予定通りは「無神経で無責任」、東京五輪準備にカナダIOC委員から批判

予定通りは「無神経で無責任」、東京五輪準備にカナダIOC委員から批判
東京五輪の準備を予定通り進めるという国際オリンピック委員会(IOC)ら関係者の言葉に対し、批判の声を上げたIOC委員のヘイリー・ウィッケンハイザー氏(2019年11月15日撮影)。(c)BRUCE BENNETT / GETTY IMAGES NORTH AMERICA / AFP

【3月18日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京五輪に向けた準備を予定通り進めていくという国際オリンピック委員会(IOC)の判断に対して、IOC内部から「無神経で無責任」との声が出ている。

 批判の声を上げているのは、IOC委員のヘイリー・ウィッケンハイザー(Hayley Wickenheiser)氏。同氏は元女子アイスホッケーのカナダ代表で、2002年のソルトレークシティー五輪から4大会連続の金メダルを獲得している。

 新型ウイルスの感染が世界的な大流行に発展する中で、IOCと日本政府、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は、予定通り7月24日の開幕に向けて準備を進めると強調しており、IOCは17日の会合後にも「重大な決断」を下す必要はないと話した。

 しかしウィッケンハイザー氏はツイッター(Twitter)で、ウイルス絡みの封鎖によって練習施設を利用できない選手が現れたり、大きな大会や予選が中止になったりしている中、選手の準備はすでに壊滅的な状況だと指摘した。

「今回の危機は、五輪よりも大きなものになっている」「3か月後はもちろんのこと、今後24時間で何が起こるかも分からない」「選手の目線に関しては、私は彼らが今感じている不安や心痛を想像し、共感しようとすることしかできない」

「選手は練習できず、観客は渡航計画が立てられない。どんな感度を持ったスポンサーやマーケターも売り込みができない」「その中で、IOCがこれだけ断固として続行を強調するのは、人類の状況を踏まえれば、無神経で無責任だと思う」

 ウィッケンハイザー氏はその後、自身の意見を補足するツイートを投稿し、「五輪は中止すべきか? 現時点では誰にも分からないし、それが私の考え」だと話した。

「しかし、このまま続けると断言するのは、練習を続けている選手や広く世界の人たちに対して不誠実だ。私たちは、未知の物事を認めなければいけない」 (c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3273965?cx_part=top_topstory&cx_position=5#default


“4年に1回” へ努力した選手のためにも開催を JOC山下氏

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京オリンピックの代表選考に関わる大会の中止や延期が相次ぐ中、JOC=日本オリンピック委員会の山下泰裕会長は、4年に1回の大会に向け努力してきた選手のためにも専門家の意見を踏まえながら開催すべきだという考えを強調しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で、東京オリンピックの代表選考に関わる大会が相次いで中止や延期となり、ギリシャ国内での聖火リレーもわずか1日で中止されました。

JOCの山下会長は16日午後、都内で取材に応じ、「予定どおりの開催は厳しいという声もあるが」という質問に対し、「いろいろな声がありさまざまな考え方の人がおられると思う」と述べました。

そのうえで、みずからが代表になりながら日本がボイコットした1980年のモスクワオリンピックを引き合いに出し、「世界中のアスリートが自分の人生をかけてここに向けて準備してきたと思う。安心・安全な形で大会を開催できるように、最善を尽くすことに集中すべきだ」と述べ、4年に1回の大会に向け努力してきた選手のためにも、専門家の意見を踏まえながら開催すべきだという考えを強調しました。

また山下会長は、IOC=国際オリンピック委員会と日本を含むアジアのオリンピック委員会との電話会議が19日に開かれることを明らかにしました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200316/k10012334461000.html


【コメント】

もうこれだけ国民に自粛をさせておいて自分たちオリンピックは特別だから

やらせろと言うこの山下JOC会長の主張には激しい憤りを感じます。

もういい加減に中止なり延期する事態が来ていると思います。

しかし、アスリート達サイドから声が聞こえません。

一部の関係者の中から自分達のオリンピックだけで特別扱うする

アスリート達のエリート意識も問題だと思うしこれこそ自己責任だよ。

一部のアスリート達の中には外国から選手が来ないなら好成績を出せると内心、

取らぬ狸の皮算用をしている選手もいるのではないかと指摘も出ている。