台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)BLOG

日本の得がたい友邦にして生命共同体である台湾との関係強化や、中国拡張主義への対抗を訴える言論活動を展開する台湾研究フォーラム(台湾研究論壇)の主張、活動情報などを伝える。

台湾報道正常化問題

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速報―抗議活動勝利!NHKが「台湾入り中国地図」を訂正!

【勝利速報】

「台湾入り中国地図」を映した10月8日のNHKスペシャル「中国激動」は9日深夜の再放送で「訂正」を行った。当初東亜地図の上で中国の国土を赤色で塗り、その色を台湾まで及ぼしていたが(写真上)、NHKはその赤色を地図から一切抜き去った。台湾を脱色するとともに、中国をも脱色したのだ(写真下)。

姑息な手段だ。これであるなら国民からも中国からも批判を受けることはないというわけだ。しかしこれを言い換えるなら、NHKはいまだ「台湾は中国の一部」という中国の宣伝を否定していないということだ。

いずれにせよ、国民の抗議の勝利である。台湾人の抗議も行われた。皆様ご苦労様でした。これからもNHKに対して声を挙げて行きましょう!

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NHK「誤報」に抗議を!「台湾入り中国地図」を映したNスペ「中国激動」―9日深夜に再放送も

十月六日に放送されたNHKスペシャル「中国激動」。この日のテーマは「空前の農民大移動」。しかしこの話が台湾といったいどのような関係にあるというのか。

番組開始から四分後あたりで画面に映し出されるアジア地図には、話の舞台である中国が赤色で塗られているが、その色は台湾にまで及んでいるではないか。

他の中国の周辺国は灰色で表示しているに関わらず、台湾だけが赤色なのは、決して単純なミスなどではない。要するに「台湾は中国の一部」であるとする中国の虚構宣伝を、NHKが受け容れている証なのだ。

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これまでもNHKはたびたびにわたり、こうした「誤報」を繰り返し、そしてその度に抗議を受け、時には「二度とやらない」と偽りの誓約で逃げ、また時には「そのようなことはしていない」と頬かぶりして逃げ続けて来た。

「逃げ」が可能だったのは、抗議の声が社会問題化させるほどの威力がなかったからかも知れない。しかしいつまでもそのような状態を続けるわけにはいかないのである。

そこで「NHKふれあいセンター」(視聴者センター)に電話を入れ、応対に出たスーパーバイザー(SV)に「NHKは台湾を中国領土と看做しているのか」と見解を質した
ところ、「どういう意図で色分けしたかわからない。直接番組担当者に質問してほしい」と言って、やはり逃げられた。

SV自身は問題の地図が台湾を含んでいることを確認している。そこで「誤りだと思わないか」と聞くと、しどろもどろ。「誤報」と知っていながら、立場上「誤報」と断言できないのだ。私の誤報訂正要求を「伝える」と言うので精いっぱいだった。

十月九日深夜(十日午前)〇時四十分には再放送がある。また次回の「中国激動」も十月十三日午後九時から放送される。

果たしてNHKは独立国家の公共放送として、真実報道を要求する国民の要求を入れて訂正を行うか。それとも中国の傀儡の如く、台湾併呑を正当化するための虚構宣伝をなおも国民に押し付け続けるか。


■中国の宣伝謀略への加担を許すな!NHKに訂正と謝罪を求めよう!

NHK総合が10月6日に放映したNHKスペシャル「中国激動」が映した「台湾入り中国地図」は誤り。視聴者に誤った情報を与えるとともに台湾国民の尊厳を傷つけるばかりか、台湾侵略を正当化するための中国のプロパガンダに与するものである。速やかなる謝罪と訂正を要求しよう。

・電話(ふれあいセンター) 0570-066-066(左記が利用できない場合は050-3786-5000)

・メール http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html
※メールフォームの「件名(番組名など)」欄に「中国激動」と書けば、直接番組担当者に届く。

NHKが「台湾入り中国地図」―追及から逃げる視聴者窓口(附:証拠動画+抗議呼び掛け)

