広島、長崎への原爆投下 ロシアが米国非難
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「日本は米国を許したのか?」との見出しが躍る大衆紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」の特集記事=常盤伸撮影

 【モスクワ=常盤伸】ロシアが、米国による広島・長崎への原爆投下の犯罪性を強調する反米キャンペーンを展開している。クリミア併合やウクライナへの軍事介入で対ロ制裁拡大をちらつかせる米国に対し、道義上の問題を国際世論にアピールする狙いがある。

 モスクワでは五日、プーチン大統領の側近ナルイシキン下院議長主催の専門家会議が開かれ、原爆投下に関し「国際法廷」を設置すべきだとの声が上がった。

 ナルイシキン氏は会議で「原爆投下は平和的な民間人に対する犯罪だった」とした上で「国際法廷のテーマになっていない唯一の歴史的事象だ」と強調。冷戦終結後もユーゴスラビア空爆やイラク戦争など、米国の介入で多数の犠牲者が出ていると批判した。

 国営通信社「今日のロシア」も軍事専門家らが参加する同様のシンポジウムを開催したほか、国営テレビは六日に特集番組を放映する予定。また、ロシアの環境団体「緑のロシア」は六、九日に犠牲者を追悼するイベントをそれぞれ開く。

 ただ、プーチン氏はクリミア併合に際し「核戦力を臨戦態勢に置く用意があった」と語るなど核兵器保有を誇示する発言で国際的な批判を招いており、「反米宣伝」が国際社会の支持を得るのは困難とみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015080602000126.html

ロシア議会下院最大会派「統一ロシア」の副代表で国防委員会委員のフランツ・クリン ツェヴィチ氏は、国連を介して、1945年の日本への原爆投下を人類に対する犯罪と同列に置くことを提案している。

クリン ツェヴィチ氏は5日、原爆投下から70年を前に記者団に対し、「1945年8月6日と9日に広島と長崎へ原爆を投下する軍事的必要性は一切なかった。米国は原爆投下を見せしめのために利用した。そしてそれは日本ではく、まずはソ連に対するものだった」と語った。

またクリン ツェヴィチ氏は、「これは野蛮行為であり、その本質において無意味であり、人類に対する最大の真の犯罪であり、国連を含めた全ての国際機関が参加する方法で判定するべきであると考えている」と指摘した。

クリン ツェヴィチ氏は、このような種類の犯罪に時効はないと述べ、「そのため70年が経過した今も、この行為を人類に対する犯罪として公式に確定するのは遅くない。これと同じことを繰り返そうと思う人が1人も現れないためにも、これは必ず実行されなければならない」と締めくくった。


http://jp.sputniknews.com/politics/20150806/704188.html#ixzz3i0OsPTBd


今日は70年目の広島に原子爆弾が投下された日です。
70年目と言う節目を迎えて様々な議論が出ています。
ロシア政府の高官が『国際法廷設置論』は興味深いです。
もちろん現在のウクライナ情勢などと国際政治の関係がありますが
ロシアの意見は日本人としても議論するべき時期かもしれません。