中国軍装甲車が香港進入、写真公開し武力介入を警告


香港政府が継続するデモに戒厳令の発動可能性を明らかにした中、装甲車など人民解放軍の陸海空軍部隊が29日未明、香港に進入した。中国は、香港駐留部隊の定例の交代だと明らかにしたが、31日の大規模デモを控え、中国の武力介入への懸念が強まっている。

新華社通信は同日午前、「権威ある発表」で、「22回目の香港駐留部隊の交代作戦を始めた」とし、「今回の交代は香港駐留部隊法の交代規定によって施行されるもので、(共産党)中央軍事委員会の承認を受けた正常な定例作戦」と明らかにした。「中央軍事委の承認」とは、軍事委主席の習近平国家主席が指示したということだ。中国メディアは一斉に新華社通信を引用して報じた。

さらに同通信は3枚の写真を公開した。未明に装甲車が列をなして香港と広東省深セン市の境界隣接地域にある皇崗検問所を通じて香港の道路に進入する場面だった。写真では、少なくとも5台の装甲車が確認された。兵士を乗せた軍用トラックが順に皇崗検問所を通過する様子や香港の港に兵士を乗せた中国軍艦が到着する写真も公開された。

同通信は同日午後、「交代作戦が完了した」とし、「陸路のいくつかの検問所を通って、道路で(兵士と装備が)起動し、海と空でも起動し、香港駐屯地に入った」と明らかにした。また、「党中央と中央軍事委の指揮に従って、一国二制度を貫徹し、国家主権と安全、発展利益を守る」と人民解放軍側が明らかにしたと伝えた。中国は、マカオでも20回目の部隊の交代があったと明らかにし、今回の兵士の移動が定例の循環配備であることを強調した。昨年と2016年にもほぼ同時期に香港駐留部隊の交代があり、当時も中国メディアが報じた。

しかし、香港の事態が手のほどこしようもないほど激しくなる時に、装甲車が深夜に香港の道路に進入した様子を公開し、大々的に報じたことは、いつでも武力介入が可能だという警告とみえる。香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は27日、事実上の戒厳令である「緊急法」を52年ぶりに発動することを検討していることを明らかにした。

さらに、香港警察が、今月31日に予告された大規模デモを暴力デモが憂慮されるという理由で禁止し、緊張が高まっている。31日にデモを主導する民間人権陣線側は、香港行政長官と立法会(国会)議員の直接選挙を求めるデモを計画している。デモ隊が、中国の中央政府の香港連絡弁公室まで行進すると明らかにし、警官と衝突する可能性もある。民間人権陣線は、6月に200万人デモ、今月18日に170万人デモを主導した団体だ。来月1日には香港国際空港で再びデモが予定されている。

特に来月2日には、ゼネストと大学生、中・高校生が参加する授業拒否が予定され、香港事態の分岐点になると見られている。


尹完準 zeitung@donga.com

http://www.donga.com/jp/article/all/20190830/1833328/1/中国軍装甲車が香港進入、写真公開し武力介入を警告

香港混乱への対処なお可能、中国部隊の支援必要ない−行政長官

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は27日、中国部隊による支援がなくても香港政府は混乱に対処できると言明した。対立が激しくなっているものの、デモ参加者らとの対話を引き続き希望した。

  林鄭長官は最高諮問機関の定例会議を控えた記者会見で、「香港政府は2カ月に及ぶ混乱を解決することが可能だと引き続き自信を持っている」と説明。北京(中央政府)が香港の混乱沈静化に向けてより直接的な介入を目指すとの懸念が広がる中で、同長官は人民解放軍の香港駐屯部隊への出動要請よりも緊急事態を宣言する方が効果的かどうかとの質問に答えた。

HONG KONG-CHINA-POLITICS-UNREST

記者会見に臨む香港の林鄭月娥行政長官(8月27日)

bloomberg

  アナリストらは中央政府による武力鎮圧はなお最後の手段と指摘しているが、国営新華社通信は25日の論説で、中央政府には混乱に歯止めをかけるため軍事介入する法的権限と責任があると主張。これまでで最も直接的な警告を発していた。

  香港デモは先週末で12週目に突入。人間の鎖で始まった週末の抗議活動は最終的には警察が発砲や放水砲を使う事態となり、逮捕者は86人に上った。今週末も大規模なデモ行進が呼び掛けられている。

  林鄭長官はデモ隊が要求している辞任もあらためて否定した。

Demonstrators Form Human Chain Ahead of the 12th Weekend of Protests

プラカードを掲げながら人間の鎖に参加するデモ参加者(8月23日)

bloomberg

原題:Hong Kong’s Lam Sees No Need for Chinese Troops to Quell Unrest(抜粋)


https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-27/PWVN0Z6TTDS301


【コメント】
香港には中国軍は返還当初から駐屯しています。今回の香港の進駐の動きは中国政府は部隊の定期交代
と主張しているが2日に香港ではゼネストが予想されて次の一手の可能性が出てきました。
香港政府も事態をコントロールする事が出来なくなっています。事態は想像以上に切迫してきたようです。