■これではCCTVと同様だ  

「NHK Eテレ」(NHK教育テレビ)の語学番組「テレビで中国語」の制作には中国側の協力が不可欠のはずだ。そのためすでにあの国の影響下に陥っているのだろうか。

四月十六日の放送で、台湾併呑を正当化する中国の宣伝に沿うかたちで、台湾を含む中国地図を映しだしたのを見ても、そう痛感する。もっともNHK自体が、これまでもこうした虚構地図をはじめ、さまざまな形で台湾を中国の一部として扱ってきたわけだが。

スタジオで出演者の阿部力さん(俳優、中国出身)が、北乃きいさん(女優)に「今日は地名について勉強して来たけど、きいちゃんは中国の地名って、どこか知ってる?」と質問すると、北乃さんは卓上に組み込まれたタッチパネルの中国地図を見ながら「広州、香港、天津、上海」と読み上げるのだが、その地図の中で台湾も描かれていたのだ。

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NHKが放送した中国地図。台湾がその領土として描かれている

それは明らかに中華人民共和国地図である。なぜならそこには朝鮮半島も日本列島も印度支那半島も描かれていないからだ。

同国の直轄市、省、自治区、特別行政区が区分され、それぞれの省都、首府の名が表示されているのだが、そこに台湾の島が描かれ、「台湾省」の省都として「台北」の名が見えた。

地図が映るのはわずか二秒。しかし中国が主張(虚構宣伝)するところの台湾を含む中国の国土の形は、多くの視聴者の脳裏にしっかりと刻み込まれたことだろう。

これでは「テレビで中国語」は、他国民の取り込もうと宣伝工作を進めるCCTVと同様の役割を担っていることになる。

■制作者の意図を問い質すも

そこで私は六月十三日、視聴者の意見、問い合わせを受け付ける「NHKふれあいセンター」に電話をかけ、番組制作者の認識について問い合わせた。「台湾を中国領土と考えているのか」と。

応対に出たスーパーバイザー(SV。責任者)は開口一番、「意図的ではない」と断言した(「国を混乱させる意図はない」と補足した)。

しかしその一方で、「番組を遡って確認するシステムはあるが、すでに四月の映像は確認する術がない」とし、話を打ち切ろうとした。

それでも私は制作者の「意図」について質し続けたところ、そこで聞き出したSVの発言には、次のようなものがあった。

―――(制作者は)地図を一々チェックしているわけではない。

―――領土、境界の問題はデリケート。明確にならない場合がある。

そしてこうも言いきった。

―――ミスではない。

―――良いと思って作っている。

そこで私は「もしミスなら訂正するのか」と聞くと、「もちろん、もちろん」と答えた。

「『意図的ではない』というのは、台湾は中国領土との認識で地図を作ったということか」と確認すると、SVは一瞬言葉に詰まったものの、否定はしなかった。

制作者がうっかりミスで犯したのではないのは間違いないだろう。

問題はそれが「誤解」の基づくのか、それとも「中国への配慮」に基づくかである。

そもそもそれを聞くために電話を入れたのだが、SVは「制作担当者に確認し、それを視聴者に電話をかけ、お答えすることはできない(そこまで手が回らない)」とし、私に追及を諦めさせようとするばかり。

「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と、私は最後にSVに聞いた。しかし相手は案の定、これには沈黙するのみ。

そこで「中国の領土ではないことなど知っているはず。NHKは事実を言う勇気を持った方がいい」と告げ、私は受話器を置いた。

以上の電話のやり取りは、最初から予測していた展開である。不都合な事柄は揉み消そうと躍起となるNHKの体質をあらためて確認できただけでも意味はあった。

これから直接、番組担当者に「あなたは台湾を中国の領土だと思っているか」と聞いて見たい。手紙やメールの問合せなら、受け付けるそうなので。


■証拠動画

NHK「テレビで中国語」が番組のなかで、事実をも政府見解をも顧みず、ひたすら中国のプロパガンダに従って台湾を中国領土とする地図を映し出した証拠がこの映像だ。すでに映像を確認できないと言って逃げる「ふれあいセンター」は、これでしっかりと確認してほしい。NHKは直ちに訂正を行い、視聴者及び台湾国民に謝罪しなければならない。




■NHKに訂正と謝罪を求めよう!

