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前に指した手の趣旨を通す~米長邦雄の将棋3より

2020-05-24b

 1図は、第27回NHK杯争奪戦本戦、米長邦雄八段対宮坂幸雄七段戦(1977.11.14)の中終盤の局面です。
 ここで、後手の宮坂七段の次の手は△2四角でした。
 その手に対して「米長の将棋3」(昭和55年、平凡社)で「動揺したのか、△2四角も変調。将棋は前に指した手の趣旨を通すべきで、△8六銀と攻め合う方が良かった。以下▲1三飛成△3一玉▲1一龍△2一銀となるが、これは△2一銀と受ける形がひどいものの存外難しい。」と書かれていました。


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