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40万円という年間拠出額について

現段階では毎月の積立金額に縛りが設定されるかどうかは不確定となっているようですが、縛りが設定されない場合、年始に一括で40万、ボーナス一括で40万という使い方もできてしまうことになります。これはこれで自由度があってよいかもしれませんが、少額・分散・積立という趣旨に反するとも言えます。またこの40万円という数字は12で割り切れないため、非課税枠を満額活用しようとする投資家の場合、自動積立設定(ほったらかし)にはできません。この場合、投資家側で積立額を調整するか、あるいは販売会社側がシステムを改良するなどして調整機能をつけるしかなく、なんとなく気持ち悪い数字です。この数字はすでに政治的に決着がついているようですが、一般NISAの例もあるので、数年後には60万円(月額5万円)となることを期待したいですね。


つみたてNISAの普及に必要なこと

金融庁としては積極的に告知、あるいは全国に職員を派遣しセミナー等を実施するとのこと。またネット証券は直販ファンドからの告知も期待できそうですが、その他一般の銀行、証券会社がどこまで本気に取り組むかは未知数であり、その点は当局もかなり不安を抱えている様子でした。そもそもつみたてNISAはビジネスモデルとして短期に収益化できるものではないとの意見が根強く、したがって売り手である金融機関が積極的に動く動機づけが弱いという前提があります。

それとつみたてNISAのメインターゲットはいままでに投資をしてこなかった若い人であるわけですが、これらの層はそもそも「金融庁」「金融機関」「投資」という言葉には反応しません。NISAについてもすでに今回で3種類目となることから、その時点で複雑に思ってしまいアウトです。

 ◇金融機関に頼らず、教育現場、職場で告知をする
 ◇若者に影響力のある俳優、タレント、アイドルなどを起用して空中戦を展開する
 ◇積立をしている当事者からの積極的な情報発信

上からの押し付けではなく、ボトムアップでブームを起こし、売り手側がそれに対応せざるを得ない状況を作ることが結局は普及への近道だと思います。


投資対象商品の絞り込みは本当に投資家を保護することになるのか


金融庁が規定した基準に照らし合わせると、5000本以上が運用されている投資信託・ETFのうち、基準を満たすものは50本程度、つまり1%以下となるようです。一見ありがたいような制度のような気もしますが、私はこれをみて瞬間的に「源泉徴収制度」を思い浮かべてしまいました。国が自動的に何かをやってくれているというのは安心感を与える半面、投資家自らが考えるプロセスを省略してしまいます。それが長い目で見て本当に投資家を保護し、安定的な資産形成に寄与することになるのかは疑わしいのではないでしょうか。ただ一方で、劣悪なファンドが幅を利かせている現状もあるのである程度の絞り込みは必要とも思ってます。

保護が過保護にならないかという懸念もありますが、いまのところ一般NISAでは上記のような絞り込みも行われていないことから当局としては、まずはつみたてNISA、慣れてきたら一般NISAという棲み分けを狙っているのかもしれません。


その他気になったこと

箇条書きでまとめます

◇運用会社側はバランスファンドの商品開発に積極的だけど・・・・
  (なぜバランスファンドが長期投資に向いているのかという根拠がよくわからない)
◇販社は儲からない、やりたがらないというけれど・・・
  (なぜアメリカで成り立つビジネスモデルが日本では構築できないのか)
◇金融庁の最終的な目標は?
  (動かない900兆円の現預金をどれだけ動かしたいのか、米国並みにしたいのか)
◇最終的にはわかりやすい制度にしてほしい
  (お手本にした英国のように、制度は1つ、期間は恒久・・・これが最もシンプル)






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コメント

コメント一覧

    • 1. チャン
    • 2017年07月02日 10:06
    • いつも読ませてもらっています。

      東証マネ部の記事にもありますが、口座開設までの待ち時間が長いと思います。
      ネット証券でも1〜2週間、iDeCoだと1〜2ヶ月かかりますから。

      興味が出てネットで開設申請してもその間に熱が冷めてしまう人が多いように思います。
      現行NISAの低い稼働率が最たる例だと思ってます。
      金融庁は国民に興味を持たせるとともに開設申請までした人を取りこぼさない施策を講じて欲しいものです。

      最後になりますが今後も楽しみにしてますので頑張って下さい!!
    • 2. nantes
    • 2017年07月02日 10:32
    • チャンさん

      >東証マネ部の記事にもありますが、口座開設までの待ち時間が長いと思います。
      >ネット証券でも1〜2週間、iDeCoだと1〜2ヶ月かかりますから。

      この点、懇親会の中でも話がありましたね。。。
      せめてNISAを開設済の人については、書類1枚で積立NISAに移行できればとは思うんですが、実際はどうなるかわかりません。

      大抵の人は解説に2ヵ月もかかるのであれば、メンドクサイと思ってしまいますね。


    • 3. アルパカ2号
    • 2017年07月02日 22:43
    • はじめまして。

      >運用会社側はバランスファンドの商品開発に積極的だけど・・・・

      ・初心者にはバランスファンドの需要があると思われる。

      ・個別ファンドでリバランスを行った場合、上限額まで利用できない(売却額分は再投資できない)

      あたりの理由が考えられるのではないでしょうか?
    • 4. kim99
    • 2017年07月04日 20:04
    • >金融庁の最終的な目的は?
      これ、気になります。いろいろ検討して よさそうなアイティア
      総資産が1000万円以下の個人の総資産を世界成長率以上に増やせられたら、
      その証券会社は その分の法人税を控除される。
      総資産が1000万円位の個人が資産運用益つまり含み益と配当を確定申告すると
      譲渡益課税に対して還付金を出す。
      そうるすと、証券会社というか金融機関は考えるでしょうね、、、、、、
    • 5. nantes
    • 2017年07月04日 20:11
    • アルパカ2号さん
      なるほどそういった側面はありそうですね。
      個人的にはバランスファンドって、なんかアンバランスな気がしてしまいますが…笑

      Kim99さん
      確かに証券会社側にプラスの動機が働くような施策があれば、面白いですね。
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