克舟先生の「心のサプリメント」

毎日発行している「心のサプリメント」の解説、 また、「人生なんでも相談」受付所です。

行動が大切!

私の信条は「座して死を待つべからず」です。
この度の裁判官の
「これで結審とする」の発言には驚きました。
やるべきことをやってから、この台詞は言ってもらいたいと思ったものでした。
弁護人も何ら為すべきことができませんでした。
裁判官の怠惰の一面を観た思いでした。

私は弁護人に下記の文章を送り、次の一手をお願いしました。
「佐藤克男の冤罪を晴らす会」の代表の一人である
中村功さんは、最初から「これは最高裁まで行く。だから札幌の
弁護士ではなく、東京の弁護士を依頼しなければならない」との
意見でした。

以下、私が弁護人に送った文章です。

平成25年9月15日
錦織・新阜法律事務所 御中
佐藤克男

 10日の控訴審ではご苦労様でございました。
あれだけの控訴趣意書を書いていただいたにも関わらず、
札幌高裁の裁判官の態度は腑に落ちないことだらけでした。
 新しい事実が判明したから、
それも、警察官の供述調書のねつ造が判明したから証拠提出の申請と、
それを証明する証人の申請を要請したにも拘わらず、
一審で処理できたはずとの理由で、口に入った砂を吐き捨てるが如くの却下でした。

 錦織先生、新阜先生に一言も言わせない態度での却下そして、
結審の宣言でした。
 刑事訴訟法382条の2、393条第1項には
「やむを得ない事由によって第一審の弁論終結前に取調を請求することが
できなかった証拠」
の場合は、
その限りに非ずと明記されております。
警察官の供述調書のねつ造は、裁判官でも弁護人でも判るはずがありません。
我々一般人は当然、裁判官、弁護人も警察官や検察官がねつ造するとは、
よもや考えもしません。

まさに
「やむを得ない事由によって第一審の弁論終結前に取調を請求することができなかった」事案の最たるものです。

供述調書のねつ造は警察官の犯罪行為であり、
そのような事実を調べないで結審するとは、
裁判官も共犯だといわれても致し方ないことだと私は思います。
 特にこの事件は、検察官の挙動不審も数多くあり、
森警察署が一審の判決が出る前に北海道警察本部から表彰をうけるような、
手柄のために前町長である私を逮捕、起訴した疑惑だらけの捜査でした。
まして、私と職員は一審の判決まで接触も禁止されておりました。
職員の供述調書がねつ造などとは思ってもおりませんでしたし、
職員も警察に何度も言われて仕方なくサインしたのだろうとしか
思っておりませんでした。

 裁判官の職責は第一に事実認定であり、
その結果での判決であることは、法律に素人の私でも判りますが、
あの三人の裁判官はこの事実認定をするための手続きを完全に無視しました。
休廷でのあの5分間で、本当に三人で合議したのでしょうか。
結論が先にありで、お茶でも飲んで休廷を解いての再開だったのではないでしょうか。

合議したのなら、それなりの公文書があるはずです。
私はあの短時間で合議したとは思えません。
あの証拠提出の申請と、証人申請を却下した、裁判官三人の合議の公文書の提出と、
その文章のPCでのプロパティの提出を求めていただきたいのです。
何故なら、本当に合議の事実があったら、
PCのプロパティには必ず記録(時間等の)が残っているからです。
本来なら、高等裁判所での事務手続きをそこまで信用しないことはあり得ないのですが、現在の私はあの裁判官の態度から推察して、信用できません。

 警察官も検察官も信用できませんが、裁判官も信用できません。
当然、提出を申請しても応じないと思いますが、
私の知っている国会議員に話したら、
弾劾裁判所で提出させようかとも言ってくれております。
今までの弾劾裁判所はほとんどが破廉恥な行為をした裁判官を弾劾しているが、
本来の弾劾裁判所はそんなことではなく、
裁判官として相応しいかどうかを判定することが本来の目的であるから、
供述調書のねつ造が判明しても、事実認定を怠るような裁判官こそ
弾劾裁判所で公けに裁くべきだと言ってくれました。

 両先生には、どうか札幌高裁に私の意思を伝えていただきたく依頼申し上げるものです。
被告人といえど、日本国の国民です。
公正な裁判を受ける権利は持ち合わせております。
 警察官、検察官による冤罪被害者が数多く多発しておりますが、
我々一般国民の最後の正義を求めるところが裁判所です。
最後の砦でございます。
 この度の札幌高裁での控訴審が、公正であったとは、
あそこで傍聴していた方たち全員が思っておりません。
 どうか、私の意を汲み、札幌高裁への申し入れを依頼申し上げます。
以上


これに対して、弁護人は札幌高裁に素晴らしい
「弁論再開請求」を提出してくれます。
その内容は10月15日の後にお知らせします。

控訴審一回目を終えての報告

この場を借りて控訴審の現状を報告させていただきます。

控訴審一回目を終えての報告

             佐藤克男

 「佐藤克男の冤罪を晴らす会」の皆様へ

皆様のご支援のお蔭で9月10日、札幌高裁で控訴審を迎えることができました。ありがとうございます。
錦織(にしこおり)淳主任弁護士、新阜(にいおか)直茂弁護士に弁護を依頼しました。控訴審を迎えるには、控訴趣意書という何のために控訴するのかという趣旨を書いた趣意書を札幌高裁へ提出しなければなりませんが、7月末に提出しました。
 内容を読んだとき、私は実に納得のいく内容で、裁判官もこれなら理解してくれるだろうという、微に入り細に穿(うが)つ内容でした。
 この控訴趣意書を読んだ札幌高裁はすぐに札幌高等検察庁に、この控訴趣意書に対しての答弁書を提出するように指示を出しました。
 要するに反論があるなら反論を述べなさいということです。札幌高検から答弁書が届きましたが、それは実に反論になっていない軽薄な内容でした。その上、一度提出すると言った証拠を途中から提出しないと拒否するようなちぐはぐな有様でした。
 そのような中で控訴審を迎えたのですが、控訴審の前日に警察が作って職員に署名捺印させた供述調書が捏造だったことが分かったのです。
 それは職員の一人が私に「私は三回事情聴取を受けましたが、一貫して“あのメールは前町長が当選を依頼して送信したものではありません。役場の中で職員が選挙運動をしていることを注意したものです”と答えております」とのことでした。その方は証人になってもよいとのことで、控訴審の前日に弁護士から事情を聴かれ、弁護士から自分が署名捺印した供述調書を見せられ「これは私が署名捺印したものとは全く違います」と言い出し、「これも言っていない。これも言っていない」との連発で、最後には「私がサインした調書は6ページか7ページくらいで、こんな10ページをこえるものではありません。そして結論が違います。これでは私がこのメールを前町長の当選依頼だといっているのと同じではありませんか。私は当選依頼ではないと言っているのですから真逆です。私のサインした供述調書は別のものです」と言う内容を言われたのです。
 当然、弁護士は「明日、控訴審が始まる前の打ち合わせで、このことを裁判官に言って、この供述調書の実物の証拠提出と、この職員の証人申請をする」ということになり、実際に控訴審の場で申請しました。裁判官は休廷して5分ほどで戻ってきましたが、そこで宣言したのが、
「これは一審で調べることができたはずだから、却下する」とのことで、いきなり「これで結審する」とのことでした。
結審するとは、この裁判の審理をすべて終了するということです。
審理とは
1 事実や条理を詳しく調べて、はっきりさせること。
2 裁判の対象になる事実関係および法律関係を裁判所が取り調べて明らかにすること。
ですが、私は審理を尽くしたとは言い難いというより、全く審理をしていないのと同じだと思います。
弁護士でも裁判官でも警察や検察が供述調書のような大切な公文書を捏造するなんて思ってもいないはずです。
刑事訴訟では、「やむを得ない事由によって第一審の弁論終結前に取調を請求することができなかった」場合は、新しい証拠を採用しなければならないはずです。何故なら、裁判官は審理を尽くして事実認定をしなければならない職責があるからです。
警察の供述調書が捏造されたものであったら、事実認定はひっくり返る要素が充分にあるのです。この供述調書ねつ造は北海道警察本部函館方面本部森警察署と函館地方検察庁による重大な犯罪行為です。
まさに「やむを得ない事由」の最たるものです。
私は、道警本部や函館地検はこの度の事件で全く信用できなくなりました。
嘘やこじつけが多いからです。
その上に供述調書まで捏造されていたら、どうして信用できますでしょうか。
裁判所は国民が最後に信頼できる正義?の組織であり、最後の砦です。
警察も検察も正義の組織ではなく、国家権力を恣意的に扱い、多くの冤罪を大量生産するシンジケートです。
日本の警察は検挙率が高いといわれておりますが、嘘です。無実の人でも犯罪人にでっち上げるから検挙率が高く見えるだけです。

