Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

置き去りにされる雇用の問題。

アメリカの失業率は9.1%に悪化。CNBCのメリッサ・リーは、指標が出た直後にホワイトハウスの高官に「何かおっしゃりたいことは?」と質問を始めました。続いて共和党の議員たちが雇用について会見、フォードの経営陣は失業の影響についてインタビューに答えました。さらに不動産の専門家たちが弱い住宅市況に与える影響を語ったあと、大統領選のキャンペーンを始めた共和党のロムニー氏が当然のように雇用問題から演説を開始。失業率の発表に備えた形で、オバマ大統領もオハイオの自動車産業で働く人たち向けに演説をしました。これらは、すべて生放送で流れました。

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2011年の後半はドル高か?

コーヒーの価格は97年につけた最高値に迫り、業界には緊張感が広がりました。砂糖や小麦など他の農産物の値上がりが頭打ちとなり、資金がコーヒーへと流れ込んだ影響もあるようです。貴金属の市場では、銀の急激な値上がりと反落が目立つ。コーヒーも銀も、原油やゴールドのような主要な市場に比べれば商いの規模が小さいことで共通しています。いわば小さな入り江に津波が押し寄せて水位が想像を超えて上がったように、2つの商品の値上がりが強まったように思えます。

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求められているのは、電力の自由化あるいは民主化。

大きな災害から2週間も経てば、ふつうは大統領や首相が現地を訪れて人々を励ますもの。日本では、ちらっと新聞を見ても「ぶら下がり」が中止されていることが批判的に書かれているだけ。津波が起きて以来、母国の家族や友人から「帰って来い」と電話がかかってくるという外国人は松本にも数多くいます。海外にいる多くの人たちが福島と信州とをいちいち区別してイメージしているわけもない。同じことは東京についても言えるので、東京を離れる外国人が多いことは容易に想像ができます。続きを読む

豊かな国の巨大な災害。

印象に残ったのは、英国のニュース映像。福島第一の爆発シーンに、キャスターが唖然としています。


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東京の闇は、内需の闇。

円高が進んで1ドルは78円。震災が起きて日銀が50兆円も資金を出しているのに、どうして円高になるのか?私は、日銀が出したお金が見せガネだからだと考えています。短期の金融市場には、もともとお金がだぶついている。ここにお金を出しても、それほど大きな意味はありません。やはり中長期の国債を日銀が買わないことには、なかなか円安にはならないようです。
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お金よりも大切な人々の暮らし。

地震が起きたとき、松本城のあたりでは日本共産党の人たちがデモをやっていました。「消費税を上げるなぁ〜」。揺れで声はしばらく止まり、「地震だ」という声が聞こえてきました。東北で大きな地震が起きたとわかり、私は「もう消費税を上げるのは無理だな」と思いました。そして「震災手形」という言葉を検索した。関東大震災のとき、日本銀行は市中に出回る手形を割り引いて潤沢に資金を供給し、復興を金融面から支えようとしました。いまは、再び日銀の行動が問われている場面です。
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QE その終わりの始まり。

「△△硝子です」と、配達が来ました。ガラスの注文なんかしてないのに…と思ったら、なんでも自分の母親が米を頼んだとか。いまはガラス屋さんも仕事が減ったので、米の販売をやっているのだそうです。増える高齢者にとっては、5〜10キロの米をスーパーで買うことも重荷。ある建設会社では、菜種油を作って売ろうとしています。多くの自営業者が、これまでやらなかった仕事に活路を求めようとしています。

最近は遠くで仕事をする人が増えました。派遣、正社員を問わず、職場が遠くなったという話が多い。製造や販売で整理や統合が進んでいるので、遠くへの異動を取るか?あるいは会社を辞めるか?という選択に迫られたという話も聞きます。住宅ローンを抱える世帯の割合は、これまでで最高になっているので、家と勤務先が離れることに悩む人もいます。

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資源インフレと中央銀行。

人通りの少ないデフレの街を歩いていると、遠くの大河から「ゴーッ」とインフレの水音が聞こえてくる。今は、そんな場面です。下がっているのは、不動産や賃金。上がっているのは、大豆やコーヒーのような農産物やガソリン。CNBCでは連日インフレをめぐる話が続いていて、「どの企業が販売価格を上げることが出来るのか?」という視点から企業の業績を占おうとする分析も出ています。

なぜ商品(コモディティ)が値上がりするのか?やはりドルが大量に刷られていることが影響しているからだと考える人が多い。バーナンキの記者会見の様子をみても、この点が質問に出ており、議長が「新興国の経済発展が極めて早く、需要が強いからだ」と苦しい答えを繰り返していることがわかります。

