七転納豆

納豆と大豆。ときどきデパ地下。時には文書もくりひろげます。

見かけたのは多分先月末あたりのこと。
◯にねの字のステキなパッケージ。
9月上旬に見かけたねぎ小粒納豆@ライフ
へぇ。。ねぎで新機軸を打ち出すとはいいんじゃない。
最近の方はスーパーでねぎを買うのもめんどくさい。それを刻むのはもっとめんどくさい人たちばかり。私は納豆にねぎは合わせませんが、それがおいしい食べ合わせであることは否定しません。
納豆界を代表するメーカーのタカノですから、マーケット巧者のミツカンとは違う工夫があるはず。どういう工夫できますかね。

フリーズドライのネギ付属は大昔にクメが商品化してます。
おろし玉ねぎとか練り梅とかの新機軸は小金屋食品さんが打ち出してます。
でも、丸にねの字なんだから、今時タレ・フレーバーのねぎ味なんて絶対ありえないし、そうだとすると生の刻み葱添付くらいの提案じゃないと釣り合わないよね。。

そう思ったのですが、パッケージを手にすると。。
なんとねぎ味からしなる表記が書かれていました。

えっ。
からし?

調べてみると、からしにねぎペーストとねぎパウダーを練りこんだらしいですよ。
まいったなぁ。
かなりの脱力です。
これで新商品とか新提案なんて普通の人は思いませんよね。
なので、うちの近所のスーパーからは、一週間も経たずに棚から消えてしまいました。

そんな経緯もあって、この商品。大阪限定のテストマーケット商品だと思ってたんです。
先週帰った東京でも見かけなかったしね。。

あのね。
冷静に考えればわかるはず。
メーカーの方はからしで差別化は新しいと思ったんでしょうけど、一般消費者から見ればそんなの差別化でもなんでもないですから。
からしにねぎ風味がついたのが納豆の新商品だなんて言われてもかなりの無理。
だって、からしが違うだけですよ。
そんな理由で掛け紙を変えて新商品を名乗るなんて、かなりの唐突感があります。
まぁそんなわけで、なくなってもあたり前って思ってたわけです。

そしたらですよ。
エキスポシティに入ってる大衆スーパーでこの納豆をまた見つけてしまったんです。
ねぎ小粒納豆
まじっすか?
まだ売ってるんですか?
ひょっとして、全国区ですか?

調べてみたら全国区なんだそうです。
うーん。
どうしよう。

そしたらね。。この記事書いてるうちに、この納豆食べたくなってきちゃったんですよ。不思議ですよね。

うちの近所じゃどこで売ってる?

これまた七転というか逆七転ということで。。

さて。。
そんなわけで、仕事帰りに千里中央駅界隈の商業集積にいろいろ立ち寄ってみました。

こちらはピーコックの納豆棚です。
ピーコック千里中央店の納豆棚
いい感じでしょう。
あづま、おかめ、なっとういちやミツカンがならんで、最上段はあづまの上級品や大東市の小金屋食品の納豆が並びます。

側面あたりだと、あらま山口食品の納豆も。
山口食品の納豆もあるよ

あれ?
これって初見じゃないですか。。
千里中央のピーコックで未食の納豆を見つける
初見の納豆が見つかる時って、やっぱり続くものです。

北摂エリアは納豆エリアなのかな?
東京からの転勤族はこのエリアに多いっていうし、団塊ジュニア世代の密度も高いしね。。


追記)
ちなみに、こちらのピーコックは同じイオングループのコーヨーが運営してました。
そういえば、福島にあるコーヨーもGoogleMap上ではピーコックって表示されてましたよね。
不思議に思って、コーヨーのサイトに行ってみると。。
あらま。。ヘッダーにはKOHYOH, PEACOCK, MaxValueの三つのブランドが表示されてました。
京阪神地方ではKOHYOHがこれらのお店を請け負ってるようです。
イオンの尖兵としてコーヨーが頑張ってることでしょうか。

千里中央駅前の広場で「納豆直売」なる文字が書かれた幟を見つけてしまいました。
地下鉄御堂筋線(正確にはちょと違いますが)の終点「千里中央駅」から大阪モノレールへと乗り換える途中のことです。
ひょっとして見間違いかもって思ったのですが。。ええい、ここを確かめずして何が七転納豆だ。
登りかけたエスカレータを掛け足でくだって広場に戻ります。
できたて納豆直売@ぐりとよby山口納豆
確かに納豆直売って書かれてます。
どうやらこのテント掛けがその会場のようです。
ぐりとよ@千里中央
納豆はどこにあるの?
能勢って書かれてますから、多分置かれてるのは大阪能勢の山口食品の納豆でしょう。