このままで行けば、10月15日に結論が札幌高裁で言い渡されるそうですが、結果は火を見るより明らかです。
まだ、正式に弁護士の先生と打ち合わせをしておりませんが、電話で話しましたが、手の打ちようがないようです。
 私は、この度の事件を「なぜ、私に起きたのだろう」と獄中でも真剣に考えました。結論は、「これほど矛盾した司法に風穴をあけるために天が私を選んだ」と思い上がっております。
札幌高裁の裁判官の名前も知りませんが、あのような形で「結審」を申し伝えるのなら、裁判官は不要です。パソコンで良いのではないでしょうか。
門田隆将氏が「裁判官が日本を滅ぼす」という名著を執筆しておりますが、これほど、裁判官が酷い状態になっているとは思いもよりませんでした。
我々国民は誰に、そしてどこに正義を求めればいいのでしょうか?
多くの無辜が泣いております。
そのためにも不肖ながら佐藤克男が立ち上がらなければと覚悟を決めました。
取り急ぎ、皆様にご報告申し上げます。

昨日の控訴審

驚きました。
昨日、控訴審で新しい証拠の開示を求めたのですが
検察からは拒否されました。
これは推測したとおりでしたが、札幌高裁からも拒否されました。
その理由は、一審の時に調べられたはずだということです。
その新しい証拠というのは、
警察が提出した供述調書が捏造されたものであるから
証拠として提出してください、というものでした。
提出しないということは、「捏造」を認めたことです。
この供述調書は私の事件の場合、職員から事情を調べて警察が書いて
職員が納得した場合、それに署名捺印したものです。
その供述調書も警察が書いて役場の職員が納得して署名捺印したのですが、
裁判所に提出された供述調書はその職員が納得して署名捺印した内容とは
まったく反対の内容になっていたことが分かったのです。
いわゆる、「捏造」だったのです

裁判とは真相を究明して、それに基づいて判断しなければならないものです。
東京高裁の裁判官を8年間務め、現在慶応大学法科大学院の客員教授であり、
弁護士でもある
原田國男先生は「逆転無罪の事実認定」という著書の一番最初に
「事実認定は、被告人の人権保障に直轄する」
また「事実認定はオール・オア・ナッシングの判断で
無罪の者を刑務所にいれてしまう、
さらには死刑にしてしまうという、
まさに正義に反する致命的な結果を招くおそれがある」

と記しております。

札幌高裁の裁判官は、事実認定よりも手法の方が大事だと主張したのです。
私は一人の国民として、こんな筋の通らないことが信じられません。
判決の前提は証拠や証言です。
その証拠の供述調書が捏造されていたことが分かっても、
無視する裁判官がこの国に居ることが信じられません。
検察官が冤罪を大量生産しているわけですが、
それを後押ししているのが、裁判官です。
起訴された刑事事件の99.9%が有罪になっておりますが、
これは裁判官が居なくてもいいということの証しです。

八田隆さんは「蟷螂(とうろう)の斧(おの)となろうとも」というブログを
書かれておりますが、これは「カマキリはどんな大きな相手に対しても
戦うファイティングポーズを示して、実際に向かって行く」
これに習うのだという意味だと思います。

私、佐藤克男もこのような理不尽に対して黙っているわけにはおられません。
「蜂の一刺し」ではありませんが、しっかり戦わなければならないと
考えております。
もちろん、暴力をふるうということではなく、蜂のような弱い存在でも
国家権力のような大きな組織に向かって行くのだという意味です。
これは単に佐藤克男の戦いではなく、多くの冤罪被害者のためと、
これから将来、冤罪被害者をなくするためであります。

ひとまず、昨日の控訴審の結果をお知らせさせていただきます。

「どん底を味わうこと。どん底を味わうと輝けます」

久方ぶりの「心のサプリメント」です。
この「心のサプリメント」は、ビジネスに携わる人が
中々成績が上がらなくて悩んでいる人のためと、
私自身を勇気づけるために始めたブログです。
今朝、華原さんの素晴らしいメッセージに出会ったので
書いてみます。

「どん底を味わうこと。どん底を味わうと輝けます」
                   華原朋美


華原さんは10代後半から20代中ごろまで、アイドル歌手として
大活躍したタレントさんです。
私のイメージではどんな歌を歌っていたのかも分からない存在です。
年のころは、私の長男と同じです。
私の知っている話題は、いつも問題が起きた場合で
どんな芸能活動をしていたかも知りませんでした。

つい最近、元歌手の藤圭子さんが自死されました。
この方も才能に溢れた歌手で我々の年代は少なからず
ファンになったものです。
藤圭子さんの自死の原因は心の病だったようです。

実は、この華原さんも心の病で薬漬けになっていたそうです。
家族全員が、華原さんの病気に翻弄されていたとのことです。
最悪の時には、下着一枚で外に出てゆくこともあったとのことです。
自分が何をしているか分からない状態だったと思います。
そんな華原さんが昨年年末から現役に復帰しました。
そして昨日、藤圭子さんの一人娘宇多田ヒカルさんにメッセージとして

「どん底を味わうこと。どん底を味わうと輝けます」

を贈られたそうです。
これは「どん底」を味わった人しか分からないことです。
華原さんは自分が何であるかもわからないほどの心の病で
心底悩まられたと思います。
家族も一緒でご両親の思いは如何ばかりかと思います。
華原さんは克服にはまだ道半ばといわれております。
まだ完全復帰ではないと言っているのです。
そのくらいの心持ちが宜しいかと思います。
だから、この言葉
「どん底を味わうこと。どん底を味わうと輝けます」
を言えるのです。

ご存知のように、克舟も倒産、投獄の経験をしました。
倒産もどん底ですし、投獄はもっとどん底です。
しかし、間違いなく強くなっていることだけは確かです。
心がけていることは、
謙虚さを身に着けることと「したたか」にだけはなるまい
と自分に言い聞かしております。
「したたか」とは辞書では
’瓦蟠くて、他からの圧力になかなか屈しないさま。とか
強く、しっかりしているさま。とか
6く勇猛であるさま。
とありますが、私には同じ強さでも独りよがりの強さに感じます。
華原さんは「どん底を味わうと輝けます」と言われておりますが、
輝けるとは強くなったということです。
「したたか」とは随分意味が違います。
克舟の望むのは「謙虚であっても強い」ことです。
華原さんの輝けるような強さを持てればと思います。