前任のアラン・グリーンスパンが意図的に難しい言葉を使って中央銀行の権威を守ろうとしていたのとは対照的に、ベン・バーナンキはFedの「透明性」を強調して、ふつうのアメリカ人が使う解りやすい言葉で喋っています。昨日の議会の予算委員会のやりとりでも、いちいち議員の質問に"Yes,Sir"と答えていました。低姿勢ではありながらも、強く政策の妥当性を訴えようとしている。

ドルを大量に刷るQE2という政策は、株価を押し上げています。ハイエンドと呼ばれる高額な商品の売れ行きが良いのも、「株高によるところが大きい」と解説する人が多い。アメリカの中流層には、株を持っている人が多いから。いっぽうで、雇用と住宅の回復は弱い。米国では買った不動産の価格が買値を下回っている状態を"Under Water(水没)"と呼びますが、ごく大雑把にいえば資産が住宅だけという人には、なかなか景気回復の恩恵が巡って来ず、そこへ食品やガソリンの値上げですから、議長が「原油の値上がりは増税と同じだ」と理解を示しつつ経済を説明するのは、多くの人々の不満を想定しているからだと思います。

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安い税金を望むのは当然。

松本からセントレア空港までは、けっこうな距離があります。疲れた私が通路にしゃがみ込んでいたとき、地元の人らしきオバサンが声をかけてきました。「あっちの方に行けば、座るところがあるで。みーんな税金でできとるんだから使わなきゃあ」。羽田や成田では、おそらくこんな事はないでしょう。私は、さすがは愛知県だと思いました。
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ドル安&株高をもたらしたエジプト政変。

コーヒー業界に長くいる人は、途上国の政変に驚かない人が多い。「政治が変わっても、あの国はあの国。社会は変わらないよ。金持ちは金持ちだし、貧乏人は貧乏のままだ」というわけです。むしろ天候や道路、港湾のようなインフラが損なわれたときの影響を心配する声が強いように感じます。

たとえばインドネシアのマンデリンなどは豆の状態が不安定なのですが、これは産地が島の山岳地帯に散らばっていて、ひとたび道路が損なわれると迂回路がなく、ゆえに量を求めれば質の低下を受け入れざるを得ないという背景があるから。日本でいえば中越や木曽あたりでの地震を想像するとわかりやすいでしょう。

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日本国債の格付けが下がったのは良いニュース。

日本国債の格づけが下がりました。格付けのニュースは、材料視されるときと無視されるときがありますが、昨日の為替市場は強く反応して83円を超える円安になりました。私はドル円のロングポジションを持っていないのに、「おっ、これはいい」とつぶやきました。

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チャートを見ると、円高に向かうことを示唆する曲線があることがわかります。この先へ進むと、財務省の動きに注目が集まるエリアになる。もしも「注視する」と大臣が答えれば、それは円高を肯定したと受け止められて更に円高を招き、「断固とした態度」で介入があれば円安。さらに財政の再建が強調されて増税の話になれば、円高になるかもしれない。いわば財務省によるタコ踊りのような値動きも考えられるので、サポートラインを形づくるようにもみえる昨日の反発にホッとしました。
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消費税10%は救国の策なのか?

農業をやっている若い人から、切り餅について、こんな話を聞きました。

原料のもち米は、輸入だったりするんです。米には高い税金がかかるから、いったん砂糖と混ぜて輸入して、それを専門の業者が日本で砂糖と米に選り分けるんです。その業者が、むちゃくちゃ儲かってるらしいです。

思い出すのは、缶コーヒー。1980年代のブラジルからは、日本むけに「コーヒー・プリパレイション」という商品が大量に輸出されました。コーヒーのエキスと大量の砂糖を1:9ぐらいの割合で混ぜたものを、日本の大手商社が扱っていた。生豆の輸入には検疫などの面倒な手続きが必要ですが、缶コーヒーの原材料という形にすれば手間もかからない。これが急拡大した缶コーヒーの市場を支えていたのです。お餅の舞台裏には今どき珍しい景気の良い話があるわけですが、裏返していえば法律や制度の隙間を突くようなところにしか、なかなか商機を見出しにくい時代になったともいえます。

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J.K.ガルブレイスの「マネー・その歴史と展開」。

ドル売りが強まって終わった2010年。テクニカル的に見るドル指数は一目均衡表の雲の上限まで下落しているので、2011年は、これからドルが買われていくのか?あるいは売られやすくなるのか?その分岐点から始まることになります。

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コーヒー価格は乱高下。

コーヒーの価格は、乱高下。CNBCも「ブラジルの収穫は多いが、市場は来年の需要の増加を展望しており、すでに4割も上昇している」と報じています。出てくるのは商品市場で20年の経験のある専門家。スターバックス、マクドナルド、そしてPeet's Coffeeなどの株価も織り交ぜながら語られています。日本ではコモディティの専門家が番組に登場することがあまりないし、コーヒーをふくめて商品の価格を株価などと併せつつ見てゆこうとする姿勢が弱い。なんとなく経済に詳しそうな人が、解説のような雰囲気を作っているだけのことが多いように感じます。


