カテゴリ: 画像処理・ソフト

画像処理と画像表示(今さらですが)
昨日投稿した記事の一部がPCで見られない状態なので、その部分だけを記事にしてみます。
少し加筆し再編成してあります。

せっかく処理した画像をブログにアップすると、色が濃い状態で表示されてしまう経験はありませんか。この回避方法がようやく分かりました。
    ただし、使うソフトはPhotoshop CSやCCです。
    モニターは調整のできる外付けモニターの場合に限ります。
図1と図2-3の違いがお判りでしょうか。図1の方が淡白な感じです。




図1
これが私の従来の設定でした。
この状態では、星雲にメリハリとか立体感がないので、更に処理を進めます。
ある程度納得したところでアップしようと、Photoshopの「メニュー」→「web用に保存」するのですが、プレビューで確認すると彩度が上がった状態になるので、これはまずいということで処理し直すことになります。例えば「色相・彩度」で彩度を-40程度落とし、ようやく落ち着く感じです。
つまり、画像処理そのものが二重構造になっていたわけです。

図2
「色の校正」にチェックを入れたところです。この状態で図3にある「モニターRGB」にチェックを入れれば、web上での表示と近いものになります。
モニターのキャリブレーションができない環境であれば、これだけでも随分と改善されると思います。

図3
もし図4のようにモニターをColorMunki Photoなどでキャリブレーションしてあれば、
(1)図3の「カスタム」から図4に進み、
(2)自分で登録したプロファイルを表示させ「RGB値を保持」にチェックを入れ、
(3)図2で説明した「色の校正」にチェックを入れると、
(4)web上での表示と同じになります。

更にプリンターとモニターの色合わせをしていれば、「モニター」「Web」「プリント」でのカラーがほぼ一致することになります。
ただ、モニターとプリンターの色合わせは、チェックシートをプリントして読み取り、プロファイルを別に作るなど、別の機材が必要となる場合もあります。

これについては、機会があれば記事にまとめてみたいと思っています。
ただし、キーワードは以下の通りです。 (Canonのプリンターの場合) 
Photoshopによるカラー管理
     プロファイル…使う
     通常プリント→「ハードプルーフに変更
     校正設定→「カスタム設定
          調整プロファイルにはモニターのプロファイル
          紙色をシミュレートにチェックを入れる   
  プリンター側の設定
     写真プリント
     きれい
     色補正  マニュアル調整…マッチング なし
                  ICMを使うならばプリンターのプロファイル使用
             

最近はこの辺の作業をある程度省略できる機種やソフトもあるようで、とてもうらやましい限りです。

なお、ステライメージで表示した場合は、モニター表示とwebでの色はほぼ同じでした。

ノート型PCのモニターの場合
これは調整が難しいのですが、図3のところにある「モニターRGB」が一番合うようです。
「インターネット標準RGB(sRGB)」はシアンが強調されるようです。
他の調整方法もあるようですが、そこまで詳しくはありません。

間違いなどあるかと思いますが、ご指摘ください。

イメージ 1
2017年11月28日(月) 3:27~5:10  むつ市川内町  (月齢8.6 月没23:52) -2.0℃ 薄明4:59        
赤道儀AXD        鏡筒ε-180ED 
ピント調整:β-SGR                          
ガイド鏡 ボーグ60ED ガイドカメラQHY5L-Ⅱ モノクロ  ステラショット
カメラ D810A    ホワイトバランス:晴天     ピクチャーコントロール:ニュートラル
               長秒時ND,高感度ND:なし アクティブDライティング:なし  ビィネットコントロール:しない 
撮影ソフト             ステラショット
ライト               ISO 1,600  300s× 20枚=1時間40分              
ライト用ダーク     300s×32枚(0℃の冷蔵庫チルト室)
フラット               12秒 32枚(8枚×4方向)   現地
フラット用ダーク    各32枚 現地
ダークフラット処理 → Adobe DNG Converter→  RAP2                   
スタックの下準備 → PS CS6   スタック → CCDStack
レベル調整・カブリ補正・sssなしデジタル現像 → SI8 (詳細編集モード)   
諸調整 → PS CS6

また寒さの厳しい季節となりました。
防寒対策も様々やってはいるが、手だけは何ともしがたい。
あまりの寒さに、やや風を引きかけた感じではあったが、無事でいるのがありがたい。

もう一つの対象に時間がかかり、カモメ星雲の露出開始が大幅に遅れました。
ピントと接眼部の傾き調整が、難しかったですね。
ピント位置は、温度低下により、1か月前に比べ大きく変動していました。

ISO1,600でのダーク処理は1,000に比べ失敗が少ないですね。失敗した記憶がありません。
なぜなのかは不明だが、1,000の場合はノイズが残りやすく、温度管理が難しいというのが実感です。

画像処理と画像表示(今さらですが)
ようやく分かりました! 処理した画像をブログにアップすると色調や濃度が変わる謎が。
というよりも、画像処理するときの表示設定に間違いがありました。
イメージ 2
使うソフトはPhotoshop CSやCCです。
図1と図2-3の違いがお判りでしょうか。図1の方が淡白な感じです。

