空を見上げて
トップページ » コンピュータ将棋は2000年先の未来から来た棋士か

コンピュータ将棋は2000年先の未来から来た棋士か

コンピュータ
 NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 
2017」(625日放送)では現代社会で欠かせなくなった人工知能(AI)の活躍について紹介し、その将来像、社会への影響などを探っていました。

 人工知能将棋ソフト(電王戦)、タクシーの乗客率アップシステム、株式市場取引、退職予兆システム、AI再犯予測システム(アメリカ)、AI政治家(韓国)などの興味深い事例が紹介されました。


 これらの事例を見ると、人工知能(AI)システムを構築するには先ず「教師データ」をコンピュータに与えて解析させる必要があるようです。

 教師データとは、タクシーの乗客率アップシステムでは位置情報データ、乗降データ、天候、日付、などです。また、金融市場取引でのAI株価予測システムでは株価の動き、売買取引データなどです。


 株式市場取引では以前はトレーダーと呼ばれる専門家が売買をしていましたが、今では80%がコンピュータによるものだそうです。

 もはや、データ数、速度など人が処理できる量、速度を超えておりAI対AIの戦いになっておりシステムの優劣が勝負を決めると紹介されていました。


 将棋ソフトの
PONANZA(ポナンザ)が飛躍的に進歩したのは人間の手を借りない機械学習を導入してからでした。教師データとして過去20年ほどの約5万局のプロ棋士の棋譜を与え、それをコンピュータが学習、解析して勝利の方程式を探りました。

 さらに、その後、PONANZA同士で約700万回対局し教師データを取得しました。

 人間ですと仮に年間3500対局して2000年の時を必要とします。

 つまり、最新の将棋ソフトPONANZA2000年後の未来から来た将棋の棋士とも言えそうです。


 数年前までは、最強のプロ棋士なら、錯覚、うっかり、時間に追われる、などがなければソフトと良い勝負なのではと思っていましたが、先の第
2期電王戦で将棋ソフトが人間を凌駕したことがはっきりしました。

 番組のなかで佐藤天彦名人が「かなり人間より将棋の神様に近い側にいるんじゃないかな。その本当にすごい存在と一瞬すれちがった電王戦だったのかな」と対局した印象を語っていました。

 また、2局目について「こちらがはっきりした悪い手をやっていないのにいつの間にか悪くなっている。本当に底力を見せつけられた。」とも語っていました。


 プロ棋士などは今まで、大山、升田、中原、谷川、羽生など強い棋士が出てくるたびにその将棋を研究し棋力向上を果たしてきたと思います。

 今度は、2000年先の未来から来た棋士の将棋も当然研究しさらに棋力を上げていくのだと思います。

 「人間同士でやっていると気がつかないうちに将棋の中にある一つの銀河系にしか住んでいない感じになっていく。もっと広い視点で見ればいろんな惑星がある。今まで気がつかなかった自分自身の持っている面も気がつかされた。」という佐藤名人の言葉を聞いて更なる人間の進歩を確信しました。



コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星