December 12, 2005
書評「魔王」 伊坂幸太郎 3
自分の人生が、もしかしたら誰かにすべて操られているんじゃないか…なんてことを考えたことがある。朝起きるのも、会社に向かうのも実は誰かのコントロール下。今こうしてブログを更新しているのも誰かに操られてのこと。

まあ、そんな細かいところまでコントロールされているわけはないのだが、実際に大雑把な意味で、自分の意識を知らないうちにコントロールされてるってことは、よくあること。ファシズムだ。

そんなこと疑ってたらきりがないのだが疑わずにはいられない。ではいったい誰に操られているのか。

それが「魔王」………なのだろうが、私が「魔王」と聞いて最初に思い出すのは、シューベルトの「魔王」だ。

小学生のころに聞いたこの歌曲は、もんのすごく怖かったけど、この本に出てくる魔王もものすごく怖い。そしてリアル。そうリアルなのだ。

皆の精神が操られつつあることに気づいてしまったのが一話目の主人公。彼は一人戦いを決意する。

ここからはネタばれになるので詳しく書けないが、二話目に絶妙にリンクさせるあたりが実に伊坂幸太郎らしい。

そして最後にはなんとも言えない後味が残る。伊坂幸太郎に見事に操られてしまっているわけだ。

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魔王


taisuke777777 at 23:40コメント(0)トラックバック(2) 
伊坂幸太郎 

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1. 魔王 伊坂幸太郎  [ 苗坊の読書日記 ]   January 09, 2006 21:38
4 魔王 事故で両親を亡くし、弟の潤也と2人暮らしをしている安藤。 電車の中で老人が、自分が思ったとおりの言葉を発した時から、自分にある能力について気付き始める。 同時期に、犬養という政治家が人々を釘付けにした。 いつもの政治家とは一味違う。政治家にとって不....
2. 魔王 伊坂幸太郎  [ IN MY BOOK by ゆうき ]   January 10, 2006 01:29
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