残虐な人権侵害−決して見逃さない

個人の尊厳と基本的自由をまもり 世界のリーダーたちに、行動を よびかけるために時代の目撃者として 人権と報道の自由を訴えてる ための情報発信をしていきます。 ヘイトスピーチに反対します。 個人の人権が尊重される寛容な社会を目指します。 (東アジア報道と人権ネットワーク・East Asia report Human Rights Network 公式サイト)

ヒューマン・ライツ・ウォッチ

久々に感動しました

tnr1005220808003-n1映像記者の信念、世界に 映画「ビルマVJ 消された革命」

2010.5.22 08:04
「メディアを規制し、言論の自由を封じている国は大きな間違いを犯している」と指摘するヤン・クログスガード氏

 2007年9月27日、ミャンマー(旧ビルマ)の反政府デモを取材していたAPF通信社の長井健司さんが銃弾に倒れた。その瞬間を世界に配信したのは、ミャンマーに潜入して情報を発信している「ビルマ民主の声」のビデオジャーナリスト(VJ)たちだった。そんな彼らの命がけの活動を追ったドキュメンタリー映画「ビルマVJ 消された革命」(アンダース・オステルガルド監督)が、東京で公開されている。

 国境なき記者団が発表した2009年度の「世界報道自由度ランキング」でミャンマーは171位と、最下位のエリトリア(175位)や北朝鮮(174位)と並んで下位にランクされている。映画は、2007年9月にヤンゴンで起きた僧侶たちによる大規模な反政府デモを、VJたちが拷問や投獄の危険を冒しながら撮影した映像で追っている。今年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補にもなった話題作だ。

 VJたちはビデオカメラをカバンに隠して撮影。10万人のデモの様子や自宅軟禁中の民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさん、そして凶弾に倒れる長井さんの姿をとらえる。すべてが実際の記録映像で構成されているわけではなく、再現映像も挿入されているが、それには理由があった。

 実はVJたちが撮影した記録映像は、全部で12時間分しかない。彼らはビデオテープを1人2、3本しか所持しておらず、しかも国外へインターネットで転送できる時間は1日に2、3分だけなので、翌日にはせっかく撮った貴重な映像を消して新たに撮影しなければならなかったからだ。

 その再現部分の脚本を書いた原案のヤン・クログスガード氏(51)は、映画化について「彼らの揺るがない信念を世界に知らせたかった」と語る。

 デンマーク生まれのクログスガード氏がミャンマーの軍政に強い抵抗感を示すのは、自身の生い立ちにある。「父は第二次大戦時にナチス支配下で育ったことで精神を病んでしまい、それが私たち家族にも悪影響を及ぼした。ミャンマーに初めて行ったとき、すべての住民が父と同じように何かが壊れているのを感じた。そこで私にできることはないかと思い、この映画を作ったのです」

 以前はメディアに対して批判的な立場だったというが、VJたちに会って考えが変わったという。「メディアの持つ良い影響というものを信じさせてくれた。彼らが情報を発信し続けているおかげで、1988年のミャンマーでの国民デモで推計3千人が殺害された悲劇は再び繰り返されなかった。彼らは国民の盾のような存在なのです」

 東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開中。(伊藤徳裕)

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/100522/tnr1005220808003-n2.htm

【コメント】
昨日もこの映画のコメントを書きましたが産経新聞の記事を見つけたので紹介します。閉ざされた国家の問題点を本当の考えさされられました。

素晴らしい映画です

TKY201005070308決死の映像、再現シーンも交えて映画化 「ビルマVJ」

2010年5月8日

 今年の米アカデミー長編ドキュメンタリー賞候補になった「ビルマVJ 消された革命」が、15日から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映される。軍事政権下のミャンマー(ビルマ)でカメラを回すビデオジャーナリスト(VJ)が撮った映像を中心に構成された作品だ。

 原案と脚本などを務めたのは、デンマークのアート映画作家ヤン・クログスガード。「ドイツで育った私の父親はナチス時代に何かが壊れたという。ビルマを訪れた時、ここにも父と同じく壊れてしまった人が大勢いると感じた」

 映画はジョシュアというVJの活動を縦糸に展開する。2007年の民主化運動の高揚から激しい弾圧へ。軟禁中のアウン・サン・スー・チーさんがデモ隊と面会する場面やジャーナリスト長井健司さんが射殺される瞬間などの映像が生々しい現状を伝える。

 「長井さん殺害の映像は、編集段階で何度も見て、そのたびに心が痛んだ。それでも、VJが決死の覚悟で撮った映像を、多くの人々に見せたかった」

 クログスガードは監督を同じデンマークのアンダース・オステルガルドに依頼した。「私はアート映画の作家。幅広い観客に見てもらうにはドキュメンタリーの制作経験が豊富な監督が必要だった」

 オステルガルド監督は、本物の映像と再現映像を組み合わせる手法で知られる。今回も全体の15〜20%が再現。VJたちと僧侶が出会う場面やタイにいるジョシュアとミャンマーのVJが交信する場面などを再現したという。

 「批判はあろうが、あえて使うことにした」とクログスガード。「映画に説得性を持たせるためです。『ここは再現』とテロップで明示する方法もあるが、観客の集中力を邪魔してしまう。真実を伝えるには、自由な創造が必要なんです」(石飛徳樹)

http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201005070309.html

【コメント】
この映画はビルマの圧政下を描いた映画であり、非常に良い映画だそうです。なかなか重いテーマですが是非とも見てほしいです。

ご協力のお願い

ca7e93f0【ビルマ:2010年までに2100人キャンペーン】日本語サイト開設‏

皆様、平素より大変お世話になっております。

 今なお、世界の中でもっとも抑圧的な社会のひとつであるビルマですが、軍事政権は、2010年に20年ぶりの総選挙を行い、

ビルマの「民主化ロードマップ」の次の段階にするとしております。

 しかしその一方、政治活動家や、政府を批判した人びとの逮捕が続いており、この2年間で、ビルマの政治囚の数は2倍に増加してしまいました。

政治囚の中には、ビルマの有名なコメディアン、ザーガナ氏や、ジャーナリスト、ミュージシャン、医師、僧侶なども含まれています。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチでは、来年の選挙に先だち、ビルマで現在収監されている2,100人の政治囚全員の釈放を求めるキャンペーン2010年までに2100人」を行っております。

この度、日本語のキャンペーンウェブサイトが公開となりましたので、

是非ご覧頂ければ幸いです。

http://www.hrw.org/ja/free-burmas-prisoners/prisoners/ja 

(HRW日本語ホームページ http://www.hrw.org/ja  右側にあるキャンペーンアイコンからもご覧頂けます)

 

アウンサンスーチー氏も含め、政治囚の人びとの活動を写真つきで紹介しているほか、

投獄中の囚人たちの素顔をまとめたビデオ(日本語字幕つき)、政治囚が収監されている刑務所の地図など、充実した内容となっております。

 

勇気ある政治囚の人びとについて知って頂くことで、2100人全員の釈放を実現することができます。

みなさまのキャンペーンサイトへのお越しをお待ち申し上げております!

