七転納豆

納豆と大豆。ときどきデパ地下。時には文書もくりひろげます。

カレー納豆って、今までなんども出てきたことあるんですよ。
でもね、ここんところの決定版は、なんといっても新潟高橋食品の出したレルヒさんの納豆がこれがもうたいへんなもので。
ベースの納豆が完璧な上に、ペースト状のカレー風味のソースがこれまた素晴らしい仕上がり。

そもそも、近代納豆の始まりとカレーって相性がいいんですよ、

たぶん100年くらい前だけど、札幌グランドホテルの納豆メニューとかでもカレーで提供してたりね。
当時の納豆製造本でも必ず紹介されてるゴールデンメニュー。
まぁ、納豆菌でかもす当時の納豆がいかにモダンなものだったのかという証左でもあるとおもうのですが。

前置きが長くなりました。
そんなわけで、最近はぱったり消えてたカレー納豆が久しぶりに登場したんです。
あはは!ヤマダから出たよ。
ヤマダフーズ のカレー納豆なんですけど。
私は、上面のあれより、横面のカレーポットの絵柄が好きですね。

このポット自体が、新宿中村屋が初だったりしますからね。

さて、話は戻しましょう。
レルヒさんはペースト状のタレだったんですけど、こちらは普通の甘だるいタレに、からしならぬカレー粉が付属しているわけです。

こいつをぱらぱらっとかけて。。
ヤマダのカレー納豆。いただいてみたよ。
香りがひきたちますね。

ほんとスパイシーで、ちょっとピリ辛。
かきまぜると、家中がカレーの香り。

すごいなぁ。。

レルヒさんの納豆がカレーマルシェだとすれば、これは、もうカレーの王道>ゴールデンカレーかジャワカレーかって感じ。

うん、いいんじゃない。
これ。

日本のスーパーだけじゃなくて、世界のスーパーにだんだ詳しくなっていきます。
納豆だけじゃなくて、キッチン雑貨とかも楽しかったりするんですよ。

でもまぁ、本業の出張で行ってることが多いので、急いで廻る時のマストアイテムは、お惣菜とかお弁当。このお惣菜系に関してはいままでもほんの一部だけどいっぱい報告してきました。
だってね。。
その地域ならではのお惣菜とか見つけることができて、ほんと楽しいんです。

さて。。
そんなスーパーの中で、東京のスーパーなんだけど、こんなの見つけちゃいました。
いなげやのお弁当なんだけど。ナシゴレンにガッパオ、ルーローハン!
最近のスーパーって、ほんとすごいですね。

もはや、今時のスーパーは食品製造工場。違いなんてほんとなんもないもんね。

おかめ納豆のパッケージの色が、なんかいつもと違うよ。
ちょっと赤みが強くない?
いつものパッケージとなんか違うよって。。

そしたらね。
100周年なんて書いてるわけです。
100周年記念のおかめ納豆
おかめの発祥は確かに戦前だけど、近代納豆とは全く接点のない会社さんじゃないですか。。
まだ、100年には届かないはずだけど、なんで?

不思議に思って、しげしげと見ていたら。。そうか。100周年なのは商品置いてるイトーヨーカドーの方か!って納得。

そういえば、そもそもタカノってイトヨ採用で成長して、セブン採用でさらにのびた会社だったはず。
まぁ、そもそもで言えば水戸納豆が全国区になったのはスーパーのおかげだもんね。

でもあれです、せっかくの100周年なんだから、付加価値つけて100円で売ればよかったのに。
なんで、セール品にして安売りしちゃうかね。
このチャンス、もったい無くないかい。

ローソンのパッケージデザインがガラリと変わって、すごいスッキリして見やすくなった時がありました。
でもね、そしたら、何の商品だかわからなくなったって非難轟々。

私なんか思うに、そんなにパッケージデザインって親切な必要があるの?って。
店頭がぐちゃぐちゃでどこに何があるかわからない、初めてのお客さんとか海外のお客さんにわからない状態にくらべれば、よっぽど(略)

