
為替市場の全体が、膠着している感じ。この3年間のドル・インデックスの動きを見ると、08年に急落したときの水準まで来ていますから、このタイミングでバーナンキ議長から「強いドル」発言が出るのも分かるような気がします。ここから更に落ちれば、最安値70.70が意識されそう。あるいは再びドル買いの動きが出てくるのか?
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物価が下がってゆくのは、かならずしも良いことだとは限らない。デフレに対する危機感が広がっています。少し前まではモノの価格が下がるたびに、「消費者にとっては喜ばしい」とか「主婦には、ありがたい話」という答えが、まるで模範解答のように流れていました。しかし、賃金が上がらず、不動産が下がり続けると、物価の下落を喜んでばかりもいられません。
日本の国内だけを眺めればデフレですが、世界的にはインフレ懸念が強まっています。原油は80ドル。東アジアの都市では、不動産の価格が上がっています。資源を輸入している日本にとっては原材料の価格が上がることになりますが、販売の現場では価格の競争が激しいので、多くの企業や個人が内側のデフレと外側のインフレに挟まれている状態。起きているのは、グローバルなインフレとローカルなデフレです。
続きを読む日本の財政を危ぶむ声が強まっています。20日のN.Yタイムズに「日本がデフォルト(債務不履行)の危機に陥るか、通貨価値が崩壊する」という説が載ったため。もしも市場が財政の悪化を織り込んでゆくとしたら、そのときは日本国債が買われにくくなって長期金利が上がりますから、ある日、日本人が一斉に苦しくなるのではなく、住宅ローンなどの借り入れが多いところから苦しくなると考えるのが現実的です。
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やはりハルバースタムに駄作はない、と改めて感じさせる2冊が『朝鮮戦争』。原題の"The Coldest Winter"には、おそらく3つの意味があって、ひとつは朝鮮半島の厳しい寒さ。もうひとつは、1950年ごろの冷戦構造。そして、マッカーサー将軍とトルーマン大統領との冷え切った関係も描かれています。この3つがアメリカの兵士たちに「最も冷たい冬」を強いることになった。米軍と中国軍との激戦を描いた本書は、現代的な意味を重く含んでいます。アメリカにとって中国が、どんな意味を持ち、それがどのように変化していったのか?、政治の流れを知る上で必読のノンフィクション。続きを読む
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左は原油、右はコーヒー豆の日足チャートです。原油は、70ドル前後のもみ合いから上に抜けたか?という場面。コーヒーは、より上下に激しく揺れながら下値を切り上げ、年内の高値を抜きそうになっています。原油は流れ込む資金が常に大きいので安定的に動き、コーヒーは市場の規模が小さいので乱高下しやすいのが特徴です。
日銀に対して批判的な声が強まっています。産経新聞の田村秀男による「デフレ不況と円高助長」は、誰もが思い当たる光景を描いています。
続きを読むあなたの地元もそうだろう。商店街で空き店舗が目立ち、ゴーストタウンになる寸前だ。理由は、消費が減っているからである。
値打ちの上がるカネは使わないほうがよい。だから多くのかみさんが1円でも安いモノを買うために遠くまで出かける。おかげでお小遣いも減らされた。居酒屋さんに運ぶ足がすっかり重くなった。
対照的に、知り合いの初老カップルは所有ビルの賃貸収入のおかげで、連日のように都内のすし屋や高級レストランめぐり。2人とも輸入ブランドものをさりげなく身に着け、月に1度は海外ツアーに参加する。そこまで行かなくても、金融資産を多少なりとも持っている退職者の多くは、デフレに不平を言わない。
シダージ・マラヴィリョーザは、「驚くべき都市」あるいは「魅力的な都市」という意味。ルーラ大統領は"Mais Linda(より美しい)"と強調していますが、この街の美しさの中身は、東京とは全く違います。東京の美しさは、清潔で、平和で、細かいところまで管理が行き届いた綺麗さ。リオの街には、危なく汚いところも多いんですが、サンパウロと比べても特徴的な構図がいろんな場所にあって、かなり得をしている。そして、自由ですね。やりたいことを、やりたいようにやっているカリオカが多い。
