台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)BLOG

日本の得がたい友邦にして生命共同体である台湾との関係強化や、中国拡張主義への対抗を訴える言論活動を展開する台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)の主張、活動情報などを伝える。

2016年01月

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台湾総統選と中国軍部ー恫喝論文に見る中共の残忍な本音トル

ブログ「台湾は日本の生命線」より。

「一つの中国」を認めない民進党が勝てば


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総統選挙における民進党の蔡英文候補。その勝利が予測されているが…

台湾で一月十六日に行われる台湾総統選挙では、民進党の蔡英文候補が勝利し、国民党から政権を奪取すると予測されているが、もしそうなれば、注目されるのが中国の対応だ。

習近平は昨年三月、早くも「民進党政権」の発足を視野に、次のような談話を見せている。

―――我々は九二年コンセンサスの堅持を台湾当局、各政党との交流の基礎条件としてきた。大事なのは大陸と台湾が同じ一つの中国に属すると認めることだ。それさえ認めるなら、いかなる政党、団体も大陸側と交流することができる。

このように中国は、国民党政権との間で台中間の「九二年コンセンサス」(「一つの中国の原則」で合意したとされる)を対中交流の基礎とし、台湾側と対話、交流を続けて来た。狙いはもちろん台湾の「平和統一」(協議による併呑)だが、日本のメディアなどではこの流れを「関係改善」と呼んで来た。

だが民進党が政権を取れば、中国はどうするか。

同党は中華民族主義で結ばれる国共両党の「一つの中国」なる虚構宣伝を受け入れていない。「台湾と中国は別々の国」との、実際の状況を強調している。

■民進党を「平和の脅威」と位置付ける中共

そのため中国は民進党を「台独分裂勢力」と呼ぶのである。習近平もこう述べた。

地動山揺
民進党政権の発足を視野に、習近平は「地動山揺」と台湾側を警告した

―――台独分裂勢力とその活動が、国家の主権、領土の無欠を損ね、両岸の民衆、社会を挑発し、両岸同胞の精神的結びつきを断とうと企図するが、これが両岸の関係と平和的発展の最大の障害であり、台湾海峡の平和と安定に対する最大の脅威であって、断固反対するべきだ。両岸同胞は台独勢力に対し高度な警戒を維持しなければならない。

「台湾と中国は別々の国」との現状を口にするだけで「台独分裂勢力の活動」となり、それが「平和と安定に対する最大の脅威」であると断定する訳だ。その日習近平はさらに、「基礎が牢固でなければ、地は動き山は揺れる」という恫喝発言も行っている。

そこで問題となるのが、中国が「民進党政権」に対し、武力恫喝などを加えるかどうかだ。

日本でも警戒感が広がっており、「民進党政権が誕生しても、対立舵を切るのではなく、対話を模索することが、台湾海峡の安定に関わる大国の責任ではないか」(読売新聞、一月九日社説)との中国に対する訴えも聞かれる。

■台湾の政権交代で習近平は「平常心」との見方

何しろ中国は、江沢民政権時代には「文攻武嚇」(宣伝攻撃と武力恫喝)で総統選挙の妨害を何度も試みた。

たとえば中国統一の反対する李登輝が当選した九六年の選挙前には、ミサイル実射演習を行い、民進党の陳水扁が政権を奪った二〇〇〇年の選挙前にも、軍事演習を行った他、朱鎔基首相が「台独をやるなら大変なことになる。鮮血を以って統一することも惜しまない」などと言い放っている。

もっとも、今回「民進党政権」が生まれても、「習近平は平常心で政権交代を見守る」とし、中国はただちに関係を冷却化することはないと見るのが、台湾師範大中国大陸研究センターの范世平主任だ。

それによれば、

「民進党が政権を握っても、それは『台独勢力』の復活を意味しない。習近平自身の対台湾工作の失敗を意味しない。そのため反習勢力は何も言えないし、対台湾事務においても自信があるため、自身の政治的安定に繋がることになる」

■すでに中共は「心の準備ができている」

そしてこうも述べている。

「基本的に習近平は、国民党ばかりを大事にするという発想を切り替えている。蔡英文が九二年コンセンサス支持を表明しないまま高い得票で当選するなら、北京は『九二年コンセンサスを支持しろ』などと強要しない。そしてもし蔡英文が更に公の場でコンセンサスを否定しなければ、習近平との間で、非常に脆弱ながらも、一定の黙約が生まれるかもしれない」