皆、自分の人生で闘っているのです。
克舟は
「志しを太く、志太(しぶと)く、挑戦!」
で、人生の後半を送ります。

陸山会偽証事件

大阪地検特捜部元主任検事の前田恒彦さんはあの郵便不正事件で
証拠改竄をしたために懲戒免職になり、1年半の懲役刑を受けました。
昨年5月に満期出所しました。

現役時代、彼は陸山会事件で東京地検特捜部に応援に行っており、
この事件が民間団体から告発されている張本人の田代検事は
前田氏と一緒のフロアで机を並べて小沢一郎議員の公設秘書だった
現職の衆議院議員の取り調べを行っておりました。
そのようなことから、内部事情をよく知っているのです。
その前田氏が第二幕として、Yahooニュースで明らかにしておりますので
紹介します。



1.取調べに至る経緯

(1) 突然の来訪


昨年(2012年)の5月8日。

満期出所が1週間後に迫った私は、配役先の静岡刑務所・図書計算工場で担当刑務官らに謝辞を述べた後、釈放前教育用の独居房に移った。

ここは、教育ビデオを見たり、必要書類を作成したり、不要品を処分するなど、刑務所における最後の反省の時間を一人静かに過ごすところだ。

その矢先の午後1時すぎころ、「取調べだ」と言われて刑務官から突然呼び出され、事務棟にある取調べ室に向かうこととなった。

受刑者には事前に何の情報も伝えないというのが刑務所のルールだから、誰が何のために来たのか全く分からない。

すると、取調べ室には2名の男性がいた。

私のよく知る中村孝検事と、初めて見る東京地検の若い検察事務官だった。

(2) 検事の人物像

この中村検事は、検察の序列で言うと私の6期上であり、先輩に当たる。九州出身。細身だが、当たりは柔らかい。

東京地検特捜部にも通算で2年在籍し、元建設大臣による受託収賄事件など、著名事件の捜査に携わった経験もある。

また、国税や証券取引等監視委員会と並ぶ「特捜部の兄弟組織」の一つ、公正取引委員会への出向歴もある。

上意下達やストーリー先行といった「東京特捜方式」を十分に知り尽くした人物だ。

他方、青森地検弘前支部時代の武富士放火殺人事件や、東京地検本部係時代の押尾学事件など、特捜事件以外の一般事件の捜査主任も数多く務めている。

法務総合研究所で副検事や検察事務官の指導担当教官を務めたり、東京高検で裁判員裁判支援担当を務めるなど、異分野の経験も豊富だ。

ただ、関西での勤務はなく、「東京系」「東回り」などと呼ばれる検事の一人だったため、検察内で関西を拠点としていた私とは仕事上の接点がなかった。

(3) 検事との関係

では、なぜ私が中村検事のことをよく知っていたのか。

私が電撃逮捕された大阪地検特捜部の証拠改ざん・犯人隠避事件で、東京高検から最高検の捜査応援に入り、大阪拘置所に勾留されていた私の取調べを連日担当していたのが、中村検事その人だったからだ。

中村検事は、最高検・高検・地検と全ての担当業務を取り扱える併任辞令を受け、私の裁判に立ち会ったほか、現在も公判が続いている元大阪地検特捜部長らによる犯人隠避事件の裁判にも立ち会っている。
大阪地検特捜部の証拠改ざん・犯人隠避事件 関係者相関図大阪地検特捜部の証拠改ざん・犯人隠避事件 関係者相関図
中村検事は、私の起訴後も、私と会うため、大阪拘置所や静岡刑務所に何度となく足を運んでいた。

これは、先ほどの犯人隠避事件で私が検察側の最重要証人だったため、補充的な取調べを行うとともに、いわゆる「証人テスト」の実施を主たる目的としたものだった。

しかし、そうした来訪も、私が元特捜部長らの裁判に証人として出廷した一昨年(2011年)が最後であり、昨年に入ってからは一度もなかった。

2.取調べの目的

(1) 市民団体の刑事告発


中村検事の話では、陸山会事件に関して市民団体が田代政弘元検事やその元上司らを刑事告発しているので、参考人として私の取調べを行いたいとのことだった。

田代元検事は、小沢一郎代議士の元秘書である石川知裕氏の取調べを実施した際、内容虚偽の捜査報告書を作成したとの事実や、その顛末に関して小沢公判で偽証したとの事実で告発されているという。

また、田代元検事の元上司に当たる当時の東京地検特捜部長や副部長、主任検事らは、検察審査会に事件記録を送る際に不起訴方向に傾く一部の証拠を隠して検察審査会を騙し、小沢代議士の起訴相当議決を導いたといった偽計業務妨害などの事実で告発されているという。

市民団体は、告発の根拠として、小沢代議士の裁判における私の証言を引用しているとのことだった。

これら告発事件全体の捜査を統括し、起訴・不起訴を決する主任検事を務め、かつ、一連の事件のキーマンである田代元検事の取調べを自ら担当していたのが、この中村検事だった。
東京地検特捜部の陸山会・虚偽報告書事件 関係者相関図東京地検特捜部の陸山会・虚偽報告書事件 

(2) 人選に対する疑念

私は、中村検事の話を聞き、検察の人選には問題があると感じた。

というのも、この中村検事は、陸山会事件の捜査主任として市民団体から刑事告発されていた木村匡良検事と同期であり、以前から木村検事をよく知る人物だったからだ。

検察内の序列は任官の年次によって決まり、時として同期がライバルになることもあるが、むしろ同期というのは仲間意識の方が先に立つものだ。

これでは公平公正な捜査など期待できないし、仮に不起訴となった場合、間違いなくその妥当性に疑念を持たれる。

(3) 潰しの取調べ

私は、中村検事から来訪目的を聞き、同じ組織に身を置いていた者として、中村検事が「潰しの取調べ」に来たのだとすぐに分かった。

ここで言う「潰し」とは、起訴・不起訴いずれの場合にも使う検察用語であり、本来は裏付け捜査を徹底して行うといった意味だ。

しかし、それとは別に、既に起訴が事実上決まっている事件では無罪方向に傾く証拠を、逆に不起訴が事実上決まっている事件では有罪方向に傾く証拠を、文字通り「潰す」ということを意味する場合もある

そもそも最高検は、弁護側から石川氏の「隠し録音」を入手した早い段階で、田代元検事が作成した捜査報告書の内容が虚偽であると把握していた。

しかし、田代元検事を認知立件せず、逮捕せず、関係先の捜索もせず、「記憶の混同」などといった子供じみた弁解をろくに追及しなかった。

最高検では、組織に与える影響の大きさを考慮し、この件を事件化せず、起訴しないとの方向性が事実上決まっていたからだ。

他方、私は、これに遡る一昨年(2011年)12月、小沢公判に証人として出廷した際、陸山会事件の違法不当な捜査の実態や、平然と証拠隠しに及んできた検察手法の問題点などを赤裸々に証言した。

これは、通常の刑事裁判と異なり、検察官役を務めていた指定弁護士がもともと刑事弁護の専門家だったため、彼らにとって有利不利を問わず、自由に証言させようとのフェアな態度で公判に臨んでいたことが大きく影響した。

ただ、私の証言は、田代元検事らを不起訴にしようと目論む最高検にとって、明らかに邪魔なものだった。

また、不起訴となれば、田代元検事らを告発した市民団体が検察審査会に審査の申立てをするから、将来の検審対策としても、絶対に私の証言を潰しておかなければならなかった。

