ポニー・キャニオンという会社は、フジテレビの番組をコピーして稼いできた会社なんですね。「踊る大走査線」とか、月9のドラマとか。大石英司さんのブログにya-manaさんが、こんなコメントを書いています。「フジサンケイグループの収益は、彼らがコンテンツの再配布と呼ぶビデオやCDの販売を独占し、ユーザーがバカ高い価格を許容してきたことで維持できていたのではないですか?」。
私がよく行く地元のクラブは、昨年、署名を集めていました。クラブではDJがレコード(音源)を使っているんですが、そこから使用料を取ろうという動きがあるんだそうです。それに反対する署名。同じことはジャズ喫茶でも起きていて、消えゆく小さな店には逆風になっています。クラブで音楽を楽しませてもらっている立場からすると、「どこまでがオリジナルで、どこからがコピーなのか?」もう、そういう垣根そのものに意味が無くなっているような気がします。

次世代のDVDをめぐって、規格の争いが進んでいます。ブルー・レイか?HDか?私はDVDレコーダーを持っていないせいか、この対立に関心がありません。もう音楽CDは5年前から1枚も買ってないし、レンタル・ビデオ店にも行かなくなりました。録音や録画が長い時間できたとしても、たぶん編集や再生が煩(わずら)わしくなるだけでしょう。私は持ってませんが、おそらくi-PODが便利なのは、音楽の購入と編集が簡単にできるからだと思います。それはコンテンツのカスタマイズです。

流れている音楽が、再生なのか?放送なのか?そんなことを意識している人は、もう少ないのではないか。i-PODは、個人が自分のための番組を編集するための放送機器という見方もできると思います。次世代のDVDで長い録画が可能になったとしても、いちいち番組を録画して再生して楽しむことを、たぶん私はしないような気がする。それより、どこに行けば面白い曲や番組が流れているのか?それを探す方を選ぶでしょう。

放送が面白いのは、お馴染みの流れがありつつも、次に何が出てくるか分からない即興性や意外性があるからです。それは、クラブも同じ。どんな人がいるのか?どんな出会いがあるのか?そういう魅力がある。クラブでは、若いスタッフたちが音や光で物語を創っていて、演出には工夫があり、そこには参加と共感があるわけです。昔の日本の放送には、そういう創意があふれていたんですが、いまのテレビやラジオにはクリエイティブな匂いが薄いんですね。昔の企画の焼き直しや、繰り返しのような番組が多い。

対立は「ライブドアvsフジテレビ」という構図で描かれているんですが、それは見せかけの構図に過ぎない。規制の上に安住してこれた人たちと、それを詰まらないと感じる人たちとのズレが表面化しているのではないでしょうか。かつてクリエイティブと思われていたマガジンハウスが、やがて読者に追い越されていったように、いまは人々がテレビを追い越しつつあるような気がします。

私の知っているDJたちは、ポニーキャニオンさんのようにコンテンツをコピーして稼いでいるのではない。コンテンツをカスタマイズしているのです。そして、その評価はライブのように楽しく、同時に厳しいものなのです。

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