アキバ系投信自作派

タカちゃん:気象予報士の肩書を持つ投資家、DIY投資家で全てポートフォリオを自分でカスタマイズしています。コアポートフォリオはインデックス+定期預金+個人向け国債で固めて、サテライトポートフォリオはサテライト系インデックス+海外の個別企業への投資が中心です。なお、このブログに書かれている情報は細心の注意を払っていますが、100%の正確性を保証する物ではありません。最終的な判断は自己責任でお願いします。

英国EU離脱が確定!でもこんな時は一歩身を引いて考えてみる

英国EU離脱が確定し、株式市場、外国為替が大混乱になっています。
株式インデックスを買う立場から見ると絶好の買い場になりそうです。
ただ、その一方で別のリスクがあります。

梅雨前線による大雨
NHK NEWSWEB 広島 福山 大雨で堤防決壊 広範囲で住宅など被害
引用
福山市が住宅地図を基に試算した結果、福川があふれたことによる浸水面積は最大で8ヘクタールで、最大およそ1050棟に被害が出たということです。また、山手町の南側の瀬戸町では猪之子川の堤防が決壊し、市によりますと、周辺の住宅など最大で36棟が浸水したということです。
引用終わり

この事例は、全ての人たちが株式インデックスを安く買えるとは限らない事を意味します。
住宅に被害が出れば、もはや投資どころではありません。
最悪の場合は自分の投資資金を引き上げなくてはならない立場もいます。

自分の住宅に関しては適切な損害保険に入っているのか?
生活防衛資金は潤沢に確保しているのか?
などの再確認が必要です。

円高で解雇されやすい立場の人だっている
リーマンショック時には派遣労働者が大量解雇された事を覚えている方は少ないかも知れません。
現実は、急激な円高で職を失う人もいます。

そんな人の場合は、余裕があるうちに生活防衛資金をちょっと積み増すのも有効です。
これから先は、もしかすれば長期的な株安&円高に動いて職に長くつけないリスクもあり得ます。
失業した場合は、絶好の買い場であっても必ずしも投資が円滑にできるとは限りません。

足元を確認してみて、不安があれば円預金を積み増すだけでOKですね。

投資はいつでも待ってくれる
投資はできる時にやれば良いので、いつでも待ってくれます。
自分の足元で不安があれば円預金でも十分ですし、かりに余裕ができてきたらその時に投資をすれば大丈夫なので、ちょっと身を引いて考えてみると良いかも知れません。

ちなみに、私の場合は据置型定期預金を作ってきました。
万が一、自分に何かあった時の為に半年たてばいつでも解約ができる預金にしました。

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何を持ってインデックスファンド、インデックス運用、アクティブファンド、アクティブ運用と呼べるのか分かりにくい

むかしは、インデックスファンドと言えばインデックス運用、アクティブファンドと言えばアクティブ運用とはっきりしていました。
勿論、アセットアロケーションを大胆に変化させてインデックスファンドを使ったアクティブ運用もできますし、それを実践している人もいます。

ところが、最近の事例ではアセットアロケーションの変化させる物でもないのにインデックスファンドでありながら実態はアクティブ運用ではないか?と思われる事例が多くなっています。
アクティブファンドが必ずしもファンドマネージャーの判断で銘柄選択をするとは限らない事例もあります。

インデックスファンド、アクティブファンドの定義は?
ウィキペディア インデックスファンド
引用
インデックスファンドとは、ファンドの基準価額がある指標(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資信託のこと。
引用終わり

ウィキペディア アクティブファンド
引用
アクティブ・ファンドとは、投資信託のうちで運用担当者(ファンド・マネージャー)が株式、債券、その他有価証券等の銘柄及び投資割合を決定する投資信託を指す。 一般的にアクティブファンドはベンチマーク(株価指数など)を設定し、そのベンチマーク以上の運用成績を目指すものである。
引用終わり

例を挙げて考えてみる
ここではETFであるGURU(Global X Guru ETF)の事例で説明します。
このETFはSolactive GURU Indexに連動をする事を目的とします。
定義上では、GURUはSolactive GURU Indexへの連動を目指すため、上場インデックスファンドだと言って良いでしょう。

ただ、このETFの目的は配当込S&P500をアウトパフォームする目的で作られたETFではないか?と考えられます。
そもそもGURUがVOOよりもパフォーマンスが悪ければ、このETFを買う意味がありません。
ですから、GURUを買う事はアクティブ運用に近いと思われます。

最近登場している投信やETFの中にはAPTでもないのに、ある特定の要素を抽出するタイプの投信やETFも増えています。
それは必ずしもファンドマネージャーの判断とは言えない物があります。

例えば「たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」がそれで、これは完全なクオンツ運用です。
定量的根拠に基づいて、ボラティリティの低減と高配当を実現するポートフォリオを構築しています。
これはインデックスに連動を目指す物ではなくて、定量的根拠に基づいて銘柄選択をして投資しているので、アクティブファンドと言えます。
運用方法もアクティブ運用と言えそうです。

現実的にはアセットアロケーションを大胆に変化させる事でインデックスファンドやETFを使ったアクティブ運用をやっている人もいます。
ですから、「インデックスファンドを買う=インデックス運用」とは必ずしも言えない筈です。

