浮腫みと鍼灸治療②

浮腫みの症状は鍼灸で改善できる?
先日のブログにおいて浮腫みについてお話をさせていただきました。

臨床での実際の浮腫(むくみ)の鍼治療

前回のブログにおいて浮腫(むくみ)においてお話をさせていただきました。
比較的、日常生活で遭遇する浮腫とは様々な原因で生じることが伝わったかと思います。

当院でも頻繁に病気やケガなどの二次的な症状の浮腫みで来院される方も多くいます。

本日ご紹介させて頂く患者さんは昨年末に浮腫(むくみ)症状を訴えての来院。
下腿浮腫の原因は糖尿病からの影響だそうです。
しかしながらご本人には自覚症状は全くと言ってなく、悩みはむくんでいる事で歩行に支障を来しているとの事でした。
来院の理由をお聞きすると、以前に下腿の浮腫みでご来院されたことのある患者さんのご紹介でした。

上の写真は初診時の両足の状態です。
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・自覚症状ななし
・足先の冷感→自覚無
・押した際の陥凹(凹み)顕著にあり
・足関節の可動性なし
・皮膚は突っ張った状態
・末梢の感覚障害あり
・発赤あり

6診目の写真
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・ふくらはぎの弛緩
・関節部のしわの出現
・足部の常温化
・発赤の消失
・鍼通電時の感覚あり

2診、3診目では中々効果が見れず、自覚的にも変化を感じることがありませんでしたが、2診目よりふくらはぎの収縮を促すパルス(鍼通電)を行い、筋肉を動かすような施術を行いました。
筋肉の収縮に伴い、ポンプ作用が活発になり、末端部の循環の改善にもつながります。

実際に患者さん自身の改善してきているという感触は5診目あたりから感じられてきたようです。
初診から約1ヵ月が経過(治療は週一ペース)していますが、もう少し継続することで、より改善が見込める、状態まで回復してきています!