猫の欠伸研究室(アーカイブ)

~淡々と飽きもせず……~ チベット・ラサの僧侶曰く、「人の生涯は猫の欠伸のようなものだ」

カテゴリ: 書籍・雑誌

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 今日も、午前中はほぼ雨、午後からは上がってきました。気温も、最低(1de0b132.jpg

11.4℃、7時40分)と最高(13.6℃、17時)との差があまりありません。2枚の写真は、午前中にエディオンと三洋堂に出かけた帰りに撮ったものです(11時過ぎ)。多度山は煙ってしまって見えませんし、河口堰も霞んでいます。

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 こちらは、夕方、16時10分過ぎの鈴鹿山脈の様子。霧のようなものが見えていますが、山に近いところではなく、桑名市内の、走井山や、桑高あたりから西医療センターのある小高い丘の向こうあたりに、霧が出ているようです。

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 もう少し南側、桑名駅前のサンファーレのマンション棟(サンマンション アトレ桑名)の方へ視線をやりますと、ご覧のような夕焼けが少しだけ見えていました。向かって右の建物が、サンファーレのマンション棟、左側は八間通にあるライオンズマンションではないかと思います。夕焼けが見られましたので、明日こそは晴れてくれると期待しています。

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 さて、午前中はほぼ雨でしたので、今日もまた散歩には行っておりません。f0affcbd.jpg
初めに書きましたように、エディオンと三洋堂には行きましたが、エディオンの来店記念品をもらっただけで、どちらの店でも何も買ってきませんでした(笑)。ブログの写真、昨日と同じでは芸がありませんが、地上から見た諸戸氏庭園の紅葉の様子、1枚だけ載せておきます(右の写真をご覧ください)。左の写真は、わが家のマンションの玄関あたりから見た諸戸氏庭園です。

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 外出から帰ってからと、午後からは、ずっと自分の机の横にある本棚の周りに積ん読が溢れ、また、本棚の中も、本だけでなく、モノも入り乱れていましたので、整理整頓を行っていました。この頃は、現職時代のようにバカみたいな量の本を買うことはなくなったのですが、それでも油断していますと、少しずつ増え、知らないうちに(?)本棚から溢れます(笑)。

 処分する本を20冊ほど取り出し、並べ方も変えて、15時過ぎくらいには、概ね整理整頓は終了。ついでに、10段ほどのレターケースに分けて入れてある、文房具その他も、一通りチェックし、不要なモノは捨てることにし、また、あちこちに分かれていたモノはカテゴリーごとに分け直しました。

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 ところで、たまには、どのような本が並んでいるか、少しだけお見せするこ128496ae.jpg
とにします。本棚を見せるというのは、自分のアタマの中を見られるような気がして、恥ずかしいのですが、敢えてそれを忍んで……。これらの2枚の写真は、普段使っている机のすぐ左手のスライド書棚に収めてある本です。左側の写真、上の段には、大学生用の心理学テキストと、比較的新しい心理学の講座本(19冊)を入れています。その下の段には、心理統計の本や、心理アセスメント関係の本を収めています。右は、さらにその下の棚の写真です。ここには、研究法や統計の本の他、心理アセスメントなどが入れてあります。概ね基本的な図書といえるものが並べてあります(ただし、お薦め本とか、モデルになるような蔵書という意味ではありませんので、お間違いなく)。

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 こちらは、別のスライド書棚ですが、写真に撮ったあたりには、辞書、辞典、事典などの“レファレンス・ブック”、それも自分が普段よく使うものをまとめてあります。ただし、辞書の類は、これがすべてではなく、実際には、この倍以上あります。ただ、これでも、現職の教員の頃に比べれば、その数は、1/5以下になっているでしょう(その頃は、研究費で図書が購入できたということもあり、辞書などのレファレンス・ブックは、かなり揃えましたから)。

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 もう少しだけ。こちらも、“レファレンス・ブック”といえますが、植物、野鳥などの図鑑類です。これもベストということではありません。個人的な趣味で、三洋堂などで見て、確認した上で買えるものから選んでいます。野鳥図鑑でいつもよく使うのは、ここには写っていませんが、新潮文庫の「ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑(久保田修著)」と、小学館の「図鑑 NEO 鳥」です。前者は、文庫本ですので、持ち歩いています。後者は、小学生が調べ学習などに使う図鑑ですが、私には分かりやすいものです。そういえば、両者とも、野鳥は写真ではなく、イラストで示されています。イラストの方が、それぞれの特徴が分かりやすく示されているように思います。

 明日は、晴れるようですから、またいつものように、午前中は散歩の予定です。

 

