タカーシのブログ

唄うたい、タカーシによる音楽小話。 もしくはプロフィールなるものなど

6月になって

ここ1週間ほどで「ゲバルトの杜〜彼は早稲田で死んだ」「zk/頭脳警察50 未来への鼓動」を見た。どちらも同じ時代が舞台。

まず先に見た「ゲバルト〜」は基になっているノンフィクションを読んでいたので、やっと見れた!と思ったのだが、事件から何十年も経っているせいかサラッとした印象を受けた。内田樹さんが言っていたが「大義を与えられると残酷になれる人が一定数いた」という言葉に同時代性を感じた。

また「頭脳警察〜」のドキュメンタリーはメンバーのPANTAさんが亡くなってしまったので興味を持って映画の存在を知った程度だったが、無理を承知で書くと、もう少し当時の映像や音源が聞きたかったというのが正直な感想だ。ただこれはタイトルに「未来への鼓動」とあるので主題は「現在」だったのだろう。昔の話に終始していたらノスタルジーだけになりかねないから、それは避けたかったのかもしれない。

それとPANTAさんのセンスというか目の付け所の良さというか、誰かの詩に曲を付けているのが多いことに驚かされた。といってもこの時代、ジャズをバックに詩を朗読するなんてことが盛んにおこなわれていたようなので不思議な話ではなかったことは想像ができる。とは言えその中の曲一つが当時の活動家たちのテーマ的にとらえられ、そのことに嫌気がさして解散するという話に、経済的なものとはちょっと違う「消費」の力というか止められない大きな流れみたいなものが見え隠れして、これまた同時代性を感じた。ゲストの加藤登紀子さんが「大きなものは壊せなかった」という言葉が印書に残っている。

2作とも、自分のような当時に生まれたものとしてはどうして現状のような無関心に覆われているのか、また当時の文化が人々に与えていた影響力の大きさを知るためにも、この時代のことをもう少し知りたいと思わされる興味深い作品であった。

un.10さん11周年ライブを終えて

IMG_20250516_125543009_MFNR5月8日(木)天気失念

1 記録更新
2 時の流れに身をまかす?!
3 アサブロ
4 さよならのにおい
5 フィーリング(カバー)
6 さらば恋人(カバー)
7 セルフポートレイト

概ね楽しめたのですが、前の日にピックアップが壊れてしまい当日は生ギターに声はマイクで、というセッティングにしたのですが、出音不評でした…あと準備不足か歌詞も飛んだしなぁ…
今更ですが、曲間に必要以上に喋ると集中力が落ちますね…いい経験でした、ってことにしますか。

画像は参加賞のエコバッグです、お祝いするのはこっちなのに恐縮です…

5/8(木)はun.10さんで演奏します

5.8しれっと画像をいただきましたが…
駅でいうと四谷三丁目か曙橋か?新宿区荒木町にありますun.10というお店の11周年記念イベントに参加します。

思い起こせば最初の年のクリスマスイベントにも参加しました。そもそもオーナーとはお店をやられる前からの知り合いでしたし。その翌年から自分も店をやり始めたし…と勝手ながらご縁を感じております。

連休明けのド平日ですが、お時間ありましたら覗いてみてください!因みにわたくしは21:30頃から演奏します。

会場↓

Liveperformancebar un.10
新宿区荒木町8番地IAビルB1

楽しかった!

Messenger_creation_5CCA3BEC-47AA-4378-BEE5-988810B1720E













昨日1/20(月)は東横線の白楽にあるSummy's Cafeさんにて藤田竜介さんのバースデーライブに参加しました。

1 こころのこえ
2 ばかのうた
3 アサブロ
4 河
5 耳
6 Good Morning
7 明日へ

以上タカーシ独演。以下は合奏時の曲目です。

1 If not for you
2 Something
3 Two of us

前回ご一緒したのは5年前!あの時とほぼ違う曲目でやれたのは良かったなぁ…

これを気にまた自分のペースで演奏もしたいなあと思えた素敵な時間でした。

1/20(月)演奏します!


f6329550-d1cc-44ed-9b5c-cece7c7ffb4f
この日、東横線の白楽駅にあるSammy's Cafeさんにて藤田竜介さんのBirthday Liveがあるのですが、今回光栄にもお招きいただき演奏させていただくことになりました。



丁度5年前のこの日もご一緒させていただいたのですが、その後新型コロナが流行り…ってな感じになって、所謂「Live」と銘打った演奏はあれ以来となります。

20.1.20_2






平日のしかも週初めですが、合奏も予定しておりますのでよろしければお越し下さい、お待ちしております!

でました!

jacket1











ここで聞けますので是非!

