて紹介することはできませんが、たとえばこういう設問がありました。4択です:

1.眠りについて
�@ベッドに横になったら、だいたいすぐに眠れる
�A夜、ふつうに眠ったのに、昼間もなんとなく睡い感じがする
�Bなかなか寝つけない
�C寝つきが悪く、眠れても途中で目が覚めてしまう

 �@は、副交感神経系も、交感神経系も両方が働いている理想的な状態です。�Aは、副交感神経系が働いていることを示し、�Bは、交感神経系の方が働いている状況です。そして、�Cは、両方とも低い状態を指しています。

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 こういう設問が、仕事や食欲、疲れなどを含む10項目に設定され、合計点数を求め、交感神経系、副交感神経ともに、8点以上・7点以下を基準に、高低群に分けます。それをもとに、図のように4群にグループ分けし、自律神経系のバランスを判定します(図は、本書から取り込み、拡大しましたので、粗くなっています)。

 小生の結果は、交感神経系、副交感神経ともにかなり点数が低く、見事というか、予想通りというか、両者が低い�Cのタイプでした(笑)。本当は、笑っている場合ではありませんが、「やっぱりな」と納得でき、それはそれで気になっていることが一つ解決できたと思えた次第です。傾向が分かりましたので、あとは対策を考えれば良いということです。

 ちなみに、両方高い、�@のタイプは、交感神経系、副交感神経ともに高く、バランスが取れていますから、理想のタイプで、集中とリラックスがうまく切り替わり、仕事などもバリバリこなせ、若々しい人達です。

 �Aの交感神経系が高く、副交感神経系が低いのは、仕事などには集中してこなせますが、イライラが強かったり、肥満になりやすかったり、便秘傾向が考えられます。かつて、超多忙生活をしていた頃の小生の姿であります。

 �Bの逆に、副交感神経系が高く、交感神経系が低いタイプですが、7人に1人いるといわれるそうで、のんびりタイプで、やる気があるのかといわれるくらい、リラックスしすぎの人だそうです。ケアレスミスが多かったり、すぐに居眠りしてしまいます。

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 �Cは、両方とも低く、「疲れた」、「だるい」、「めんどくさい」を多発する人たち。慢性的に疲れが抜けないので、こうなっています。かくいう小生がこのタイプでした。今は、これから脱却を目指しているのですが、対策に書かれている、生活リズムの確立、ウォーキングなどの軽い運動だけでは抜けられず、漢方を試しているのですがなかなか功を奏さないため、苦労しているのが、小生であります。

 なお、写真は、昨日の散歩写真です。

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