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資産形成層の人はインデックスファンドやETFでは分配金を受け取る場合があります。
特にETFを買っている人は分配金をもらう可能性が高いと言えます。
今回は各種インデックスの値上がりによるリターンと配当リターン、トータルリターンの3つを考えてみます。


前提
今回はMSCIのインデックスで考えてみます。
取り扱うインデックスは以下の通りです。
MSCI-KOKUSAI
MSCI-Emerging
MSCI-ACWI
MSCI-EAFE
MSCI-NORDIC
いずれもスタンダードです。


扱う期間は1990年1月末~2020年1月末までの30年間とします。
各インデックスの30年間のリターンを以下に分けて考えます。

1:PRICEリターン
2:配当リターン
3:GROSSリターン
出所:各種インデックスはMSCI、為替レートは日本ヤフーファイナンス、Pacific Exchange Rate Serviceです。


基準価額はスタートは10000円、リターンは円換算とします。

MSCI-KOKUSAIから

KOKUSAI
これは青はMSCI-KOKUSAI(PRICEリターン)、オレンジはMSCI-KOKUSAI(GROSSリターン)です。
PRICEリターンは値上がりのみのリターン、GROSSリターンは配当込みのリターンを指します。


スタート時点の基準価額はどちらも10000円です。
最後には基準価額はどうなったのか?
PRICE基準価額: 48791円
GROSS基準価額:102887円
なんと2倍以上も差がついてしまいました。

年換算をすると・・・
PRICEリターン:年5.43%
GROSSリターン:年8.08%
になります。
ここから逆算して配当リターンは年2.52%になります。
配当リターンはたったの年2.52%と侮ってはいけません。
30年間の累積では同じ10000円の投資でも2倍以上の差がついてしまいました。

MSCI-Emergingはどうか?

Emerging
これは青はMSCI-Emerging(PRICEリターン)、オレンジはMSCI-Emerging(GROSSリターン)です。

スタート時点の基準価額はどちらも10000円です。
最後には基準価額はどうなったのか?
PRICE基準価額:35997円
GROSS基準価額:76815円
なんと2倍以上も差がついてしまいました。


年換算をすると・・・
PRICEリターン:年4.36%
GROSSリターン:年7.03%
になります。
ここから逆算して配当リターンは年2.56%になります。
MSCI-KOKUSAIと同様に30年間の累積では同じ10000円の投資でも2倍以上の差がついてしまいました。

MSCI-ACWIはどうか?

ACWI
これは青はMSCI-ACWI(PRICEリターン)、オレンジはMSCI-ACWI(GROSSリターン)です。

スタート時点の基準価額はどちらも10000円です。
最後には基準価額はどうなったのか?
PRICE基準価額:31512円
GROSS基準価額:62940円
なんと2倍近い差がついてしまいました。

年換算をすると・・・
PRICEリターン:年3.90%
GROSSリターン:年6.32%
になります。
ここから逆算して配当リターンは年2.33%になります。
30年間の累積では同じ10000円の投資でも2倍近い差がついてしまいました。

MSCI-EAFEはどうか?

EAFE
これは青はMSCI-EAFE(PRICEリターン)、オレンジはMSCI-EAFE(GROSSリターン)です。

スタート時点の基準価額はどちらも10000円です。
最後には基準価額はどうなったのか?
PRICE基準価額:14832円
GROSS基準価額:32397円
なんと2倍以上も差がついてしまいました。


年換算をすると・・・
PRICEリターン:年1.32%
GROSSリターン:年4.00%
になります。
ここから逆算して配当リターンは年2.64%になります。
MSCI-KOKUSAIと同様に30年間の累積では同じ10000円の投資でも2倍以上の差がついてしまいました。

MSCI-NORDICではどうか?

NORDIC
これは青はMSCI-NORDIC(PRICEリターン)、オレンジはMSCI-NORDIC(GROSSリターン)です。

スタート時点の基準価額はどちらも10000円です。
最後には基準価額はどうなったのか?
PRICE基準価額: 46304円
GROSS基準価額:103336円
なんと2倍以上も差がついてしまいました。


年換算をすると・・・
PRICEリターン:年5.24%
GROSSリターン:年8.10%
になります。
ここから逆算して配当リターンは年2.71%になります。
MSCI-KOKUSAIと同様に30年間の累積では同じ10000円の投資でも2倍以上の差がついてしまいました。

まとめましょう

各種インデックス

各種インデックスリターン
インデックスPRICE配当GROSS
KOKUSAI5.43%2.52%8.08%
Emerging4.36%2.56%7.03%
ACWI3.90%2.33%6.32%
EAFE1.32%2.64%4.00%
NORDIC5.24%2.71%8.10%

値上がり益については投資する地域によって大きくばらつきはありますが、配当利回りは世界的には2%ぐらいと見る事ができそうです。
この配当利回り2%台を分配金として受け取る場合には、再投資をしないと30年後には資産総額は概ね2倍程度の差がついてしまいます。


現実は税金や国民健康保険料などがありますから、配当リターンはかなり目減りすると見られます。
それでも、資産形成層の投資家は再投資をした方が良いと言えます。


なお、リタイア後に分配金を年金の足しにする人もいますが、それはそれでよい選択かも知れません。
分配金を受け取っても、大局的には資産は増えていく事が予想されるので、分配金成長も狙えます。
それはPRICEリターンは世界的には大きくプラスになる事が期待されるからです。


現に、この30年間をみてもEAFEは低めに出ていますが、それ以外は十分にPRICEリターンは高いですから。
過去の実績は将来を保証しませんが、企業の配当金と言うのは企業の利益処分による物なので、当然の話になると思います。


応援よろしくお願いします。

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