 

HRW 東京

http://www.hrw.org/ja


 【コメント】
ヒューマンライツ東京からの協力要請です。ビルマは
来年、総選挙です。国際社会から公正な選挙を
求めていますが2100人もの政治犯が居るようでは
どこまで公正な選挙が出来るか大きな疑問ですし
早期の釈放を強く求めますし、今回の
ヒューマンライツウオッチの行動を応援したいと
思います。

事実ですね

中国の「裏監獄」、国営週刊誌が認める記事を掲載

北京(CNN) 中国国営・新華社通信が発行する週刊誌「瞭望」が11月下旬の号で、国際人権団体が告発していた違法な「裏監獄」を認める記事を掲載した。中国政府は「裏監獄」の存在を否定しており、国営メディア傘下の出版物で政府見解と異なる内容が掲載されるのは、非常に珍しい。

 

中国の「裏監獄」については、米ニューヨークに本部を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチが11月中旬に報告書を発表。正当な司法手続きを受けることなく多くの人々が拘束され、暴力など重大な人権侵害が行われていると指摘していた。この告発に対し中国政府は、そのような施設は一切存在しないと、否定していた。

 

しかし、瞭望誌は「グレー産業」として裏監獄の存在について掲載。中央政府へ窮状を訴えるため、地方から都市部にやってきた人々を監視するため、地方当局が北京に派遣した職員が、人々を拘束していると指摘。「裏監獄」は、中央政府からの批判や「お叱り」を恐れる地方当局者が設置していると分析している。


http://www.cnn.co.jp/world/CNN200911300029.html

【コメント】
この放送で裏監獄の存在が明らかに
なりましたね。今後も問題にしていかないと
いけないと思います。

誤ったメッセージを出します

amr0911181857012-n1オバマ大統領、万里の長城へ 軋轢さけ人権活動家らと面会せず

2009.11.18 18:54
18日、北京市郊外の「万里の長城」を歩くオバマ米大統領(AP)

 【北京=有元隆志】オバマ米大統領は中国訪問の最終日となる18日午後、北京郊外の「万里の長城」を訪れた。前日には歴代王朝の宮殿「故宮」を見学し、16日からの北京滞在中、民主活動家はもちろん一般市民と接する機会はなかった。地球温暖化対策や経済問題での中国との協力という実利を優先し、人権問題で中国側を刺激することを避けたといえる。歴代大統領と比べ、「及び腰」ともいえるオバマ大統領の姿勢を懸念する論調も、米国内では出ている。

 大統領万里の長城に着くと「壮観だ」。普段は観光客で賑わう土産物店はシャッターが下ろされた。

 こうした「観光」だけではなく、米政府内では一時、大統領と市民らとの面会や懇談が検討されていたという。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、汚職問題などを暴いたものの辞任に追い込まれた、中国有力経済誌「財経」の胡舒立前編集長や、民主活動家を擁護する弁護士、北京の大学生らだ。しかし、「時間的な制約」を理由に見送られたという。

 政権は「政治的配慮ではない」としているが、故宮万里の長城の見学が変更されることはなかった。

 ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のベーダー・アジア上級部長は、大統領が17日の胡錦濤国家主席らとの会談を通じ「中国側に人権問題が米外交の根幹であることを率直に説明した」として、「及び腰」との批判に反論する。

さらに、16日に上海で行われた大学生との対話集会で、人権や検閲がないインターネット接続の重要性などを力説したと指摘。「中国においてこれだけ公に(人権問題などが)議論されたのはみたことがない」と強調してみせた。

 しかし、1998年6月に訪中したクリントン元大統領は、中国国内で生中継された共同記者会見で、89年の天安門事件について「中国市民が民主化の声を上げた」と明言した。2002年2月に訪中したブッシュ前大統領は、中国全土にテレビ中継された北京市内の清華大学での演説で、米社会を例に引き、中国の政治体制や、信教の自由、人権問題への姿勢を間接的に批判した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、オバマ大統領が「北京でトレードマークともいえるカリスマ性を発揮できなかった」と皮肉った。そのうえで、大統領が金融危機で疲弊している米経済と、イラク、アフガニスタンでの対テロ戦という難題を抱え「クリントン、ブッシュ両氏に比べはるかに弱い立場にある」ため、中国側に強い態度に出られなかったと分析した。

 ニューヨークに本拠を置く人権監視団体のアジア代表は米紙ワシントン・タイムズ(電子版)に、オバマ政権は中国の人権問題で間違った取り組みをしていると語った。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/091118/amr0911181857012-n2.htm

 【コメント】
今回のオバマ大統領の訪中での
中途半端な人権問題の提起は
中国政府に誤ったメッセージを出します。
特に昨年以来の国際的な中国への
人権問題での問題提起を根本的に
大きく変えそうです。今回のオバマ大統領の
対応を受け、中国政府の人権問題への
対応はさらに困難を受けます。
私は経済や環境問題も重要だと
思いますが人権あってこそ
本当の大国ではないでしょうか?