「たわらノーロードplus」に限らず、RSP(Guggenheim S&P 500 Equal Weight ETF)もある特定のインデックスへの連動を目指した物ではなくてS&P500企業の各銘柄を均等に組み入れて運用をするETFです。
RSPの場合は定義上ではインデックスファンドとは呼べず、アクティブファンドよりでしょう。
運用方法もアクティブ運用と言えそうです。

APTを使った投資はどうか?
APTをメインにしている人は、各ファクターへの投資になります。
例えば、ステファン・ロスのマクロファクター・モデルでは、マーケット・ファクターの他にもGDPファクター、インフレ・ファクター、タームプレミアム・ファクター、信用プレミアム・ファクター
などがあり、それを抽出するETFを探して投資します。

流石に、マクロファクター・モデルの場合は、時価総額加重平均型のインデックスに対する超過リターンを目論むよりは、その人の経済事情に合わせた株式投資と言う側面が強いです。
例えば、公務員と派遣労働者では取るべきファクターは違いますし、年金生活者と借金生活者でも取るべきファクターは違う筈です。
 
ただ、マクロファクター・モデルの場合だと肝心のETFが存在しません。
仮にマクロファクター・モデルを使った運用だと、インデックス運用とは言えそうにありませんし、必ずしも時価総額加重平均型インデックスに対するアウトパフォームを狙うとも限りません。

ファーマ=フレンチの3ファクターモデルになると、サイズファクターと簿価時価比率ファクターになりますが、これは既にインデックスが存在します。
ですから、ファーマ=フレンチの3ファクターモデルを使った場合は、上場インデックスファンドを使う事になります。
ただ、運用方法は・・・インデッスク運用なのか?それともアクティブ運用なのか?それは見方次第で変わると思われます。

運用者が従来の時価総額加重平均型インデックスに対してアウトパフォームを狙ってETFを購入する場合は、アクティブ運用と言えそうです。
VTと言う形で小型株まで含めて投資をしていたら、それはインデックス運用と言えそうです。

スマートベータではどうか?
最近は、スマートベータと言う新しい用語が出てきていますが、これは定義が曖昧で何を持ってスマートベータと呼んでいるのかは分かりません。
ただ、スマートベータは時価総額加重平均型インデックスをアウトパフォームをする事を目的に開発されたインデックスや運用方法だと言えそうです。
ですから、運用方法はアクティブ運用だと言えそうです。

スマートベータの場合はインデックスファンドの場合とアクティブファンドの場合があります。
例えば、ファンダメンタル・インデックス、インテリジェント・インデックスはある特定のインデックスへの連動を目指した物なので定義上はインデックスファンドだと言えます。

何を持ってインデックスファンド、インデックス運用、アクティブファンド、アクティブ運用かを再定義した方が良さそう
最近は、何を持ってインデックスファンド、インデックス運用、アクティブファンド、アクティブ運用なのかが分かりにくくなっています。

そろそろ業界全体で、インデックスファンド、インデックス運用、アクティブファンド、アクティブ運用なのかを再定義して分かり易くした方が良さそうです。

なお、今回の内容はどう考えるかでかなり違った回答が出てくる可能性がある為、最終的な判断は自己責任でお願いします。
本当はミュージックセキュリティーズのファンドの事も書いてみたいですが、ますます分からなくなった為、省略しました。
また、インデックスファンドとは時価総額加重平均型インデックスへの連動を目指すファンドとも言う人がいますが、それではダウ30、N225インデックスはどうでしょうか?
最近は、派生形として色んなタイプのインデックスが登場して、それに連動したファンドが次々と登場しています。

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知れば知るほど嫌いになる為替リスク!

為替リスクは本質的にはゼロサムのリスクであり、それを知っている人たちは大嫌いなのです。
それは個人、企業を問いません。
ただ、日本株のみに投資している人の間でも為替リスクを嫌う傾向にあるようです。

投資家から嫌われる為替リスク
インヴァスト証券 トライオートETFの特設サイトより画像を引用
トライオートETF

インヴァスト証券のトライオートETFは、為替リスクを排除する仕組みを導入しています。
なんで為替リスクを排除する仕組みを作ったのかは、実は多くの人たちは為替リスクが大嫌いだからです。
そのぐらい為替リスクは厄介だと言って良いのです。

企業も大嫌いな為替リスクは個人に転嫁される
企業も為替リスクは大嫌いなのです。

ウィキペディア 派遣切り
引用
2008年11月に始まる金融危機を発端とする世界的不況において、自動車産業や家電メーカーなどを中心とする製造業による大規模な労働者派遣契約の打ち切りとそれに伴う派遣業者による労働者解雇・雇い止めが発生し、マスメディアを通じて一般の注目を集めるようになったことが、「派遣切り」という言葉を広める契機となった。
引用終わり

