七転納豆

納豆と大豆。ときどきデパ地下。時には文書もくりひろげます。

さて、そんな品川アトレの「FOOD&TIME ISETAN」なる大人のフードコートでちょっと一杯やってみました。
クイーンズ伊勢丹品川店のここが肝

まずは、アテを仕入れにいきましょうか。
伊勢丹プロデュースの「デリ シェフズ セレク」「ファーマーズグリーン」「スシアンドロール ウオセイ」
実はこのあたりが今回のクイーンズの新業態のポイント。
クイーンズの店頭では、こだわりの食材を仕入れて販売してたのに、実はお惣菜では使えてなかったんだって。今までは、セントラルキッチンで仕込んだ材料を組み合わせてサーブしてたんだって。

それじゃいかんということで、店頭で売ってる良き食材で、お惣菜をつくり、そこで食べる。そんなフードコートを実現したかったと。

そうか!
それって、わかりやすく言ったら六本木の福島屋じゃん。

なるほど、そういうことか!
伊勢丹はそれをやりたかったのか。

で、それをやるからには、徹底的にやり尽くしたってことのようです。
「デリ-シェフズ-セレク」のお惣菜
こちらのコーナーは、コストを顧みずあえてシェフを入れてメニューを開発したお惣菜を販売。
しかも、ちょっと早い時間に行ったせいでしょうか、いっぱい試食させていただきました。
おもしろいメニューがいっぱいあって、デパ地下スタイルで試食三昧。
普通のフードコートじゃ、そんなのありえないよね。

さて、次は飲み物を。
カウンター横の冷ケースでもいろんなドリンクが置かれていますが、ここはやはりアメリカ直輸入のクラフトビールでしょう。
こちらでは5種のビールをサーブしていただけます。
クラフトビールバー「アンテナアメリカ」

ではでは。。
品川のFOOD&TIME ISETANでちょい飲みしてみた
いただきます。

何年か前までは。。
仕事場が芝浦だったり港南だったりしたわけですから。
しかも、JVでご一緒した御徒町のT社(ここんちには、本来の自分の仕事場より通ってましたから)は昨年来品川港南口に移転してたりして、ここん地のクイーンズ伊勢丹はもうほとんど地元感覚。

それが、つい先だって伺ってみたら閉店してて驚いた記憶があります。

そのクイーンズ伊勢丹がリニューアルされてオープンしたんだとか。
しかも、新業態。

行くっきゃないよね。
リニューアルなった品川のクイーンズ伊勢丹
品川って街は、いまや大丸有とまっこうから戦ってるエリアで、東京でももっともホットな場所の一つ。
丸の内とか日本橋界隈と比べると家賃が圧倒的に安くて、しかも新幹線にさくっと乗れるは、羽田空港にも簡単に行けるののがこの界隈の最大のメリット。
しかもですよ。
これが山手新駅はできるは、リニアは通るは。。
変わりますよ。この街は。

そんなわけで、JR東海も三越伊勢丹もこの場所にはかなりのポテンシャルを期待してるのでしょう。
そんな場所ですから、われらが七転納豆探検隊もさっそく伺ってみたわけです。

フロアの面積はそのままに、ありとあらゆるものが高級化。
これはもうクイーンズじゃなくって、ほとんどデパ地下な品揃え。
品川クイーンズ伊勢丹の書籍コーナー
右側の青っぽい光のところは実は「ブルーボトルコーヒー」。いまっぽい感じのカフェをテナントで入れ、そしてカフェなんだからってわけで書籍販売を入れてきてます。カフェのお客さんはだいたいみんなこっちの書籍が気になるようで、伊勢丹の狙いはかなり成功してる気配。

で、この書籍は食関連が中心で、そこにライフスタイルとかビューティとかを混ぜてる構成。
食関連の書籍は結構読み応えがありますよ。
普通の書店では売ってないあんな本、こんな本があって、食に関心のある方なら半日は楽しめるんじゃないかな。