ただでさえ不起訴処分を「不当」とされる可能性が濃厚の事案なのに、審査員が飛びつきそうな私の証言を潰さないままだと、それこそ検察にとって最悪の「起訴相当」という議決が下されるおそれが高まるからだ。

もっとも、私の証言は真実を語ったものであり、それは検察自身が一番よく分かっていることだ。

他方、検察は、元大阪地検特捜部長らの犯人隠避事件では、彼らを刺した私の証言を極めて信用性が高いものと位置づけている。

その手前、陸山会事件に関してだけ私を嘘つき呼ばわりし、私の証言を虚偽だと言いくるめることもできない。

まさにジレンマだが、そうすると、いかにして私の証言を潰すかが問題となる。

このような場合、検察がよく使う手は

・ Aという証言は、これこれという趣旨であり、Bを意味するものではない

・ Aについては分かるが、Bは分からないし、知らない

といった形で、証言の影響が及ぶ射程範囲をごく狭いものに限定してしまうというやり方だ。

告発事件は証言の射程範囲外にあるということにすれば、少なくとも告発事件との関係では私の証言を無意味ならしめることができるし、その信用性に踏み込んだ検討をする必要もなくなる。

(4) 検察の理念

私は、中村検事に対し、「私がどういう態度に出ると思いますか」と聞いた。

すると、中村検事は、ニヤリと笑みを浮かべ、「そりゃあ、田代君の立場を考えてあげるんじゃないの」と言った。

私は、この言葉を聞き、最高検の意向を受けて動いている中村検事も、やはり先ほど挙げたような手を使い、目障りな私の証言を潰したいのだと分かった。

ただ、この取調べに先立つ一昨年(2011年)の9月には、大阪地検特捜部の一連の不祥事を受け、最高検が「検察の理念」と題する基本姿勢を策定し、公表していた。

この理念は


刑罰権の適正な行使を実現するためには、事案の真相解明が不可欠であるが、これには様々な困難が伴う

その困難に直面して、安易に妥協したり屈したりすることのないよう、あくまで真実を希求し、知力を尽くして真相解明に当たらなければならない

とした上で


積極・消極を問わず十分な証拠の収集・把握に努め、冷静かつ多角的にその評価を行う

としていた。

私は、こうした崇高な理念を掲げ、まさに変わろうとしている古巣検察を信じたいし、もう一度だけ中村検事のことを信じてみたいとの思いもあった。

また、私が検察に真相を話す機会はこれが最後となるであろうから、満期出所を1週間後に控え、「心の渦」を全て刑務所に置いていきたいとの思いもあった。

そこで私は、「本当の話をしますね」と切り出し、小沢公判で尋ねられなかった問題を含め、私が知る事件の背景事情などを包み隠さず語ることとした。(続)


前田恒彦
元特捜部主任検事


1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。獄中経験もあり、刑事司法の実態や問題点などを独自の視点でささやく。


このような内容です。
前田氏にはかなりの圧力がかかっているはずです。

一昨日、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が新たに
この事件に関連することで、告発しました。
これは検事を告発しているように見えますが、検察庁という組織を
告発しているのに等しい内容です。

前田氏の文章の「潰しの取り調べ」ですが、これは私も受けました。
私が起訴された公職選挙法違反とは全く関係のない
「町有地売払いに関連する有印公文書偽造事件」を私の事件を担当している
「O」検事(三席)がM検事から取上げて不起訴処分にしてしまったのです。
そして、「町有地売払いに関連する有印公文書偽造事件」で
違法な犯罪行為をした総務課長を私の事件の検察側証人に
してしまったのです。

その証言の内容を見た現在の私の弁護士は驚いておりました。
これほど、滅茶苦茶に数か月前の上司である町長のことを
貶めることができるものかと。
法廷には私の後援会の人やマスコミも来ておりましたので、
驚いておりました。
でも、これはこの総務課長の本音ではなく、検察に言わされているだけだと
私は確信しております。
この総務課長はそれほどの悪ではありません。
大体、公務員はそんな大それたことはできないものです。
ただ、この総務課長は病的なほど嘘をつく人物であったことだけは
間違いありません。
先月、森警察署ではこの総務課長の犯した犯罪に対して私が告発した
告発書を正式に受理しました。

このように、検察が特別公務員職権乱用罪を行使しているのは
氷山の一角ではなく、頻繁に行われているにも関わらず、
現出したのが氷山の一角なのです。
私の場合も函館地方検察局の組織ぐるみの犯罪です。
三席の検事の独断でできるわけがありません。
次席検事や検事正の許可が必要ですから。

大新聞やテレビでは報道されておりませんが、ネットでは検察の横暴に関して
完全に炎上しております。
しかし、北海道新聞や東京新聞では検察のあり方について堂々と記事にしております。
検察の本丸に類焼するのも時間の問題であろうと思っているのは
私だけではないと思います。

改めて「検察の理念」が発表されたのは平成23年の9月ですが、
全く機能しておりません。
内容はこんなことも検察ではやっていなかったのだなと呆れるばかりです。
笠間前検事総長が大阪地方検察庁特捜部の証拠改竄事件と証拠隠蔽事件を
重くみて作ったとされておりますが、現場では無用の代物になっているというのが
現状です。

一人でも多くの方に、日本の司法がこれほど杜撰であることを知っていただき、
被害に合いそうな人がいたらみんなで助け合わなければならないと実感しております。

例のことを書く時間がありませんでした。

日本の司法がこれだけ腐っているとは思いもしませんでした。
江川紹子さんの記事を読んでみてください。
今、テレビ、新聞のマスコミは真実を書かなくなりました。
ネットのニュースだけが頼りです。

かなり長文ですが、江川紹子さんのyahoo ニュースでの記事を紹介します。

取り調べの可視化(全課程の録音録画)などを巡る法制審議会特別部会の議論は、
当初期待されていた冤罪防止の目的から、
だいぶ遠いところでなされているように思えてならない。
そんな中、取り調べの可視化を求める日本弁護士連合会主催の市民集会が
7月31日に開かれ、足利事件の菅家利和さんら冤罪の被害者4人が、
取り調べの実態を語り、全面的な可視化の必要性を訴えた。
同じ日、「なくせ冤罪えんざい!市民評議会」(客野美喜子代表)が
冤罪被害者らと共に法務省を訪れ、
可視化などを検討している法制審議会特別部会に対し、
全ての事件で取り調べの全過程を可視化するよう求める要望書を提出した。

事実でない調書でもサインしないと取り調べが終わらない。
日弁連の集会では、逮捕・起訴されたものの裁判で無罪となった2つの事件と、
裁判でも有罪とされて服役を余儀なくされ、
再審でようやく冤罪を晴らした2事件が取り上げられ、
それぞれの当事者が経験を語った。