道標

いま ここにいる わけを思い出す
たまに 立ち止まり 振り返ってみる

あの日といまをつないだ そのストーリー
迷ってひとりではじめた そのストーリー

On my way 夢の途中さ On my way 夢の途中の僕に
みちしるべを


いま そこにいたい わけを思い出す
深い記憶の 底へ 旅立つ

あの日に別れを選んだ そのストーリー
迷いと愁いをまとった そのストーリー 

On my way 夢の途中さ On my way 夢の途中の僕に
みちしるべを


On your way 夢は途中かい? On your way 夢の途中の すべてのものに
みちしるべを

さよならのにおい

誰もいない部屋で 鼻の穴をほじる
締め切った この部屋の ほこりの匂い

爪にこびりつく 鼻の垢と鼻血
あぁぼくは 今も 息をしてるんだ
なんてね


まだぼくにこびりつく きみの匂い
いつかぼくは この部屋と 忘れるだろう

だってぼくは 今も 息をしてるんだ
なんてね

回想

誰かのためになりたかった 鏡の前で無事を祈った
マスクとゴーグルをした人たちを 議事堂へ導く
それがあの日の 仕事

ヘリコプターが飛ぶ中で耳に届いた 「自由」ということば
黒光りする銃と 拡げられたビニール傘が
通りを挟んで 睨みあっていたのは どのくらいだろう?

あの日響いた 銃声は
何を切り裂いたの?


催涙弾の白煙を潜り抜けた ガラス瓶が砕け散る音
突然燃え上がり始めた炎
たちまち 恐れに 飛び火して 慌てて 実弾込めた


誰かのためになりたかった はじまりの思い込みが今
こころの奥に狙いを定めていて…

暗い部屋で

泣き出しそうな空の下 こみ上げる怒り
高ぶる思い持て余し 独り言に気付く

どうして君のこと 許せないんだろう?

多分それは 僕が許せない 僕に似てるから
多分それは 暗い部屋から 僕を見てる 誰か


苛立つわけ知りたくて 問いただしてみる
SNSを開くたび 顔を出す あいつ

どうして君のこと 認められないんだろう?

多分それは 僕が認めない 僕に似てるから
多分それは 暗い部屋から 僕を見てる 誰か


どうして君のこと 許せないんだろう?

多分それは 僕が許せない 僕に似てるから
多分それは 暗い部屋にいる 僕のことだから


ありがとう

グレーのトレーナー 襟首のタグに
書かれた名前は にじんで見えない

これは彼が残したもの 最後に着てたもの

今は僕が着ているよ


背中と胸には ブランドのロゴマーク
何度も洗って 袖口は縮んでる

これは彼が残したもの 最後に着てたもの

今は僕が着ているよ


黄色くふやけた肌を 焼き尽くす炎
12月の空に昇ってく とぼけた煙

これは彼が残したもの 最後に着てたもの

僕も彼が遺したもの 最後に触れたもの

アサブロ

水面を 踊るヒゲたちを ぼんやり見ていた
少し上を向いて剃るよ 涙がこぼれないように

アサブロ アサブロ 夜のオトコを
アサブロ アサブロ 優しくつつむよ

窓は 北向きだから 日差しもけだるいよ


夕べも いただいたよ みんなに一杯ずつ
だけど ダメなやつだなんて 思わないで

アサブロ アサブロ 夜のオトコを
アサブロ アサブロ 優しくつつむよ

残り湯 洗濯に使うには つらいかも…

今抱きしめてるのは 君のことなのか?

僕の不安なんじゃないのか?

受けとめられずに 耳をふさいでた…


許してあげるのは 君のことなのか?

僕の甘えなんじゃないのか?

受けとめられずに 耳をふさいでた…


こんな風に繰り返されるのは

君を思い通りにしたいだけなんじゃないのか?

左の耳だけ 君に傾ける

ちゃんと聞けないし 何も言えないけど…

時の流れに身をまかす?!

死ぬまでにやりたいこと 数え上げていたら
空から天使が舞い降りてきて 余命を知らされた

Help me !
喉の渇きと嫌な汗流して夢から覚め
ベッドの脇の薄汚れた羽見つめていた

体力や記憶力が目減りしてる そんな日々

時の流れに身をまかせながら 受け入れるしかないのかなぁ…


月日は流れて 抗うこと忘れて
窓辺にたたずむ 年老いた男は誰だ?

Help me !
喉の渇きと嫌な汗流して夢から覚め
ベッドに落ちてきそうな天井見つめていた

創造や行動に疲れてる そんな日々

時の流れに身をまかせながら 受け入れるしかないのかなぁ…


時の流れに身をまかせながら 悔んだりしないかなぁ

流されないように 贅肉を浮き輪にして

記録更新

広い空が忘れらずに 風が吹くのを待ち続けてる
少し破れた裏紙の翼拡げて

色褪せた紙飛行機 記録更新目指す

どんな世界へ飛んで行ければ 満足なのさ


鍵の置き場所思い出せずに 籠の中で歌い続けてる
逃げ出す勇気を 飼いならしているのは誰だ?