その意味で今回のオバマ大統領の
姿勢は中国政府に人権問題で
対応しなくても大きな問題にはならないという
誤ったメッセージを出したのは確実です。

成田空港に居座る人権活動家

TKY200911120274成田で寝泊まり続ける中国人権活動家に食料支援

  • 2009年11月14日 22:53 発信地:東京

【11月14日 AFP】成田国際空港(Narita International Airport)で14日、中国政府に帰国を拒否されたため同空港の制限エリア内で10日間も寝泊まりを続ける人権活動家、馮正虎(Feng Zhenghu)氏に、1週間分の食料が届けられた。馮氏のために香港から食料を持ち込んだのは、チベットの独立を支持する香港の学生活動家、クリスティーナ・チャン(Christina Chan)さん。インスタント麺や電気ケトル、ビスケットなどを差し入れて、数時間で香港にとんぼ返りした。

  馮氏は6月以降、これまでに8回も、中国当局から再入国を拒否されている。今回も自宅のある上海(Shanghai)の空港で3日、入国管理局に帰国を拒否され、成田に強制送還された。

 国籍を失い空港で暮らすはめになった男をえがいた米映画『ターミナル(The Terminal)』を地でいく馮氏は、帰国の決意を示すため、日本には入国しないと話している。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2663513/4906285



中国の人権活動家、成田の制限エリアで寝泊まり9日間

天安門事件20周年にあわせて来日した上海の人権活動家、馮正虎(フォン・チョンフー)さん(55)が、中国当局に帰国を拒否されたことに抗議し、成田空港の入国手続き前の制限エリアで9日間にわたって寝泊まりを続けていることが12日、分かった。「中国当局に無理やり日本に戻された」として、日本への入国手続きを拒否。帰国実現への支援を訴えている。

 上海の民間の経済研究所長だった馮さんは、89年の天安門事件の際に、軍による民主化運動制圧に反対する声明を出して職を追われて以来、民主化や人権擁護の活動を続けている。

 今年2月に北京で当局に拘束された後、事件20周年の6月4日を過ぎるまで国外滞在することを条件に釈放。4月に来日し、天安門事件の抗議集会などに参加した。6月以来、8回帰国を試みたが、当局が拒否。今月3日にも上海の空港で入国を拒否され、4日に日本に送り返された。

 制限エリアは、空港の入国審査前と出国審査後に通る場所で、部外者の出入りや物品の持ち込みは許されない。馮さんは、持っていたビスケットを毎日2、3個ずつ食べ、エリア内にあるトイレの洗面所の水道水を飲んで飢えをしのいでいる。夜は並んだイスの上に横になり、旅行カバンを枕にして、体に上着をかけて寝ているという。「中国当局が帰国を認めるまで、空港にとどまる」と話す。

 馮さんは中国籍で、来年6月まで有効な日本の在留資格を持っている。入国するときは本人が自分の意思で上陸申請をする必要があり、入国管理局が強制的に入国させることはできないため、空港外に退去させることもできないという。東京入管成田空港支局は「入国するよう毎日説得を続けるしかないが、長期化すると健康状態への懸念も生じるため、正直言って困っている」と話している。(山根祐作、鹿野幹男)
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200911120270.html

【コメント】
数日前から成田空港に中国の人権活動家の馮正虎氏
が帰国できず、立ち往生しています。解決の
見通しが立たない状況です。
このような形で問題が出てくるのは意外ですね

秘密の「裏監獄」で、重大な人権侵害

土井香苗さん中国:秘密の「裏監獄」で、重大な人権侵害

暴力・脅迫・恐喝の温床 違法な「裏監獄」

 

日本語ニュースリリース: http://www.hrw.org/ja/news/2009/11/12

英語オリジナル:  http://www.hrw.org/en/news/2009/11/02/china-secret-black-jails-hide-severe-rights-abuses

 

(ニューヨーク、20091112日)−2003年以降、違法な拘禁施設「裏監獄(black jails)」で、多くの中国人たちが秘密拘禁されている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日公表したレポートで明らかにした。「裏監獄(black jails)」での拘禁は、数日で終わる例もあれば数ヶ月も続いた例もあった。「裏監獄」は、被拘禁者の人権を侵害する違法施設であるが、こうした「裏監獄」を利用する政府関係者は、責任を問われることもない。

 

53ページの報告書「地獄の路地:中国の裏監獄の実態」は、政府当局や治安部隊要員やその関係者が、北京などの都市の街頭で、人々を日常的に拉致し、所持品を強奪し、投獄している実態を調査して取りまとめた報告書。これらの裏監獄は、国営ホテルや介護施設、精神病院などにおかれる場合が多い。

 

「北京の中心部に裏監獄がある。人権状況を改善して法の支配を尊重しているという中国政府の説明に、真っ向から反するものだ」とヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア アドボカシーディレクター、ソフィー・リチャードソンは語った。「中国政府は、こうした裏監獄を閉鎖し、施設の責任者たちに捜査のメスをいれ、裏監獄でひどい目にあった人々に支援の手を差し伸べるべきである。」

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、裏監獄に拘束されるのは、通常、陳情者たちであることを明らかにした。違法な土地の接収や政府の汚職から警察の拷問まで、さまざまな権利侵害の被害者たちが、法的な救済を得たいと、田舎から北京などの省都に陳情しにくるのだ。地方役人たちは、自分の担当地域から多くの陳情者が出た場合、官僚組織内での不利益を受けることになる。そこで、こうした不利益を避けるため、治安機関の暗黙の了解のもと、地方役人たちが裏監獄を作り、陳情のために上京してきた市民たちを裏監獄に投獄して懲らしめ、故郷に送り返している。

 

中国政府は、裏監獄の存在を断固否定してきている。20094月、中国の外交部(外務省、MOFA)の記者会見で、裏監獄についてアルジャジーラが質問。これに対し、外交部は、「そのようなことは中国に存在しない」と断言した。20096月、国連人権理事会での中国の人権状況に関する普遍的定期的審査の結果報告書でも、中国政府は「中国に裏監獄はない」と断言している。

 

裏監獄の看守たちは、獄中の人びとを日常的に虐待。暴力、盗み、恐喝、脅迫、食事を与えない、眠らせない、医療を受けさせないなど、様々な虐待を加えている。

 

江蘇省(Jiangsu province)出身の46歳のある女性は、1ヶ月以上裏監獄に拘束された。彼女は、拉致された時のことを思い出すと、怒りと恐怖から嗚咽した。「[私を拉致した者たちは] 非人間的で、2人で私の髪を持って引き摺り、車に放り込んだの。両手は縛り上げられ動くことも出来なかった。[江蘇省に戻された後]ある部屋に連れて行かれ、そこで2人の女が私の着ている物を脱がした・・・それから、頭を殴り、[そして]足で私の体を踏みつけたの。」