日本文化科学社のWebサイトに、“発達障害の基礎と臨床”の出版が予告されています。9784821073634_s 下記の通りなのですが、Amazonなどを見ても、本日17時現在、“新着“として表示はされているものの,予約などはまだ受け付けていないようです。B5サイズで308ページ。6月20日付けで発行されるようですが、日本文化科学社のサイトにも近刊とあり、在庫表示はありません。

有馬正高(監)/有馬正高・熊谷公明・加我牧子(編)(2014):発達障害の基礎と臨床.日本文化科学社,ISBN     978-4-8210-7363-4,6,480円(本体 6,000円+税8%)

  目次は、次の通りです。詳細な目次は、“発達障害の基礎と臨床”からご覧になれます。

前書き
第1章 発達障害の概念
◎コラム1 発達障害に関係する国際団体と用語・略号
第2章 自閉症スペクトラム障害
第3章 知的障害・精神遅滞
◎コラム2 老人性認知症の原因と症状
第4章 注意欠如/多動性障害
第5章 コミュニケーション障害
第6章 学習障害
◎コラム3 教育・福祉に関する豆知識
第7章 筋疾患性発達障害
◎コラム4 福祉機器
第8章 神経疾患性発達障害
◎コラム5 退行性疾患―発達障害と機能の退行
第9章 乳幼児健診における発達障害のスクリーニング
◎コラム6 発達障害児者の口腔ケア
和文索引
欧文索引
後書き

 前書きには、次のようにあります:

本書の企画の端緒になったのは、日本文化科学社が、1999年に発刊した「発達障害の基礎」および2000年に発刊した「発達障害の臨床」について改訂が 話題になったことでした。それは、20世紀後半から続いた障害者の人権に関する国際的な大きな波であり、もうひとつは、日本国内で見られた発達障害という 概念や名称に関する新しい法的な制度の誕生による意識の変化を経験したことでありました。

 ここにある“発達障害の基礎”、“発達障害の臨床”とも、発行されたときに入手して、読んだ記憶があります(退職のときに整理してしまいましたが)。本書の予告を見たときに、これらの後継となる書籍とイメージしましたが,その通りのようです。前2著は、現在では新刊書としては販売されていません。

 内容は、発達障害者支援法の定義に記載された自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害、ディスレクシア等の学習障害Learning Disordersなどと、失語、失行、失認、聴覚、視力、言語障害などのコミュニケーション障害などにおよそ3分の1のページが充てられています。この点は、実践現場での相談の増加に配慮されているようです。また、知的障害については、記述は以前よりも簡略化されてはいますが、社会参加や、人権擁護が必要とされる方たちであることには変わりありません。

 前2著の出版から10年以上が経過し、その間、本書が対象としている各種の障害についての学術的研究は著しく進歩していますし、診断基準も、DSM-5が公表され、現在、正式な邦訳作業も進んでいます。また、我が国でも、上にも書きましたが、発達障害者支援法が制定されるなど、社会的状況も大きく変化しています。

 これらを背景にして、“基礎”ならびに“臨床”の改訂ではなく、コンパクトな新しい書籍を刊行することが現実的との結論に達したということです。

 まだ、現物を手にすることができませんので、評価はできませんが、情報提供させていただきます。また、実際に出版されましたら、是非入手して読んでみたいと考えています。

 日曜日、アカデミックバージョンです。

9784821063673_s  今回は、日本文化科学社から今年(2013年)10月に刊行された“エッセンシャルズ 新しいLDの判断”を取り上げます。出版社の紹介サイトは、こちらです。

 この本は、Kaufman夫妻がシリーズ編集をしている“Essentials of Psychological Assessemnt”シリーズの1冊である、“Essentials of Specific Learning Disability Identification”の邦訳です。原典は、Wile社から2010年に出版されています。

 原典の編者は、2人。まず、Flanagan, D.P.は、ニューヨークのセント・ジョーンズ大学の心理学教授、学校心理学養成プログラムの主任、およびイェール大学医学部イェール児童研究センター臨床准教授を務めています。認知アセスメント、心理教育評価、特異的LD、学校心理学における専門家で、アメリカ心理学専門委員会のメンバーでもあります。この本と同じく、エッセンシャルズシリーズには、“Essentials of Cross-Battery Assessment, 2nd edition”や、“Essentials of WISC-IV Assessment, 2nd edition”などを書いています。