トヨタ自動車75年史 第3項 赤字決算
引用
しかし、金融危機後の世界経済の冷え込みは産業界の想定をはるかに上回るものとなった。トヨタでは、2008年11月の第2四半期決算発表時に、2008年度(2009年3月期)の通期業績予想を営業利益6,000億円、純利益5,500億円と期初時点から大幅に下方修正した。その後も収益見通しは一段と悪化し、翌12月には営業損益が1,500億円の赤字、純利益は500億円と再修正し、創業期以来の営業赤字に陥るのは避けられない情勢となった。
引用終わり

何を言いたいかと言うと、不況もありますが、製造業が急激な円高による為替リスクを派遣労働者に無理やり押し付けている点です。
この時はトヨタ自動車でさえも営業赤字に陥りました。

企業でさえも為替リスクが手に負えない姿が見て取れます。
リーマンショック時に限らず、東日本大震災の一週間後には急激な円高が襲ってきました。
その時も派遣切りが起きています。

引用
全国いか釣漁業協議会に所属する約1000隻のイカ釣り漁船が、円安の影響で燃料価格が高騰し、赤字経営が続くとして、26日と27日、全国一斉に休漁に踏み切った。
引用終わり

この時は、円安と原油高が影響していました。
そこで原油価格の推移を見てみましょう。
ダウンロード
出所:世界経済のネタ帳より引用

ですから、円安だけが原因していた訳ではありません。
原油高と円安のダブルパンチでイカ釣り漁船が漁をするほど赤字に陥る状況になりました。
「イカ釣り漁船」の人たちだってビジネスでやっているので企業でもあります。
「イカ釣り漁船」の名の企業だって為替リスクには手に負えません。

ただ、最近は原油安と円高の進行で燃料コストが下がってきた事でこの問題は解決しているようです。
「イカ釣り漁船」の人たちにとっては燃料コスト分は自分自身で負担しなくてはならず、為替リスクが企業を直撃します。

為替対策はどうするのか?
今回は「イカ釣り漁船」「派遣労働者」の2つに絞って考えます。

「イカ釣り漁船」の場合は比較的簡単です。
まずは生活防衛資金2年分持ちます
円安が燃料コストに跳ね返って来るのならば、VOOを持つ事が最も簡単なヘッジ方法になるでしょう。
円安になれば、米国株式を持っている人は為替差益が出ますから、燃料コスト増の分を米国株式の為替差益でペイできます。

ただ、原油高はどうか?
例えばUSOを持つ方法も考えられますが、期待リターンを下げてしまう他、コストもかかります。
そこで、VOOを長期バイ&ホールドして、VOOの分配金成長で賄う方法が簡単でしょう。
人によってはCVX辺りを持つ場合もあり得ますが、個別株は非システマティックリスクがある為、これらの立場では注意が必要です。 

USO
出所:ストックチャートより作成(赤はUSO、青はSPY)
注意:期間を長く取る為、VOOではなくてSPYで比較。

「イカ釣り漁船」の人たちは、円高で経済的な余裕のあるうちにVOOを買っておき、長期的な分配金成長、元本成長を目論む方法が一番簡単なようです。

「派遣労働者」の人たちはどうか?です。
こちらは生活防衛資金2年分+FX証拠金でUSD/JPYショート(レバレッジは1倍以下、ロスカットルールを厳格に守る)をします。
これでヘッジポジションの完成です。
ただ、FXはゼロサムであり、長期的には利益を生みません。

ですから、「イカ釣り漁船」の人に比べて不利になる事は言うまでもありません。
少なくとも株式の期待リターンはプラスですから。

つまり、為替対策は円高方向に対してはとても難しい事が言えそうです。
ここからも言えますが、いかに為替リスクが厄介なのか?と言う事が分かると思います。

「派遣労働者」の場合は雇用保険にも入れない人が多いと聞きます、それは会社側の方に問題があります。
本当は社会保障で解決すべき問題ですが、派遣会社側がこんな対応ですから結局は自衛しか方法がありません。

ただ、生活防衛資金の重要性をどこも教えていません。
だから、年越し派遣村を作らざるを得なかった訳です。 
生活防衛資金は投資家だけが持つのではなくて、むしろ投資家ではない資産を持たない人たちの方が重要なのです。

はっきり言えば為替リスクは「百害あって一利なし」です。
余計な為替リスクは絶対に取ってはいけません。
ありがちな高金利通貨をFXでロングする、通貨選択型投信で原資産を高金利通貨でヘッジをする物への投資は絶対にやってはいけません

派遣労働者やイカ釣り漁船のビジネスでさえも、証券投資でもないのに為替リスクで手を焼いています。
為替リスクは一歩間違えれば人間を破壊する大量破壊兵器にもなります。
それはクラスター爆弾よりも残虐で恐ろしい物です。

PS:今週は英国の国民投票を控えています。
離脱か?残留か?が分かる日本時間24日には、為替レートが大きく変動する恐れがあります。
どうなるのかは分かりませんが、生活防衛資金の他にも円預金を持っていれば急激に円高が進んでも安心して投資ができるでしょう。

応援よろしくお願いします。

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タカちゃん:気象予報士の投資家。インデックス投資、バリュー投資、ヘッジファンド自作は語る場合あり。株式投資している国は米国、スウェーデンが中心で、日本への投資は定期預金や個人向け国債が中心です。
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