「看護師の上田里美さん」

看護師として働いていた北九州市の病院でお年寄りの爪のケアをしたことが
虐待行為として傷害罪で逮捕・起訴され、福岡高裁判決で
無罪が確定した上田里美さんは、
寝たきり高齢者の爪の特徴とケアについて話しても、
「全然聞いてくれなかった」という。
いくら「爪を切った」と説明しても、「いや爪を剥いだんだ」と退けられた。
事実を説明しても、「自分を正当化している」と拒絶された。
刑事は「ここは反省する場だ」「心を裸にして謝罪しなさい」と繰り返し、
「看護師としでではなく、人として答えろ」と迫った。
上田さんは頭がすっかり混乱し、根負けして、
「爪を剥いだ」という刑事の言葉を受け入れた。
「爪をケアして患者様がきれいになってすっきりした笑顔を見せてくれるのを
見るのが好きでうれしい」
と話しても、調書には「爪がなくなっていく様子に異様な喜びを感じた」とか、
「爪を切って剥ぐことしか頭になかった」などと、虐待の動機として記述された。
検察官の調書でも、「爪を剥ぐことで現実の煩わしいことを忘れた」などと書かれた。
上田さんは、もう自暴自棄になって、
「いくらでもサインするのでいいように書いたらいいじゃないですか」
と言うほどだった。
それでも、「自分でしゃべれ」と言われたので、検事の誘導に従って、
できるだけ求められる「正解」を探しながら答えるようになった。
「まるで面接試験を受けているようだった」と上田さん。
「一番辛かったのは、患者様の家族が怒っている、と言われたこと。
ご家族が怒っているのであれば、ご家族が納得するようなこと、
処罰を受けないと世間も納得しない、と思うようになった」
取り調べの最後には、出来上がった調書を読み聞かされた。
そこに書かれているのは、高齢の患者の爪を剥いではサディスティックな喜びを
感じる冷酷な人間像だった。
「私って、そんなにひどい人間だったのかしら、
と情けなくってどうしようもなかった。それでも、
とにかくサインしないとコトが終わらないので泣く泣くサインをした」
メディアにも、大々的に「虐待看護師」として報じられた。

上田さん逮捕時の報道

「逮捕される前、『朝ズバ』でみのもんたさんにケチョンケチョンに
言われているのを見て、ひどい看護師としてレッテルを貼られたので、
もう看護師はできないと思った」
誰も自分を信じてくれないのではないか。そんな孤独な状態な中で、
弁護士はこまめに接見に来てくれた。
だが、すっかり動揺していた上田さんは、
この時点では証拠をまったく見せてもらえない弁護士に対して
取り調べの状況を言葉でうまく説明できず、
弁護士のアドバイスも生かすことができなかった。
取調官からは弁護士の悪口も聞かされ、
「初犯だからそんなに長い罪(刑罰)にはならないから」となぐさめられ、
取り調べの間は、むしろ捜査官の方が信頼できるような気持ちにさえなった。

名ばかりの「任意」

鹿児島県警の警察官が選挙違反をでっち上げた志布志事件で、
警部補から「踏み字」を強要された川畑幸夫さんは、
「任意」の取り調べの実態を生々しく語った。
連日朝から晩まで「お前は人間じゃない」などと怒鳴られ、
「自白」を迫られた。取調官の前には水やお茶があるのに、
川畑さんが頼んでも水も飲ませてもらえない。
体調が悪くなってもなかなか病院に連れていってもらえない。
やっとのことで病院に行き、医師からは「安静にしているように」と言われたのに、
そのまま警察に連れて行かれた、という。

「こうして足首をつかんで…」と踏み字の状況を説明する川畑幸夫さん
「踏み字」を強要されたのは、3日目の取り調べ。
父や義父などの名前が書かれ「お父さんは、そういう息子に育てた覚えはない」
「早くやさしいじいちゃんになってね」
「元警察官の娘をそういう婿にやった覚えはない」など、
家族からのメッセージのような文言を書いた3枚の紙を示され、
「これを見て反省しろ」と言われた。
さらに1時間後、警部補は川畑さんの足首をつかんで、
その紙を10回ほど踏まされた。
その時の様子を、弁護士を川畑さん役に見立てて、再現してみせた。
選挙違反事件は全員が無罪になり、
警部補は特別公務員暴行陵虐罪で懲役10月執行猶予3年の判決を受けたが、
そこで踏み字は「少なくとも1回」と認定された。
川畑さんは、「可視化がされていれば、自分の言うことが通ったのに…」と
悔しさが募った。
「『任意』なんて名ばかり。
任意の取り調べの段階から全課程の可視化が必要だ」と強調した。

菅家さんは
朝早く、突然警察官の訪問を受け、
警察署に連れて行かれた。形の上では「任意同行」だったが、
「任意も強制も分からなかった」菅家さんは、拒むことはできなかった。
密室の取り調べで、「自白」に追い込まれた。
取り調べでは、机の下で足を蹴られた。
「(最初の取り調べからすべてを録音録画する全面可視化だけではなく)
頭から足もとまでを全面可視化して欲しい」と菅家さん。
机をバーンと叩かれるなど、威迫的な取り調べが「とても怖かった。
道を教えてくれる交番のお巡りさんはやさしいが、
取調室の警察官は怖い。びっくりした」と語る。
自分自身は身に覚えもないので、認めれば無期懲役や死刑の可能性がある、
というのも、頭に浮かばなかった。
「裁判官は分かってくれると思っていたのに…」と、無実の訴えを聞き入れず、
調書を信用して有罪判決を出した裁判所に対する不信感もにじませた。

実況見分や自筆見取り図の真相

柳原浩さん
富山県氷見市で起きた強姦・同未遂事件で実刑判決を受け、
服役が終わった後に真犯人が自白して無実が明らかになった柳原浩さんも、
「任意」の段階で自白に追い込まれた。
取り調べは朝から深夜まで続き、
「お前の姉さんも、間違いないと言っている」と言われて
家族からも見放されているのか…と衝撃を受けた。
亡くなった母親の写真を示され「母さんが泣いているぞ」と言われ、
「もう何を言ってもダメだ」と絶望的な気持ちになって、「はい」と一言。
その直後に逮捕された。
逮捕されて一番衝撃的だったのは、
勾留の手続きで検察官と裁判官に否認した後の時のこと。
警察署に戻ると、警察官は「なんてことを言うんだ。
この野郎。バカ野郎」と叫びながら、机を思い切り叩いた。
逆らったら何をされるか分からない、という恐怖感で震え上がった。
以後の柳原さんは、警察官の言うなりに行動した。
実況見分で車に乗せられ、被害者宅を案内するように告げられた。
行ったことがないので分からない。
それでも、警察官に「どこを曲がるのか」「まだか」と聞かれたびに、
「ここで曲がるのかな」と思い、
「右に曲がってください」とか「左です」など答えた。
当然のことながら、いつまで経っても着かない。
適当に「ここです」と言ったら、「ここは空き家だぞ」と怒られた。
そのうち、しびれを切らした警察官が、一軒の家の前に連れて行ってくれた。
そこで、こう指示された。
「被害者の家を指させ」
周囲を見回しても、民家はその一軒だけ。
柳原さんがその家を指さしたところを、写真に撮られた。
その後、玄関の前まで連れていかれ、「よく中を見ろ」と命じられた。
よくよく中の様子を見た。
すると、警察署に戻ってから白紙を渡され、
被害者宅の見取り図を書くように求められた。
こうして作成された見取り図が、調書に添付された。
もう一件の事件でも、柳原さんは被害者宅の見取り図を書かされている。
この時は、先に鉛筆で下書きを描かれており、
柳原さんはその上をボールペンでなぞればいいようになっていた、という。

鉛筆で下書きされていた柳原さん”自筆”の現場見取り図
さらに、犯人が履いていたとされる星のマークが入った靴の絵を
描くように求められた時には、
「つま先に星のマークが入っている靴はないだろう」と思い、
横に星を入れた靴の絵を描いた。
柳原さんは「逆らったら酷い目に遭わされるのではないかと怖くて、
『描けません』と言えなかった」という。
そんな代物でも、本人が描いて、自筆で説明を入れたり署名もしている図面は、
いかにも本人が「任意」に作成に応じたような印象を裁判官に与え、
そうした図面が添付された調書に書かれたことは、
本人が自分の記憶に基づいて語ったことだと容易に信じてしまうのだろう。
法制審特別部会幹事で、早くから取り調べの可視化を求めてきた小坂井久弁護士は、
「日本独特のことだが、取り調べが『懺悔の場』となっている。
悔悟させることが取り調べの機能だと公然と言う学者もいる」と指摘。
可視化の要求が全く無視されていた時代に比べれば、
論議は「遅々として進んでいる」ものの、
法制審の議論は全事件全面可視化からははるか遠い。
小坂井弁護士によれば、爪ケア事件(傷害罪)や志布志事件(公選法違反)などは、
「現時点では、法制審の議論の対象になっていない」という。

