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穴熊攻略に全力を費やす~第66回NHK杯、黒沢五段対山崎八段戦(1)

 2016年7月10日放送のNHK杯黒沢怜生五段対山崎隆之八段戦の録画を見ました。
 山崎八段の対振り穴対策が興味あるものでしたので、NHKテキスト9月号の黒沢五段の自戦記を並べなおしてみました。
 また、NHKテキスト12月号の佐藤天彦名人の講座で本局の局面が例題として取り上げられていましたので併せて勉強しました。

2016-12-04a

 1図は、先手黒沢五段の四間飛車穴熊に対し後手の山崎八段が△2二飛と相振り飛車の作戦を明らかにしたところです。
 後手は4四角、3三桂が穴熊を狙っており迫力満点ですが、半面、右銀が5三に上がっていますので玉はあまり固くなりそうもありません。
 しばらく進んで2図となりました。

2016-12-04h

 この局面がNHKテキスト佐藤天彦名人の『時間を稼ぐためには』とのサブタイトルのついた講座で例題として取り上げられていました。
 後手陣への佐藤名人の評価は次のとおりでした。(以下、同テキストからの抜粋)
『一目、後手玉が薄いのがお分かりいただけると思います。というより、玉の整備にかけるべき時間を、先手穴熊攻略に全力で費やしているのですね。…(略)…確かに玉は堅くはないのですが、よくバランスが取れている構えと言えるでしょう。』
 なお、2図の△4五角で△7八角も考えられますが、以下、▲5九飛△6七角成▲6四歩△同歩▲9六角(変化図1)となり、飛車も後手陣を睨んでいるので後手陣も大変とのことです。
 対局後の感想戦の中でも同じような感想が出ていました。
 自分は▲5五飛に△7八角はどうかなと思っていましたので、間違いなく罠に嵌まっていました。

2016-12-04j

 2図から、▲4九角△2六飛▲2七歩△2一飛▲6六銀で3図となりました。
 この▲4九角への佐藤名人の評価は『ここに手放すようではいかにもつらそうです。ですが、危険な状態ではヘタな反発などを考えずに、しっかり受けることが大事なのです。』(同テキストから抜粋)と肯定的なものでした。

2016-12-04c

 3図で、後手は△5六歩と打ちました。この手の解説は特になかったと思いますが、攻めの拠点という意味と先手の飛車を無事には返さないぞという意味なのでしょうか。
 少し進んで4図となりました。

2016-12-04d


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