 もう一人、Alfonso, V.C.は、フォーダム大学の教育大学院の教授で教務担当の副主任です。専門領域は、心理教育的アセスメント、幼児アセスメント、人材養成問題、心理測定学です。公認の学校心理士、そしてニューヨーク州の公認心理士であり、2003 年11 月にはニューヨーク学校心理士協会から「学校心理学指導者賞」を授与されています。

 本書の内容を、目次を引用して見てみましょう。

第1章 特異的LDについて
第2章 読みの特異的LD
第3章 算数の特異的LD
第4章 書きの特異的LD
第5章 口頭言語の特異的LD
第6章 RTIによる特異的LD判断へのアプローチ
第7章 知能のPASS理論を用いた特異的LD判断のためのディスクレパンシー・一貫性アプローチ
第8章 特異的LDの判断と援助介入のためのRTIと認知仮説検証アプローチ
第9章 読み障害と口頭言語・書き・算数障害の重複の有無に関するエビデンスに基づく判別診断と指導
第10章 CHCに基づいた特異的LDの操作的定義
第11章 多様な子どもを評価する際の文化や言語による困難と特異的LDの識別

 これらの他、文献リスト、文献解説なども付いています。

 本書の内容は、上記の目次からもお分かりのように、特異的LDの概説、各特異的LDの特徴についての説明、RTIアプローチなどの他に、PASS 理論や、CHC理論からのLDの操作的な定義、それに基づく判断や、判別、理論的なアプローチ、さらには、それらによるエビデンスに基づいたアセスメントと支援などについて、トータルにまとめられています。

 邦訳は、本文だけで350ページにもなる大著ですから、読み通すのも大変かも知れませんが、この本は、医学領域で普及して いるDSM(アメリカ精神医学会の診断基準)の流れを強く汲んだもので、LDの判断において心理アセスメントを重視する側からのRTI(子どもの指導に対する反応を重視する評価方法)への新しい応答の書といえるものです(監訳者の上野一彦東京学芸大名誉教授の監訳者後書きによる)。

 翻訳である本書のタイト ルが、「特異的LDの判断」とならず、「新しいLDの判断」となったのは、現在、DSMが、DSM-IV-TRからDSM-5への移行期であり、新しい“Learning Disability”の訳もまだ確定してはいないからだということです。というのも、この干支リーを書いた時点では、日本版DSM-5は未だ公刊されていません。聞く及ぶところでは、日本版DSM-5では、「障害」とい う呼称はなくなるということも伝えられていますので、その関係でしょう。しかし、少なくとも21世紀に入ってのLD判断の米国における変化は、やがてわが国でもさまざまな形で影響を及ぼすと見込まれています。

 先に「大著」と書きましたが、このエッセンシャルシリーズは、実用的で重要な情報を、もっとも効率よく、利用しやすい形で読者に提供するという目的でつくられています。どの章もそれぞれのタイトルにシメされたように焦点が絞られ、簡潔かつ明瞭に書かれていますし、図表が多用されています。また、重要な点については、“忘れないように!“という、囲み記事が用意されていますし、注意すべき点や、誤解を招きやすい点については、“注意!”という、同じく囲み記事が付されています。したがって、大著ではあるものの、読みにくい本ではありません。

 実は、小生自身、すべてを読み終えたわけではありませんが、これからLD について関わりを持とう、持ち続けようとしている方には必読文献であると考え、なるべく早くご紹介した方がよいだろうと思い、本日取り上げた次第です。

 夏休み最後の日曜日です。雨のお陰で、夜が明けてからの最高気温は、今のところ、bb679a92.jpg
24.6℃(16時)となっています。「夜が明けてからの最高気温」などと変な書き方をしましたが、今日の最高気温を見ますと、0時の26.7℃だからです。もう一つ「今のところ」と書きましたが、15時くらいより、雲間から陽射しが覗いて、気温がやや上昇傾向にあるのです。もう一つ、昼はずっと22℃台の気温で、グラフは横一直線。身体は楽なのですが、明日からは、また、最高30℃を超えそうですから、シンドイかも知れません。

 さて、屁理屈はともかく、涼しいのは涼しいのですが、どうもまだアタマの回転は今ひとつというか、“今ふたつ”くらいで、今日はまた耳鳴りもかなりしておりますので、アカデミックバージョンとしては、変則(反則?)なのですが、タイトルに掲げた本の紹介で代えさせていただきます。ただし、小生はまだパラパラとめくって見ただけで、きちんと読んでおりませんので、悪しからずご了承ください。

 なお、この「特別支援教育-多様なニーズへの挑戦-(柘植雅義著)」は、中公新書として、2013年5月に刊行されています(ISBN=978-4-12-102218-9、\880+税)。