また、陳水扁政権が発足した際、中国が緊張を高めたことに関しては、「陳水扁の当選は予想外で、彼自身準備がなく、中共も準備がなかった」とし、それに比べて今回中共は「すでに思想的な準備を終えている」という。

しかし、やはり今回も中国は「文攻」を忘れていないようだ。

中国軍のスポークスマンのように、従来台湾恫喝発言を繰り返して来た王洪光退役中将(前南京軍区副司令)は十二日、ネット上で「もし蔡英文が当選すれば決して寛大ではいない」と題する一文を発表。これが台湾でも大きく報じられている。

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王洪光退役中将。民進党やその支持層を恫喝したその一文は、相変わらず
の「文攻」として注目されている


■中国軍部は相変わらず台湾を恫喝

王洪光はそこで次のように論じている。

―――蔡英文が九二年コンセンサス、「一つの中国原則」を認めないでいるのは中国の警告を聞いていないからか。

―――台湾の民衆は『中国の兵士は小学生の文化レベル』『インスタントラーメンは見たこともない美食』などと侮っているが、猛撃を一発受けなければ、目を覚まさないようだ。

―――台湾の民衆、とくに青年層には、長期にわたって台独思想の影響を受け、脱中国化、皇民化、自立化の教育にもたらされた悪影響は明らか。国家アイデンティティが錯乱し、その結果台独が主流民意となっている。

―――蔡英文が政権を取れば、中国は今までのように『その言を聞き、その行いを見る』といった緩衝期間を設けない。なぜなら蔡英文の主張も行いも中国はすでにはっきり知っているからだ。

―――蔡英文とその台独勢力は、中国が台独勢力を認めるなどと思わないことだ。明らかに台独を求める蔡英文政権を前に、中国が台湾問題を徹底的に解決する時期は到来した。

―――「(習近平がいう)地が動き山は揺れる」とは何か。(台湾)島内の民衆は経験したことがないからわからないのだ。私はそれを「水深火熱」(人々の生活の過酷さ)と同義と見ている。

■中共の覇権主義にとり民進党は障害

このように、実に恐るべき恫喝だが、果たして習近平は実際にここまで強硬な
姿勢を直ちに「民進党政権」に見せるかについては疑問である。

しかし忘れてはならないのは、王洪光の恫喝発言の数々は、実は中共の本音を言い表したものであるということだ。

そもそも中国による台湾の「統一」とは、他国の領土を併呑するという「侵略」なのである。王洪光が見せた残忍さは、この国家の指導部においては当然持たれているレベルである。

とにかく民進党は、中共にとってはその拡張戦略上、疑いなく妥当すべき障害なのである。

■台湾はどうあれ止まらない中共の膨張政策

.米国のサミュエル・ロックリア前太平洋軍司令官は十一日、台頭する中国の軍事力がすでに地域の軍事バランスを改変するまでになっている」と強調した上で、「台湾問題はすでに米国のアジア太平洋におけるリバランス政策の一部分になっている」と指摘した。

前出の范世平は習近平が「民進党政権」との関係の悪化を避ける場合、「蔡英文は逆にさらに米国、日本に傾き、特に南支那海問題で中国に不利益を与えることになる」と見ている。

民進党の勝利で中国が緊張を高めるかどうかだが、仮に緊張が高まっても日本は慌てふためき、陳水扁政権にかつてやったように、中国に譲歩するよう要求するようなマネはしなかないことだ。

台湾の政権がどのようなものであれ、台湾を攻略してアジアに覇権を打ち立てるという中国の戦略は断じてストップしないからである。

都内で「1・10日台連帯集会」ー台湾総統選を前に中国恐れぬ日本人の意志を!(附:集会案内)

ブログ「台湾は日本の生命線」より転載。

台湾では一月十六日、総統選挙が行われるが、その焦点は「対中関係」だと、日本のマスメディアも伝えている。

言い方を変えるなら、各政党の主張を、隣の大国である中国が受け入れるか否かに注目が集まっているということだ。

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民進党の総統候補、蔡英文主席。支持率で独走状態。政権奪取が予測されるが

与党国民党は、国際法的にも虚構である「一つの中国」(台湾と中国は一つの中国に属する=台湾は中国領)を掲げ、「中国統一」(台湾併呑)との国家目標を掲げる中国に歓迎されて来た。