どこ?
どれ?
なに?
ひょっとして、これですか?
山口食品の納豆4種8カップで600円なり
たれの違いで4種あるよ。って、おじさんが説明してくれました。
常連らしきお客様が、これで600円なのって教えてくれます。
この写真の納豆はそのお客様が買われたもの。
でも、次々とお客さんがやってきてどんどん買われていきます。

よくよく見るとこのマルシェの主催は「by山口納豆」なんだそうです。

そうか、これがあの「ぐりとよ」か!
私の記憶が何かにつながりました。

確かね、北摂の方でやってたはずですが、千里中央でやることもあるのか。
一応私も山口食品のマイクロファンドの出資者ですから、いろんな情報の端々は聞いております。

これからお出かけなので今回は買えませんが、いずれまた出会えることもあるでしょう。
今度会うのを楽しみにしてますね。。


「大阪産(もん)五つの星大賞特別賞」受賞!おめでとうございます。 13.10.21
ミュージックセキュリティーズで納豆ファンド 14.10.27

元の納豆はなんだったっけ?
ハロウィン納豆
でも、こういう納豆が売り場にあると楽しくなります。

バイヤーさん的にはこういう商品は嬉しいですよね。

おかめもがんばってます。

松に鶴の伝統の掛け紙を今に受け継ぐ太子納豆(ここもまた近代納豆草莽のメーカです)ですが、ずいぶん狭くなっちゃいましたね。
これじゃぁ狭いよーっ。て絶対この鶴が言ってます。
鶴が狭いよ@太子の受賞納豆
ここはクイーンズ伊勢丹の納豆棚です。

太子食品といえば、豆腐、油揚げとかならどこのスーパーでもだいたい置かれてますけど、納豆となるとちょっと少なくなって(でも北の大地シリーズはほんと良く見かけるようになりましたね)、しかも松に鶴となると、これはもうなかなか見かけません。でも、どうやらここんちはレギュラーで置かれるようになったみたい。

たまには買って帰りたいけど今日は大阪に戻る日なのだよ。
今日もまた通過することを許してくれ。

そういって、泣く泣くクイーンズを後にして大阪に戻ったのだよ。おれは。

やっぱり、七転だな。

そうそう、クイーンズのPB納豆がこんなんなってました。
クイーンズ伊勢丹のPB納豆
製造はあづまで変わらずですけど。「マメなくらしの」って商品シリーズの中に位置付けられてるようです。
大豆の甘みがおいしいって書いてあるよ。
ほんとならうれしいんだけど。
良質な水と納豆菌。そして、大豆。
納豆はこれしか使ってないんだから。

東京というところはちょっと歩いただけで、もうぞろぞろ出てきますね。まだ、食べたことのない納豆が。

こちらは、池袋西武のデパ地下を請け負ってるThe Gardenの売り場です。
北海道はまなす食品の納豆をTheGardenで見つける
左から北海道産大豆を使ったひきわり納豆。十勝産大豆を使った黒豆納豆。そして季節限定のきのこ旨だれ納豆の三種が置かれてました。

すごいね。。

東京圏ではTheGardenがPB商品を依頼するまでは見かけることのなかったメーカーなんですが、ついについにブレークしちゃったようですね。

北海道はまなす食品といえば授産施設系の納豆製造所。北海道では生協ストアとかでよく売ってると聞いてます。北海道が音頭をとって生まれた製造所なので、どうしても北海道以外に販路を求めることなんて考えてなかったんでしょう。

しかし、こんなにあってもすぐに大阪に帰っちゃう身分。
とても全部は買えないよぅ。

なんか、はげしく七転な気配が漂います。

国会図書館や神田の古書街とかで近代納豆に関わる書籍を逍遥していた時期が一時ありました。

デジタル化されてる書誌情報なんてほとんどなくて、図書館ではマイクロフィルムのリールを廻し、古本屋を廻り、ネットで検索する日々。それはそれで楽しかったんですけど、素人仕事で調べられるのはそれが限界って感じ。
しかし、いまやかなりネットで調べられるようになりました。

その一方で、日本の古本屋に登録されてる近代納豆に関する古書なんかは私がほとんど買い尽くしちゃってて。。検索してもずっとぺんぺん草状態が続いてました。

ところがです。
先日何気に書籍検索してたら、あらら。あらら。
あるの?

