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クリントン氏:拉致問題の解決促す

 【ワシントン草野和彦】米国人記者釈放交渉で訪朝したクリントン元米大統領が、4日の金正日(キムジョンイル)総書記との会談の中で、日本人拉致問題の解決を促していたことが分かった。米政府高官が明らかにした。

 政府高官によると、クリントン元大統領は「日本人拉致問題の交渉に入ることや、解決を模索すること」で建設的なことがあると盛んに強調したという。元大統領は同時に韓国人拘束問題も取り上げた。

 クリントン元大統領の訪朝について、米政府は同盟国である日本、韓国と事前に協議。今回の目的が核問題とは切り離した米国人記者の釈放であることを説明した。その中で、同じ人道問題であるとして、元大統領が日本人拉致問題などを取り上げることを申し出たという。

 米政府はまた、6カ国協議参加国である中国とロシアとも訪朝前に協議した。

http://mainichi.jp/select/world/news/20090806k0000e030023000c.html

「生涯で最もつらい日々」、帰国の米記者ら会見

  • 2009年08月06日 08:32 発信地:バーバンク/米国【8月5日 AFP】(一部更新、写真追加)北朝鮮で拘束され、つらい日々を余儀なくされた米国人記者、ユナ・リー(Euna Lee)記者(36)とローラ・リン(Laura Ling)記者(32)が5日、米国に到着し、家族らと再会した。リー記者は、4歳の娘を抱きしめ、喜びの涙を流した。

     リン記者は、両腕を高く掲げて航空機のタラップを降り、リー記者は、アル・ゴア(
    Al Gore)元米副大統領と家族の出迎えを受けてその場に泣き崩れた。

     リン記者は会見で、両記者の解放に尽力したビル・クリントン(
    Bill Clinton)元米大統領らに「最大の感謝」を表明するとともに、「この140日間はわたしたちの生涯の中で最もつらく心が引き裂かれるような日々だった。北朝鮮政府の恩赦にはとても感謝している。戻ってくることができて本当にうれしい」と涙ながらに語った。

     さらに、「いつ強制労働キャンプに送られるかとびくびくしていた。ところが突然、ミーティングがあると言われてある場所に連れて行かれた。扉を開けると、目の前にクリントン元大統領が立っていた」と話した。

     一方、3月に拘束されたときの状況については語らなかった。

     バラク・オバマ(
    Barack Obama)米大統領も同日、北朝鮮からの2人の記者の解放に尽力したクリントン元大統領の「驚くべき」働きぶりを称えた。また、報道陣に対し「北朝鮮が核計画を放棄しない限りは両国関係の改善はない」ことを強調した。

     北朝鮮の国営朝鮮中央通信(
    Korean Central News AgencyKCNA)は、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記はクリントン元大統領が「敵対政策について深謝した」ことを受けて恩赦を決定したと報じているが、ホワイトハウスはこれを否定している。

     米韓の政府高官は、金総書記は三男への後継にあたり国民に権威を示す意図があったと分析している。(c)AFP/Rob Woollard

http://www.afpbb.com/article/politics/2628079/4429572

【コメント】
無事に帰国できてよかったですがツケは高くついたと思います。
特にアメリカの謝罪はあとで大きな禍根を残す気がします。
ある意味、報道の自由や表現の自由にない北朝鮮に対して
誤ったメッセージを出した感じを受けます。女性記者の解放は
喜ばしい事ですが今後の米朝・さらには日朝関係にも
大きな影響が出てくると思います。