ブログ「台湾は日本の生命線」より。

台湾で開催中の BFA(アジア野球協会) U-18アジア選手野球U18アジア選手権。

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野球強国である台湾だが、 BFAにも「チャイニーズタイペイ」(中国領台北)の名でしか加盟できない 

会場では主催者のチャイニーズタイペイ野球協会(CTBA)が「すべての政治的標語の持ち込みを禁ず。違反者に対し、主催者、係員は退場させる権利を持つ」との標識が。

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台湾での野球U-18アジア選手権の会場では「政治的標語」の持ち込み禁止とのお触れが。
いったい何を警戒しているのか…


「台湾」「中華民国」ではなく、「中国領台北」を意味する「チャイニーズタイペイ」の名でしかIOC(国際オリンピック委員会)やBFAなど国際競技連盟に加盟できない台湾だが、こうした不条理かつ危険な状況に不満を抱く台湾国民が、国内で行われる国際試合会場で「台湾は台湾だ」と強調するアピール活動を展開中。そこでCTBAはそれを嫌い、「政治的標語」を禁じたのだ。

八月三十一日の日台戦では、大学生らが広げた「台湾就是台湾」(台湾は台湾の意)、「TAIWAN IS NOT CHINESE TAIPEI」などと書かれた横断幕を無理やり没収した。

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主催者が大学生らから強引に取り上げた横断幕。いったいこれにどんあ非があるというのか

しかしその乱暴なやり方で全国から批判を浴びる。CTBAは翌九月一日、次のように釈明している。

「IOC方式の下では、中華台北(チャイニーズタイペイの漢語訳)だけが我々の試合参加を許す唯一の名称。今後は学生の訴えを尊重、理解し、球場入口付近でアピールコーナーを設置し、お互いが納得できるよう期待する」

これを見てもわかるはずだ。

そもそも「チャイニ―ズタイペイ」との名称こそ、中国の政治宣伝が生んだ「政治的標語」なのだ。それに対して「台湾は台湾だ」との訴えは、スポーツの政治利用への抗議であり、台湾人の真実を求める声であるに過ぎない。したがってこれを「政治的だ」などとレッテルを張って規制することこそ中国の政治宣伝への積極的な加担であり、それもまた政治的な言論弾圧に他ならない。

それではなぜCTBAはあえてこうした不当な行為に出るのか。そもそもIOCは観客が「台湾」との名を使用することまでは禁じていないのだ。

「台湾」の名に拒絶反応を見せるとしたら、それは中国だろう。もし「台湾は台湾だ」との標語が会場で掲げられる光景がテレビ中継で世界の人々の見るところとなれば、これで狼狽するのは中国以外にないのである。

そこでCTBAは何が何でも「標語」が入場するのを阻止しようとするのである。

そして三日、いよいよ台湾とその中国との試合を迎えることになった。この日、アピール行動のために終結したのは蔡丁貴主席率いる台湾独立派政党、自由台湾党などだ。

CTBAとしては中国にだけは横断幕を見せたくないところだったことだろう。七月には、台湾で行われたリトルリーグのアジア太平洋地区予選では、中国チームが横断幕などに抗議して、ベンチに籠って試合を拒否するとの事態も発生している。

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集結した蔡丁貴氏(中央)率いる台湾独立運動勢力

しかしどんなにそれを阻止したくとも、再び自国民の言論の自由を踏み躙り、世論の非難を浴びることもできない。そこで三塁側後方の二百席をアピールコーナーとし、そこで横断幕を広げることを許したのだ。

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中国チームの目の前で掲げられら横断幕。中国側の試合ボイコットはなかった

中国の圧力にも弱いが、世論からの非難もまた厄介だといったところだろう。かくて「“台湾は台湾だ”が中国チームを直撃」(自由時報)という状況となった。

蔡丁貴氏はメディアに対し、「どんな試合会場でも観客は意見を表明することができる。これは自由の権利であって、禁止することは許されない。横断幕は中国の選手を脅すためのものではない。台湾人民がこの地の主でありたいと思っていることを理解させたいのだ」と語った。

試合で「チャイニーズタイペイ」の名が使われ、その映像が世界に配信されるなら、「タイワン」の名も同時に映し出させなければならないだろう。そうしなければ世界は「一つの中国」宣伝にますます騙されるだけだからだ。

しかしこの日、横断幕は大々的に広げられたが、テレビ中継ではほとんど映されなかった模様。最初からカメラが向きにくい場所に誘導されてしまったのだろう。

ただその一方で、バックネット裏を陣取った数名の観客が「台湾独立」「台湾チーム頑張れ」と書いたプラカードを掲げ続け、こちらはずっとテレビに映り続けた。よくやったと思う。中国ではその部分だけは、決して放映されることはないはずだ。

その場所は日台戦で横断幕が没収された地点らしいが、主催者ももはやこれらを規制するなどできないだろう。

台湾を愛する台湾人の勝利だ。中国と国際社会の不当な圧力と戦う彼らを応援する者として、それを喜びたい。

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中継で映り続けたバックネット裏のプラカード。「台湾独立」「台湾チーム頑張れ」とある

なお試合も、六対三で台湾が勝ちを収めた。これにもまた胸のすく思いがする。

【過去の関連記事】
野球、サッカーの日台戦で「台湾は台湾!チャイニーズタイペイではない!」16/09/03
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-2942.html
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