"Tokyo 2016"には、私が想像していた雷門や国技館が出ていません。アピールされているのは、スポーツと街の関係というより、中流家庭の幸せのよう。人々は決められた場所で、決められたとおりの様式に従い、お行儀よく生きているように見えます。この2つの動画を比べると、粗野でありながらも生命力に富むブラジルの躍動感が出ていると感じます。
時代の流れは、オープン・スカイ。大阪の橋下知事は、海外の航空会社が国内線に参入できるよう求めています。信州まつもと空港の存続が難しくなり、長野県の村井知事は「日航から情報が入って来ない」とこぼしているようですが、崖っぷちの企業から何か言って来ることを待っているよりは、こちらから進んで海外の航空会社を呼び込む方が現実的な対応だし、県民の利益にもなりそうです。
やはり開港は避けられない。横浜や神戸が今日あるのは、港を開くという政策があったから。江戸時代に生まれた人たちが、不慣れな外貨に直面しながら外国人と生糸やお茶を取引したことを思えば、現代の私たちが外国の航空会社を利用することなど、本当に何でもないことです。
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ドル円が90を割ったので、さぞやドル売りが進んでいるかと思えば、さにあらず。ドル・インデックスは、この1〜2週間を見る限り崩れてはいません。1,000を超えていたゴールドは990、70ドルだった原油は66ドルまで、それぞれ下げています。ユーロ/ドルも1.48から1.45まで下落ですから、円だけが短期的に上昇している。したがって、いま進んでいる円高は、中長期のドル安のエネルギーが、とくにドル円の市場だけに集まって流れ込んで来たイメージ。
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きょうは多くの職場で為替が話題になったようです。信州にとって、円高は厳しい。製造業の輸出はもちろん、農産物も輸入モノが安くなるので競争力が落ちます。林業でも外国の木材が割安となり、観光に訪れる外国人の財布も軽くなります。
JALの経営悪化で、信州まつもと空港が無くなる可能性が強くなりました。ここまで来ると、あとは政治の判断ですが、村井知事は「驚いている」と言うばかり。金融危機で多くの雇用が失われたことについても、地元のテレビで「びっくりした」と語り、自分の秘書が首を吊っても驚くだけ。では、地元から出ている民主党の代議士は頼りになるか?といえば、読売新聞の全国版に、こんな記事が出てしまう状態ですから、政治には期待ができそうもありません。
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アルバイトの香港人が、台湾から取り寄せた本を読んでいます。私は、日本で出版された『馬雲のアリババと中国の知恵』を読んでみました。『阿里巴巴 天下没有難做的生意』の翻訳。アリババが展開するタオバオ(淘宝網)の取引金額は、すでに日本の楽天とヤフーを合わせた額より大きくなっていますから、パルコや千趣会が提携するのも不思議ではありません。続きを読む
「私たちにとって、金融危機は完全に過ぎ去った」。カルロス・ゴーンが、強気の発言をしています。「私たちはグローバルな企業。米国に比べて欧州の見通しが弱いとか、中国に比べれば日本が弱いという違いはあるけれど、世界を全体的にみれば回復している」と答えています。
マリア・バルティローモは、電気自動車と原油について質問したあと、ドル安についても尋ねています。2人ともドル安と資源高が表裏一体であることを意識している。ドルが安くなって、日本の円やブラジルのレアルが高くなれば、それらの地域には影響が大きい。最後に「世界で、どこが最も弱いですか?」と聞かれたカルロス・ゴーンは、「自動車メーカーにとってはロシア。そして日本と欧州の一部が良くない」と結んでいます。強気な経営者も、日本については弱気。


今年の夏は、近所に中国の雑技が来ました。「まつもと街なか大道芸」という催し。はるばる四川省から女性が来て、駐車場で椅子を積み上げ、こんなことをやる時代になるとは思いませんでした。
平野貞夫が書いた『小沢一郎との二十年』は、政界がリクルート事件に揺れた1989年からの側近による証言。読んで驚くのは、かなり早い段階から自民党のど真ん中で野党になる可能性が話し合われていた事実です。