そんなわけで、ローソンの納豆棚もこんな感じになりました。
ローソンオリジナルの納豆
どっちがいいんだかは、私にはわかりません。
でも、いつもコンビニに通ってる人がわかりやすいのと、初めてその店に行く人がわかりやすいのと、どっちがいいのかな?っていまだに思います。

しかし、この納豆たち。
実は全部タカノフーズ 製造。
ひきわりもそう。
国産大豆の小粒もそう。
たぶん、製造者も揃えた方が!なんて、プロダクツデザインの方なんかはアドバイスするわけですが、わたしはそっちの方が問題。

デザイナー諸君。
君たちはほんとうに商品の価値とか、消費者の体験とかわかってるのかね。。って言いたい、

そりゃ、タカノはフルラインナップだから、全部揃えられるけど。だけど、ひきわりが美味しいか?とか、国産大豆の納豆が美味しいか?っていうと、疑問形がつくわけです。
そんなの関係なく、製造者を揃えるってありえなくないかい。

そうそう、デザイナーとコンビニ問題といえばセブンのコーヒーディスペンサーのわかりにくさが問題になったことがありました。
確かにあれはひどかった。意味不明な略語がついてて、ボタン配置にもアフォーダンスがなくて、何をしていいのか(後略)
あれはまぁ、たぶん実際にデザインのワークをした人が(後略)
デザインとしてどっちに問題があるかといえば、私的には一目瞭然なのですが(以下、100字位くらい自己規制ということで)

でもね。
ネンドが本拠地とするイタリアだったら、あのパッケージデザインがどう受け止められたか想像すると、これはこれで楽しいものがあります。
イタリア人って良いデザインとかかっこいいものって大好きなんですよね。で、デザインの本質というものを感覚的にしっかり理解していて。。たぶん、あのペッケージたちって何の問題にもならなくて、でも、コーヒーディスペンサーのほうが(以下30字程略)

日本ってデザイン先進国だと思うんだけど、卑小なところで騒ぐ癖があるのがよろしくないのだなぁ。。そういうところは、怠惰だと言われるイタリア人の真似をした方が良いんでないかい。

今週はほんとめちゃくちゃでした。
朝の8時スタート&ノンストップで、ブレスト、打ち合わせ、会議、アイデア出し。
どこでご飯食べたらいいの?
どこで休んだらいいの?
そんな日々。

納豆活動なんてほとんどできなかっただろうって思ってるでしょ。
いやいや、そうでもないんですよ。
IMG_4746
神宮の帰りに渋谷に寄ったり、お昼休むにご近所のOKいってみたり、カルディ行ったり。。そうそう、新宿は乗換駅だからちょっと寄ってみたり。

3度目の非常事態となった、わが日本。
休日のランチでビールが飲めないなんて、どうかしてます。宴会したいって言ってるわけじゃないのにね。
そんなわがまま言ってみたけど、EU圏ではまだまだ大変なことになっていて、レッドマークがほとんど消えたイタリアだって、外食がそんな自由にできるわけじゃなし。

よし、それじゃぁ我らが探検隊も、今日は家飲みだぁ!
ワインを買って、チーズを買って、おいしいケーキも買って。

だけどね。
チーズの値段って、なんでこんなに違うんだ?

これって小田急ハルクの明治屋だけど、たぶん東京のデパ地下はどこに行こうがだいたいこのくらい。
明治屋のゴルゴンゾーラ
そうはいっても。。やっぱり、高いよね。

こんなに高いチーズはさすがに買えないので、そこから西へ500Mほど移動します。
やまやのゴルゴンゾーラ
石巻(だっけ)に本社のある酒販店のヤマヤだとこの値段。

これなら買ってもいいですよね。。

しかし、同じ商品なのに、なんでこんなに値段が違うの?