Eテレが4月16日に放送の「テレビで中国語」で使った「台湾入り中国地図」は誤り。視聴者に誤った情報を与えるとともに台湾国民の尊厳を傷つけるばかりか、中国の台湾侵略を正当化するものであり、直ちに謝罪と訂正を行うべきだと訴えよう。

電話(ふれあいセンター) 0570-066-066(左記が利用できない場合は050-3786-5000)

メール http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html

抗議報告:BS朝日「いま世界は」の良心とその限界/媚中・外務省と同じ手口!やはりは台湾と中国は切り離す勇気はないか

※本稿はブログ「台湾は日本の生命線」からの転載である

 ■国民の抗議と番組の良識 

BS朝日が毎週日曜(夜七時~八時五十四分)に放送する報道番組「いま世界は」。

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中国を台湾の「本土」と一切呼ばなかった17日の「いま世界は」

六月三日の放送の「加藤嘉一が世界を見に行く(台湾編)」のコーナーで、二人のキャスターが台湾に対し、わざわざ中国を「中国大陸」「中国本土」と呼んだのは、メディアによく見られる自己規制と見えた。

中共の「一つの中国」の宣伝に騙されていると言うより、「一つの中国、一つの台湾」を許容しない中共の怒りを恐れたのだと思う。

しかし我々の抗議を受け、BS朝日の番組審査部長は「台湾を中国の一部とは考えていない」との社の見解を示した。

そして番組プロデューサーへも注意したそうだ。そのためだろう、翌週十日の放送の同コーナーでは、キャスターは「中国」と呼んでいた。

しかし彼らの横に座るコメンテーター三人のうち、一人は「中国本土」と言い、一人は「大陸」と呼んで、すぐに「中国」と言い直した。

これらについて同部長は、コメンテーターの「個人的見解」と釈明したが、おそらく注意が徹底しなかったと言うことだろう。

ただし翌週の十七日の同コーナーでは、三人のコメンテーター(前回とは別の人々)も、「中国」としていた。

たまたま正しい「個人的見解」の持ち主だったためだろうか。そのうち一人は前々回の現地リポートで「中国大陸」と言っていたから、しっかりと注意が及んでいたのかも知れない。

いずれにせよこれは、BS朝日に抗議の声を上げた人々の成果と言っていいのではないか。

BS朝日の対処は当然のものとは言え、国民の抗議より中共への配慮を優先し、「中国大陸」の呼称を撤回しないマスメディアも存在する中、今回見せた良心、良識は、高く評価していいと思う。

■中共の圧力と番組の限界 

ただ十日の放送では、キャスターが良識を示した一方で、それと相反する報道も行ったのだ。

一週間の各国ニュースを振り返る「WORLD WATCH」のコーナーでの中国ニュースの際、アジア地図の上に青く塗られた中国国土が点滅したのだが、その国土に台湾を含めたのである。

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10日の放送で映った「台湾入り中国地図」。誤報だ

同部長はこれを「単なるミス」と説明したが、これは重大な誤報である。こうしたものが視聴者の脳裏に「一つの中国」なるフィクションを刻み込むからである。

「単なるミス」と言うからには十七日の放送では、中国地図から台湾は切り離されるはずである。しかしそれは中共にとっては最も見たくないもの。果たしてそのようなものを映す「覚悟」はあるだろうかと注目していたところ…。

その日、中国ニュースを伝える際、映し出したのは、中国から青色を抜いた単なる「アジア地図」。中国のあたりに赤い丸のマークが付いていた。これでは台湾が切り離されたのかどうかはわからない。

誤報地図ではないから国民は抗議しようもないし、これなら中共も満足だろう。

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17日の中国地図。台湾が含まれているか、外されているかがわからないように
なっている