 平成19年度から、それまでの特殊教育に代わり、特別支援教育が制度化されました。この本のオビには、次のように書かれています。

親・教師・子どもたち 三位一体による理想の教育

小中学校の通常学級で6%、全国で60万人を超えると思われる「知的障害のない発達障害児」。彼らを含む、すべての障害のある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた取り組みが、教育の場で始まっている。一人ひとりの教育上のニーズを把握し、学習面や生活面の問題を解決するための指導と支援を行う。これが特別支援教育だ。すべての親や教師、そして子どもたち自身が知っておくべきことを収めた現代の新基準の書。

 内容は、目次を掲げれば次のようになっています。

 序章 わが学校は学びやすいか、わが街は暮らしやすいか

第�T部 特別支援教育の誕生と始動-現在を見つめる-
 第1章 21世紀初頭のパラダイムチェンジ-理念と基本的な考えの転換-
 第2章 システム構築とマネジメント手法-学校と自治体における推進の技法-
 第3章 自治体の特色ある取り組みと政策評価-地方分権下の主体性、自主性と結果責任-
 第4章 教室での指導内容と指導方法-現代的な心理学的手法の充実-

第�U部 特別支援教育が始まるまで-歴史から学ぶ-
 第5章 明治初頭、近代国家型教育の完成と教育の使命-等級制から学年制への移行と能力差の顕在-
 第6章 障害のある子どもの教育の始まりから世界大戦まで-欧米諸国からの輸入と日本独自の熟成-
 第7章 戦後から20世紀末までの道程-再設計、着実な展開、そして硬直化-

第�V部 特別支援教育の進化の兆し-将来を展望する-
 第8章 世界の特別支援教育と日本の位置-世界標準と日本式の折り合いの模索-
 第9章 神奈川県と兵庫県から見えてくるもの-進化の兆し(1)-
 第10章 学術研究から見えてくるもの-進化の兆し(2)-
 第11章 新たな課題の認識と対応の模索-世界的なブランドに育てるために-

 終章 夢と希望と幸せの仕掛け
 補章 中学生・高校生の皆さんへの期待

 付録1 特別支援教育アドバンス問題集
 付録2 東京大学大学院教育学研究科講義シラバス(2012年度)
 付録3 関係機関・団体一覧

 この本の内容は、付録2からも分かるように、2012年度に東京大学大学院教育学研究科で行われた「特別支援教育特論」をベースにしています。 

 ところで、未読のままコメントを書くのはルール違反なのですが、見出しを概観する限り、やはり、大学院での授業のテキストという印象があります。新書として出版されたということは、一般向けの本という位置づけだろうと推測されますが、内容を散見した限りでも、関係法令や、学習指導要領が引用されていたり、関連する資料がきちんと提示されていたりなど、一般の方が気楽にお読みになるには、ややハードルが高いようにも思えます(あくまでも、個人的な印象です)。むしろ、特別支援教育に関わることになった教員や、教育委員会職員など関係者や、院生、学生の方、あるいは、とくに関心がおありのご父兄など、きちんと勉強したい方向けのテキストとして好適なのではないかと思われます。

 巻末の文献リストも有用でしょう。

 余分な私見。小生自身、地元自治体での経験や、関わりのある関係者の方、研修会に参加してくださった受講者の方などから見聞きする範囲では、特別支援教育の実際の進捗状況は、自治体によって、また、学校によって、さまざまであるといわざるを得ません。「三位一体による理想の教育」という、理念は確かにそうだと思いますが、実践現場における課題は、まだまだ多いと思われます。

 研究室関係の皆様へ

 退職にあたり、研究費で購入した「研究用長期貸し出し図書」(図書館のラベルが貼付されている本)を返却する必要があります。現在、以下の4冊が、所在不明となっています。とくに、No.1及び2につきましては、どなたかにお貸しした記憶があります(ただし、「貸出ノート」には、記録がありません)。「借りたままになっている」ということがありましたら、ご連絡をお願いします。

  1. 「看護研究-原理と方法」、医学書院、ポーリット&ハングラー(著)、押尾祥子他(訳)
  2. 「人はなぜハマるのか」、岩波書店(岩波科学ライブラリー23)、廣中直行(著)
  3. 「育児指導ガイドライン-出生前から20歳まで 母親・子どもとどう対話するか」、日本医事新報社、アメリカ小児科学会(編)、伊藤助雄他(訳)
  4. 「思春期・青年期の理論と実像」、ブレーン出版、キンメル&ワイナー(著)、河村望・永井徹(訳)

 以上、よろしくお願いします。

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