ヤフーニュースより
出所:安愚楽牧場のB/Sより作成
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引用
2011年に経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)をめぐり、被害を受けた顧客1600人余りが30日、国の監督が不十分だったために損害を受けたとして、国に総額約83億円の賠償を求める訴訟を東京、宇都宮、名古屋の3地裁に起こした。農林水産省は07年12月に別の和牛商法業者を立ち入り検査し、行政処分を下したが、安愚楽牧場には報告を求めなかった。同省はその後、牧場側から頭数のデータなどの提出を受けたが、詳しい調査は行わず、09年9月に発足した消費者庁も適切な対応を取らなかったという。
引用終わり
☆まずはデータで見てみましょう
出所:安愚楽牧場のB/Sより作成
安愚楽牧場では投資家にB/S、P/Lを配布していると言う。
だから経営状況は分かる筈です。
もしも、安愚楽牧場がB/S、P/Lを改ざんしている場合は必ずしも自己責任とは言えないですが、私が入手したデータで見る限り、破綻する事が分かるデータでした。
まずは流動比率から、これは同業他社を比較してみる必要はありますが、2009年見比べて2011年は下がってきている事が分かります。
当座比率で見てみると、2010年は30%まで上がっていますが2011年には22.2%まで下がっています。
安愚楽牧場のような投資だったら当座比率は最低ラインとして90%以上は必要です。
固定比率は2009年⇒2011年と改善はしていますが、危険ラインと呼ばれる300%を大きく超えており、投資するには危険だと言える水準でしょう。
自己資本比率で見ると2009年⇒2011年と改善されてはいますが、最低ラインである30%にも届きません。
ですから、2009年時点では「危険だと分かるデータ」です。
☆B/S、P/Lが適切に配布されている以上は自己責任
B/Sを見る限り、誰が見ても危険だと分かる以上は、中途解約違約金を支払ってでも投資から撤退すべきだったと言えます。
ただ、全ての投資家が解約に走れば安愚楽牧場はもっと早く倒産していたかも知れません。
記事によると「09年9月に発足した消費者庁も適切な対応を取らなかった」と言う。
ですが、現実の投資の世界では他人任せにする事は良くない事です。
危ないって思ったら撤退する事が重要です、それを怠ったのですから当然、自己責任です。
☆そもそも、儲かっている時は何も言わずに、損をしている時に大騒ぎするのはおかしいのでは?
安愚楽牧場は歴史が古く、20年以上に渡って経営が続いていたと言われます。
その儲かっている時期には何も言わずに、損をしてから裁判沙汰にするのはどうかと思います。
安愚楽牧場側のB/S、P/Lを大きく改ざんしていて、例えば自己資本比率90%などのデータが出てくるのならばともかく、私が見る限り固定比率が高過ぎで当座比率、自己資本比率が低すぎます。
その時点でおかしいから撤退するって言う選択ができた筈だと思います。
1:自己資本比率
2:当座比率
3:固定比率
の3つはどう考えても倒産確率が高い事を示すデータです。
ですから、投資する上では経営状況を確認する基本動作が投資家自身の資産を守ります。
自己責任を自覚して、中身を調べた上で投資をしましょう。
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