ちなみにエジプトニュースの際にはエジプトに青色を着けない「アフリカ地図」を、豪州ニュースのときには豪州に青色を着けない「オセアニア地図」を出すなど、全面的にリニューアル。

わざわざそこまでやったところに、BS朝日の苦渋の跡を見る思いがした。

やはり台湾と中国とを、そこまではっきりと切り離すことはできなかったと言うことではないか。

■中共の怒り回避の唯一の手段か 

私がそう疑うのは、前例があるからだ。それは外務省が国民の閲覧に供する同省HPである。

かつてその「各国情勢」(中華人民共和国)のページに掲載の薄紫色のアジア地図には、中国の国土が紫色で描かれ、その色が台湾にまで及んでいた。

外務省地図 旧
外務省HPに載った修正前の中国地図。台湾もその一部と
なっている


そこで私は長年にわたって修正を求めたのだが、それに対して同省中国課はその誤りを認めながらも、断じてそれに応じなかったのは、中共への配慮としか説明のしようがなかった。

なぜなら中共さえ「一つの中国、一つの台湾」を否定することさえしなければ、敢えてこうした誤った地図を国民に示すことはあり得ないからだ。

ところが二〇〇八年一月になり、学研子会社が中共の圧力に屈し、中国で生産する地球儀で台湾を中国の一部と表示したことが産経新聞によって取り上げられ、同社は国民の批判を浴びて生産中止し、解散を余儀なくされた。それを見た中国課は慌てたようだ。ついに私に対し、地図の修正を約束した。

ところがいかに修正されたかと言うと、台湾はおろか中国からも色が抜かれたのである。

外務省地図 新
これが「修正」後。色を抜いて中共の怒りを回避した

ちなみに他の国のページは従来通り。つまり中国のページだけ一色のアジア地図が載り、今日に至っている。

これは苦渋の跡と言うより、中共への忠誠の証と呼んだ方がいいかも知れない。

今回、「いま世界は」は、その外務省と全く同じことをやったのである。

外務省の知恵でも借りたか。いやおそらく、国民と中共の双方からの非難を回避するには、双方ともこうした姑息な手段しか残されていなかったのだろう。

もし「いま世界は」が「台湾抜き中国地図」を示したなら、真実報道番組だと(少なくとも中共の圧力を恐れた事実捏造をしないという意味で)、大々的に宣伝するとともに、他局に対しても「かくあれ」と訴えるつもりでいたのだが、とても残念である。



■BS朝日を監視しよう! 

BS朝日「いま世界は」が二度と台湾に対して中国を「本土」と呼んだり、「台湾入りの中国地図」を用いたりしないよう監視しよう!

そして中共を恐れることなく堂々と「台湾抜き中国地図」を映し、他局に「真実報道」の範を垂れるよう求めよう!

電話:03-5412-9200
メール:http://www.bs-asahi.co.jp/apps/contact/pc/index.php




【過去の関連記事】

「BS朝日」に抗議を!/台湾を「中国の一部」扱いにした 2012/06/04
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BS朝日「いま世界は」(日曜夜)を監視しよう/「台湾入り中国地図」は日本の安全をも脅かす 2012/06/17
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BS朝日「いま世界は」が抗議受け入れ/しかし今度は「台湾入り中国地図」の誤報

本稿は「台湾は日本の生命線」からの転載。
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1873.html

■はたしてまたも中国を「台湾の本土」と呼ぶか 

BS朝日が六月十日に放送した報道番組「世界は今」の「加藤嘉一が世界を見に行く」のコーナーは、前回に引き続き台湾編。今回は中国進出を視野に台湾へ進出する日本企業の現地レポートだったが、ここで注目されたのはキャスターたちが中国を何と呼ぶかだ。

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注目された両キャスター。またしても中国を台湾の「本土」と呼ぶかと 