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市場はドル買いを躊躇している。

為替市場は膠着感に覆われているようです。ドル・インデックスを日足チャートで振り返ると、バーナンキ議長による追加的な金融緩和への期待感で下げてゆき、政策が発表されるとともに「結果で買う」流れに転換したことがわかります。あとは例によって欧州の財政問題がボロボロと出てきたこともあってドル買いが続き、雲の下限をなぞるようにして、いったん調整。雲を抜けたあと再び下げ、今週は「さあ、騰がるか?」という場面だったんですが、これがなかなか上げないし、また下げもしない。方向感を失った状態になっています。

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昨日は、ユーロだけでなくポンドも豪ドルもテクニカル的に「もう下げるんじゃないか?」という印象だったのですが、下げても戻るし、戻っても上げてゆかないという難しい状況。これも、ドルという中心的な通貨への躊躇が原因になっているように思えます。そしてゴールドは、1,400ドルを越えて高値をつける。まるで通貨に対する不透明感のゆえに、ゴールドの確かさが買われているようも見えました。こうしたなかで、ドル円は83円台の後半あたりで推移。時間足チャートには、84円20銭を越える4つのピークが並んで刻まれていますが、この並びも「ドルを買い続けることへのためらい」が残した足跡だと考えると納得ができます。


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米国、中国、そして日本の消費。

米国はクリスマス商戦が始まるブラック・フライデー。アメリカ経済の大きな部分を占める個人消費の、そのなかでも特に大きなイベントですから、CNBCは各地のショッピング・モールから生中継で動きを伝えます。専門家が口を揃えて言うのは、「ハイエンド」と呼ばれる高級品の売れ行きが好調であるということ。株式市場でもティファニーやコーチの株価が上昇。そして、アップルですね。「今年のクリスマス商戦は、アップル物語となるだろう」と語るアナリストもいます。

米国らしいと思うのは、この衛星写真を使った分析。カリフォルニアの同じモールの駐車場の埋まり方を比較して、今年は昨年よりも好調であると説明されています。かつて壁の向こう側の共産国の動きをつかもうとした手法が、より精度の高い映像によって国内の消費分析に使われているところが面白い。いまは中国が宇宙開発に力を入れていて、しかも「経済の冷戦」といわれている時代ですから、当然、中国の側も衛星を使って他国の動きを知ろうとするでしょう。

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台湾の85℃、香港のCafe de Coral

世界に広がりつつあるコーヒーチェーン店"85℃"の広告。いまは台湾のコーヒー業者が、「自分たちはグローバルな企業なんだ」とアピールしている時代。



香港ならCafe de Coral(大家楽集団)か?この会社の広告は数多いが、海老の長さや麺の太さなど、ひとつのメニューについてひとつの数字を強調しているのが特徴。



きょうのCNBCは、Cafe de Coralの株価を紹介。03年からの月足で見ても、確かに堅調。これからの景気回復では、アジアのファーストフード企業が隆盛してゆく気配。

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たった1杯で夜も眠れず。

平成の眠りを覚ます支那漁船 たった一隻で夜も眠れず。江戸の人たちなら、こんな風に皮肉ったかも。マスコミという名の護送船団は、小沢一郎をめぐってニコニコ動画にブッチギリで抜かれ、そしてYoutubeに衝突された状態。sengoku38の投稿に、どうしても痛快さを感じてしまうのは、やはり普段からモザイクがかかった情報ばかりが流されていると感じるせいでしょう。隠されているときには「きっと凄いんだろうなあ」と想像が膨らみますが、いったん暴露されてしまえば一瞬の驚きはあるものの、たちまちイメージは消費されてゆく。
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デフレで強まる「買うよりも貯めろ」の風潮。

6,000億ドルの緩和策は、市場の予想をやや上まわる規模。株は上がり、ドルは安く振れました。「長期の国債を買う」というfedの表現をめぐって市場が迷った足跡もチャートの動きとして残っています。09年の緩和の衝撃と比べると、すでに半分以上は織り込んでいたような感じで、CNBCの出演者も「サプライズだ」「いや、そんな驚きではない」と意見が分かれています。

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fedの緩和は3,000〜5,000億ドル程度か?

アルバイトの中国人女性が言っています。

中国に帰ると、ついつい買い物をしてしまう。決して安いわけではないのに。日本では給料が下がっているから、みんなお金は使わないようにしようとする雰囲気だし、価値が上がるお金を取っておこうとするのは当たり前。デフレとインフレは全然ちがう。

デフレは一見すると年金で生活している人にとって有利に思えますが、高齢者を支えるはずの現役世代を苦しめるので、じつは中高年にも厳しいといえる。さらなる財政難を招くリスクがデフレにはあります。いま目の前で起きていることだけに注目する人たちから見れば、デフレは優しいのでしょうが。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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