「私たちの声を聞いて」と冤罪被害者たち

法制審議会の特別部会は、厚労省局長だった村木厚子さんが逮捕・起訴され、
検察官が証拠改ざんまでやっていた事件をきっかけに作られた検察の在り方
検討会議の提言を経て作られた。
可視化の法制化についてもここで議論されているが、
1月末に発表された「基本構想」では、

1)裁判員裁判などごく一部の事件に限って全課程の録音・録画を行う 
2)録音・録画は取調官の裁量に任せる

ーという2案が示され、冤罪防止を訴えている人たちを大いに落胆させた。
同部会では、通信傍受や会話傍受、司法取引など捜査手法の拡大についても
議論されている。
冤罪被害者の話は、志布志事件で長期間身柄拘束された県会議員に一度、
それもごく短時間のヒアリングをしただけだ。
6月に結成された市民団体「なくせ冤罪えんざい!市民評議会」が
法制審に提出した要請書は、厚労省事件での反省を踏まえて
適正な司法の実現を目指して設立されたと思っていた法制審特別部会の議論が、
「警察、検察、裁判所など各出身母体の権限の温存や拡大を
第一義的モチベーションとする意見の応酬」になっていることに対する
失望感を表明。
冤罪被害者の声を聞き取りを行い、これまでの議論を見直すように求めた。

記者会見で語る菅家利和さんなどの冤罪被害者
合わせて、再審無罪が確定した東電OL事件のゴビンダさんや
布川事件の桜井昌司さん、杉山卓男さんら冤罪当事者ら8人も要望書を提出。
全面可視化や検察官の手持ち証拠全ての開示を求めるその要望書にも、
法制審に対する落胆が記されている。
〈冤罪を体験した私たちは、「取調べの全面可視化」こそ、
冤罪を防ぐ第一歩として、この審議に期待し、結果を楽しみにしておりました。
ところが、なにがどうなりましたのか、いつの間にか論点がすり替わり、
「捜査手段の補強が前提である」かのごとき論議になったり、
中間報告では「取調官の判断で可視化を行う」ごとき内容になったりしているのを
知りました。全く理解できない変転。




読んでみて驚いたことと思います。
でも、これは司法だけではありません。
行政でも行われているのです。
それも北海道の片田舎ででもです。

地方公務員が勝手に自治体の財産を売却した事件が
「森町町有地売却事件」です。
それも副町長が町長の印鑑を無断で偽造して、その印鑑を押印しての
有印公文書偽造事件です。
犯行は明らかでしたが、函館地方検察局の「O」検事が恣意的に同僚が
担当していたこの「町有地売却有印公文書事件」を自分が取り上げて
不起訴処分にしてしまったのです。
理由は私が嫌疑をかけられていた「公職選挙法違反」の裁判で有利な
展開をするためにです。

この事件には数名の町職員が関わっておりました。
1.5,000平方メートル以上の土地の開発行為は議会の承認が必要ということ。
2.農業振興地は農業従事者にしか売れないということだが
  農業とは全く関係のない事業者に農業振興地を売却したということ。
3.この土地は6名の方に農地として貸していたが
  それを無視して売却に及んだということ。
4.売却先が副町長と総務課長(当時)の同期の配偶者が経営する企業であったこと。
5.その同期の女性はクラブを経営して、そこで総務課の飲み会が
  頻繁に行われていたということ。
  総務課課員は誰も飲み代を払った覚えはないということ。

これだけの不明な点があった事件です。
この事件を「O」検事が担当する理由は全くありませんでしたが、担当して
現職の総務課長を検察側証人として立たせたのです。

現在の総務課長は農政の専門家でスペシャリストです。
だから、5,000平方メートル以上の開発行為は議会の承認が必要であることも、
農業振興地は農業従事者以外に売れないことも骨の髄まで知り尽くした
行政マンでした。
この総務課長(現職)は、5,004平方メートルあった土地を公文書にわざわざ

「*売払い総面積が5,000嵬にのため、財産処分議決は不要」
(原文のまま)

とメモ(鉛筆書き)したのです。
これはまさに公文書偽造です。
そして、この事件が警察に告発され正式にこの公文書を警察に提出するときに
このメモ書きを消しゴムで消したのです。
これは公文書変造という罪で重罪です。
罰金刑はなく、いきなり懲役刑です。もちろん、退職金も支払われません。
それほどの重罪です。

「公務員は信用できるというのは過去の昔ばなしになってしまったのです」。
もちろん、こつこつと真面目に仕事に取り組んでいる職員がほとんどですが、
上に行けば行くほど悪いことをしてしまうのです。
警察、検察はもっと酷い状況です。
もう自浄作用が出来なくなってしまったんでしょう。
行くところまで行くと崩壊するしかないと思っております。

そこまで行ければ

「老人になるな、朗人を目指せ」

 忠志は東京帝国大学造兵学科最後の卒業生である。
同期の友は学徒動員され南洋の地に散った者が少なくなかった。
忠志は造兵学科のために動員を免れ国内の工場で兵器作りに汗を流していた。
勿論、その工場がアメリカ軍の空襲によって命を亡くした
造兵学科の仲間も居たのである。
 戦後、大学を卒業し就職に就くにしても造兵学科卒業では仕事がなかった。
 しかしながら、同級生の父親の経営する鉄工場に就職し、
その会社は戦後高度成長の波に乗って、一部上場の大企業に成長し、
忠志はその企業の専門であるロボット工学で世界的な権威となった。
 五十才を過ぎた頃から、母校でロボット工学の教鞭も取る
二足の草鞋を履くことになってその企業の役員を定年になってからは、
母校だけではなく私立大学の花形教授として持て囃された時もあったのである。
 その忠志も八十を半ばにして、何か物足りなく思うようになっていた。
 友人や一緒に仕事をしてきた後輩も鬼籍に入っていく中、
自分はいたって健康である。
 そんな中、講演を頼まれ「老人にはなるな。朗人を目指せ」
題して講演をした。聴講生は五十人ほどの一般人であった。
 一時間ほどの講演が終わり、懇親会があった。
その聴講生の中に妙齢六十才ほどの和服の似合う婦人が
一所懸命にメモをとっていたのが気になっていた。
懇親会でその婦人が近づいて色々と質問をしてきた。
 忠志は思いがけもなく
「あなたのようなご夫人とお食事でも出来たら楽しいだろうな」
と言ったら、
「あら、私で宜しかったら嬉しいですわ。
夫も十年前に亡くなり、時間を弄ばしているのです」と返ってきた。
 早速、翌日芝のホテルのラウンジで逢う約束をしたのである。
 忠志は、家に帰っても、心そこになしである。
翌日のことを考えると、何か体の中心が疼くような気さえしてきたのである。
 ホテルには約束の時間の三十分前に着いたのだが、
ご婦人は先に居たのである。
昼食だったが、ワインを勧めたら
「嬉しい」と言うのである。
話しが弾み昼食が終わった頃、
「もし、私が二十才若かったらあなたをこのまま帰さないのだが、
残念なことに私はあなたをお誘い出来る勇気がないようです」
「何を仰るのですか。先生のような方にお誘いを受けたら光栄ですわ。
私ではいけないかしら?」

一瞬、昨夜体の中心が疼いたことを思い出した。
と同時に強烈な尿意をもよおし目が覚めたのである。
「もののあはれ」を感じた瞬間であった。

3,479円の冤罪で85日もブタ箱に

「3,479円の冤罪で85日もブタ箱に」とテーマを書きましたが
これは、昔の話しではなく、つい先月の話しです。

大阪府堺市で今年1月に盗まれたカードで3,479円分のガソリンを入れた、
として4月に逮捕され、85日間も勾留されたが、
全くの無罪であったことが1年生弁護士の活躍で判明した。
ホッカホッカの冤罪事件です。

こちらで読んでみてください。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130803/waf13080307000002-n1.htm

このようなことが日常茶飯事起きているのです。
皆さんならどう思われますか?