前回は、台湾に対してあの国を「中国大陸」(木佐彩子キャスター)、「本土」「中国本土」(小松靖キャスター)と呼称した。

これは中国と台湾とを「中国大陸と中国台湾」「中国内地と中国台湾」と位置付け、台湾は中国の一部であり、中国統一(台湾併呑)は中国の当然の権利であり、使命であるとする中共の「一つの中国」のプロパガンダに忠実に従うもの。

もし「中国と台湾」と言えば、中共から「一つの中国、一つの台湾」(中国と台湾は別々の国=台湾独立)を作り出す陰謀への加担」とされることを日本のマスメディアが知らないはずがない。そこで両キャスターは、あえてあのような呼称を行ったように見える。

これは建国以来執拗に「一つの中国」宣伝を日本に押し付けてきた中共には喜ばしいことでも、日本においては国民に認識を与える危険極まりない誤報である。

しかしこれが誤報だと気付いた視聴者は極めて少数だったと思う。それほど日本国民は、あの宣伝によって洗脳されてしまっている。

そこで私はBS朝日に抗議を行った。他にも大勢の心ある人々も抗議や訂正の要求に乗り出した模様。これらに対して同局は、「台湾を中国の一部とは考えていない」との社としての見解を示した。

そうした経緯から今回、台湾に対して中国を正しく「中国」と呼ぶかに注目が集まったわけだ。

■台湾国民を「国民」と呼べない中国迎合の滑稽さ 

放送中、スタジオには木佐、小松両キャスターの他、コメンテーターとしてロバート・キャンベル氏(東大教授)、伊藤洋一氏(エコノミスト)らも出演していたが、相変わらず問題だった。

そこでは伊藤氏は「台湾の一人当たりの国民所得」を語る際、「台湾の国民一人当たりの」と言いかけた後、「国民と言っていいのか分からないんだけど」と断りながら、「所得は…」と続けた。

その時、「国民と呼んでいいのか」と悩む伊藤氏に対し、横から男の声(小松キャスターと思われる)で「台湾の人たちですね」とのフォローが入った。

このくだりのいったい何に問題があるか、わかるだろうか。

つまり台湾を「国」と呼ぶことをタブーにしているのだ。台湾は実質的には独立国家だが、政府は「国」ではなく「地域」としており、そのためマスコミ各社は「国」と呼ぶのを固く禁じている。

だが同じく「地域」扱いの北朝鮮については、平気で朝鮮民主主義人民共和国との「国」名を用いているのである。かつて各局が「北朝鮮」との「地域名」を読み上げる際、わざわざこの長い国名を付け加えていたことは周知のとおりだ。「北朝鮮・朝鮮民主主義共和国」と。

