七転納豆

納豆と大豆。ときどきデパ地下。時には文書もくりひろげます。

昆布の旨味って、グルタミン酸とアスパラギン酸じゃないですか。
納豆の旨味は、グルタミン酸で。あの粘りの主成分はポリグルタミン酸。
この二つを混ぜると美味しくなるってことを太子食品が発明したのは、今から50年くらい前のこと。

しかも、タレに混ぜるんじゃなくて、大豆と一緒に発酵させてたんです。
その名も「昆布納豆」!
旨味もダブル、トリプルだから、タレなんかなくても、醤油だけでも十分美味しくて。。
好きだったんだよなぁ、あの納豆。

登場したばかりの頃、銀座の三越で売ってたってのも有名な話。
納品が間に合いそうにない時とか、当時大学生だった工藤会長が、ハンドキャリーで納品してた。。そんな話も何処かで読んだことがあります。

そんな後年の名作が、パワーアップして新登場!
その名も「ゴロゴロ角切り昆布と椎茸小粒納豆」!!
昆布と椎茸小粒納豆
納豆+昆布の旨味に、今度は椎茸の旨みがプラスされるんですよ!
椎茸の旨みといえば、これまたグルタミン酸で、干しシイタケになるとグアニル酸が出てくるわけですよ。
どうです、すごくないですか?
旨みの三倍がけ、四倍がけな納豆なわけですよ。
そんな納豆、他にある?

せっかくだから、どんだけ角切りゴロゴロかも、写真でご紹介。
昆布と椎茸小粒納豆 小鉢に盛る
結構入ってるでしょう。。
昆布と椎茸。

でね。。この昆布の旨味と椎茸の旨味に、お豆の味がちっとも負けてないんですよ。
ちゃんとちゃんと納豆が美味しい!
こんな納豆、他にある?

これはね、もうあの名作「昆布納豆」の再来といっても過言ではありません。


関連リンク)
納豆wiki:昆布と椎茸小粒納豆
どうです、このトロッとした被り。美しい豆肌もすてきです。
昆布と椎茸小粒納豆 豆

万博行かなくちゃで大阪にうかがったそのタイミングで、新情報が入ってきたんですよ。。

らくだ坂の納豆が高島屋のデパ地下でいただけるって。
高島屋地下1階
『日本酒売り場』が昨日改装オープン♪
素敵なバーカウンターが新設されたので、早速初日に行ってまいりました。
谷町納豆と秋鹿・・・出会うべくして出会ったマリアージュをぜひ楽しんでくださいね〜

これは、井戸川さんのSNSでのコメント。。

もともと、井戸川さんのお店って日本酒と食のマリーアジュがテーマだったわけですから、谷町納豆と秋鹿のコラボってむっちゃ気になります。

じゃぁ、ここまで来たんだし。。
寄ってみる?
試してみる?
難波高島屋の日本酒コーナー

地下鉄のなんば駅から向かうと、一番奥のエリアがこの場所。
インバウンドのお客様だって、ここで一杯やりたくなるのはよくわかるし、パークタワーとかのオフィスな方々もここなら、電車に乗る前にさっと寄れるし。
いいんじゃない?

どれどれ、メニューでも覗いてみようか。。
酔いがたり
って思ったんですが、残念ながらこちらのスタンドバーの営業開始は12時から。
10時半到着じゃ、ちょっと無理かな?

せっかくなので。。
ほんとにメニューだけでも。
メニューはこれ。サービス開始は12時から

ほら。。
おつまみ納豆220円なるプライスを確認することができました。
はい、そうです😊ただおつまみ納豆は今回限定でして・・・もうすぐ正式に アナウンスしますが😉高島屋で谷町納豆がレギュラー商品として販売していただくことが決まっております

これは、わたしの質問にお答えいただいた井戸川さんのコメント。

楽しみですね。

うわぁ、これは食べたいわぁ。。
マレーシアの屋台が美味しそうなんだけど
マレーシア館では、ストリートでいただけるいろんな食を紹介してて、街並みを背景にいろんな展示が並んでて。。その中でも、この屋台がすごいステキって思ったわたし。

もちろん、リアルキッチンでは無くて食品サンプル的な展示なんだけど。

そうか、これ。
nasi lemac(ナシレマッ) の屋台なのか!