これでも警察、検察をあなたは信じますか?

今朝の毎日新聞の社説にこんなことが書かれております。


社説:大阪・誤認逮捕 これでは捜査と言えぬ
毎日新聞 2013年07月31日 東京朝刊

 ずさんとしか言いようのない捜査である。大阪府警が誤認逮捕した男性会社員について、大阪地検が起訴を取り消した一件だ。関与を否定する男性の主張を裏付けるため、弁護人が車の走行実験など独自調査をした結果、男性にアリバイがあることを突き止め、無実と判明したが、男性は85日間勾留された。

 基本的な裏付け捜査をなぜしなかったのか。府警は捜査の経緯を検証し、公表するが、新たな冤罪(えんざい)被害者を出さないために詳細な分析が必要だ。捜査が不十分なことを見逃して起訴に踏み切った地検についても同じことが言える。

 男性は、盗品のガソリンカードを使って給油したとする窃盗罪で6月に起訴された。現場のガソリンスタンドにある防犯カメラに男性が映っていたことを決め手に府警が逮捕していた。

 ところが、カメラの撮影時刻は実際の時刻と数分違っていた。北堺署は映像を過信し、この時刻のずれや、男性が給油後に利用した高速道路の自動料金収受システム(ETC)の記録などの確認を怠った。男性の言い分を聴き、裏取りをすれば、男性は無関係とわかり、第三者による犯行の可能性を検討できたはずだ。

 経験の浅い若手が捜査したとはいえ、上司が捜査結果の報告を受けて決裁している。男性を犯人と決めつけた見込み捜査が修正されなかったことには指導力不足の問題もある。

 パソコンの遠隔操作事件で大阪府警は昨年、アニメ演出家の男性を誤って逮捕した。検証の結果、インターネット上の住所であるIPアドレスなどの客観的証拠を過大に評価し、否認の供述内容の吟味が足りなかったことを問題点に挙げている。どうすれば捜査の現場にその教訓を浸透させられるのか、警察幹部は真剣に考えなければならない。

 大阪府警では6月から証拠品や調書の捏造(ねつぞう)が相次いで発覚した。公務執行妨害事件で堺署員が複数の虚偽調書を作成、公判でも偽証したことが判明し、結審した裁判がやり直しとなった。証拠の注射器が紛失したと思い込んだ当時の警部補が同型の注射器を調達して偽装していたことも明らかになった。

 証拠類を適切に取り扱うことは、捜査の基本だ。順法意識を欠いていると指摘されても仕方のない不祥事が続いており、組織に潜む問題の洗い出しは急務である。



この社説では検察のことは一寸しか書かれておりませんが、検察にも大きな問題があるのです。
元特捜主任検事の前田恒彦氏がご自分のブログやFacebook でこのように書いております。


<大阪の警察が誤認逮捕し、検察が誤認起訴したガソリン窃盗事件>
【問題の所在】

29日、大阪地検は、第1回公判前であり、被告人の名誉回復を優先するとして、公訴を取り消した。

一貫して関与を全面否認する被告人の言い分には耳を傾けず、客観証拠を精査せず、思い込みで逮捕勾留・起訴し、85日間も身柄を拘束。

しかも検察にとって一層深刻なのは、起訴後、被告・弁護側に証拠を開示したところ、その証拠を精査した弁護人が真犯人の存在を突き止めたという事実。なぜ警察・検察が逮捕前や起訴前に同じことをやれなかったのか。

特に本件では、第1段階でまずクレジットカードの窃盗により逮捕勾留し、不起訴とした後、更に第2段階でそのカードを使ったガソリン窃盗により逮捕勾留し、これで起訴に至ったという事案であり、強制捜査着手後に限定しても、裏付け捜査の時間は十分にあったはずだ。

... PC遠隔操作ウイルス事件における誤認逮捕・起訴の際の(形だけの)反省を経ても、なお警察・検察の一部では、「目の前にいる人間が犯人だ」との思い込みや予断・偏見を捨て切れていないという現実がある。検察内の決裁制度も、引き返す方向では十分に機能していないということを改めて露呈した。

歴史は必ず繰り返す。本件は「大阪特有の問題」と狭く捉えるべきではなく、全国どこの警察、検察庁でも起こりうる話であり、現に起きている話だと広く捉えておいた方がよい。

【証拠開示の重要性】
そもそも証拠は警察・検察だけのものではない。全く同じ証拠でも、違った角度から見ることで、違った姿、違った事実を浮かび上がらせることができる。

本件は、刑事裁判における証拠開示制度がいかに重要なものかということを改めて示した形だ。検察の手持ち証拠は検察が握ったままにせず、起訴後速やかに全て被告・弁護側に開示するといった制度を導入すべきだ。

もしそれが実現されたら、現在進行形の事件はもちろん、過去に起訴されて有罪が確定し、さらには刑期を終えたような再審事件の中にも、本件同様の事案が出てくる可能性は高い。元被告・受刑者の早期救済にもつながる。

【公訴取消か無罪論告か】
公判を開いて無罪論告をすると、被告人とされた男性が裁判所に出頭せざるをえなくなり、冒頭で氏名・生年月日・住所といった個人情報が公になる。裁判所への出入りの際に顔を撮影されたり、公判後の記者会見やコメント要請、自宅への個別取材などでいつまでもマスコミに追い掛け回され、平穏な生活が乱される可能性も高い。

他方、被告人とされた男性とその弁護人は、そうしたリスクを念頭に入れた上で、検察が公判の場で捜査の経緯を明らかにし、無罪論告をして謝罪することを求めていた。

確かに検察にとって公訴取消も一つのやり方だが、それであれば、少なくともこれを決する前に主任検察官や決裁官・幹部らが男性と直接面談し、謝罪した上で、無罪論告ではなく公訴取消という手段をとることへの了解を得ておくべきだった。

その上で、実際に公訴取消をした際には、同時に検察幹部らがカメラを入れた記者会見を開き、「あの方は無実でした。すみませんでした」と公の場で明確に述べて謝罪し、男性の名誉回復を強力に図るべきだった。

【徹底検証の必要性】
PC遠隔操作ウイルス事件でも一応の検証が行われたが、あくまで警察・検察内部の手によるものであり、深みが足らなかった。本件も、仲間内による検証には全く期待が持てない。

法務大臣は、本件を深刻に捉え、二度と同様の問題を起こさないようにすべく、本件のような問題の検証を専門とする第三者機関を設置し、誤認逮捕・起訴に至った経緯や状況を徹底検証し、その結果を公表すべきだ。


