空を見上げて

大駒の利きを止める桂打~2016/3/18清水:岩根戦から

 3月18日に対局された第27期女流王位戦の挑戦者決定戦、清水市代女流六段対岩根忍女流三段戦の変化で珍しい好手が解説されていましたので紹介させていただきます。
 将棋は先手清水女流六段の居飛車天守閣美濃囲い対後手岩根女流三段の三間飛車美濃囲いの対抗となりました。

2016-06-22a

 1図は、先手の▲7九角に後手が3二飛を△2二飛とまわり2筋に備えたところです。
 ここから、▲4六歩△5四銀と戦いが始まりました。
 少し進んで2図となりました。

2016-06-22b

 2図の△4七角は▲6九金と▲6五銀の両取りとなっています。(△5五角の利きが▲8八玉に利いているため、△6五角成を同歩と取れない。)
 後手の思い切りのよい攻めが功を奏した局面のようで、自分が先手ですと投了してしまうかもしれません。
 しかしながら手はあるもので、2図から、▲8五飛と王手を掛けながら▲6五銀に紐を付け(△6五角成に同飛を用意)、以下、△7一玉▲6八金と進み3図となりました。

2016-06-22c

 3図では、先手はおかしなところに飛車を打たされましたが、△4七角の両取りに空を切らせることができたかもしれず、まだ希望がある局面かもと思いました。実戦はここから△4六角▲4八飛△6八角成~と進んだのですが、3図では後手に好手があったそうです。
 それは、…… △7五桂(変化図)です。

2016-06-22d

 △7五桂は、詰めよ(△8七桂成▲7八玉△8八銀)です。▲同歩と取ると飛車の横利きが消えますので△7五角成(詰めよ)があります。
 大駒の利きを止めながらの厳しい桂打ち。自分はあまり見たことのない手でしたのでとても感心しました。


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実戦の詰将棋(179)

2016-05-23a

 図は、実戦を基に作成した詰将棋です。
 答えを白文字で記入しました。
 
 答え  ▲2一飛成△同銀▲1五桂△1四玉▲2三銀△2五玉▲2六金までの手詰



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渡辺流勝利の格言ジャッジメント~プラスアルファ

 2月21日放送 2月25日再放送

格言プラスアルファ

 歩で敵駒をおびき出せ  B
 桂香を取る前に手を探せ  C
 スキあらば穴熊  C
 遊び駒を活用せよ  A
 四枚の攻めは切れない  B
 合駒に迷ったら桂香を打て  C

 
2016-07-20d

 1図は「四枚の攻めは切れない」の説明に使われたものです。
 もし、先手に歩が一枚あれば、1図から▲5四歩と歩を垂らすと攻めが続きますという解説でした。
 1図で、例えば▲5三銀(2図)と打つ手が考えられますが、

2016-07-20b

 以下、△5三同金▲同馬(3図)で攻めが続きません。

2016-07-20c

 3図は、1図より後手玉が少し薄くなり先手が攻めた感じがしましたが、「そもそも▲5三銀は専門的には攻めたとは言わない、ただ銀と金を交換しただけです。」と渡辺竜王の厳しい解説がありました。


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第75期順位戦A級2回戦、行方八段対屋鋪九段戦

 A級順位戦2回戦、行方尚史八段対屋敷伸之九段戦が7月22日に東京将棋会館で行われました。
 将棋は相矢倉風な出だしでしたが、後手の屋敷九段が△6四歩~△6三銀型から、飛車先を切らせる作戦を取り、150手を超える熱戦となりました。

2016-07-26a

 1図は先手の行方八段が2筋の飛車を4筋に回したところです。
 後手陣は金銀2枚が6筋に出ており素人目には玉の薄さが気になりますが、最近の屋敷九段は玉の薄い将棋が多いような感じです。
 ここから、△6六歩▲同銀△6五銀と本格的な戦いが始まりました。
 しばらく進んで2図となりました。

2016-07-26b

 局面は終盤です。この状況で駒の損得を言うのも何ですが、先手の飛金銀と後手の角桂香の交換となっており、やや後手の駒得となっていますが、2図では、後手玉の方が危険な感じがします。
 2図から▲1五香△1三歩▲2二桂成△同玉▲3四桂△3三玉▲7一角△3七龍~と進んでいきました。
 少し進んで3図となりました。

2016-07-26c

 3図は後手玉が△3四玉と桂を取りながら上がってきたところです。
 △3七龍と△3九銀を頼りに入玉なるかという局面かと思いますが、
 ここで、先手は▲3八香と只の香を打ちました。△同龍ですと▲1六角(王手龍取り)があります。
 以下、△5九角▲6八桂△6五桂▲8七玉~と進みました。
 しばらく進んで4図となりました。

2016-07-26d

 4図は、▲7四飛と金を取った手に対し、△8九銀と打ったところです。次に△6九角から勝負する狙いとの八代五段の解説です。
 4図から、▲2九金△6九角▲2八歩△3六玉~と続きましたが、後手玉が捕まらず、152手で後手の屋敷九段が勝利しました。
 解説や局後の感想では、行方八段がこう指せばはっきりしていたという局面が多く、屋敷九段の逆転勝ちだったようです。

 これで今期順位戦、屋敷九段、行方八段、共に1勝1敗となりました。


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実戦の詰将棋(178)

2016-05-19a

 図は、実戦を基に作成した詰将棋です。
 答えを白文字で記入しました。
 
 答え  ▲3二金△同玉▲1二飛成△4一玉▲5二馬△3一玉▲2二龍までの手詰



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