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査に応じた裏監獄経験者の多くは、拘束を法的に正当化する書類を示されることもなく、どこに連れていかれるのか、どのくらい拘束されるのかも知らされることなく拉致された、と語った。遼寧(Liaoning)省出身の52歳のある陳情者は、ヒューマン・ライツ・ウォッチに、「[私の故郷の]遼寧省の回収人に捕まった。彼らは私服で、何の身分証明書も見せなかった。[正式な]身分証明書を所持していたのかも疑わしいね。なぜ私を拘束するのかの理由も全く何も言わなかったし、だいたい何もしゃべらなかった。いつまで拘束するのかも、何も話さなかったんだ。」

 

裏監獄に拘束された人の中には、性的な暴行を加えると精神的に虐待された例もあった。四川(sichuan)省出身で42歳の女性は、裏監獄で、看守に、もし逃げようとしたら「男の刑務所に連れて行き、[囚人に]輪姦させる」と言われた。ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査は、裏監獄の看守たちが、食事や睡眠を取らせず、必要な医療を拒絶した事例も明らかにした。懲罰や囚人のコントロール、あるいは、情報を引き出す目的である。湖北省(Hubei province)出身で70歳の女性は、医者の治療を受けさせてもらえるまで、3日間のハンストを決行しなければならなかった。

 

18歳未満の未成年者も、例外ではない。未成年の子どもの裏監獄への投獄は、子どもの権利を尊重するという中国政府の誓約に真っ向から反する行為である。ヒューマン・ライツ・ウォッチの聞き取り調査に応じたある15歳の少女は、北京の街頭で拉致され、裏監獄に投獄された。彼女の手足の不自由な父親が、甘粛省(Gansu province)の介護施設に2ヶ月以上も拘禁されて激しい暴行にさらされていたので、その救済を求める陳情のために北京に上京した際のできごとである。

 

「法制度から繰り返し見捨てられて救済を求める中国の国民に、さらなる虐待を加える裏監獄は、偽善の極みだ」とリチャードソンは述べた。

 

中国には、以前、都市の居住者でない者や路上生活者を恣意的に拘束できると定める法律があった。この法律が廃止されて以降、この裏監獄は出現した模様である。恣意的拘束を行う警察の権限を制限する中国政府の決定は歓迎すべき進展だった。しかし、今度は、裏監獄が、都市に「好ましくない者」を超法規的に拘束する施設として機能している。裏監獄は、郷・県・省レベルの政府役人たちの出世のために陳情者を拘束する違法システムを存続させている。北京などの大都市にやってくる地方からの陳情者の数を減らさないと、地方の役人たちは、給料や昇進上の不利益をこうむることとなるからだ。地方政府の複数の非公開文書には、担当者の管轄地域からの陳情者が省都や北京に上京して法的救済を求めた場合、断固とした措置をとらなければ課される不利益が明らかにされている。しかも、裏監獄の管理者たちは、こうした地方政府から、1日あたり1150元(22米ドル)から200元(29米ドル)の現金支給を受けている。この現金支給も、違法拘束を助長する理由のひとつとなっている。

 

陳情をしようとする者を拘束することは、表現の自由を保障する国際法に違反する。また、陳情行動について定める中国政府自身の「書簡と訪問に関する規則」(Regulations on Letters and Visits)にも違反する。司法審査も経ないまま、司法機関に異議申立の道も閉ざしたまま人を拘束することは(仮に犯罪容疑者の拘束であった場合でさえ)、多くの国際法はもちろん、中国憲法などの多くの中国の国内法にも大きく違反する。政府の関係者が人を拘束しているにも拘わらず、拘束の事実を否定したり拘束場所を明らかにしない場合を、国際法上、国家による「強制失踪」とよぶ。

 

「中国には、逮捕・拘束の方法を定める法律がある。しかし、中国政府は、裏監獄については、これを完全に無視している。」とリチャードソンは語った。「国際的な基準はもちろんのこと、自国の法律も無視する行為は、到底、世界の尊敬を集めようとする政府の行動とはいえない。」

 

中国の裏監獄に拘束されていた人の証言の抜粋

 

[看守は] 何も言わないで入ってきて、私を捕まえると・・・胸にヒザでのしかかり、私が気を失うまで下腹部をコブシで殴った。それが終わった後も痛かったけれど、奴らは体にアザは残さないようにしていた」

―裏監獄の経験者。ヒューマン・ライツ・ウォッチの聞き取り調査に答えて。

 

[看守の] 集団が入ってきて、殴られたり蹴られたりしていた時、なんで私を拘束しているのか聞いて、あんたたち私を殺そうとしてるのかって言ったんだ。助けを求めて大声で叫んだらやつら止めたよ。でもそれから後は[また暴行を受けるような危険な行動は]やめたね」

―裏監獄の経験者。ヒューマン・ライツ・ウォッチの聞き取り調査に答えて。

 

[裏監獄には]医療ってものはなかった。もともと健康とはいえなかったし、[施設の]中のひどい環境もあいまって、毎日具合が悪かった。でも治療は受けさせてもらえなかったし、医者の所にも行かせてもらえなかった。 ‘ここで死にたくないだろ、なにせ、お前さんの命なんて[俺たちにとっては]一文の価値もないんだからな。[もし]オレがお前さんを殺したいと思ったら、お前さんは[ここで]アリみたいに簡単に死ぬんだ’って[ある看守は]言ったんだ。」

―裏監獄の経験者。ヒューマン・ライツ・ウォッチの聞き取り調査に答えて。

 

「毎日3時間しか眠れなかった。逃げられないように、いつも寝かさないでおくんだ。毎日空腹だったけど、十分な食事はもらえなかった。2回目の投獄のときは37日間拘束されて・・・20kg体重が減ったよ。」

―裏監獄の経験者。ヒューマン・ライツ・ウォッチの聞き取り調査に答えて。

 【コメント】

ヒューマン・ライツ・ウォッチのこの記事の
スクープです。中国の過去の人権問題の
酷さは国際社会が問題にすべきです。

ミャンマー:米「関係改善の用意」首相に伝える 民主化努力前提

c5743be6.jpgミャンマー:米「関係改善の用意」首相に伝える 民主化努力前提

 ◇スーチーさんとも会談

 【バンコク西尾英之】ミャンマーを訪問したキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は4日、軍事政権のテインセイン首相、民主化運動指導者のアウンサンスーチーさん(64)らと相次いで会談した。キャンベル氏は同日夜、ミャンマー出国前に声明を発表。その中で、米国が軍事政権に対し関係改善を進める用意を伝えた一方、その前提として民主化や人権問題の改善などで「具体的な努力」を要請したことを明らかにした。