そして、こちらが今回のリニューアルのメインステージ。
クイーンズ伊勢丹品川店のここが肝
以前は。。
お惣菜、お弁当が並んでて、港南ビジネスマンから圧倒的な支持を受けてた場所が。。
がらっと変わったわけです。

中央にクラフトビールをサーブするバーカウンターを置いて、周りに多彩な食事をサーブする専門店を散りばめています。

まさに大人のフードコートって感じ。
そして、その中核となるお店こそが今回の企画の目玉なんですが。。
今日はここで時間切れです。
この続きはまた明日ということで。

そのルミネで私が気になったのがこちらの商品。
日本一手間をかけたプリン。
「450日熟成発酵」なる惹句がなんとも自慢なくず餅プリンです。
製造元は船橋屋ですが、普通の船橋屋では売ってないんだって。。

いっとき、くず餅にはまって、東京圏のくず餅屋さんを食べ歩きした七転探検隊ですから、これを食べねば「七転」の名が廃ります。

さっ。
どうよ。。
船橋屋のくず餅プリン
乳製品も使われていて、見た目はどう見たってプリンですよね。

これに、きな粉と黒蜜をかけて。。
くず餅プリンにきな粉と黒蜜をかけていtだきます
いただきます。

あら、これは。。
これはくず餅ですよ。
くず餅の味。

プリンというよりも、ソフトくず餅って感じ。
黒蜜はもうちょうい控えめにかけても良かったかな。

うん、いい意味で裏切られたというか、くず餅本来の風味を生かしたスイーツにおもわず舌がとろけてしまったのでした。


追記)
船橋屋のくず餅は発酵だけで450日かかるのだとか。想像を絶する仕込みに驚きました。

久しぶりの東京。

久しぶりの新宿。

あんまり久しぶりなのでルミネの地下に立ち寄ったのですが、あらま!どうやらリニューアルオープンしたばかりらしく、すごい人です。
しかし、ずいぶん変わりましたね。
和洋のスイーツに、女子心をくすぐるイートインの数々。裏側感のあったドラッグストアも店舗入れ替えで一体感を生み出してます。

食事のできるお店もガラリと入れ替わりました。
韓国料理は無くなったようですが、タイ料理は健在。

おや、この店なんだろう?
AFURI@新宿ルミネ
ルミネの地下といえば女子の聖地ですから、入ってるお客さんももちろん女子ばかり!
なんですが。。

メニューを見ると、これ、ラーメン屋さんなんだ!

ははぁ。。
何年か前に「女子」のアンケート調査をしたことがあるのですが、女子だって男の子たちがやってるかっこいい遊びをずっとやりたかったんだ。っていうセリフを思い出してしまいました。
カメラとか、鉄とか、山登りとかやりたかったけど。
女の子らしくないと思われたくないし、人目が気になってできなかった。って。

そうか、ラーメンもそうだったのか。
今までのラーメン屋って女子一人で入るのは気が引けたけど、入りやすい環境を作ればブルーオーシャンが広がってたってことのようです。

すごいよね。。
このところのJRグループの商業開発っぷりにおもわず感動してしまったのでした。

今日は打ち合わせで十三へ。
商店街を抜けた先に昔ながらの工場&本社があるというのですから大阪ってすごいよね。
だって、十三って梅田の大阪駅から二駅の町。
そんなところに工場があるなんて、東京じゃ考えられないでしょ。

しかも、そんなところにひなびたアーケード商店街があるというのも不思議な感じ。
そうそう、大阪の粉もんの一つにネギ焼きって食べ物がありますけど、この町がその発祥の地なんだそうで、発祥の店の前を通ってみましたけど平日の昼間なのにすごい賑わいでした。

さて、その商店街のスーパーの納豆棚でこんなのを見つけちゃいました。
十三で九州の納豆を見つける
左側の方に、京都牛若と神奈川のカジノヤなんかが見えますが、これはもう見慣れました。
でも、宮崎の竹之下フーズは大阪でもかなりレアな感じ。

そのうえ長崎島原の島原納豆もあるんですか?

