さて。。
ひさびさにいただいただいぶつ納豆なのですが、東京納豆の系譜をひいた以前の味とは似ても似つかぬ味わい。
豆味しっかりですっきりスピード感のある味わいだったのに、豆味弱くうま味も弱く鈍な味わいに変わってしまいました。
いったい、どうなっちゃったの?

掛紙を見てみると、あららこれって。。どうやら熨斗食品の納豆ではないようです。
JAならけんのだいぶつ納豆01
だって、頭書きはJAならけんだし。
ひっくり返して見ると製造者は愛知の高丸食品だし。

なるほどなるほど、この味わいは確かに中京圏ならではの仕上がりです。こういう味が名古屋界隈では支持されてるわけですから、関東に住む私たちがとやかく言う話ではありません。
それぞれの地域のそれぞれの納豆があってこその納豆ですから。

しかし、なんでJAで高丸食品がだいぶつを作ってるの?

調べて見ると、なんとも悲しい事実が判明しました。
だいぶつ納豆を製造していた熨斗食品は事業継続を断念し、2014年の夏に廃業されていたのだそうです。
関西においしい納豆ありの逸品だったのに、ほんとに残念です。

さらに調べて見ると、熨斗食品純正のだいぶつ納豆とはべつにJA系のお店で販売されている「だいぶつ納豆」もあったのだとか。

こちらは「NARA NEARBY COMMONS」なるブログの2014年7月のエントリーに記録されている「大佛納豆」の写真です。
JAならの大仏納豆
NARA NEARBY COMMONS>大仏納豆@奈良。
購入先は奈良三条通のJAアンテナショップ。

もう1枚。
「思唯-shiyui」なるブログを書かれているアスカさんの記事にもこんな写真が。。
JAならで豆蔵の大仏納豆
掛紙の上にもう1枚「豆蔵」なる表記の紙が被ります。
こちらもJA系のお店で鵜入されたものなんだとか。
思唯-shiyui>だいぶつ納豆

どちらも奈良県産のサチユタカ大豆を使用しています。
奈良県産サチユタカ!
ユーレカです。
熨斗食品の「だいぶつ納豆」も奈良県桜井市産の幸豊を使用と記述されていましたから、たぶんこれは同じ製品。

熨斗食品の廃業にともないだいぶつ納豆が無くなる。そして「大佛納豆」も無くなってしまう。
困り果てたJAが地元系大豆卸の寺田商店に相談して、今日いただいたこの新しい「だいぶつ納豆」が誕生することになったのではないでしょうか。

さて、その一方で熨斗食品直系の「だいぶつ納豆」復刻版もあるのだそうです。

こちらは「グランドハイエースとGF7と風の森と私」なるブログの2014年12月の記事からの引用です。
近藤豆腐店の大仏納豆
近藤豆腐店製造で近所のスーパーで購入されたそうなんですが。。
それにしても、なんか商品コンセプトが似てるので近藤豆腐店さんに問い合わせたところ、「熨斗食品様と取引していた経緯から、ネーミングの使用をさせて頂いております。」とのご回答。
いやぁ、嬉しいじゃないですか!(^_^)
ちょっぴり高めなんですが、かなーり美味しいので見かけたらリピートしますよ!


もうひとつ。
『tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」』なるブログに「だいぶつ納豆」の復活状況のレポートが載っています。
近藤豆腐店の大仏納豆with大仏付き
この近藤豆腐店のだいぶつ納豆も高丸商店製造なんだそうです。
しかも、同ブログによれば天理市・山崎商店の販売する「大佛納豆」なる商品もあるんだとか。
tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」>だいぶつなっとう(大仏納豆)、その後

だいぶつ納豆、どんだけ愛されているんでしょうか。
奈良県民の熱い思い、ほんとすてきです。