グローバルに考えれば、日本の経済的な格差は小さい方です。ブラジルのサントス市にはペレの邸宅があるんですが、私は塀越しに私設の「劇場」の屋根を垣間見ただけでした。サントスの近くに浮かぶグアルジャ島では、「あそこがペレの別荘だ」と地元の人に案内されたんですが、一面に緑が深く広がっているだけで、いったい何処に建物があるのかも分からない広大さでした。外国にしばらく滞在した人なら、日本の経済格差は小さいと感じる人が多いと思います。
ブラジルは貧しい人が多いんですが、なぜか彼らは明るく見えてしまう。なぜだろう?と考えて思い当たるのは、夢見る力ですね。カネ持ちになりたい。店を持ちたい。畑をやりたい。「将来の夢は?」と尋ねると、待ってましたとばかりに答えが返ってくる。これは若い人だけでなく、中年と呼ばれる人たちも同じです。もちろん社会や国に対する不満も多いんですが、「自分が何をしたいか?」が明確すぎるほどハッキリしているのがブラジル社会。日本では、それなりに知識もあって状況を客観的に説明しようとする人は多いんですが、じゃあ自分は何をしたいのか?となると、話が曖昧になることが多いように感じる。
やはり、主体性なんですね。自分が何をしたいか?何が好きなのか?そういう気持ちがあるから、人との出会いも開けてくるし、助けてくれる人も現れる。ちょっとした興味を少し掘り下げてみることが大事だと思います。1990年ごろの私は、ボサノバが好きで、ブラジルの国旗をお店に飾っていたんですが、その様子を見て、ひとりのサラリーマンのお客さんが訪ねてきた。聞けば京都外国語大学でポルトガル語を勉強し、リオ・デ・ジャネイロに1年間留学していたと言います。あちらで録音したFM番組のテープを貸してもらい、向こうの社会について教えてもらっているうちに、日系ブラジル人の出稼ぎが信州でも増えていった。それで彼らが望むブラジル食品の販売が私の仕事になってゆくんですが、そのサラリーマンの人も独立して人材派遣をやったり、出版物の販売などに仕事を広げてゆきました。
信州のコーヒー店ということで、コーヒーに関する薀蓄をイメージされる方も多いと思いますが、商売はそれだけではない。やはり、その時々の社会や地域の変化にダイレクトに影響されるところが、この商売の面白いところだと思います。いまはブラジル人たちも日本の味に慣れ、食品の販売も冴えませんが、振り返って思うのは売り上げや利益だけが豊かさではないということです。どういう時間を過ごすのか。どういう出会いがあるのか。そういうお金では計れない意外性のある豊かさですね。面白いのは。格差をめぐる多くの論議に不足しているのは、「個人の主体性」と「充実した時間を過ごす豊かさ」という視点ではないかと感じます。
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やはり、主体性なんですね。自分が何をしたいか?何が好きなのか?そういう気持ちがあるから、人との出会いも開けてくるし、助けてくれる人も現れる。ちょっとした興味を少し掘り下げてみることが大事だと思います。1990年ごろの私は、ボサノバが好きで、ブラジルの国旗をお店に飾っていたんですが、その様子を見て、ひとりのサラリーマンのお客さんが訪ねてきた。聞けば京都外国語大学でポルトガル語を勉強し、リオ・デ・ジャネイロに1年間留学していたと言います。あちらで録音したFM番組のテープを貸してもらい、向こうの社会について教えてもらっているうちに、日系ブラジル人の出稼ぎが信州でも増えていった。それで彼らが望むブラジル食品の販売が私の仕事になってゆくんですが、そのサラリーマンの人も独立して人材派遣をやったり、出版物の販売などに仕事を広げてゆきました。
信州のコーヒー店ということで、コーヒーに関する薀蓄をイメージされる方も多いと思いますが、商売はそれだけではない。やはり、その時々の社会や地域の変化にダイレクトに影響されるところが、この商売の面白いところだと思います。いまはブラジル人たちも日本の味に慣れ、食品の販売も冴えませんが、振り返って思うのは売り上げや利益だけが豊かさではないということです。どういう時間を過ごすのか。どういう出会いがあるのか。そういうお金では計れない意外性のある豊かさですね。面白いのは。格差をめぐる多くの論議に不足しているのは、「個人の主体性」と「充実した時間を過ごす豊かさ」という視点ではないかと感じます。
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私の両親は団塊の世代の少し上の年代なんですが、
当時、日米安保の学生運動に参加したそうです。
中国の反日デモを見て否定はしていましたが、
「日本の若者にもこれくらい元気があったらな〜」と話していました。
不景気を理由に主体性を捨てていると嘆くサラリーマンが、
愚痴を言ってるのを飲み屋でよく見かけます、悪循環ですね。
それとは反対にNPO法人の数は伸び続けているそうです。
お金だけを人生の目的にしない人が増えているのも又事実なんですよね。
ここらあたりを上手くリンクさせられればなにか出来ると思うのですが、
免疫が無いせいでしょうか、違うものに拒否感を示す人が多いです。