Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年03月

菅谷昭の擁立は頓挫すると思う。

菅谷昭長野県の知事選を「8月6日」と想定している方が多いですね。ここ数日、松本市長の菅谷(すげのや)昭さんを擁立しようとする動きが表面化しています。担ごうとしているは市町村長さんたちですが、どうも県議の石田治一郎さんや連合の近藤光さんたちが背後で動いているようです。しかし、「もう、石田さんのシナリオには乗れない」と明言する保守系の市議や県議もいますし、菅谷市長を知事として送り出そうという雰囲気が地元の松本に無いですから、この話は頓挫する可能性が高いと思います。

信州大学の小児科医だった菅谷昭さんは、チェルノブイリ事故で被害にあった子供たちを救う活動で有名になりました。マスコミを重視する田中知事が、そこに目をつけて、県の衛星部長に抜擢。2年前の松本市長選に送り出したんですが、その選挙は、田中知事の後援会や、社民党、共産党の支持者たちが担っていました。社民も共産も、どちらかといえば田中知事を支持する立場ですから、菅谷さんを対抗馬にはしたくない。反対に松本の保守層は、菅谷さんに敗れてから2年しか経ってませんから、いまさら応援しろといわれても感情が付いていかない。もしも菅谷さんが知事選へ出馬するなら、左から右まで市民の顔に泥を塗るような覚悟が必要です。石田治一郎さんは、松本の市民感情を理解していません。市役所の幹部によると、この話を市長は「喜んでいる」みたいですが、同時に市長は「人に嫌われたくない」「悪い人だと思われたくない」という感情が強烈な人ですから、明確に断るのを先延ばしにする可能性が高いと思います。

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田中康夫の対抗馬は誰か?

橋本要人知事選に向けた動きが活発になってきました。上田市などで田中知事の対抗馬を模索してきた「けやきの会」の方たちが、橋本要人(50)さんに出馬を要請することを決めました。日銀の前の松本支店長で、いまは仙台支店長。読売新聞の取材には、ご本人が「一度も正式な出馬要請を受けていないので、現段階ではコメントのしようがない」と答えていますが、これは裏返せば「正式でない要請は、すでに受けている。将来的にはコメントする」という風にも読めます。周囲からは「意欲あり」との噂も伝わってきてます。

いま、田中知事に批判的な県民の間では、次のような論議が広がっています。「県議や市長などがメディアに出てくれば、田中康夫の思うつぼだ。再選の可能性が高くなる」。「いや、県議や政党などの協力は欠かせない。むしろ変に隠したりすれば、逆効果になってしまうのでは。普通の市民と同じ立場で支援してゆけば良いのではないか」。「しかし、県議たちが市民と同じ立場に立てるんだろうか」。今回、橋本さんの擁立を目指すグループは、県議や市長などとは明確な一線を引くことを強く意識していますね。

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女が左右する地域の経済。

長野や松本のキャバ嬢にもいるんですね。月収200〜300万円という女の子が。同じ地方に住んでいる若い女性の間でも、経済的な格差が広がっています。私はキャバクラを、企業のアウトソーシングみたいなものだと考えています。昔はOLが、社員旅行や送別会などで水割りを作っていました。いまはキャバ嬢が、水割りを作っている。県内の金融機関には、「一般職」や「事務職」と呼ばれる女性の採用を止めるところも出てきました。「容姿端麗(ようしたんれい)」であれば10倍の収入が得られそうとなれば、もう企業に勤める意味を考えてしまう女性も多いのではないか?と思います。