 キャンベル氏は4日朝、首都ネピドーでテインセイン首相と会談。その後、最大都市ヤンゴン入りし、市内中心部のホテルで約2時間にわたってスーチーさんと会談した。

 詳しい会談内容は不明だが、オバマ政権のミャンマー政策責任者であるキャンベル氏はスーチーさんに対し、軍事政権への強硬姿勢を取ってきた米国が対話路線に転換した理由を説明し、対ミャンマー経済制裁の解除などについて意見を交換したとみられる。

 ミャンマー民主化グループの間には、オバマ政権の政策変更に警戒感がある。このためキャンベル氏は、民主化や人権問題で具体的な成果がないまま制裁を解除することはないとの立場をスーチーさんに伝え、民主化グループの懸念の一掃に努めた可能性が強い。

 またキャンベル氏は声明で、軍事政権に対し、スーチーさんとスーチーさん率いる野党「国民民主連盟」(NLD)幹部との接触をさらに認めるよう求めたことも明らかにした。

 軍事政権はこれまで自宅軟禁中のスーチーさんがガンバリ国連特使ら外国要人と会談する際、自宅近くの政府施設を指定してきた。これに対し、今回は初めて一般のホテルでの会談を認め、わずかながら柔軟姿勢を示した。

 スーチーさんにとっては03年の自宅軟禁開始後、初めて公共の場所に出る機会となった。スーチーさんは会談後、報道陣に笑顔で「私、笑った方がきれいかしら」と冗談を言ってホテルを後にした。キャンベル氏はこの後、NLD幹部らとも会談した。

 このほかキャンベル氏は声明で、核不拡散を定めた国連決議順守の重要性に触れ、軍事政権に北朝鮮との核協力を行わないよう求めたことを示唆した。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091105ddm007030086000c.html

【コメント】
今回のビルまでの軍事政権の対応は破格の
対応でした。民主化に約束が空手形に
ならない事を祈るだけです。

ミャンマー:米高官が訪問へ 関係改善は未知数

f5a5c28b.jpgミャンマー:米高官が訪問へ 関係改善は未知数

 【バンコク西尾英之】米国のキャンベル国務次官補は3、4の両日、ミャンマーを訪問し、軍事政権高官や自宅軟禁中の民主化運動指導者、アウンサンスーチーさん(64)と会談する。オバマ米政権による対話路線の一環だが、ミャンマー民主化グループからは、性急な軍事政権との関係改善を危惧(きぐ)する声も上がっている。

 米政府高官のミャンマー訪問は、95年のオルブライト国連大使以来14年ぶり。キャンベル氏は今回の訪問目的について「実情調査」と説明しているが、国際社会はオバマ政権による軍事政権との対話の本格化と受け止めている。

 政治・経済制裁を軸としたブッシュ前米政権の強硬姿勢は、軍事政権の孤立化を招き、ミャンマーに対する中国の極端な影響力増大や、軍事政権と北朝鮮の関係強化をもたらした。オバマ政権の政策転換にはこれらへの反省があるとみられる。

 一方、軍事政権にとっても米国との関係改善は、来年に予定される総選挙の結果を国際社会に認めさせるための追い風になる。

 だが、米国との関係改善が始まった後も、軍事政権は民主化や人権問題で本質的な譲歩には一切応じていない。スーチーさんに対しては米国人侵入事件を利用して軟禁を延長し、総選挙に関与させない姿勢を明確化。9月の恩赦でも重要な政治犯は釈放せず、少数民族武装組織への軍事的圧力も強めている。

 スーチーさんは9月、それまでの軍事政権との対話拒否姿勢を転換し、制裁解除に向け政権に協力すると表明した。スーチーさんの真意は不明だが、米国の政策転換で自身が取り残されたまま政権と国際社会の関係改善が進みかねないとの危機感から、態度を軟化させざるを得なかったとの見方もある。

 タイを拠点とする反軍事政権系誌「イラワディ」のアウンゾウ編集長は最新の評論で、「(軍事政権に特使を派遣してきた)国連外交はほとんど成果を上げられなかった」と指摘。交渉術にたけた軍事政権が米国の態度軟化に応え、どれほど意味のある妥協姿勢を示すか疑問だと警告した。

http://mainichi.jp/select/world/news/20091103k0000m030089000c.html

【コメント】
アメリカ政府の対応は評価したいと
思い居ますが記事どおり、期待は
未知数ですね。

ロシア人権活動家、クリントン長官との会談で肩すかし?

44f02169.jpgロシア人権活動家、クリントン長官との会談で肩すかし?

 「政権への厳しい批判はなかった。人権の現状に関する評価もなかった」――。政権による人権侵害や野党弾圧などに反対しているロシアの人権団体指導者らは13日、訪ロ中のヒラリー・クリントン米国務長官と会談したが、“肩すかし”を食った様子だった。
 

 インタファクス通信などによると、クリントン長官はモスクワで人権活動家らと会談。その一人のオルロフ氏は「会談は儀礼的なものだった。中身のある会話はなかった」と指摘。そのうえで「米ロ関係のリセットは人権問題で批判をやめることではない、と長官には申し上げた」と発言した。

(モスクワ=坂井光)

http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20091014D2M1302V14.html

[コメント]

このオレグ・オルロフ氏はロシアの人権活動家です。
メモリアルという団体を作り活動しています。
今回のクリントン国務長官の対応は問題です。
ロシアの人権問題に対してアメリカ政府の
誤ったメッセージを出します。オレグ・オルロフ氏は
今、ロシアで危険な状況になっています。
以下は ヒューマン・ライツ・ウォッチのリリースです。

ロシア:人権保護団体のスタッフの身の安全を確保せよ

不審な訪問で、NGO メモリアルの職員の身の危険の不安つのる
September 4, 2009
(モスクワ)−ロシア政府当局は、人権保護団体メモリアルの活動家たちに忍び寄る不振な動きに対する捜査を開始し、活動家たちの身の安全を確保するための緊急の手段を講じるべきである、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。

