最終章
この記事を読んでいただく前に、こちらのブログを先にお読みいただくと話の内容が繋がって伝わりやすいと思います。
��
2016.卒業 〜序章〜
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2016.卒業 〜ドラマ〜
前回からの続きです。
毎年３月頭に行われる本科生対抗戦のスイムミート。
その大会に向けて最終調整もええ感じ。
最後の練習でもあとは本番やなとお互いに気持ちが上がっていました。
その大会２日前の夜。
生駒のMKIコーチから悪魔のラインが届きました。
○○ちゃん
インフル…
こんなことあっていいのか…
こんな悲劇があっていいのか…
その翌日…
その子の家へ電話を入れました。
電話越しから伝わる涙声。
どうしても出場したいのにという気持ちが痛いほど伝わります。
何とかして出してあげたい。
どうにかして出る方法はないのか？
その方法を考えてみましたが、インフルエンザと診断された限りどないもしようがありません。
この子に対して何もできない悔しさ…
辛かったです。
でも辛さや悔しさはこの子が一番思っていること。
なってしまったものは取り戻せない。
この悔しさをバネに最後の目標に臨んでもらうしかない。
そう思い指導しました。
※その時の心情を書いたブログはこちら↓
2016.3.5 この悔しさや辛さをこれからに
スイムミートでかぶる予定だった記念キャップ。
出てないので被るのを嫌がっていました。
ただ、代表に選ばれた証でもあるそのキャップ。
絶対被ってきて。
強く説得し、その帽子を被って来てもらえるようになりました。
そして、最後の20級チャレンジ。
過去２回受けたチャレンジでは失敗しています。
最後は絶対受かろうと伝えていました。
テスト本番。
必死で頑張るこの子。
プールサイドから声を掛けてた時、心臓がドキドキなっていました。
途中まではギリギリのタイム。
前回のテストは最後にバテてアウト。
ところが、今回のテストは最後の１５mで力を振り絞りタイムを上げました。
そして合格。
悔し涙ばかり見せてたこの子が最後に今までとは違う涙を見せてたことが頭に残っています。
そんな彼女も４月で退会。
中学生になり忙しくなるとのことでした。
いつかは迎えるその日。
最後の日は絶対に来てやと伝えていました。
最後の練習の前日。
本人から何度か自分宛てにスイミングへ電話があったみたいでした。
親御さんじゃなく本人が直接？？
入水後、家へ連絡しました。
「今宿行ってます。終わったら携帯からかけるって言ってましたよ〜」
えっ、マジか！
しばらくすると、その子から電話がかかってきました。
「コーチゴメン…明日部活で行かれへんねん…」
電話しながら色々話しましたが、そこから聞こえてきたのは涙声でした。
「もう、まだ塾あるのにぃ…」
それもまたマジかと…
わざわざ自分から連絡してきてくれたこと、しかも塾の合間に連絡してくれたことが嬉しかったです。
以前に保護者の方とお話させていただいたとき、こんな言葉を頂きました。
「その人にとってものすごく影響を受ける人間ていると思います。僕もものすごい尊敬している先輩がいてる。それがこの子にとっては間違いなくコーチやと思います。それくらいあの子はコーチのことを信頼してるし大きい存在やと思います。」
コーチとして最高の言葉を頂いたと思っています。
もちろん自分もこの子との出会い、この子の担当が無ければここまでの思い出や経験が生まれることはありませんでした。
一緒に泳げたことに感謝しています。
色々な思い出があり、色々な経験をしたはず。
特に悔しい経験はほんまに多かった。
これをこれからの人生に思い存分活かしてもらいたいと思います。
大きくなったとき、スイミング行ってた時のあの悔しさがあるから今があるんやと思ってもらいたいです。
いや、この子なら必ず活かしてくれるでしょう!!
最後の電話でも話していましたが、妹も来ているので時間があるときは絶対会いに行くから!!と言っていました。
待ってるで!!