あったようです。
京都の鴨書店なる古書店から購入しちゃいました。
納豆製造法の第二版を手にいれる
札幌の納豆容器改良会発行の「納豆製造法」第二版です。

ハトロン紙かかってますけど、この表紙かっこいいでしょ。
基調はアールデコ調で、一番右の丸は大豆の意匠かな。
真ん中には大豆のサヤの意匠も入って。「納豆容器改良会」のロゴも可愛いですね。
いやいや、俯瞰してみると大豆畑にポプラ並木ですね。一番左上の四角は納豆製造工場でしょうか。

奥付きも紹介しちゃいますね。
納豆製造法第二版の奥付
著者検印のJ.Hのイニシャルがモダンですね。
しかも朱肉じゃなくてブルーの検印。

近代納豆を調べるたびに思うんですが、この人たちのモダンさは半端ありません。


関連記事)
「納豆製造法第三版」-半澤博士がThe納豆博士になった日 08.04.24
「最新納豆製造法」の書き手は 08.11.03


追伸)
第二版の序文も素敵なんですよ。
ちょっと引用しますね。
大正八年始めて納豆の容器改良を唱道してより東京、仙台、飯坂、花巻、盛岡,平、青森、釜石、能代、白石、旭川其の他各地に於ける熱心なる実地家努力によつて改良容器納豆は漸く世人の認むるところとなり、今日に於ては在来の藁苞納豆製造業者もこれが研究を必要とするに至ったことは、容器改良上誠に慶賀に堪えざる次第であります。今回本書の第二版を発刊するに当たり、多少改訂を加え、新たに納豆に関する研究論文を掲載し実地製造業者並に研究者の参考に供したいと思ひます。多少にても裨益する所あらば予の幸甚とする所であります。
昭和五年二月十一日
札幌にて
編者識

東京、仙台、飯坂、花巻、盛岡,平、青森、釜石、能代、白石、旭川
お顔の見えてるところもありますが、能代、白石、旭川となるといったいどこなのか見当もつきません
第一版もいずれ手に入れてみたいものです。

オリーブオイルソースで食べる納豆が平家納豆で知られるこいしやさんから出てるって。。
噂には聞いてたんですが、これですか!
こいしや食品創業100周年記念「OLIVE OIL NATTO」

へぇっ。

この表記だとどう見ても商品名は「OLIVE OIL NATTO」だよね。。

エキストラバージンオイル
バジル
ナッツ

いいですね。
この感じ。

納豆って淡白な味わいだから、何を合わせてもまず間違いないんですが、バジルとオイルでジェノベーゼソース風ってのはかなり悪くない味のはずです。

商品名も横文字にしちゃって。。
こいしゃさん。
ふりきりましたねぇ。

そういえば豆腐の新パッケージも、国産ではいいものがないからイタリアから取り寄せたって言ってましたっけ。納豆もそのあたりからヒントをいただいたのかもしれませんね。

関連記事)
すっかり食にシフトしたSMTS2016。今日は残るところの納豆屋さん‥ 16.02.18

本当は納豆屋さんなんですけどね。以前から道南地方の野菜とか加工食品とかも一緒に持ち込まれていまして。。
今回はさらにもう、どうしたって八百屋さんな感じ。
トウモロコシとかジャガイモとかカボチャとか。美味しそうです。
行き交う人々もそんな認識みたい。
だるま食品本舗@秋の北海道展in池袋東武
函館のだるま食品さんも東武の北海道展じゃかなりの古株。常連さんがいっぱいついてはずなんですけど。。

さて、そのだるま食品さんの納豆。今年はどうでしょうか。
日本一大きいと豪語するタマフクラを使った納豆を発表されたのは確か2010年のこと。
それ以来、タマフクラの枝豆とか煮豆とか来る度ににいろんな商品が置かれてます。

刻みがごめ昆布が入った驚異的な粘りの納豆を購入したのは2014年の初夏の北海道物産展でのこと。
あれもびっくりしたよね。

さて、今年のサプライズは何?
函館だるま食品の納豆はいかに
手前の「北海道産納豆極小粒」ってのが新商品のようです。
今時ですから、ユキシズカ大豆使用でしょうか。

じゃぁ、これと極大粒の太白白乙女ください。
この豆、美味しいんですよね。


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