今月3日、メモリアル(Memorial Human Rights Center)のオレグ・オルロフ(Oleg Orlov)代表と、武力紛争担当の調査員アレクサンドル・チェルカソフ(Alexander Cherkasov)氏が暮らすアパートに、正体不明の者たちが不審に現れた。モスクワを本拠地としながら、コーカサスに関する調査を行なう専門家である両名は、7月15日に発生したメモリアルの著名なチェチェン調査員ナタリア・エステミロワ(Natalia Estemirova)氏の拉致・殺害後、この事件を公けに批判してきた。

「NGOメモリアルのスタッフの身の安全について、非常に心配している」とヒューマン・ライツ・ウォッチのヨーロッパ・中央アジアディレクターであるホリー・カートナーは述べた。「今年の夏に入ってから、既にNGOの活動家が3名も殺害されている。激しい脅迫も多発している。ロシア政府は、メモリアル職員の自宅に対する今回の不審な訪問を直ちに捜査する必要がある。」

9月3日午後、オルロフ代表が暮らすアパートに見知らぬ男が現れた。近所に住む女性が後からオルロフ氏に伝えた話によると、この男は女性宅のドアをノックして税務調査官を名乗り、アパートで未登録の事業活動が行われていないか調べている、と話した。その「税務調査官」を名乗る男が「周りの部屋には誰が住んでいるのか」と質問し、オルロフ氏の部屋に特に興味を示したため、この近所の女性は不信に思ったという。

同日の朝、似たような事件がチェルカソフ調査員が住むアパートでも発生した。未登録の事業活動を調査している税務調査官を名乗った見知らぬ女がチェルカソフ氏の部屋を訪ね、チェルカソフ氏の母親と話をし、チェルカソフ氏自身のことや彼の仕事について尋ねた。

オルロフ氏とチェルカソフ氏は、ともに管轄の税務監察局に電話をし、3日に両氏を訪問した税務監督局の職員はいなかったことを確認した。

メモリアルの他のスタッフたちも、ここ数週間に脅迫や嫌がらせをうけている。8月10日、チェチェンでの紛争の被害者を支援する人道団体Save the Generationの活動家であるザレマ・サドゥラエワ(Zarema Sadulayeva)氏とアリク・ドズハライロフ(Alik Dzhabrailov)氏はグロズヌイにある事務所から拉致され、翌日遺体となって発見された。

オルロフ氏とチェルカソフ氏の自宅への不審な訪問があった9月3日は、チェチェンのラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)大統領がオルロフ氏に対して起こした名誉毀損訴訟の、裁判手続が開始する1週間前にあたる。この訴訟は、エスレミロワ氏の殺害を受けてオルロフ氏が出した声明に対して、起こされた裁判である。

ロシア政府は、人権活動家の保護に重点的に取り組み、NGOの活動家や独立したジャーナリストが活動しやすい環境を作るべきだ。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ロシアの関係各国に対し、ロシア政府に対してこの点を強く要求するよう、呼びかけた。

「ロシア政府は、今年の夏の3名の活動家暗殺事件の犯人を探し出すとともに、人権活動家に対するあらゆる脅迫に、直ちに対応する必要がある。」とカートナーは述べた。

中国建国60周年を祝うライトアップ、人権団体が非難

a76c66aa.jpg中国建国60周年を祝うライトアップ、人権団体が非難
2009年 10月 2日 11:51 JST
 [ニューヨーク 1日 ロイター] 中国の建国60周年を記念して、ニューヨークのエンパイアステートビルが中国の国旗色の赤と黄色でライトアップされたことについて、人権団体が1日、非難の声を上げた。

 ニューヨークで最も高い同ビルの責任者らは、このイルミネーションが「中国の建国60周年を記念し、13億人の中国人を祝福するもの」だとしている。 

 エンパイアステートビル内に事務所を構える国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ビル側に今回の決断への「驚きと失望」を示す書簡を送って抗議したと発表。「中国の国や素晴らしい文化、活気のある人々を称えることには異論はないが、この祝日には歴史的に数多くの人権侵害をしてきた中国共産党の支配を祝福する意味も込められている」と説明したことを明らかにした。 

 同ビルは、アイルランドの祝日「セント・パトリックス・デー」やインドの独立記念日、チャリティーイベントなどに際し、年間を通じて様々な色のイルミネーションが施されている。


http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-11766920091002


10月1日、中国の建国60周年を記念してニューヨークのエンパイアステートビルが赤と黄色でライトアップされたことについて、人権団体が非難の声を上げた。9月30日撮影(2009年 ロイター/Shannon Stapleton)


【コメント】
ヒューマン・ライツ・ウォッチの指摘は全く正論だと思います。
昨年来の中国の言動を考えればあのような人権の発展途上の
国の祝いなんてアメリカでやるべきでないと主張は
納得できます。

人権保護団体のスタッフの身の安全を確保せよ

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人権保護団体のスタッフの身の安全を確保せよ

不審な訪問で、NGO メモリアルの職員の身の危険の不安つのる

 

日本語ニュースリリース: http://www.hrw.org/ja/news/2009/09/04-1

英語オリジナル:  http://www.hrw.org/en/news/2009/09/04/russia-ensure-safety-rights-group-s-staff

 

(モスクワ、200994日)−ロシア政府当局は、人権保護団体メモリアルの活動家たちに忍び寄る不振な動きに対する捜査を開始し、活動家たちの身の安全を確保するための緊急の手段を講じるべきである、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。

 

今月3日、メモリアル(Memorial Human Rights Center)のオレグ・オルロフ(Oleg Orlov)代表と、武力紛争担当の調査員アレクサンドル・チェルカソフ(Alexander Cherkasov)氏が暮らすアパートに、正体不明の者たちが不審に現れた。モスクワを本拠地としながら、コーカサスに関する調査を行なう専門家である両名は、715日に発生したメモリアルの著名なチェチェン調査員ナタリア・エステミロワ(Natalia Estemirova)氏の拉致・殺害後、この事件を公けに批判してきた(http://www.hrw.org/ja/news/2009/07/15-0)。

 

NGOメモリアルのスタッフの身の安全について、非常に心配している」とヒューマン・ライツ・ウォッチのヨーロッパ・中央アジアディレクターであるホリー・カートナーは述べた。「今年の夏に入ってから、既にNGOの活動家が3名も殺害されている。激しい脅迫も多発している。ロシア政府は、メモリアル職員の自宅に対する今回の不審な訪問を直ちに捜査する必要がある。」