あれ、これって。
これって何?
どう見たって納豆なんだけど
assorted gradient for nasi lemacなる食材のひとつなんだけど、ひょっとして、これって。
っていうか、どう見たって、これ納豆なんですけど

ひょっとして、ナシレマご飯に納豆を合わせて食べたりするんですか?

ご存知の方が多いと思うけど、10年前は中の人だったわたし。
なので、世間の方はいっぱい書いてても、中のスタッフとしてはなかなか書けなかった日本館の中のこと。だけど、館の中では、ちゃんと納豆のことも紹介してたんですよ。

でも、あれからもう10年もたってるし、そもそも明らかにしていいことだし。。もう書いちゃってもいいよね!

ここは、日本館のscene3と言われてたコーナーで、日本食のあれこれを紹介してた場所。
ミラノ万博の日本館SCENE3

イタリア人のみなさんは、日本のお寿司ってこんなにたくさんあるの!
そう驚いてる方で満ち溢れてた場所なんですが、ここで日本食の知恵とか、大豆発酵食品のすごさとか、いろいろプレゼンテーションしてたわけです。
あるでしょう。納豆!
そんな中に、もちろん納豆もあるわけで。

行燈仕立てのパネルなんで、逆光気味で読み取りにくいかもしれませんが、この右側の方の真ん中にあるのはまちがい無く納豆!

そして、もちろん。。
そのすぐ横のモニターでも納豆を紹介するわけです。
映像でも納豆@ミラノ万博
この頃はまだ大豆食とか発酵食とかはグローバルレベルでは普及してなかった頃ですから、これってけっこう画期的だったとおもいます。

もっとも、日本語学科のアルバイトな学生さんとかに「納豆知ってる?」って訊くとあれです。
知ってるよ!
朝食でみんなが食べてるやつ。
箸でぐるぐるかき混ぜてて。

アニメでよく出てくるから。。


そんな答えをいただいたって話は、あの頃紹介させていただいたんですが、みなさんご記憶でしょうか?


関連記事)
現場だけのはずが、常駐してくれと言われ赴任したのは6月のことでした。
15.06.15:さすが食のEXPO。ビール館もあればワイン館もある。

世界で一番クリエイティブな国は?
そんな調査をAdobeがしたことあるんですよ。

それの答えが日本だったんですけど。
万博会場で、それをまたまた実感しちゃいました。
日本人って絶対変って

これって日本館の展示なんだけど、日本は古来より発酵の国で、これからのSDGsにも菌や藻の力を借りていろいろやってるよってコーナーなんです。

だけどさ。
すごいよね。。
ありとあらゆる菌とか藻とか、みんなキティなんですよ。
不通じゃないよね?

もう、来てるお客さん、みんな絶賛よろこびまくり。

すごいよね。
キティが菌になるって、かなり大きなクリエイティブジャンプしてないかい。。

しかもですよ、日本館のお土産は、そんな菌・藻キティのクリアファイルとかTとかビンバッチとか。。この振り切り方はすごくないですか。
一旦は、電通離れしてみるのもありなんじゃない?
おもわず納得しちゃったのでした。

もちろん納豆菌もね!
FullSizeRender

この数日、大阪に行ってました。
今回は仕事じゃなくて、納豆でもなくて、全くのプライベートで。

そうなんですよ。。
ミャクミャクが人気
行ってきたんですよ。

人気がないなんてウソ!
大阪人、たくさんきてるし。海外からのお客さんもいっぱい来てるし。
ミャクミャクだって人気だし。
あれがかわいいのよっていう女子もいましたからね。

予約システムとか、アプリとかには申し上げたいことがいっぱいあるけど、やっぱり総じて楽しいのが万博。満足して帰ってきました。
そうそう、昔の万博仲間と会場でばったり会って。。正確にはこっちは行列の中で、向こうはパブリック通路に居て、そばに寄れなくて、ジェスチャー中心のコミュニケーションになっちゃったけど。
今回は日本館じゃなくて、外国館の中の人をやってるって。
そうなんだ。。

