多治見弁 blog

 多治見弁(東濃弁)についての調査・研究内容を、市民の方々向けにまとめたサイト「多治見弁の部屋」とリンクしたブログです。  多治見弁の特徴について紹介していきます。たまに脱線します。

東濃弁のアンケート2025にご協力お願いします!

しばらくブログ更新をさぼっておりましたが、
方言調査の準備をこまごまとしておりました。
(多治見弁で言えば、「くつずっとった」という感じです。)
ようやく、アンケートの準備が整いました。
お時間が許せば、ご協力いただければ幸いです。

【調査の対象者】 年齢を問わず、東濃地区(お住まい・出身)の方々

今のところ、10月末頃までに集めたいと思っております。
                  11月中旬頃

https://forms.office.com/r/EHJBiqM6nE 


東濃弁アンケート2025QRs



これまで、なかなか中津川・恵那といった東濃東部のデータを集めることができずにいましたが、
今回の内容は東部の特徴も合わせて分析したいものになっており、先に東部から
あちらこちらにお声掛けさせていただいています。
この後、いつもご協力いただいている西部の皆さまにもご連絡したいと思っています。

多治見弁の皆さまだけでなく、ご協力いただけそうな東濃の皆さまに
お知らせいただけたら嬉しいです。

印刷したアンケート用紙でなら協力してもいい、という方がいらっしゃいましたら、
コメント欄でご連絡先を教えていただければ郵送いたします。
(ご連絡先の書いてあるコメントは、個人情報ですのでネット上に公開いたしません。)

なお、ご連絡先を回答いただきました場合には、後日、
結果の簡単なまとめと粗品をお送りさせていただきます。

ご協力いただけましたらまことに幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

    富山大学 安藤智子 
(10/17更新)

はんぺん2

能登を中心とした地震以来、バタバタとした日々が過ぎて、
2度目の新年度を迎えるまで、ブログをご無沙汰してしまいました。
なかなか富山から多治見に方言調査に行く時間も取れない中、
笠原出身の友人が北陸まで来てくれて、
眺めのいいお店でランチをしながら、
久しぶりにネイティブな言葉でおしゃべりできました。

ランチのお店は、「すだれ麩」という麩(ふ)を使った郷土料理が売りで、
友人とも自然と、土地の料理の話になりました。
岐阜県や愛知県では「角麩(かくふ)」があるけど、よそではあまり売ってないよね、とか。

そんな話の流れで、「はんぺん」について聞いてみました。
以前の記事でも書いたのですが、「はんぺん」が何を指すか、
全国的に「はんぺん」と呼ばれているものを各地で何と呼ぶか、
いろいろあるんですよね。

笠原出身の友人は、やはり、私と同じように、
茶色に揚げたすり身(全国的には「さつま揚げ」「揚げかまぼこ」)を「はんぺん」と呼ぶとのこと。
関西ではこれを「天ぷら」と呼ぶ人もいるよ、というと、驚いていました。

その友人が、春日井のお店で、こんな商品を見つけてきて教えてくれました。
はんぺんr


茶色の揚げたすり身が、パッケージの表示では「天ぷら」として売られています。
しかし、ラベルには「はんぺい」と書かれています。
関西でパックされたものに、春日井でラベルを貼ったのかと思いましたが、
製造元は愛知県だとか。
こういう、各地で呼び方が異なるものを製造している会社は、
地元と違う呼び名のパッケージも作っているのかもしれませんね。

しかも、はんぺ「ん」ではなく、はんぺ「い」なのも気になります。

語源としては、初めて作った人の名前「半平(はんぺい)」からだとか、
型に使う竹やお椀の蓋の形から「半片(はんぺん)」、「半餅(はんぺい?)」だとか、
いろいろな説があって、はっきりとはしません。
文献では「はんぺい」のほうが昔から出てきていて、
明治以降に東京方面で「はんぺん」が多くなっているそうです(『日本国語大辞典』)

地方では、アンペー、ハンベーというところも含めて伸ばす音で終わるところもあれば、
ハベン、ハンベンのようにンで終わるところもあるようです。
よく、「雰囲気(ふんいき)」を「フインキ」のように発音する人がいるように、
ンとイは入れ替わりやすいのかもしれません。

意味も呼び方も地方によって違うことばがあると、混乱しますが、面白いですね。




らっしもなぁ

能登地震のことで、多くの方からご心配頂いています。
ありがとうございます。
この場で無事をご報告いたします。

お亡くなりになった方や、今も避難所で耐えていらっしゃる方がいることを思うと、
ほんとうに心が痛みますが、
できるだけ多くの方に、今後の災害に備えていただきたいという思いで、
記しておきます。

発災時は帰省中で、多治見の坂上あたりを車で走っており、
スマホの緊急地震速報に驚いた後、
車でも揺れを感じました。

翌日、道路情報を確認しながら富山(最大震度5強)に戻ると、
家の中はテレビや低いタンスが倒れ、
転倒防止の突っ張り棒をした家具が30センチほど動き、
家具に押された照明のスイッチが壊れて、照明が付きっぱなしになり、
CDやら本やらが散乱していました。
まさに、たじみべんかるたの
「らっしもなぁ てれこけ こてがっとるやんか」
という状態でした。

大学の研究室は7階で、さらに、わやでした。
研究室片付け_地震

多治見中学30周年記念の日本手ぬぐいを頭に巻いて、片づけをしています。
写真の部分は、きょう一日でなんとか復旧しました。
がんばるでね!
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あんどうともこ

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