しかしそれにも関わらず、台湾だけをタブーにするのはなぜか。

それはもちろん中国から「台湾独立の陰謀への加担」などと非難されるのを恐れているからだろう。

二〇〇六年、当時の麻生太郎外相が参院予算委員会で台湾を「法治国家」と表現しただけで、中国大使が外務省に抗議するなど、あの国が猛反発したこともある。

「台湾国民」を「台湾の人たち」などと訂正したが、それでは今後も「台湾の国民所得」を「台湾の人たち所得」とでも呼んで行くのか。

「国民所得」とは一つの概念。「台湾と言う地域の国民所得」という考えで行けばいいものを、これでは概念が視聴者に必ずしも明確に伝わらない。

中国への不必要な配慮が生んだ滑稽さである。

■抗議が実るー中共「情報戦」に対する反撃成功

伊藤氏は「中国は台湾を中国化したいと思っているかも知れないが、経済的には中国本土が台湾化している」と話し、またしても「中国本土」と呼んだ。

キャンベル氏には「大陸に」と口にした後、「中国に」と言い換える場面があった。

ただ二人のキャスターは、今回は「中国」で通した。

放送の翌日、私はBS朝日に電話をかけ、番組審査部長と話をした。

部長は前回の放送で抗議を受けた後、番組プロデューサーに注意しており、その結果キャスターたちは「中国大陸」「中国本土」と呼ぶことを控えたのだろうと話していた。

それであるなら、みなで抗議を行ってよかったと言うことになる。

全国あまたの視聴者の前で、中共の対日宣伝工作(情報戦)に対し、ささやかながらもは反撃に成功したのだから。

■出演者には「本土と呼ぶな」の徹底を 

コメンテーターたちが「大陸」「本土」と発言したことについて部長は、「(社の見解とは関係ない)個人的なもの」としていた。

私が放送で聞いた限り、井上氏の「本土」は個人的習慣(個人的な勘違い)によるものとも感じた。キャンベル氏の「大陸」もつい口を衝いて出た習慣的なもので、それですぐに「中国」と言い直したようにも見えた。

識者であれ何であれ、多くの人が「一つの中国」が刷り込まれているのだから、そうであっても不思議ではない。

ただ「個人的なもの」だったからと言って、それを訂正させなかったBS朝日にはやはり問題がある。

「台湾を国と呼ぶな」とのルールがあるなら、同じように「中国を本土と呼ぶな」とのルールも作り、出演者に徹底的に遵守させるべきだった。

■明らかな誤報-台湾入り中国地図をミスと認める  

しかし、この日はさらに新たな誤報も行われた。

キャスターに「中国本土」と呼ばせず、「台湾を中国の一部とは考えていない」ことを証明して見せたBS朝日だが、しかしその後すぐに、それが嘘であると思わせる画像が映し出されたのである。

「加藤嘉一が世界を見に行く」に次いで取り上げた「中国/加熱する受験戦争」との話題に際し、画面いっぱいに映った中国地図に、何と台湾が含まれているではないか。

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映し出された中国地図に台湾がはっきりと含まれていた

明らかに台湾を中華人民共和国の領土と誤報したのである。

私がこのことを番組審査部長に指摘すると、「あれは単純なミスだ」「プロデューサーに注意する」と説明した。

「台湾入り中国地図」はこれまでもテレビ各局の報道番組で用いられてきた。私はここ約十年来、そうした有害なマスメディアの中国地図に関する誤報への抗議を行っているが、どこも一度は再発を防止すると約束しながら、結局はそれを反故にし続けている。

それもそのはずだ。「台湾抜きの中国地図」もまた、中共にすれば「台湾独立の陰謀への加担」。二〇〇五年六月には大連税関が日本人学校の取り寄せた副教材を、中国と台湾を色分けしている。『一つの中国』の原則に反する」として没収するなど、強烈な圧力を日本側に加え続けている。

だから私は今回を「単純なミス」であると言われても、俄かにはそれを受け入れることはできなかった。

しかし部長は「これまであの番組であのような地図を出したことはなかった」「ANN(テレビ朝日をキー局とするニュースネットワーク)では、あのような地図は映していない」とも強調。

そう言えばテレビ朝日の「サンデープロデェクト」は二〇〇五年六月、「台湾入り中国地図」を使用した際に私が訂正要求を行ったところ、番組プロデューサーは「台湾を中国領だなどとまったく考えていない。これは誤りであり、今後は二度とこのようなことはしない」と謝罪。抗議を受けても非を認めようとしなかった他局とは違う「潔さ」を感じさせたことがあった。

そこで今回は、部長の言を信じて見ようかとも思う。

そして今後の「いま世界は」が「台湾抜きの中国地図」を堂々と映し、「中共のプロパガンダに迎合しない真実の報道」の姿を他局に見せることができるかどうかを見て行きたい。


■BS朝日に訴えよう! 

6月10日放送の「いま世界は」が映した「台湾入りの中国地図」は誤りであり、二度とこのようなもので視聴者を惑わさないようにと!

電話:03-5412-9200
メール:http://www.bs-asahi.co.jp/apps/contact/pc/index.php



【過去の関連記事】「BS朝日」に抗議を!/台湾を「中国の一部」扱いにした
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「いま世界は」の誤報「視聴者」が勝つか「中共」が勝つか/10日のBS朝日「世界は今」に注目を!
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