前回、「だんごはげ」のことを書きましたが、
だんごはげのように、皮膚がカサカサして、
細かくめくれ、粉を吹いたようになっている状態を、
多治見の我が家では「へげへげ」という擬態語のようなことばで表すこともありました。
擬態語や擬音語(擬声語)というのは、ある程度は自由なところがあり、
初めて耳にしても、なんとなくわかればいいようなものもありますから、
「へげへげ」とよその人に言ったときに、正確に通じていたかどうかは、
定かではありません。
ただ、我が家では、
「へげへげになっとる」
「へげへげができた」
のように、自然に使うことばでした。
擬態語とは、ものの様子を言語音で真似しようとしたものであり、
擬音語とは、何らかの音を言語音で真似しようとしたものです。
例えば、「犬がワンワン吠える」という時の「ワンワン」は、
犬の声に近い音として「ワ」と「ン」が組み合わされたと考えられます。
犬の種類によっては、「ワンワン」にある程度似た声で吠えますね。
また、「カッコウ」という鳥の名前は、もともとは
鳴き声の一つ一つが「カ」とか「コ」に近いと感じられ、
そのリズムを含めると「カッコー」ということになって、
それが名前になったものでしょう。
「ヒヨドリ」の「ヒヨ」なども、鳴き声の真似からきているとされます。
たしかに、「ヒヨ」あるいは「ピヨ」とか、「ヒーヨ、ヒーヨ」とか、
そんな感じに聞こえます。
「カッコウ」や「ヒヨドリ」は、擬音語が名前になった例と言えます。
擬態語の場合は、擬音語と比べて、うまく真似になっているかどうか、
判断が付きにくいのですが、
綿が「ふわふわ」とか、氷が「カチンカチン」なんかは、よく合っているような気がします。
一方、「こてこて」のような、触感以外のものになってくると、
どうしてその音なのか、よくわからないものもあります。
では、「へげへげ」はどうでしょうか?
「へ」で乾燥してけば立っている感じ、
「げ」でなめらかでない感じが、しなくもないとは思うのですが…。
それで、「へげへげ」もこんなふうに様子を音でまねた、
擬態語のひとつだと私としては感じていたのですが、
もしかすると、「へげる(剥げる)」という動詞からきているかもしれません。
「へげる」は様々な辞書で、
「はがれる」「はげる」「はげ落ちる」といったことばで説明されています。
たとえば「うきうき」は「浮き浮き」と漢字を使って書くこともでき、
心が浮き立つ様子を表していますし、
2回繰り返して様子を表すことばは、
「生きる」→「いきいき」、「熱い」→「熱々」、「棘」→「とげとげ」
のようにいろいろあります。
これらは、それぞれ動詞、形容詞、名詞から派生したわけで、
様子を言語音で真似たところからできたとは言えないでしょう。
2回繰り返すことで、擬音語・擬態語のような感じがしますが、
語源的には必ずしも、擬音語や擬態語とは言えないものもあるのが、難しいところです。
だんごはげのように、皮膚がカサカサして、
細かくめくれ、粉を吹いたようになっている状態を、
多治見の我が家では「へげへげ」という擬態語のようなことばで表すこともありました。
擬態語や擬音語(擬声語)というのは、ある程度は自由なところがあり、
初めて耳にしても、なんとなくわかればいいようなものもありますから、
「へげへげ」とよその人に言ったときに、正確に通じていたかどうかは、
定かではありません。
ただ、我が家では、
「へげへげになっとる」
「へげへげができた」
のように、自然に使うことばでした。
擬態語とは、ものの様子を言語音で真似しようとしたものであり、
擬音語とは、何らかの音を言語音で真似しようとしたものです。
例えば、「犬がワンワン吠える」という時の「ワンワン」は、
犬の声に近い音として「ワ」と「ン」が組み合わされたと考えられます。
犬の種類によっては、「ワンワン」にある程度似た声で吠えますね。
また、「カッコウ」という鳥の名前は、もともとは
鳴き声の一つ一つが「カ」とか「コ」に近いと感じられ、
そのリズムを含めると「カッコー」ということになって、
それが名前になったものでしょう。
「ヒヨドリ」の「ヒヨ」なども、鳴き声の真似からきているとされます。
たしかに、「ヒヨ」あるいは「ピヨ」とか、「ヒーヨ、ヒーヨ」とか、
そんな感じに聞こえます。
「カッコウ」や「ヒヨドリ」は、擬音語が名前になった例と言えます。
擬態語の場合は、擬音語と比べて、うまく真似になっているかどうか、
判断が付きにくいのですが、
綿が「ふわふわ」とか、氷が「カチンカチン」なんかは、よく合っているような気がします。
一方、「こてこて」のような、触感以外のものになってくると、
どうしてその音なのか、よくわからないものもあります。
では、「へげへげ」はどうでしょうか?
「へ」で乾燥してけば立っている感じ、
「げ」でなめらかでない感じが、しなくもないとは思うのですが…。
それで、「へげへげ」もこんなふうに様子を音でまねた、
擬態語のひとつだと私としては感じていたのですが、
もしかすると、「へげる(剥げる)」という動詞からきているかもしれません。
「へげる」は様々な辞書で、
「はがれる」「はげる」「はげ落ちる」といったことばで説明されています。
たとえば「うきうき」は「浮き浮き」と漢字を使って書くこともでき、
心が浮き立つ様子を表していますし、
2回繰り返して様子を表すことばは、
「生きる」→「いきいき」、「熱い」→「熱々」、「棘」→「とげとげ」
のようにいろいろあります。
これらは、それぞれ動詞、形容詞、名詞から派生したわけで、
様子を言語音で真似たところからできたとは言えないでしょう。
2回繰り返すことで、擬音語・擬態語のような感じがしますが、
語源的には必ずしも、擬音語や擬態語とは言えないものもあるのが、難しいところです。