 

93日午後、オルロフ代表が暮らすアパートに見知らぬ男が現れた。近所に住む女性が後からオルロフ氏に伝えた話によると、この男は女性宅のドアをノックして税務調査官を名乗り、アパートで未登録の事業活動が行われていないか調べている、と話した。その「税務調査官」を名乗る男が「周りの部屋には誰が住んでいるのか」と質問し、オルロフ氏の部屋に特に興味を示したため、この近所の女性は不信に思ったという。

 

同日の朝、似たような事件がチェルカソフ調査員が住むアパートでも発生した。未登録の事業活動を調査している税務調査官を名乗った見知らぬ女がチェルカソフ氏の部屋を訪ね、チェルカソフ氏の母親と話をし、チェルカソフ氏自身のことや彼の仕事について尋ねた。

 

オルロフ氏とチェルカソフ氏は、ともに管轄の税務監察局に電話をし、3日に両氏を訪問した税務監督局の職員はいなかったことを確認した。

 

メモリアルの他のスタッフたちも、ここ数週間に脅迫や嫌がらせをうけている。(http://www.hrw.org/en/news/2009/08/15/russia-protect-rights-workers-chechnya810日、チェチェンでの紛争の被害者を支援する人道団体Save the Generationの活動家であるザレマ・サドゥラエワ(Zarema Sadulayeva)氏とアリク・ドズハライロフ(Alik Dzhabrailov)氏はグロズヌイにある事務所から拉致され、翌日遺体となって発見された。(http://www.hrw.org/en/news/2009/08/11/russia-ensure-independent-inquiry-activists-killings

 

オルロフ氏とチェルカソフ氏の自宅への不審な訪問があった93日は、チェチェンのラムザン・カディロフ(Ramzan Kadyrov)大統領がオルロフ氏に対して起こした名誉毀損訴訟の、裁判手続が開始する1週間前にあたる。この訴訟は、エスレミロワ氏の殺害を受けてオルロフ氏が出した声明に対して、起こされた裁判である。

 

ロシア政府は、人権活動家の保護に重点的に取り組み、NGOの活動家や独立したジャーナリストが活動しやすい環境を作るべきだ。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ロシアの関係各国に対し、ロシア政府に対してこの点を強く要求するよう、呼びかけた。

 

「ロシア政府は、今年の夏の3名の活動家暗殺事件の犯人を探し出すとともに、人権活動家に対するあらゆる脅迫に、直ちに対応する必要がある。」とカートナーは述べた。

【コメント】

またまたロシアで人権団体関係者の脅迫のようです。
全く話に話にならないですね。ロシア政府の人権団体への
弾圧に断固抗議します。

スー・チーさん有罪でEUがミャンマー制裁強化

f5a5c28b.jpg2009.8.14 00:112009.8.14 00:11

欧州連合(EU)の加盟27カ国は13日、ミャンマー民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんへの有罪判決について「重大な人権侵害に当たる」と認定、裁判に関与した司法関係者らのEU加盟国への入国を禁止し、域内の資産を凍結する新たな制裁措置の導入を承認した。

 制裁対象者の氏名、人数などは「後で公表する」としているが、11日に有罪判決を出した特別法廷の裁判官、検察官らが含まれるとみられる。

 EUはミャンマー軍政幹部らの入国禁止、資産凍結などの制裁措置を1990年代から順次強化している。(共同)

amadeus2901


ビルマ:アウンサンスーチー氏への判決は「言語道断」

ビルマ友好国はスーチー氏釈放に向け一層の圧力を

 

日本語ニュースリリース:

http://www.hrw.org/ja/news/2009/08/11-0

 

英語オリジナル:

http://www.hrw.org/en/news/2009/08/11/burma-aung-san-suu-kyi-verdict-reprehensible

 

 (ニューヨーク、2009811) – ビルマの民主化指導者アウンサンスーチー氏への今回の有罪の判決は政治的な動機に基づくものであり、ビルマ軍事政権による言語道断な権力の濫用である、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日このように述べた。そしてビルマの友好国を含む世界各国政府に対し、この判決を非難し、ノーベル賞受賞者スーチー氏の即時無条件釈放を要求し、軍政指導部への個人制裁を強めるよう求めた。

 

ラングーンのインセイン刑務所内の刑事裁判所は2009811日に、スーチー氏が自宅軟禁命令に背いたとして3年の刑を宣告した。量刑はその場で自宅軟禁16ヵ月に減刑された。

 

「今回の裁判は茶番だった。法プロセスが極めて恣意的に運用されていた」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長ブラッド・アダムズは述べた。「軍政は著名な反体制活動家を茶番裁判にかけて沈黙させてきたが、それによって、来年中に実施すると軍制が宣伝している総選挙が何の変化ももたらさないであろう理由をはっきりと示した。」

 

警察は2009514日に、アウンサンスーチー氏(64)と、氏の身の回りの世話をするキンキンウィン氏(65)と娘のウィンママ氏(41)の二人を逮捕し、経済の中心地ラングーンのインセイン刑務所へと移送した。3人は518日に裁判にかけられた。容疑は200954日と5日に、アメリカ人のジョン・ウィリアム・イェトー氏の突然の訪問を許可したことが、スーチー氏の自宅軟禁命令が定める条件に違反していたというものだった。

 

イェトー氏は、スーチー氏の自宅軟禁命令を破った点では他の3人と同じ容疑だが、さらに入管法違反容疑でも起訴され、懲役7年を宣告されている。4人の被告全員が量刑の重い国家防御法(正式には、破壊活動を起こそうとする者の危険から国家を防御する法)違反で起訴されていた。

 

ビルマで行われる政治囚への刑事裁判は、公平な裁判の実施に関する国際的な基準を満たしていない。裁判官は独立しておらず、被告側には自らの主張を十分に述べる機会が与えられていない。スーチー氏への裁判は、518日から731日まで何度かの延期を挟んで実施された。裁判では双方で計14人の証人申請を許可されたが、スーチー氏側については、弁護人が何度か要請したにもかかわらず、追加の証人は2人だけしか許されなかった。

 

