患者さんの声④

今回掲載させて頂く、患者さんの声(臨床報告)は
全身の強い凝りと痛みを伴う症状の治療について。
あまり聞き馴染みのない疾患名ではありますが、
現代社会においては大変多く症状、疾患であります。
年齢的には意外にも若年層から中高年に多い疾患の印象であります。
この症状は鍼灸の領域でも比較的扱うことの多い疾患でもあります。

全身性過緊張症候群
◆様々な原因◆
同症状は身体全体の筋肉が過度に緊張状態を生じ
リラックスできない状態が続く症状であります。
これにより、筋肉の硬直や痛み、動きの制限などが所持ます。

                🔳疾患:全身性過緊張症候群🔳
                  初診日:2024年9月
                  治療期間:約1ヶ月
                    20代 男性 
全身性過緊張症候群

【発症原因】
特に思いだった原因は無く、来院の約4年前から同症状が徐々に表れたようです。
おそらく生活環境や職場環境の変化などが原因となることが多いです。
また、筋骨格的には、やはり「不良姿勢」が影響しているようでした。
このような状態であることで睡眠にも影響をきたしてきます。

身体の痛みの場合、多くは寝具、布団や枕の影響?と思考が行きますが、現代社会において
様々な要因が重なり、起こる症状ではあります。

【鍼灸治療etc】
(初診時)
身体の硬直が強く、伏臥位(うつ伏せ)ができない状態でありました。
それだけ過緊張状態であり、無理のない側臥位(横向き)から施術を行いました。
一番の問題部位は頚部、可動域はほぼ無く、言うなれば寝違いのような状態でした。
まずは少しでも身体全体の緊張を解除できるよう、鍼治療を中心に終了。
併用し、自宅でのセルフストレッチも指導させていただきました。
※マッサージは無意識に身体が抵抗するため、初回は控えました。

(2回目以降)
初回の施術後は緊張状態も解け、当日は安眠できたようです。
当初の治療は10日に1回のペースで行い、初診時以降は伏臥位(うつ伏せ)での
治療も可能になりました。

施術を重ねるごとに・起床時の痛みの軽減・頚部の可動域拡大・腰痛が軽減
されてきておりました。
頚部の痛みと正常可動域の獲得までは改善することは出来ませんでしたが、
継続していくことでこれらの問題点も改善の見込みがあったため、
ご本人の転職に伴い、通院は1ヵ月間のみではありましたが、引き続き鍼灸治療を
定期的に行うことをお勧めさせていただきました。

最後までご購読いただき、ありがとうございました。

※1 症状の重症度により治癒期間は個々に異なります。
※2 受傷の度合いによっては治療前に医療機関の受診を勧めることもございます。