皆さん、これは大阪だけのことではありません。
全国いたるところで起こっているのです。
このような冤罪は氷山の一角です。
何故なら、警察は誰でもかまわず捕まえることに専念し、検察は捕まえた被疑者を起訴することに専念している。それも自分たちの手柄のため、出世のためです。
その被疑者が真犯人でなくてもかまわず真犯人にしてしまうのです。

私の場合などは、労組の委員長より「前町長」の方が手柄としては大きいから、真犯人の労組委員長より私に的を絞ったとしか考えられません。

私が尊敬してやまない八田隆さんは「平成の大獄」と称して警鐘を鳴らしております。
「郵便不正事件」で検察庁の屋台骨がぐらついたとき、当時の検事総長は
検察の理念として

この規程は,検察の職員が,いかなる状況においても,目指すべき方向を見失うこ
となく,使命感を持って職務に当たるとともに,検察の活動全般が適正に行われ,国
民の信頼という基盤に支えられ続けることができるよう,検察の精神及び基本姿勢を
示すものである。
検察は,公共の福祉の維持と仝朕佑隆靄榲人権の保障とを全うしつつ,事案の真相
を明らかにし,刑罰法令を適正かつ迅速に適用実現するため,重大な役割を担ってい
る。我々は,その重責を深く自覚し,⊂錣妨正誠実に,熱意を持って職務に取り組まなければならない。
刑罰権の適正な行使を実現するためには,事案の真相解明が不可欠であるが,これ
には様々な困難が伴う。その困難に直面して,安易に妥協したり屈したりすることの
ないよう,あくまで真実を希求し,知力を尽くして真相解明に当たらなければならない。>い△燭も常に有罪そのものを目的とし,より重い処分の実現自体を成果とみなすかのごとき姿勢となってはならない。我々が目指すのは,セ案の真相に見合った,国民の良識にかなう,相応の処分,相応の科刑の実現である。そのような処分,科刑を実現するためには,各々の判断が歪むことのないよう,公
正な立場を堅持すべきである。権限の行使に際し,いかなる誘引や圧力にも左右され
ないよう,どのような時にも,厳正公平,不偏不党を旨とすべきである。また,自己の名誉や評価を目的として行動することを潔しとせず,時としてこれが傷つくことをもおそれない胆力が必要である。
同時に,権限行使の在り方が,独善に陥ることなく,真に国民の利益にかなうもの
となっているかを常に内省しつつ行動する,謙虚な姿勢を保つべきである。
検察に求められる役割を果たし続けるには,過去の成果や蓄積のみに依拠して満足
していてはならない。より強い検察活動の基盤を作り,より優れた刑事司法を実現す
ることを目指して,不断の工夫を重ねるとともに,刑事司法の外,広く社会に目を向
け,優れた知見を探求し,様々な分野の新しい成果を積極的に吸収する姿勢が求めら
れる。
これらの姿勢を保ち,使命感を持って各々の職務に取り組むことを誇りとし,刑事
司法の一翼を担う者として国民の負託に応えていく。



を序文として十の理念を明らかにしているが、現場は全く見向きもしていないのが現状です。
こういうのを我々は空念仏と言っているのです。
,らΔ泙蚤聖にしましたが(数字を入れたり太字にしたのは私です)、これと全く逆のことをしているのが、現在の検察です。これに対して鉄槌を下すのがマスコミの役目ですが、このマスコミは検察を恐れているのかどうか知りませんが、全くの無力というより、このいかがわしい検察の俗にいうパシリ(ツカイッパシリ)になっているのです。

これでもあなたは警察、検察を信じますか?

明日は、一審の検察側証人に立った総務課長についてお伝えします。

八田隆さんのブログから

八田隆さんと言っても多くの方は知らないと思います。
今年3月1日、脱税事件としては過去に例がない
「無罪」を勝ち取った方です。
八田さんはクレディスイス証券の時に頂いたストックオプションを
確定申告していないことを「脱税」として起訴されたのでした。
本来、所得は源泉されるわけですから、八田さんは源泉されていると
思って確定申告をしていなかったのです。
これは八田さんだけではなく、100人近い人も無申告だったのですが、
八田さんだけを標的にして起訴したのです。
これは私のような素人が考えても単純な申告漏れです。
指摘されてから納税すれば済む内容です。
無罪を勝ち取った八田さんですが、検察は控訴しました。
とんでもない連中です。

その八田さんのブログが
「蟷螂之斧(とうろうのおの)となろうとも」です。
私も私の事件から八田さんと知己を得て、多くを学んでおります。
25日も「日本の司法を正す会」で講演なさると聞き、
行って聞いてきました。
理路整然とした講演で私も勉強になりました。

八田さんのブログで「東電OL殺害事件」で冤罪被害を受けた
ネパールのゴビンダ・マイナリさんの獄中記が解説されておりましたので
ご紹介をさせていただきます。


ブック・レビュー 『ナラク』 ゴビンダ・マイナリ著 今井恭平編

鬼どもの手から、15年ぶりに解放される。
さよなら地獄。
ただいまネパール。

この言葉で締めくくられる東電OL事件の
冤罪被害者ゴビンダ・マイナリさんの獄中日記。
異国の地で、無期懲役の刑に処せられた無実の人間の心の慟哭は
いかばかりか。
しかし、日記はむしろ毎日の単調な生活の繰り返しを感じさせる。
怨嗟や絶望を心の奥に押し込めて、日々の獄中での時間に淡々と
向き合っているような印象を受ける。
15年間に書き綴った膨大な日記だが、
モノトーンの記述で埋められていたのであろう。

その日記が色づくのがやはり家族との面会。
ネパールと日本という距離から、1年に1度の来日がせいぜいだろうが、
その1回15分 x 何日かの面会が彼を支えていたことがよく分かる。

本の構成は、ゴビンダさんの日記に時折支援する会の方々の手記が挿入されており、
それが少なからずメリハリを与えている。

編者の今井恭平氏は、雑誌『冤罪File』の記者で、
私も度々冤罪関連集会でお会いしたことがある。
私の一審無罪後に、検察控訴を阻止すべく集めた陳情書を、
私が頼んでいないにもかかわらず送って下さった、
筋金入りの「冤罪キラー」である。


その彼による解説は、この事件を読み解く上で最重要文書であろう。
特にその3章「隠された証拠」では、
この冤罪が一般に知られているように科学捜査の稚拙さといった
不可抗力的原因によってもたらされたものではなく、
警察・検察による確信犯的な証拠隠しによる
作られた冤罪であることを訴えている。

またその4章「消された確定判決」では、誤判の原因追究を全くせず、
あたかも確定判決(ゴビンダさんを有罪とした高裁判決)が
初めからなかったかのように判ずる再審制度の矛盾を鋭く突いている。

彼のあとがきにはこうある。

「ゴビンダさんに降りかかった災厄の原因は、彼の側にあるのではなく、
日本の司法制度や社会環境の中にこそあった、ということです。

彼を苦しめた日本の警察、検察、裁判所が変らない限り
その苦痛は、次はほかならぬ日本のわれわれに振りかかるのです。
この冤罪事件は、ゴビンダさんの不幸である以上に、
私たちの暮らす日本社会が抱えている不幸そのものです」

捜査権力が、我々の人権を守るどころか、
脅威となっていることの警鐘として広く読まれるべきであろう。

(ちなみにこの書は2013年5月、ネパールで出版された
ゴビンダさんのネパール語の手記の日本語訳ではありません)


とあります。
日本の警察、検察のあり方というより、やり方は法律を自分たちに
都合よく解釈してやりたい放題だということです。

今日は皆さんに警察、検察の現状とゴビンダさんの
東電OL殺害事件についてお伝えします。
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