また元気な姿で会えるのを楽しみにしたいと思います。
以上２０１６卒業シリーズはここまで。
ではこの辺で…
ほな
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2016.卒業 〜序章〜
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2016.卒業 〜ドラマ〜
前回からの続きです。
毎年３月頭に行われる本科生対抗戦のスイムミート。
その大会に向けて最終調整もええ感じ。
最後の練習でもあとは本番やなとお互いに気持ちが上がっていました。
その大会２日前の夜。
生駒のMKIコーチから悪魔のラインが届きました。
○○ちゃん
インフル…
こんなことあっていいのか…
こんな悲劇があっていいのか…
その翌日…
その子の家へ電話を入れました。
電話越しから伝わる涙声。
どうしても出場したいのにという気持ちが痛いほど伝わります。
何とかして出してあげたい。
どうにかして出る方法はないのか？
その方法を考えてみましたが、インフルエンザと診断された限りどないもしようがありません。
この子に対して何もできない悔しさ…
辛かったです。
でも辛さや悔しさはこの子が一番思っていること。
なってしまったものは取り戻せない。
この悔しさをバネに最後の目標に臨んでもらうしかない。
そう思い指導しました。
※その時の心情を書いたブログはこちら↓
2016.3.5 この悔しさや辛さをこれからに
スイムミートでかぶる予定だった記念キャップ。
出てないので被るのを嫌がっていました。
ただ、代表に選ばれた証でもあるそのキャップ。
絶対被ってきて。
強く説得し、その帽子を被って来てもらえるようになりました。
そして、最後の20級チャレンジ。
過去２回受けたチャレンジでは失敗しています。
最後は絶対受かろうと伝えていました。
テスト本番。
必死で頑張るこの子。
プールサイドから声を掛けてた時、心臓がドキドキなっていました。
途中まではギリギリのタイム。
前回のテストは最後にバテてアウト。
ところが、今回のテストは最後の１５mで力を振り絞りタイムを上げました。
そして合格。
悔し涙ばかり見せてたこの子が最後に今までとは違う涙を見せてたことが頭に残っています。
そんな彼女も４月で退会。
中学生になり忙しくなるとのことでした。
いつかは迎えるその日。
最後の日は絶対に来てやと伝えていました。
最後の練習の前日。
本人から何度か自分宛てにスイミングへ電話があったみたいでした。
親御さんじゃなく本人が直接？？
入水後、家へ連絡しました。
「今宿行ってます。終わったら携帯からかけるって言ってましたよ〜」
えっ、マジか！
しばらくすると、その子から電話がかかってきました。
「コーチゴメン…明日部活で行かれへんねん…」
電話しながら色々話しましたが、そこから聞こえてきたのは涙声でした。
「もう、まだ塾あるのにぃ…」
それもまたマジかと…
わざわざ自分から連絡してきてくれたこと、しかも塾の合間に連絡してくれたことが嬉しかったです。
以前に保護者の方とお話させていただいたとき、こんな言葉を頂きました。
「その人にとってものすごく影響を受ける人間ていると思います。僕もものすごい尊敬している先輩がいてる。それがこの子にとっては間違いなくコーチやと思います。それくらいあの子はコーチのことを信頼してるし大きい存在やと思います。」
コーチとして最高の言葉を頂いたと思っています。
もちろん自分もこの子との出会い、この子の担当が無ければここまでの思い出や経験が生まれることはありませんでした。
一緒に泳げたことに感謝しています。
色々な思い出があり、色々な経験をしたはず。
特に悔しい経験はほんまに多かった。
これをこれからの人生に思い存分活かしてもらいたいと思います。
大きくなったとき、スイミング行ってた時のあの悔しさがあるから今があるんやと思ってもらいたいです。
いや、この子なら必ず活かしてくれるでしょう!!
最後の電話でも話していましたが、妹も来ているので時間があるときは絶対会いに行くから!!と言っていました。
待ってるで!!
また元気な姿で会えるのを楽しみにしたいと思います。
以上２０１６卒業シリーズはここまで。
ではこの辺で…
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