図1は従来のやり方です。この状態でweb上にアップすると、補正されるため色が全体的に濃くなります。それを避けるために、色々と工夫が必要でした。
図2は「色の校正」にチェックを入れたところです。この状態では図3にある「モニターRGB」にチェックが入り、web上での表示と同じになるようです。
図3 もし図4のようにモニターをColorMunki Photoなどでキャリブレーションしてあれば、図3の「カスタム」から図4に進み、自分で登録したプロファイルを表示させ「RGB値を保持」にチェックをいれます。
更にプリンターとモニターの色合わせをしていれば「モニター」「Web」「プリント」でのカラーがほぼ一致することになります。

なおステライメージの場合は、モニター表示とwebでの色は同じようなものでした。


オリオン座の三ツ星付近から南部を、4枚モザイクしてみました。
三ツ星は左からアルニタク1.74等、アルニラム1.69等、ミンタカ2.25等星です。
オリオン大星雲の左下はハチサ2.75等星です。
イメージ 1
2017年10月27日(金) 24:06~4:37  むつ市川内町  (月齢7.3 月没22:09) 4.3~7.5℃
        
赤道儀AXD        鏡筒ε-180ED 
ピント調整:β-SGR                          
ガイド鏡 ボーグ60ED ガイドカメラQHY5L-Ⅱ モノクロ  ステラショット
カメラ D810A    ホワイトバランス:晴天     ピクチャーコントロール:ニュートラル
               長秒時ND,高感度ND:なし アクティブDライティング:なし  ビィネットコントロール:しない 
撮影ソフト             ステラショット
ライト               ISO 1,000  300s× 12枚×4モザイク=4時間
                     10s× 16枚=2分40秒       合計4時間2分40秒
ライト用ダーク     300s×32枚(7.2℃の冷蔵庫野菜室)
フラット               12秒 32枚(8枚×4方向)   現地
フラット用ダーク    各32枚 現地
ダークフラット処理 → Adobe DNG Converter→  RAP2                   
スタックの下準備 → PS CS6      
スタック → CCDStack
レベル調整・カブリ補正・sssなしデジタル現像 → SI8 (詳細編集モード)   
諸調整 → PS CS6

4枚モザイクはステラショットで、次のように設定し撮影。
イメージ 2

感想として(備忘録ですが…)
1.天の赤道に付近の天体なので、4枚がほぼ平行にずれも小さく撮影でき、トリミングもほんの数パーセントで済んだ。この辺はステラショットの最も優れた機能の1つだと思います。
2.デフォルトの状態で4枚モザイク撮影を実行すると、左下→右下→左上→右上の順となるが、
東側の市街地からの公害と高度の関係から言えば、逆の順序で撮影すべきであった。
3.ステラショットの右側のタブに↑↓があり、これで撮影順を変えることができるが、手間を惜しんでデフォルトのままで撮影してしまった。
4. 2と3が4枚の画像処理を均等に行ううえで、非常な困難をもたらした。
5.画像処理はSIでのデジタル現像まではほぼ同じ条件でやり、次にPSのCameraRawで4枚同時に比べながら処理したが、4枚ともカラーバランスや彩度がバラバラだったので統一するのに時間がかかった。
というよりも、ほどほどにしかできなかった。
6.そのためもあり、青い輝星、星雲、背景の色彩や彩度などの調整がアンバランスになった。
 もう1つ、オリオン大星雲は多段階露出処理をしたために中間部からハイライトがやや落ち込み(くすむ感じですね)、これも4枚の統一性を難しくしていた。300秒と60秒程度の加算平均でもいいのかなと、そんな風に思えるようにもなりました。
 また、薄明開始後に撮影したものは青と黄色のバランスをとるのが難しく、これもいい経験だった。
7.それでも、何が難しく何が楽しいかとか、PSフォトショップの新たな使い方など、色々な発見もあった。
8.できれば露出時間を2倍にはしたい。もし2日間で撮るとすれば、1日目は2つの領域、2日目は残りの2つの領域を撮影する、という方法が安全なようです。
9.実は2日前の25日に同じように4領域を撮影していたのですが、25日と27日の画像は対角線方向に僅かなずれがあり、CCDstack(Inspector)でも合成できなかった。
10. 9の原因として少し考えてみたが、依然不明です。
(1)前回のステラショットの設定を保存していなかったため、同じ写野を再現できなかった。
(2)鏡筒の球面収差があるのか、あるいは姿勢の変化で反射鏡の変形があったか、光軸がずれていたか。
(3)接眼部の傾きが変わった。これが一番有力な気がする。
  確かに星像をよくするために接眼部を調整したが、それがいつだったか?