青ざめたカナリア 記録更新目指す

どんな世界へ飛んで行ければ 満足なのさ


自分らしさの引きこもり 記録更新目指せ

どんな世界へ飛んで行ければ 満足なのさ

アルバム「自分らしさの引きこもり」について

前作「こころのこえ」を出したときに、聞いてくれた何人かの人が「人柄が伝わる作品」と評してくれたけど自分としては「オレの人柄って?」という思いが残って…

なんでもし次に作品を作るなら人柄だけじゃない部分が聞こえてくるような作品を作りたい!
と偉そうに思ったんだけど、「自分にしか作れない自分(という人柄)以上の作品?」ってなって自分を掘り下げてみるんだけど、自分を越えるのとは真逆の方向に行ってしまって、
最終的には「自分らしさ」というものは、こだわったり、引きこもるもんじゃなく、ある意味抜け出せないものなんじゃないか?という開き直りに落ち着いたという…
(こういうあっという間のあきらめが「自分らしさ」なのかも?笑)

こうやって考えてると一つの映像が浮かんできて。それは「西遊記」の中の孫悟空とお釈迦様が対峙する場面で、キントウンで世界の果てまで来た、という印をつけてやった!と思いきやそこは何と…
という話がジャケットにつながってます。

とは言え。

「自分らしさ」と壮絶に格闘したことのない、幼いままのおっさんの作品に関わってくれた、お釈迦様のような方たちとやり取りを通じた結果、気が付けば「自分らしさ」だけではたどり付けなかったアルバムができたのです。
関わってくれた全ての人に自分なりの最大級の感謝を伝えたいです!ありがとうございました!!


ということでそんなアルバム、楽しんで聞いていただけたらうれしーっす。

タカーシ

映画「すばらしき世界」

konoseikai以前使っていた映画ログがリニューアルして備忘録が書けなくなってしまいこちらに書いてますが…

先月起きた首相銃撃事件の犯人の動機やこの事件と関連して語られる秋葉原事件の犯人の生い立ちなどが、どうもこの映画とつながっているように思えて…

というのが幼少期の親子関係がその後の人生に色濃く反映されているのではないか、という点?もちろんこの映画の主人公や前記事件の犯人たちよりも過酷な体験からのサバイバーは沢山いるとは思うので、よくある話の中の一つに落とし込むつもりはないんだけど…

とにかく偶然にもいくつかの出来事がつながっているかのように感じられたのに驚きを覚えたと記しておきたかったのです!

でもこの映画の主人公はとにかく「真っ直ぐ」なので色んなことにぶつかりながらも、周囲の人たちといい関係を作っていくのですが、最後ですよ…

この終わり方、どういう意味があるんだろう?原作に忠実なのか?それともほろ苦さを出すことで現実の厳しさみたいなものを描いたの?

きっと今のオレなんかの想像力ではたどり着けない思いが、監督にはあったんじゃないかな?こうやっていつも考えさせられる結末(オレだけか?)を作る西川美和さんの作品が好きです!そして今後も自分なりのこたえみたいなものを考え続けたいな、と…

The Lyrics 2010-2021

jibunblogチャボさんの「R&R 50 Years Box 」に入っている詩集はどうやら単独での販売はないようなので、いつも使ってるブクログではなく、このブログにあくまで備忘録として書いておこうと思う。





自分としては初期麗蘭のある意味抽象的な詩が一番好きだなと思っていたのだが、詩集となったこの本(初期麗蘭期は含まれていない)を読み返してみると、なんだか実家に帰ってきたような懐かしさが感じられた。

独特なトーン(暗さ?)と子供のようなユーモア。メロディと一緒だと気づかなかった心に染み入る言葉が、ここにはたくさんあった。

録音再開

2022年1月31日。誰が読んでいるか分からないので一応「本年もよろしくお願いします」と書いておきますが、何か月かぶりに音源制作を再開した。

しかし、しかし、しかし…これは一筋縄ではいかないぞ、と。
とはいいつつ曲はあるのだ。正確にはすべて出来上がったわけではないのだが、コツコツとやっていこうかな、と。もしくはある期間集中してやるべきことを一気に!ってな感じがいいのかな?

何はともあれ、再開できたことを素直に喜ぼう!ってなレベルです、現状…

久々に頭が真っ白くなった…

haisin




言い訳はしません…リベンジします!
タカーシ
東京生まれ。川崎市高津で79年から営業しているMusicバー、Bagus(バグース)の?代目!

好きなミュージシャン:

スティービー・ワンダー、マービン・ゲイ、カサンドラ・ウィルソン、スティング、ボブ・マーリー、仲井戸麗市、山下達郎、ハシケン、山口洋、カーネーション、ジョニ・ミッチェル、タジ・マハール、ジョー・ストラマー、テリーキャリアー、ヴァン・モリソン等
「自分らしさの引きこもり」に影響を与えた音楽
https://www.youtube.com/playlist?list=PLJ0Ta5SGELe5rNAxt3G4VK1KjbM7-dgkU
Recent Comments
Archives
RSS