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ゼロ金利解除の意味。

市場が、ゼロ金利の解除に前のめりになっている感じがします。「さぁ、次はゼロ金利の解除だ」→「アメリカの利上げは、せいぜい2回だろう」→「つーことは、日米の金利差が縮まるんだな」→「となりゃ、円が買われるやろ」。こんな感じで為替は、115円まで行きました。でも、普通に考えれば、ゼロ金利の解除は早くても秋ごろ。ひょっとしたら、年内は無いかもしれない。アメリカの景気は基本的には好調で、今日あたりはバーナンキ議長が「逆イールドが必ずしも景気の後退を意味しているわけでない」という話をしてますから、「こりゃ利上げが続くかも・・・」という感情が広がり、市場が少し冷静になって117円に戻した感じですね。私は、アメリカの賃金に過熱感が出たり、あるいは日本のゼロ金利の遠さが確認されていって、円安に傾きやすくなるだろう、と考えています。値としては117〜118円あたりに煮詰まっていって、120円をスッと超える展開を予想しています。続きを読む

WBC、荒川静香、そして・・・。

荒川静香の金メダルに続き、WBC(ワールド・ベースボール・クラッシク)の優勝に関心が集まっています。私は、2つのことを感じました。ひとつは、多くの日本人が共通して楽しめる話題が少なくなっているがゆえに、日本を代表する選手たちへの関心が高まっているのではないか?ということです。読売ジャイアンツは、もはや日本人に広く共有される話題ではなくなっている。いまは「国民的なスター」と呼べる歌手や、30%を超えるようなバラエティ番組もドラマもありません。「あれ見た?」「すごいよね〜」と気軽に話題にできる共通のコンテンツを多くの人々が求めていて、そこにフィギュア・スケートや野球の日本代表が、まるで空白を埋めてくれるかのように、劇的に現れたように感じます。似たようなことは、高橋尚子の復活のときにも思いました。
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「娘、息子の悲惨な職場」。

ライブドアと楽天気がつけば、逆転しています。alexaのランキングでは、1位がヤフー、2位がグーグル、3位がライブドア。楽天は4位です。ホリエモンが逮捕されても、ライブドアを利用している人は多いんですね。「どんな事が起きても、さくさく動くブログ」 という宣伝文句からは、開き直った強みが伝わってきます。私は、リクルート事件を思い出します。マスコミはリクルート社を叩き続けましたが、企業は存続し、成長しました。リクルート・コスモスから出たUSENの宇野康秀・社長がライブドアの株を買った判断にも、なんだか納得ができてしまう。日本で3番目にアクセス数が多いサイトへの投資と考えれば、それほど冒険的とも言えないように思えます。続きを読む

銅が最高値を更新。

銅の価格が、最高値を更新しました。も、22年ぶりの高値です。短期の上下はありますが、5年のチャートで見ると01年から4倍近く銅が値上がりしていることが分かります。もう、「高止まり」としか言いようがありません。これで南米チリの通貨も上がることでしょう。住友金属鉱山の株価にも期待ができそうです。資源の価格は、商品先物の世界にジャンル分けされていますが、為替や株式にも連動しやすい。したがって、商品、為替、株式という風に各分野をタテ割りに見るのではなく、横断的、つまりヨコ割りに考えることが重要になります。続きを読む

田中康夫vs猪瀬直樹、あるいは・・・

異動の季節です。新聞の記者さんたちからも、転勤の挨拶を聞くようになりました。みなさん、おっしゃるのは、「せっかく知事選が面白くなりそうなのに、残念です」という話。いま長野県にいる若い記者たちは、田中知事が初当選した2000年の選挙が終わった後に赴任してきた人が多いですから、きっと先輩などから聞かされているんでしょうね。面白いエピソードの数々を。で、いまのところの大方の予想としては、「田中康夫は、再選を目指して出馬する。ただし、マスコミをじらすために出馬表明は、できるだけ先延ばしにするだろう。対抗馬は、猪瀬直樹か、あるいは中央官庁の人になりそう」といった感じですから、マスコミ的には面白い選挙になりそうだという予感も広がっているようです。続きを読む

