引用
生保は、顧客と20年、30年といった長期間の契約を結んでおり、これまで契約者から集めた保険料は安全資産とされる日本国債の20年債や30年債を中心に運用してきた。

だが、日銀が1月末にマイナス金利政策の導入を決めて以降、超低金利の状況が加速し、新発30年物国債の利回りは足元で0.3%台と過去最低の水準に沈み、10年債の利回りの中心値はマイナス0.05~マイナス0.2%と水面下に没している。まさに、「日本国債は運用対象として機能しなくなった」(日本生命保険)。

そこで、各社は日本国債投資を減らし、外国債券投資など「運用の多角化に挑戦せざるを得ない」(明治安田生命)状況になっている。

その一方、各社はこぞって外国債券投資を増やす方針を打ち出している。10年債で利回りが2%前後で推移する米国債が中心になるが、さらに2%台半ばのオーストラリア債なども候補という。第一生命はそのほか、「航空機リースへの投資など比較的高いリターンが得られやすい分野への資金配分を増やす」方針。2015年度に約4000億円を成長分野に振り向けた日本生命も、年10%以上の利回りを期待できる発電所や上下水道などに投資するファンドに投資する考えだ。大手以外でも、太陽生命と大同生命は中小企業の未公開株投資ファンドに計60億円を投じる計画という。
引用終わり

いつかは●●●
生保がついに年10%以上の利回りが期待できる発電所や上下水道などに投資するファンドに投資する考えとの事です。
当ブログでは度々指摘していますが、現在の金融情勢ではそれは無理な話です。

そこでGPIFの推定期待リターンのデータを見てみましょう。
GPIF期待リターン推定
引用:GPIFのHPより

これを見ると名目で年5%~6%を得るのが精一杯な筈です。
ただ、賃金上昇率が物価上昇率よりも高く設定されており、過去の実績ではここ数年間は賃金上昇率は物価上昇率を下回っていますから、ここまでのリターンが得られる可能性は低いでしょう。
外債の期待リターンは円債と同じです、ですから、外債の期待リターンは割り引いた方が良いでしょう。

ですから、生保があるファンドで年10%を見込むと言うのはほぼ無理な話ですし、この手の投資では失敗が度々取り上げられています。
中には中小企業の未公開株投資ファンドにまで手を出す考えの所もあります。
なお、外債への投資も増やすと言っていますが、外債の期待リターンは円債と同じなので長期ではほとんどリターンは得られないのに為替リスクを取る事になります。
いくら長期運用が基本の生保といえどもリスクの取り過ぎです。
リスク資産への投資の比率を低くすべきでしょう。 

簡保もいよいよリスク資産への投資をやりますが、最初は第一生命との相乗りでやるとの事です。

安全資産は何かあった時に重要なアセットクラス
生保や簡保だとリスク資産へのシフトを考えていますが、ひふみ投信や鎌倉投信では現金を保有しています。
勿論、マイナス金利の影響を受けますから、現金部分は金利を支払って運用をしています。

今後、急激な円高や株安が発生した時に現金がないとリスクマネジメントが難しくなります。
ですから、ひふみ投信や鎌倉投信の場合は、円高や株価暴落でも影響を少ないと思われます。
個人も同じで、安全資産はリスクが発生した時に重要なアセットクラスです。

リバランスをする事もリスクマネジメント上は重要です。
現時点では、まだ生保や簡保は日本国債を保有していると思われますが、これを売却してしまうと何かあった時に大変な事になるでしょう。
また、現時点では大きく債券価格が値上がりしていますから、日本国債の売却を考えているのかも知れません。

生保や簡保に加入している人は、念のため、運用状況ぐらいは確認をしておいた方が良いでしょう。
今後、日本国債を保有しなくなった時は、運用に失敗する場合は生保が本当に潰れる可能性がありそうです。

生保や簡保は運用のプロではない
普通に考えて、中小企業の未公開株投資ファンドの期待リターンがどれぐらいかを推定をするのは困難です。
年10%以上の利回りを期待できると言われるファンドだって、想定外の事が起これば大きく資産が棄損をする可能性があります。
生保は想定外の事を考えて投資をしているでしょうか?

ただ、機関投資家レベルではマイナス金利から確実に逃げる方法がありません、そこは割り引いて考える必要があります。
それでもマイナス金利だからと言って全てをリスク資産で運用をするのは止めた方が良いでしょう、一部は既に買ってある日本国債を保有しておく方が良いと思います。

私としては、普通にIB(Interactive Brokers LLC)を使えば十分じゃん!って思います。
米国株は使い放題ですし、NYSE arca上場ETFも使い放題です。
生保だったら使いこなせると思うのですが、そんなよく分からないファンドに手を出して大丈夫なんでしょうかね?

本当の所は運用の事がよく分かっていないから、よく分からないファンドへ手を出しているようにも見えるのですがどうなんでしょうね?

応援よろしくお願いします。

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