今回は初めての4枚モザイクということで、2枚モザイクでは想像できなかった難しさが、よく分かるようになりました。今回は習作のようなものでしたが、年内にもう一度チャンスがあればいいなと思います。
この領域は、何度挑戦しても新鮮味があります。

イメージ 1


2017年9月22日(金) 26:30(2:30)~28:01(4:01)  むつ市川内町
       24日(日) 26:30(2:30)~28:20(4:20)  むつ市川内町     
赤道儀AXD        鏡筒ε-180ED 
ピント調整:β-SGR ステラショットと連携のマルチポイントフォーカス                         
ガイド鏡 ボーグ60ED ガイドカメラQHY5L-Ⅱ モノクロ  PHD2
カメラ D810A    ホワイトバランス:晴天     ピクチャーコントロール:ニュートラル
           長秒時ND,高感度ND:なし   アクティブDライティング:なし
           ビィネットコントロール:しない 
撮影ソフト             ステラショット
ライト               ISO 1,000  300s× 5枚=25分   22日(金) 26:30(2:30)~
             ISO 1,000     3s×24枚=1.2分   24日(日) 26:30(2:30)~
                           ISO 1,000    10s×24枚= 4分   
                           ISO 1,000    30s×28枚=14分   
                           ISO 1,000  300s×  8枚=40分   合計1時間24分
                                雲の通過で300秒のデータは使えるのが少なかった。
ライト用ダーク     300s×32枚(約8℃の冷蔵庫野菜室で12℃を保つように撮影)
             3s,10s,30sは現地で各32枚
フラット               12秒 32枚(8枚×4方向)   現地(2日分)
フラット用ダーク    各32枚 現地(2日分)
ダークフラット処理 → Adobe DNG Converter→  RAP2                   
スタックの下準備 → PS CS6      
スタック → CCDStack
レベル調整・カブリ補正・sssなしデジタル現像 → SI8 (詳細編集モード)   
諸調整 → PS CS6

中心部の潰れが広範囲に及ばないように、多段階露出をやるつもりで撮影したが、
何分にも初めてのことなのでどの程度の露出を何種類撮ればよく分からなかった。

画像処理の大まかな流れは以下の通り。
(1)300s,30s,10s,3sのデータをそれぞれダークフラット処理し、加算平均した画像を作る。
  ステライメージでデジタル現像する。
(2)tifに変換しPhotoshopで読み込み調整する。
(3)一旦保存し、Photoshopでレイヤーとして読み込む。今回は4枚のレイヤーです。
(4)4枚のレイヤーには微妙なずれがある。
  風による影響やオートガイドによるずれの集積などの原因がある。
(5)Photoshopでずれを修正する。
  修正したいレイヤーをクリックしてctrl+Tとし、ドラッグや数値入力でずれを修正する。
(6)300s画像を基準に、順次マスク処理をして全てをonにする。

(7)今回は4枚のレイヤーでマスクを作ったが、実際に重ねたのは3s,10s,300sの3種類です。
  でも30sの画像は順次マスクの範囲を絞って行くためには必要でした。

トラペジウムの4つの星が分離できたのは3sの画像だけです。
ただ、3s露出の画像のダークフラット処理は難しく、周辺部はだめですね。
実際使ったのは大星雲の中心部だけなので、大きな影響はなかったようです。
また、多段階露出のレイヤーが多いほど、次第にコントラストが落ちます。
従って、適切な露出のものを使って仕上げるのが賢明だと思いました[(7)の部分]。

今回は馬頭星雲付近とオリオン大星雲のモザイクをやるための試作の意味もあり、
次回は20s露出も加えたらどうかと、考えています。

もう一つ。
今回は多段階露出の処理をやってから、星マスクなどで星雲などの強調処理をやりましたが、
逆の方がいいのかもしれないなと、ふと思いました。
その方がトラペジウムがもう少しはっきり出せるのではないか、という推測なんです。


追加
露出時間によって、どのように見えるかまとめてみました。
ISOは1,000です。
(ステライメージでデジタル現像→フォトショップ camera RAWで輝度と色調の再調整)
イメージ 2
いずれも輝度の最大値が、253程度になるように調整しています。

昨年の今頃、雲のため撮りそこなった北アメリカ星雲です。
 
サドルの後に撮ったので、撮影時間はぎりぎでした。
最後のL画像3枚と2枚目のBは薄明が始まっていましたが、今回はこれも使いました。
 
イメージ 1
 
2014年7月29日(火)0:59~3:12
赤道儀AXD   鏡筒ε-180ED  ガイド鏡 ボーグ60ED ガイドカメラAtik IC16 
カメラML-8300(-35度) β-SGR    フィルター Astrodon Tru-Balance E-Series 
L:10×7枚 R,G,B10分×2枚  (計2時間10分) 
ダーク・フラット・バイアス処理→SI7
スタック、LRGB合成→CCDstack
諸調整→PS.CS6
 
昨日のサドル周辺は、暗黒帯の境界線が不連続だったので、
今回はその点を注意して処理しました。
もっとも、明度を上げると荒が出てくるので、やや暗くして終了しました。
 
今回もCCDStack2でLRGB合成を一気にやりました。
そこで問題なのが、フィルター係数なんですね。
Astrodon Tru-Balance E-Seriesの透過率はどれも約100%なので、
RGBのいずれもカメラのRGBごとの透過率に等しくなります。
          (計算はどれか一つが1になるように工夫しますが・・・)
今回は吸収する幅を加味した係数を求めて処理しましたが、
いまひとつシックリしません。
これは今後の宿題して、後日報告したいと思います。
 
 

↑このページのトップヘ