春合宿

太氣拳大阪支部のおっさん有志4,5人で桜の開花シーズンに自主練合宿を開催していたものだが、
コロナで沙汰止みとなって3年が過ぎ、今年久々に挙行する運びとなった。
時は4月中旬。毎年、今年こそは牡丹鍋を食おうといいながら、3月末のシーズン最終日を過ぎてからの開催を繰り返すまま、コロナ明けの2023年春、今年こそはと思っていたら、なんと行きつけの宿舎メープルロッジ猪名川が廃業していることが判明。猪肉にはありつけぬまま、大阪湾に面したロッジ舞洲で我慢することにしたのだった。ここは、10年ほど前までは、太氣拳至誠塾大阪支部が毎年ロッジを借り切って
冬合宿を行った場所でもある。昼過ぎ集合、練習(軽い組手含む)の後、ワイガヤのバーベキュー、風呂、そして車座になって深夜までのスペトレ、この一連の流れが絶えて久しい。
いわば大阪支部の聖地に舞い戻ってのミニ合宿。
組手こそしなかったが、体幹と腹を使い、肩を柔らかく保つ身法の対練を二日に亘って熟せたのは大変有意義だった。
年齢的には、藤岡弘主演、スーツアクター兼務で主題歌まで歌っていた時代の初期仮面ライダーをリアルタイムで知る世代で、夕食(一応フランス料理らしきもの)後の部屋飲み時の話題は筆者のオタク趣味で、シン 仮面ライダーへ。
風をエネルギーに変える原作漫画のある意味まだ漠然とした設定が、プラーナ(いわば自然の氣のエネルギー)をコンバーターラングとベルトの風車から取り込み、それが圧縮、濃縮され、肉体の維持と活動のエネルギーに変換されるという形でより具体化されている点に感心した。しかもプラーナは空気中のマイクロバイオロジー(微生物)を(クジラがオキアミを大量に吸い込むような感じで)取り込み、
養分とエネルギーに変える、いわば、命を頂く設定にまで作りこんでいる点に大人のSF魂を感じずにはいられない。 
我々太氣拳士としては、前段の設定を聴くだけで、太氣拳の氣のイメージがすっきりと腹に落ちてくる。 屋外の木々のある場所の空気を吸いながら、立禅を組み、エネルギーが満ちたところで、発力練習を行う。言わば、プラーナを取り込み、ベルトの高さで一気に圧縮。
石森ワールドを代表する大自然の使者は、太氣拳の隣にいたのだった。











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膨張

2月2日に初孫が故郷出産で誕生し、約24年ぶりに一日に何度も赤子を抱く機会を得た。
乳を飲んで、出して、寝るだけの存在から、自然な氣の流れについて学ぶことは多い。
お腹一杯にミルクを飲んだ後、眠りにつくまでの暫しの間自分を抱いている人間の顔を真っすぐ見ながら
何を思うではなく、空の時間を過ごす赤子の恐怖も緊張もない状態は立禅の理想ではないか。
ぶよぶよの身体でありながら、ぐずる時の脚蹴りの強さ、寝がえりが打てないのに身をよじる時の力、
全てに全身全霊がすんなりと注入される自然のなせる業だと驚かされる。
身体の中心から湧き出てくるあの力こそ”膨張”なのだ。
生まれて間もない赤子の自然な、何のわだかまりもない澄んだ心と、自然な呼吸をする身体をもう一度取り戻せたら、自分の太氣拳もレベルアップするだろう。










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型に厳しく 形なし

1月の塾長指導のキーワード:型を大事に

「王薌斎先生は型に厳しかった」との澤井先生述懐を中心に、立禅、蹴り受け、推手の基本の総ざらい大サービスだった。
ここでどうしても気になるのが「型」と「形」の違い。
単純にまとめると多分以下の通りだろう。

意(念)x 形 = 型

目的意識と潜在リスクへの配慮を常に持ちながら一つ一つの動作を稽古する。
そうなると、稽古場での動きもさることながら、通勤途上の車中も稽古時間になってしまうのだ。





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プロフィール
猪名川穴の日記

太気拳至誠塾 大阪支部
武田 練士五段による
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