ここんちのスーパー。
意外にすごいのかもしれません。。

googleっていろんなライブラリーやアーカイブを提供してくれてます。
古文書を調べたり、世界における和食の受容だとか、そうそう本来のマーケデータとか。。けっこう仕事でも使いでがあります。

そういえば、GoogleブックスのNgramViewerってツールがあったっけ。
ちょっと触ってみたら。。これがね、すごい面白かったんです。

膨大な書籍をデジタルアーカイブ化したGoogleブックスなるプロジェクトがあるのですが、日本だと慶応大学の蔵書を取り込んでたりして、ここんちの山科家礼記を使って中世納豆事情なんて記事をお届けしたこともありました。

で、この書籍ビッグデータをN-gram解析して、ある単語がどんだけ文書・書籍の中に出てくるか教えてくれるサービスがあるんです。
当ブログは七転納豆ですから。。もちろん「NATTO」のワードで調べてみるわけです。
英語におけるNATTOの普及
NATTO=納豆ワードが英語の文書に登場してくるのは1800年代あたりから。
英語文書での解析ですから、ここにでてくるのは当然Imperial UniversityのDr.YABEの報告。
そうなんですよ、このViewerからは掲載元の書誌をそのままGoogleブックスで読むことができるんです。
帝国大学のbulletinや、そのサマリーを掲載した欧米の専門ジャーナルなどがぞろぞろと出てきます。
すごいでしょ、これ。

さて、NATTOのワードが英語圏に広がりはじめるのは1900年あたりから。
ハワイにおける日系移民の動きなど影響したのでしょうか。
そして、ズドンと増え始めるのは1980年以降。日米貿易摩擦とかジャパンアズナンバーワンとかそういう時代背景だったのでしょう。
さらにブレークするのは2000年代以降。
日本の食文化がこのころから本格的に世界に受容され始めたことが読み取れます。

N-gram解析おもしろいでしょ。

次はNATTOが他の食品と比べてどんだけ普及してるのか。
ちょっと違うワードを入れてみました。
天ぷら、すき焼き、納豆のN-gram解析
日本食といえば。。すき焼き、天ぷら、寿司って時代がありましたよね。
坂本九の歌うスキヤキソングがヒットしたのは1963年のこと。

そのころのSUKIYAKIってたぶん日本語で一番知られてる言葉だったんじゃないかな。
TEMPURAはそのちょっと下。
比べてみると、NATTOは地を這ってるようなグラフ。

でも、2000年代に入ると納豆がぐんぐん伸びてかつてのSUKIYAKI並みの値になり、一方のSUKIYAKIはいまやもうあまり関心を持たれていない、使われていない言葉になってしまったようです。

そうか。
TERIYAKIソースは定着したけど、SUKIYAKIはあんまり聞かないもんね。

じゃぁ、他の大豆食品はどうだろう。
味噌とか豆腐とかね。
sushi,tofu,miso,natto
比較のために他のワードも入れてみました。
寿司とか携帯電話とか。

携帯電話が2000年を境に下り坂になっていくのはスマホのせいかな。
でも、かなり頻度の高いワードであったはずの携帯電話より、寿司とか豆腐の方が上なわけです。
っていうか、豆腐すごくない。。
大豆製品の中ではダントツぶり。しかも寿司より上。

