0213sinbunエジプト大統領選、報道の自由は
「アラブの春」と呼ばれる民主化運動で去年、30年続いた独裁政権が倒れたエジプトでは、23日から大統領選挙の投票が行われます。政権崩壊で自由は拡大したかに見えますが、その一方でメディアと当局との新たな対立も出てきています。

 「当局は俺たちを殴って脅迫した!」

 首都カイロにあるジャーナリスト連盟本部の前で頭をそっているのはムバラク政権崩壊後にできたテレビ局「エジプト25」のスタッフたちです。今月2日、防衛省前のデモが衝突に発展した際、エジプト25の記者らジャーナリスト14人が不当に拘束され、治安当局から暴力的に扱われたうえ、頭をそられたことに対する抗議です。

 「ジャーナリストで取材をしていたんだと説明をしたのに、私の手にあったiPadを取り上げて地面にたたきつけたんだ」(拘束され頭をそられた記者)

 大小合わせて数十ものテレビ局が新たに開局。報道の自由は広がったように見えますが、“部分的でしかない”との批判もあります。

 「彼らは他の民主主義国家のようにはメディアを尊重しないんです」(ジャーナリスト連盟副議長)

 ただ、今回の出来事は単純ではありません。デモはイスラム主義者の候補が失格になったことについて現在政権を担当する軍に抗議するものでした。「エジプト25」はイスラム主義組織との関係が深く、デモ隊寄りの報道をするためにその場にいたとみられます。つまり、軍とイスラム主義組織のパワーゲームが背景にあるのです。

 独裁政権崩壊が生んだ自由はメディアと権力との間に新たな対立軸も生んでいます。(23日11:52)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5036359.html

エジプトのアラブの春から一年三か月経ちますが
民主化されましたが議会選挙ではイスラム原理主義が
躍進したり、旧軍部が大統領候補に
なったり、なかなか難しい状況が続いています。
しかし、基本的に権利として一番重要なのは
表現の自由や報道の自由が
重要だと思います。今後のエジプトに民主化
を見ていきたいと思います。