でもね、今思えばもっと違うんです。
220gのゴルゴンゾーラが2.09ユーロで買える
カルブールブランドだと2ユーロですから、もうもう300円アンダー。っていうか現地の感覚で言ったら200円くらいのバリューですから、気分はもう納豆。
あと朝食は普通にモッツアレラチーズを食べてたり。だって、1ユーロちょっとくらいだから、これはもう豆腐感覚。

ヨーグルト食べるか、モッツアレラ食べるかみたいな感じだったわけですから、これはもう、うひゃぁ。。でしょ。

あっ、もう一つ思い出しました。
これはもう、逆うひゃぁ。
大阪のチーズってどうしてこんなに高いんだ!
うわぁ、なんだこの価格。
やまやとくらべたら、これはもう二倍。
なんで、大阪ってこんなにチーズが高いんだ?
ほんと、どうにかしてるよって、いつも思っていました。。

豆腐とか納豆みたいな感覚の商品のはずなのに、日本ってなんでこんな高いんだ。
それを考えると、日本の国産チーズがこれからどんだけ大変な時代を迎えることになるのか、心配してしまうわけです。

所用があって渋谷に行った隊員さんを追いかけて私も渋谷へ向かいます。

じゃぁ、ランチは渋谷で食べようか?
慣れない渋谷なので、d47カフェにでも行こうよ!
そしたら、d47では茨城県を特集中。
当然、カフェのお勧めも茨城定食だったわけです。
茨城定食@d47
凍みこんにゃく入りのけんちん汁に、つと豆腐、レンコンの天ぷら。
デザートに干し芋食べ比べ
そして、真ん中は納豆なんですね。

まずは茨城定食をオーダーして、テーブルに置かれた機関紙d47なんかぱらぱらめくってたんですけど。そしたら、なんと鹿島パラダイスの唐澤さんが載ってるのを見つけちゃいます。
FullSizeRender
飲んでたビールを思わず吹き出しちゃいそうになったわたし。

ちょうど店員さんが、茨城定食をサーブしに来たので、いろいろ聞いちゃいます。
唐沢さんは今回何を提供されているのですか?

残念ながら、ランチセットのビールはよなよなエールのもの。
野菜も、納豆も残念ながら。。
でも、今回はパラダイスビールを特別メニューで提供しているのだとか。

機関紙に載っていないことまで含めて、いろいろ教えていただきます。

納豆は茨城の在来大豆を使った菊水食品のアレですよ。って。

で、菊水食品の菊池さんもちゃんとd47に載っています。
菊水食品と菊池社長
うん、菊池社長。かっこいいじゃないですか。

そんなわけで、こちらが今だけ限定の茨城定食。
茨城定食の真ん中にあったのは

納豆にぐっと寄ってみますね。
農家の納豆
豆味しっかりでふわりと甘み。
糸引きは弱めですが、そんなのはどうでもいいこと。
食べやすくて美味しい納豆ですよ。
メニューには須崎農園生産の「青御前」の納豆だと書かれていました。

その後、食後にギャラリーにも立ち寄って、納豆のことやビールのことで盛り上がってしまうのですが、その辺の話は明日のエントリーに乞うご期待です。


関連記事)
唐澤さんに初めてお会いしたのは2017年のことでした
17.07.30:鹿島パラダイス代表の唐澤氏の熱い思いをひたすら聞き続けた
菊池社長に初めてお会いしたのはもう10年も前のことなんですね
11.10.22:ざくろ坂プロジェクトで菊池代表からお話をうかがう