そんなわけで、いろんな方とたくさん出会って、いっぱい話しができて。
たのしかったなぁ。。

さて、そんな会場で、やぱり納豆にもいっぱい会っちゃうわけです。

たとえば、これね。
大阪関西万博のクボタブース
Society1から5に向かって食生活も進化してきたみたいなことを言ってる展示なんだけど、わかるかな?
採集の時代から、農耕、産業の発展。そして、最後は情報化のSociety5になるって言ってるんだけど。納豆があるのはSociety3くらいの段階かな。

わかります?
Society3くらいの時代の食事
この汁物、なぜか納豆汁なんですよ。

ってことは、江戸時代の朝食になるのかな?

さて、そんな広大なツルヤの納豆棚ですが、七転的には見て欲しいのはこのエリア!

ここが注目!
人気商品が並ぶから、補充がぜんぜん間に合ってないことがお分かりいただけるかと思います。お店的には撮って欲しくないだろうけど、七転的には見えないデータが視覚化されてて嬉しい写真。

さて、その最下段にならぶのが「究極」で、ずいぶん前からのツルヤのオリジナル商品。
国産大豆使用で、金色の帯を散らして、ちょっとプレミアムな雰囲気を醸し出しています。(作ってるのはあづま食品です)
ツルヤの究極小粒納豆

その上段にあるのが、長野が誇る村田商店の道祖神納豆なんですが、実はこれまたツルヤのオリジナル商品で。。
どこが違うんだろうっていうと、掛け紙の違いで。。tsuruyaと村田商店のダブルブランドになってるところがポイントなのだとか(N事務所様、ご教示ありがとうございます)
オリジナル道祖神納豆

そして、その上!
あらまぁ、たまご納豆が置かれてるじゃないですか!!

まだあるんですね。
たまご納豆。
これって、昭和30年代頃に一大ブームとなった栄養強化食品の痕跡を今に残すレガシーなんですよ。
たとえば、お米に足りない栄養素を補うためにビタミン強化米とか、かまぼこにとか、そして納豆にも栄養強化納豆ってあったんですよ。

たとえば、納豆組合でもクロレラデラップス納豆とか推薦してたし、宮城のグリーンパールなんかがクロレラやパール真珠層を添加(だたかグリーンパールなんですよ)したり。。そんな強化納豆の中にたまご納豆もあったんですよ。。

おもしろいよね。。
長野には、そんな時代の名残がいまだに残ってるんですね!
たまご納豆ミニ4


関連記事)
・信州における二つのたまご納豆のはなし
20.04.05:うわぁ、やってしまった。これって信州増屋のたまご納豆じゃないか。
・たまご納豆、クロレラデラップス納豆のはなし
12.09.06:全国に広がるせれぶににゃっとう

入り口からしてでかいんですよ。
長野市のツルヤに行ってきた

中に入ると、やっぱりでかくて。。
売り場の向こうが霞んで見えるって言っても、過言じゃないですよ。
このツルヤでかい!
今まで行ったツルヤの中で、長野店が一番大きいかも!

もっとも、わたしは上田店とか茅野店くらいしか知らないわけで。。
あっ、軽井沢店は行ったことあるかな。

そういえば、案内していただい方は長野の方なんですが、ここは軽井沢が元で。。なんて話をされてて。
へぇ、そうなんだ!

で、逆にデリシアのことは知らないって。
いや、だって駅のそばの方にあるじゃん。って思うけど、まぁそれがそれでわかります。デリシアは長野の方にとってはアウェイのお店なんだろうなってね。

さて。そんな会話をしながら案内していただいたのは、もちろん納豆棚。
納豆棚がでかいのよー
しかし、これまたでかいんですよ。
関東のスーパーとはやっぱり一味違いますね。。


関連記事)
どこん地のツルヤも納豆だなはでかいんです。もちろんお店もでかいんですけどね。
13.03.20:信州上田のツルヤの品揃えにほれぼれする
20.04.07:特急待ちで40分の上諏訪駅で駅前ツルヤに立ち寄ってみた。
21.07.22:だけど、茅野店はできたばかりなんだって。納豆棚も見てきたよ。

信州では、なんといってもお父さんらしいですよ。
味噌といえばお父さん
作るのは、諏訪にほど近い伊那のとば口あたりにあるハナマルキ で、そのハナマルキ の味噌といえばなんといってもお父さんなんですって。
これがお父さんだ!
昨日の長野デリシアの紹介では、そんなお父さんのことを説明なしでさらっと書いちゃったけど、東京の人ってこういうこと知らないらしくて。。聞かれちゃうわけです。

お父さんってなに?
お母さんってなに?