一方、最大野党の民進党は、台湾と中国は別々の主権国家であるとの現状と、その現状の維持を求める民意の存在を強調し、もちろん「一つの中国」を受け入れないでいる。そのため中国は同党を「台独分裂勢力」とまで呼び、必要とあればこれに対する武力討伐も辞さないとの構えも見せて来た。

そして今回の選挙では、その民進党の候補者、蔡英文主席の支持率が、国民党候補の朱立倫主席などを支持率で大きく引き離しており、政権交代が予測されているところだ。

従来国民党を籠絡、操縦し、「平和統一」(協議による台湾併呑)の局面を作り出そうとの謀略を進めて来た中国にとり、これは由々しき事態である。もし将来の「民進党政権」が「一つの中国」を容認しないなら、「地は動き、山は揺れることになるだろう」(習近平主席)といった恫喝を早くも行っている。

二〇〇〇~〇八年の民進党政権時代がそうだったように、もし「地動山揺」、つまり台湾海峡情勢が悪化すれば、国際社会は大国中国を批判するより、小国台湾に中国への妥協を要求することだろう。あの当時は日本政府も、そうした圧力を台湾にだけ加え続けていた。

また、そうした状況下で、中国の影響を受ける勢力も中国の側に立つことだろう。たとえば日本のマスメディアがそうだ。すでに民進党が中国を不必要に刺激するトラブルメーカーであるかのように仄めかす報道も、実際に見られるのである。

要するに強い加害者ではなく、弱い被害者を抑えつけるという状況が今後予測される訳だが、それで平和と安定が維持されるなどと考えるのは誤りだろう。

地動山揺
「民進党政権」の誕生を警戒する中国。もしこの国が緊張を高めれば・・・

それでは中国覇権主義を励まし、それを抑止する位置を占める台湾の人々に孤立感を与え、そして委縮させるだけである。

しかし、もし台湾がそのようにして併呑されて行けば、それと一蓮托生の生命共同体である日本の独立と安全はどうなるか。

もし日本で政府やメディアが中国の台湾併呑の動きを抑止しようとしないなら、国民はそれを許してはならないのだ。また台湾に対し、今からでも連帯のメッセージを送らなくてはならないのである。

東日本大震災当時の台湾国民からの多大な支援を想起しよう。また支那事変、大東亜戦争中に台湾の人々が、日本のために戦い、そして多くが戦死したことにも思いを馳せよう。

このように、台湾は日本の兄弟国なのである。そしてアジアの平和は、この兄弟国と共に守らなければならない宿命にあるのだ。

そこで呼び掛けたい。総統選前夜の十日、都内で開催される「頑張れ台湾!日台連帯国民集会」(詳細は下記)には奮って参加してほしいと。

当日は国民に対し、「一つの中国」宣伝からの脱却と台湾支持を訴えると同時に、インターネットによる実況中継を通じ、「日本人は台湾の民主主義と国家主権を支持する」との友情メッセージを、直接台湾国民に伝える予定だ。


■参加を!1.10 頑張れ台湾!日台連帯国民集会 

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台湾では1月16日、天下分け目の総統選挙の投開票が行われるが、それによる政権交代を警戒するのが台湾併呑を目指す中国だ。一方、日本にとり台湾はかけがえなき友邦にして生命共同体であり、日本人も台湾の自由、民主、国家主権が中国の脅威から守られるよう応援するべきだ。そこで同月10日、都内で「 頑張れ台湾!日台連帯国民集会」を開催し、国民に「台湾支持」「日台関係の強化」「中国の台湾侵略反対」を訴えると同時に、YOUTUBE、NICONICO動画の生中継を通じ、台湾へ日本人の声援を送りたい。奮って参加を!一人一人が台湾へ友情のメッセージを届けよう!

日時 平成28年1月10日(日) 14時00分~17時00分
場所 渋谷駅ハチ公前広場

日台向け実況中継
A YouTube Live https://youtu.be/HCxy0fGXaa4
B niconico生放送 http://live.nicovideo.jp/gate/lv247038534

注意事項
・ プラカード持参可(ただし、民族差別的なものは禁止)。
・ 国旗以外の旗類・拡声器の持ち込みはご遠慮ください。

主催 頑張れ日本!全国行動委員会 http://www.ganbare-nippon.net/
後援 台湾研究フォーラム・台湾建國應援團・台湾独立建国聯盟日本本部
ご連絡先 頑張れ日本!全国行動委員会
       TEL 03-5468-9222
       info@ganbare-nippon.net
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