今回はフラットについても2点まとめてみました。

1. D810Aに特化したフラット板について
2. 遠征場所でのフラット取得に失敗した場合


1. D810Aに特化したフラット板について
昨年10月にフラット板を変えてから、更に2度ほど変更しています。
理由はムラが生じているからです。
5mmの発泡スチロールが原因だったようです。
カラーセロファンも試してみましたが、ムラのない物は手に入りませんでした。

そこで今回は次のようにしました。
イメージ 1
左から
(1)EL板 アイテイラボ ESA3S(ホワイト)[高輝度ではない] 元はA3版
(2)ダイソー PP厚板シート 半透明 300×470mm 厚さ1.2mm 両面光沢なし
(3)同上
(4)Lee フィルター 減光フィルター ♯229 1.2ND  元のサイズはA2版 アカリセンター 
(5)同上
(6)Lee フィルター 減光フィルター ♯211 0.9ND  元のサイズはA2版 アカリセンター
(7)NEEWER12×12" 30×30cm 透明カラージェルフィルター ピンク(マゼンタに相当)
  ジェルと言っても ぷにゅぷにゅではありません。やや硬くて厚さは0.3mmです。
(8)乳白色アクリル板 厚さ2.0mm 両面紙やすりで処理 地域のホームセンター

組み合わせは試行錯誤によるが、(1)+(4)~(6)+(8)で次のようなヒストグラムになる。
(使っているソフトはステラショット)
イメージ 2

ここで光の三原色を思い出し、マゼンタを入れるとR,Bが強調されると考え(7)を追加する。

イメージ 4

それでもRが弱いので(2)+(3)を追加するなど工夫すると、ほぼグレーになります。

イメージ 3

D810Aの設定にもよるが、この設定はISO 1,600、ホワイトバランス「晴天」です。

以上は、あくまでも色を調整するときのイメージとして考えて頂ければよいと思います。
単にR,G,Bのフィルターだけでなく、ヒストグラムを見ながら必要に応じて、
黄色やマゼンタ、シアンも視野に入れて調整するという考え方です。
乳白色や半透明のフィルターは夕焼けの原理と同じで、Rを引き出したい時に有効です。
買物用の白いレジ袋はムラがありますが、基本的にRが強調されます。

グレーにするメリットとしては
(1)RGBを別々に撮る必要がなくなる(時間の節約)
(2)RAP2によるベイヤマージや三色分解せずに使用できる

よりグレーに近付けておくと、保存用のHDDのデータもかさばらず、
遠征現場でのフラットやダークの取得時間も短くなると思います。
まぁ、あくまでも個人の感想に過ぎませんが。

2. 遠征場所でのフラット取得に失敗した場合
できれば失敗したくないのですが、あり得ない話でもなさそうです。
結論を言えば、
(1)忘れずに撮る
(2)2つ目の対象をカメラを回転させて撮る場合は、その前にフラットを取得する
(3)それでも忘れる場合もあるので、望遠鏡の接眼部を回転させないで自宅に戻る
となります。
特に斜鏡の偏心のあるニュートン鏡の場合には、接眼部を回転させてしまうと、
再現するのがほぼ不可能になります。
あとで再現しようとしても、同じ状態にはならないものです。

その失敗の最たるものが、これです。
画像が破綻し、これ以上の画像処理が無意味となった悪い例です。

イメージ 5
これを撮った後にフラットを撮らずカメラを回転させ、ばら星雲などを撮ったのですね。
気が付いた時には、後の祭りでした。

自宅でスパイダーの光条の角度を測り、カメラを回転させ何度かフラットを撮り直しましたが、結局ダメでした。

雪国でのオリオンの撮影は、滅多にチャンスがやってきません。
特に南部はISO 1,600で300s、60s、30s、ISO 640で15sなど、
細かく設定を変えて撮ったのですが、
失敗例としてアップすることになろうとは思いもよりませんでした。