それって、どうしてスーパーで売ってるの?

いやだって、それは松本筋のスーパー「デリシア」だからですよ・・
デリシア長野の味噌棚
ほら、この味噌棚。
圧倒的にハナマルキ が多くないですか。

味噌メーカーM社の方に教えていただいたんですけど。。
知ってます?
日本の味噌の生産量の半分は長野県。そして、そのうちの半分をM社が作ってるって。

だけど、もう一回上の写真見てもらえます。。
デリシアでは、違うんですよ。
わかりますよね。。
そういうことって。
地元のものをたいせつにするって、そういうことじゃないですか。

となると、あれです。
お父さんだけじゃなくて、お母さんだってあるんじゃない?
だって、ここはデリシアだもの。

むふふ。。。。
ハナマルキ-のおかあさんとマルコメの一休さん

ちなみにお母さんはだし入りの味噌。
お父さんは生味噌で、こちらがもともとの先行商品。
お母さんはなんでないの?って消費者の声が集まって生まれたとか、そうでないとか、そんな話を聞いたことがあります。
※上記の下り。私の錯誤でしたので、下記追記にてその事情を説明させていただきました。

しかし、東京の普通のスーパーじゃどっちも無いよね。。
こんだけ、信州の方に愛されてるのにね。

追記)
X上にてハナマルキ様より私の勘違いについてご指摘を受けましたので、ここにその指摘を転載させていただきます。
おかあさんが先で、お客様の声でお父さん誕生です。
来年60歳のもうすぐ還暦おかあさんです

ここに謹んで訂正させていただきます。

いつもは中央線方面なお仕事が多いんですよ。
北陸新幹線を使うのは、ごく稀に富山とか福井とか行くときくらい。でも、今回は久々の長野出張なのでちょっと早起きして、ぐるっと朝のスパー巡りなんかしてみたわけです。

桜はまだちょっと早いみたいで、梅の花がまだ盛り。
FullSizeRender
雪はどうでしたかって聞いてみたけど、青森と違って例年と変わらずだったのだとか。
まぁ、長野市はそんなに雪は降らないもんね。

さて、まず伺ったのはデリシア。
こちらは長野デリシア
中央線方面で仕事をしていると、あちこちにあるスーパーで、わかりやすくいうと松本電鉄系グループの会社さん。松本駅前のバスセンターとか、わたしがよく通ってた会社さんから駅に戻る途中とか。。ほんと、お世話になりました。

でも、長野市のデリシアは初訪問。
でも、同じ信州のスーパーだもの、味噌の品揃えはすごいよ。お父さんがあるのは当たり前だけど、ちゃんとお母さんも置かれてるんですよ。もちろん、門前の味噌も売ってるし。

納豆棚も、松本あたりと変わらぬデリシアな品揃え。
デリシアの納豆棚といえば
そうそう、これ!
道祖神とかデリシアオリジナルとか。。
やっぱりあって安心って感じがするわけです。

それだけじゃないですよ。
七味納豆r
これまた、あって当たり前な雰囲気を醸し出してるからたまらないのですよ。

ほんとはオカメなんだけど、なんか長野のこの棚にすっかり馴染んでるから、妙におかしく思えたのでした。


関連記事)
松本駅前のデリシアに立ち寄った時のレポートです
あちらは鯉の甘露煮とか山賊焼きとかあってローカリティ豊かな品揃えで楽しゅうございました。
お昼ご飯にお蕎麦が食べたくて。かけ足で納豆棚も見てきたよ(松本編)。
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