裁判は非公開で行われており、外交官や報道機関に傍聴が許されたのはたった数回だった。検察側は、スーチー氏も自宅周辺を警備する当局と共同で責任を負っており、イェトー氏が、スーチー氏の自宅の警備網を突破し、自宅に侵入することで自宅軟禁命令の条件に違反していることになると主張した。

 

「裁判が徹頭徹尾政治的な判決となることは当初より疑う余地はまったくなかった」と、アダムズが述べた。「公判で提出された証拠にせよ、採用されなかったりした証拠にせよ、証拠が今回の茶番判決に何らかの影響を与えたと考えるだけばかげている。」

 

スーチー氏の裁判は、国際社会からすでに広く非難されている。バラク・オバマ米大統領はこれを「見せかけだけの裁判」と呼んでいる。また潘基文国連事務総長は73日と4日にビルマを訪問した際に、スーチー氏と面会することができなかった。普段はビルマ政府と緊密なシンガポール政府も、氏の逮捕に「落胆」を表明し、このことを「国民和解への障害物」と呼んだ。

 

東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳陣もまたスーチー氏の解放を求める声明を発表した。ASEAN議長国のタイによる声明は「ドー・アウンサンスーチーをめぐる最近の動きについて深い懸念を表明する」とした上で、ビルマ軍事政権は「責任あるASEANの加盟国として、人権を保護し、促進する義務がある」と述べた。

 

ヒューマン・ライツ・ウォッチはASEANに対し、設立されたばかりの「人権に関する政府間委員会」(設置条項は720日に合意)を用いて、ビルマ政府に一連の行動への責任をとらせるよう求めた。

 

ビルマ政府を支持し、貿易相手としている国々(中国、ロシア、インドやASEAN加盟国)はこの判決を非難するとともに、ビルマ軍政首脳に個人制裁を実施する手段を追求すべきである。こうした制裁措置をすでに行っている国々(米国、EU、スイス、オーストラリアとカナダ)は既存の個人制裁措置を拡大・強化すべきである。

 

国連安全保障理事会はビルマを強く非難するとともに、ビルマ軍政首脳に対して有効な手段(国際的な武器禁輸や範囲を拡大した個人制裁など)をとるために重い腰を上げるべきだ。

 

「ビルマの友好国(中国、ロシアとインドなど)は、ビルマ軍政指導部に対して、スーチー氏を直ちに釈放するよう軍政指導部に圧力を掛ける必要がある」とアダムズは述べた。「ASEANや国連、そして関心を持つ諸国政府は、言葉で軍政を批判するだけでなく、行動も言葉と一致させるべきだ。」

 【コメント】

ヒューマン・ライツ・ウォッチが声明を出しましたEUも
制裁措置を取りましたが国連安全保障理事会は報道機関向けの
文章の発表するに留まったそうで原因は中国・ロシアの
反対だったそうです。

イラン拘束者の釈放求める集会、世界各地で開催

582124ac.jpgイラン拘束者の釈放求める集会、世界各地で開催

ニューヨーク市内の集会。「イランに自由を」のプラカードが見られる

(CNN) 先月のイラン大統領選で不正があったとして連日続いた改革派の抗議デモで、当局に拘束された何百人もの人々の釈放を要求する集会が25日、世界各国の約100都市で行われた。

 

集会の主催者はユナイテッド・フォー・イラン(イランのための団結)で、ヒューマン・ライツ・ウォッチやアムネスティ・インターナショナル、国境なき記者団など複数の人権団体が支援した。2003年のノーベル平和賞受賞者であるイランの人権活動家シリン・エバディ弁護士は、オランダの首都アムステルダムの集会で演説し、祖国のために一致団結するよう呼び掛けた。

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今年イランで4カ月拘留され、無事釈放された日系米国人記者ロクサナ・サベリさんは、米シカゴ市内の集会に出席。言論を封殺されたイラン人のために、大勢の人々が声を上げていることの重要性を指摘した。

 

米ニューヨークでは市内中心部タイムズ・スクエアに参加者が集結し、国連本部まで行進した。参加者らはイラン改革派のシンボルカラーである緑色の旗やプラカードを掲げたり、緑色のリストバンドやシャツを着用していた。

 
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集会は米ワシントン市内でも行われ、何百人ものイラン系米国人が国連情報センターから米連邦議会まで行進しながら、イラン国内の人権問題により積極的に取り組むよう国連に要求した。

 

英ロンドン市内の集会は駐英イラン大使館前で開かれ、脅しと恐怖で抗議デモを再開できない状態にあるイラン人との連帯を呼び掛けた。独ベルリンの集会には約2000人が参加した。欧米各地を中心とする一部集会では、イランの人権侵害に対する抗議を強めるよう各国政府に促す動きが見られた。

 

大統領選で再選が確定した保守派のアフマディネジャド大統領の就任式は、来月第1週に予定されている。選挙でアフマディネジャド氏に敗れた改革派ムサビ元首相は、自身のウェブサイトに掲載したイスラム教シーア派の一部有力聖職者ら宛ての公開書簡で、現体制が公正さや正義の道を歩んでおらず、今後も歩まず暗黒に向かっていくとの認識を示した。書簡にはキャルビ元国会議長やハタミ前大統領の署名も入っている。
 
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200907260003.html

【コメント】

全世界でイランの一斉の拘束者の救援の集会が
開催されたそうです。日本でもこのような集会
を開催していきたいです。

Twitter プロフィール
国際NGO北朝鮮人権人道ネットワーク@NK20115 事務局長。日本政府には対北朝鮮政策で最大限の関与政策を求めています。政治信条は普遍的人権人道主義です。ヘイトスピーチと弱者排除と人権侵害の東京五輪に反対しています。関心領域はロビー活動/人権人道問題/国際政治/戦史研究/銀河英雄伝説/インテリジェンス活動です。
報道の自由なしでは人権は守れない!!

東アジア報道と人権ネットワークの紹介

このNGO団体は東アジアの人権問題
に取組むNGO関係者や法律家や
学識経験者で中心になり、
東アジアの報道の自由と人権擁護の
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私たちは告発サイト「ウィキリークス」や
「スノーデン」を支援します。
私たちはパナマ文書とパラダイス文書を支援します。

私の尊敬する「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」のケネス・ロス代表の
「大量殺りくは必ず司法の裁きを受けるというシグナルになる」の
実現のために活動していきたいと思います。


東アジア報道と人権ネットワーク事務局
tomoyuki.kawazoe@gmail.com








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