なんと格調高いことばでしょうか。
もう、そのまま引用しちゃいますね!
滋養に富み消化良好にして欧米の乾酪(チーズ)に匹敵する納豆をして不潔なる藁の包衣を脱せしめ、衛生学的知識に乏しき時代の製法を踏襲して何等学術の応用を試みざる納豆製造業者をして不知不識の間に必要なる知識を会得せしめ、その食品としての位置きわめて低く僅かに一部嗜好家の愛用するに止まりて未だ一般的食品とならざりし納豆をしてその品位を高め、品質を改良して真に進歩せる文明的食品ならしめ、これが食用の範囲を拡大してひいては外人の嗜好にも適するものとなして本邦の特産たる大豆の声価を高め、その食用を大いに奨励せんと欲し、ここに本誌第一号の発刊を決行する。

応用菌学教室の教授であり、札幌納豆容器改良会の主催者である半澤博士の言葉に惚れ惚れとしてしまいます。

ちょっと長いので、さらに抜粋!
欧米の乾酪に匹敵する納豆
学術の応用
品位を高め、品質を改良し
食用の範囲を広げ
外人の嗜好にも適するもの
大豆の声価を高め、その食用を奨励
ここに本誌第一号の発刊を決行する


学術を応用し、品位を高め、品質を改良!
この辺、北大や盛岡高農の皆さんのおかげで納豆産業というものが生まれ、大量生産された廉価で安全で美味なる納豆をいただけるようになったのは間違いありません。

外人の嗜好にも適する!
この項目は100年経って、いまやっと実現し始めているといったところでしょうか。
これって、ある意味予言の書かもしれませんね。

ちょっとおもしろいのは、日本の特産品である大豆という呼び方。
のちに世界最大の大豆産地となる満州も、ペリー提督が持ち帰って広がったと言われる北米大陸も、どちらも大豆の主産地ではなかったということがわかります。
しかし、「大豆の声価を高め、その食用を奨励」という言葉もいまや実現。21世紀の食の重要なプレーヤーとして大豆は定着しつつあります。

すごいですよね、雑誌「納豆」!
ビジョナリーとしての半澤博士の存在感も半端ありません。

さて、せっかくですから、そんなビジョナリーの思いが込められた歴代の表紙をここに掲出しますね。

・第一号
納豆容器改良会発行「納豆」創刊号の表紙

・第二号
雑誌「納豆」第二号(大正9年発行)

・第三号
雑誌「納豆」第三号の表紙

いずれも表紙に目次が書かれているのが特徴ですが、デザインのレベルがどんどんグレードアップしていくのも楽しいところです。
創刊号の表紙は手作り感満載で、ほんとに身内だけの発行物だったのでしょう。
第二号は、戦後発刊される発酵ガイドブックで使用されるイラストと同じテースト(紹介済みです)のもの。
そして第三号はのちに雑誌「納豆」のまとめ本である「納豆製造法」の表紙と同じテーストを感じさせます。

そうそう、第一号までは納豆容器改良会の事務局は南部鉄太郎商店(新宿に東京分店があったことや、納豆音頭を作成したことで知られています)にあったのですが、第二号からは、相澤商会(代表は北大の卒業生にして札幌市会議員。同商会は農業資材や出版事業、のちに納豆菌の販売も手がけます)が事務局に変わったはずなのです。

なるほど、そういうことなのかと納得です。

雑誌「納豆」の第2号、第3号のことは今まで何度か紹介してきましたけど、ずっと第1号の消息を見つけることができなかったんです。
それが、北大系の方がまとめられた報告書の中にひょいっと掲出されていて。。
納豆容器改良会発行「納豆」創刊号の表紙
いえね、北大図書館の希少図書として保管されていると噂には聞いていたのですが、やっぱりちゃんとあるんですね。

しかし、ずるいなぁ。。
北大の教職員じゃないないと閲覧できないのですよ。北大図書館のあれこれって。

しかも、まだまだいっぱい資料があるんですよ、北大には。
喉から手が出るほど見たい読みたい資料があるんだけど、研究者としての実績やバックグラウンドのない私には閲覧資格がないのですよ。
残念ながら。

東大の図書館なんて、誰でも閲覧できて、コピーだっていくらでも取れるのになぁ。
  • ライブドアブログ