世界は日本を見つめている。

近所のラーメン屋に行ったら、隣で常連のお医者さんがボヤいてました。「アメリカってのは、自分の考えや正義を押しつける国なんだよなぁ。イラクにしても・・・」。おそらく、日本のあちこちで同じような呟きが広がっていると思うんですが、私は「そうですねぇ」とは答えられませんでした。続きを読む

海外に流失する日本の消費。

流失しているのは「生産」だけではありません。最近は「消費」も流失しています。松本にある10人程度の会社でも、「社員旅行は韓国へ」という時代です。アジアに滞在することの安さ、逆にいえば国内旅行の高さが意識されているのです。東日本では、まだ「日本の玄関=成田空港」というイメージが強いですが、中部から西では空港が増えていますから、東京を経由せずに海外に行く人も増えています。 少し周囲を見渡してみると、趣味やスポーツのために海外で時間を過ごす人が、もう珍しくないことに気づきます。続きを読む

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』。

プロ倫。為替王さんのブログに出てるインド人の話は面白いですね。「インド国民の精神的な変化が大きい。昔は、“あるもので満足する”という考えだったのが、今では、“ないものを求める”という生活スタイルに変化してきた。それが今後も力強い経済成長の原動力となるだろう」。「私の父は絶対に借金をしなかった。車を買ったのは、年を取っておカネが貯まってからだった。しかし、今のインドの人たちの考え方は変わってきている。借金をすること(ローンを組むこと)に抵抗感が少なくなっている」。

私は、高校の世界史の授業を思い出します。マックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』という著作について、先生が次のように語っていました。「こういう本を読むと、途上国が貧困から抜け出せない理由が分かるね。資本主義が発達するためには、ただ資本が投下されて、工場が出来れば良いというわけではない。途上国の経済が発展できないのは、単にモノやお金だけが原因ではないんだ」。ヴェーバーは「エートス」という言葉を使っているんですが、ワタシ流に翻訳すれば「人々の生活感覚」ですね。ここが変わったからこそ、欧米で資本主義が発達したとヴェーバーは説明している。どうやら21世紀の新興国の発展は、このエートスの変化に支えられている部分が大きそうです。

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量的緩和の解除。

たしかに、突っ込みどころはあります。「参照値ではない」物価の上昇率を「念頭に置く」っちゅうのは、どういう意味なんだ・・・?とか。しかし、マーケットの反応は良いですね。株式市場は、日経平均が16,115円。為替市場は、1USドルが118円。そして重要な債券市場は、新発10年債利回り1.655%という結果です。私は、量的緩和の解除があったのちに長期金利が1.6%台に留まるなんて、思ってもみませんでした。
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物価上昇率「1%」の意味。

私が予想していたよりも、強くて早い決断でした。量的緩和が、終わりました。重要なのは、物価の上昇率が目標として掲げられたことです。望ましい物価の見通しの目安は、前年比で0〜2%。その中心値として1%という数値も出ました。簡単にいえば、日銀の政策がインフレ・ターゲットに寄ったわけです。寄らせた力は、何か?それはグローバルな市場の力ではないか?と思います。続きを読む

ディスパレートなアメリカの個人消費。

「現金がないのに、借金してモノを買うなんて・・・」。昔は、クレジット・カードについて、そんな風に言う日本人が多かったものです。アメリカは、バンバンお金を使わせる仕組みを次々に生み出してゆく国なんですね。いまは、個人の住宅が、お札を刷るプリンターのようになっているようです。先週の『エコノミスト』誌に、こんな話が載ってました。

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グローバルなメディアへ脱皮する「ケータイ」。

孫正義さんが狙っているのは、やはりグローバルなメディアですね。英国のボーダフォン、米国のヤフー、そこに日本のソフトバンクが加わることで、一気にケータイをグローバルなメディアへと変貌させる戦略のようです。もう、ドコモやKDDIと比較している分析が古びて見えてしまう。競合あるいは提携する相手は、世界的なメディア企業になりそうです。世界にボーダフォンを使っている人って、何人ぐらいいるのでしょう?続きを読む
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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