味噌もがんばってるでしょ。

降水確率40%だったはずなのに。。
けっこう強い雨が降ってきました。
仕方がないのでその先に見えたライフで雨宿りです。

せっかくですから、納豆棚でも見てこうか。って、何気に立ち寄っただけなんですが、あらまぁ、これはびっくり。
ライフ三国橋店の納豆棚
おかめやミツカン、京都牛若あたりのよく見る納豆に加え、秋田ヤマダのひきわり、大阪の小金屋さんに山口さん。
なんと新潟高橋食品工業のレルヒさん二点や、津山の蒜山食品がこんなにたくさん。
オーサトもなにやらマニアックな商品出してるじゃん。
津山蒜山食品にレルヒ二種。オーサトはこんなの出してたのか
ライフって実は納豆マニアだったの!
思わず絶句してしまったのでした。

でもね。
この日はすでに納豆のあれやこれやを購入済み。
もう買っちゃいけないよって。

どうしたって、やっぱり七転なようです。

たまたまなんですが、冷蔵庫の中に地元大阪の山重食品と小金屋食品の納豆が入ってたんです。
しかも、どちらも小粒の納豆。
どちらの会社さんも創業者は山形の米沢出身で、当時大阪で納豆を製造していた米沢納豆にて修行したと言います。
大阪における米沢納豆の系譜:やましげ食品と小金屋食品の納豆
これはもう、食べ比べするしかないでしょ。

さて、小鉢に移してみました。
左がやましげの小粒納豆。右が小金屋の納豆BAR小粒
左が山重食品で、右は小金屋食品。
どちらも国産の小粒大豆を使った納豆でカップ入り。
でも、見た目からして全然違うでしょ。

やましげ小粒は濃色の豆で、かぶりしっかり。
香り甘く、豆味ふわり。
何よりも煮豆の柔らかさが特徴的です。

納豆BAR小粒は明色の豆で、とろりのかぶり。
比べると香り弱く、豆味も弱め。
煮豆は関東風っぽくちょっと固めです。

でもね、根本のところで同じ方向性を感じるのが不思議です。
なんというか。。
そう、味わいの部分がなんかよく似てるんです。

ちょっと描写してみましょうか。
癖なくさわやかでほんのり甘み。ただし、うまみはちょっと弱め。
ひ弱ではなく「優しい味わい」とでも言うべき雰囲気。

もとの米沢納豆はどんな味だったんでしょうね。
大阪で納豆を普及させるために取り組んだ先人の志に想いをはせてしまったのでした。

忽然と現れた大行列。
時刻は午後2時30分。

どうやら、そのさきに見える「名代おはぎ」を目当てに並んでいるようなんですが、まだ開店前なんです。
しかも、みなさん車できてる方が多いようで。。
行列にならんでるお父さん、車で待ってるお母さんとが時々交代してる風情が見受けられます。
千日前通りの名代おはぎの行列
おいしいものに並ぶのは厭わない大阪人気質。
これは、相当の名店なのでしょう。

うちらも並んでみる?

よし。並んでみよう。

そのあたりから、先頭の人たちがお店の中に入りはじめました。

でもね、お店に中に入って注文して、それから調製してるようなんです。

行列の前の方に注文方法をうかがってみました。
バラ売りは無しで箱入りのみの注文。
6個入り、8個入り、10個入り、15個入りの箱がある。
おはぎはきな粉とつぶあんとこしあんの三種があるけど、3種入りを頼めるのは15個入りだけ。

じゃぁ、我らが探検隊は6個入りの箱だね。
おはぎはどれにする。

きな粉は確定。
あんこはどっちにする?

なんて悩みながら行列してたんですが、陽だまりのなかの行列もだんだんと日陰に変わり寒くなってきました。
玉製家
我らが探検隊ももうすぐです。

さて。。
きなことつぶあんのおはぎをいただく
並んだのは一時間ちょっと。
大阪人の食い倒れっぷりにきょうもまた驚かされてしまったのですが、このおはぎを一口食べるとそれにも納得です。

しっとりとしたご飯。程よい甘さで、ほんのり塩味のクラシックにして上品な味わい。
おはぎって美味しかったんだって。
改めて見直してしまったのでした。