米国の人権外交、北朝鮮の強制収容所を主要課題に設定

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ケリー次期国務長官への公聴会
ミサイル問題に加え「人権問題」でも北朝鮮に圧力


 オバマ米大統領から次期国務長官に指名された米国のケリー上院議員は24日(現地時間)「北朝鮮の政治犯収容所における人権問題を、米国の外交政策における主要課題の一つにする」と発言した。

 ケリー氏は同日、上院外交委員会で行われた国務長官指名承認公聴会に出席。「米国の外交政策は気候変動などのテーマに対するリーダーシップと、アフリカから米州に至るまで、自由と民主主義を主張する数多くの人たちのための闘争などと定義できる」とした上で「北朝鮮の強制収容所にいる人たちや数多くの避難民、追放者、人身売買犠牲者の声を代弁することとも定義できる」などと述べた。これは将来的に北朝鮮問題に取り組むにあたり、核兵器やミサイルといった安全保障問題だけでなく、「人権問題」でも同時に圧力を加える考えを示したものと解釈されている。

 その一方でケリー氏は公聴会で北朝鮮の核問題やミサイル問題に直接言及せず、中国との関係を取り上げ「中国はイラン問題で米国と協力しており、北朝鮮問題でもできることはまだあると思う」と述べた。

 ケリー氏は「アジアへの中心軸の移動」というオバマ大統領の政策を支持するとしながらも、アジア太平洋地域における米軍の増強については「留保する」との考えを明確にした。ケリー氏は「この地域で米軍の増強が必要とは考えていない」と発言した。

 ケリー氏は「外交政策とは経済政策だ」と述べ、「外交も経済という観点から取り組むべき」と強調。「世界は資源と市場を奪い合う競争をしており、敏捷かつ攻撃的な国々は米国の先を行っている。この領域で確信を持てず、前進できない間に米国は日々弱体化している」とも述べた。

ワシントン=イム・ミンヒョク特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/01/26/2013012600301.html

日本の保守系から評判が悪いケリー氏ですがアメリカが米朝協議で
人権問題を提起する事になった事は歓迎するべきことです。
対北朝鮮強硬論はネオコンの専売特許ではありません。
以前、アメリカのマスコミの取材を受けた際に
拉致問題が何故、アメリカのマスコミで注目を受けないかと
聞いてみましたが「北朝鮮人権問題はネオコンのやっている事だからネオコンが
イラクやアフガニスタンでの失敗をみるとアメリカ世論は相手にされない」と
言われました。
その意味で今後の米朝協議も重要な役割を果たしていくと思います。