Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年04月

これからは政策論争が求められる。

真っ当な生き方のススメあがる名前も限られてきました。田中康夫の対立候補は、誰になるのか?日銀の橋本要人さん、総務省の務台俊介さん、会計士の若林健太さん、松本市長の菅谷昭さん。この中で菅谷さんには、他の方と違った特徴があります。それは、どの市民団体も推薦していないのに、候補として取りざたされているということ。どうやら声の出所は県会議員や市町村長たちのようですが、松本の街では全くと言ってよいほど待望論を聞きません。菅谷さんを推す声は、松本の外から聞こえてくるばかり。市長になって、まだ2年ですから、「松本を放り出して良いのか?」というのが素直な市民感情というものです。

菅谷市長は、態度を明確にすることを求められています。出る気があるのか?ないのか?もしも市政を預かりながら県議や他の市町村に対して曖昧な態度をとり続ければ、「八方美人」あるいは「優柔不断」との批判が広がるでしょうし、ひいては「政治家としての信頼=求心力」の低下につながりかねない。そのような事態になって迷惑するのは、松本の市民ですし、お書きになった『真っ当な生き方のススメ』という書名も泣くというものです。

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アメリカの自縛。

ガソリン価格1ガロン=3.5ドルのガソリンは、アメリカ人にとって増税と同じこと。そのおかげで儲かっているのが大統領のお友達のテキサスの石油会社なのですから、支持率が落ちるのも当然です。おまけにイラク戦争は解決が見えない状態で、となりのイランも情勢が不透明になってきた。お金のかかる軍隊は財政赤字を大きくし、さらに中国からは安い品々が入ってきて、売れるハイブリッド車は日本製だから、貿易赤字もなかなか減りません。

為替は、私の予想とは逆に1USドル=114円の円高&ドル安になりましたが、これはG7で「不均衡」が大きなテーマになったからだと思います。「不均衡」というのは、国も個人も借金だらけのアメリカが、あいかわらずバンバン消費を続けている一方で、中国がガンガン輸出で稼いで黒字を積み上げているという話ですね。ドルがユーロや円など他の通貨に対して安くなり、さらに金や銅や原油のような資源に対しても安くなったということは、すなわち「不均衡」が少し修正されて、均衡の方へ寄ったということだと思います。

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太田和美と大衆化の波。

太田和美起きているのは、大衆化の波だと思います。いくら政党の状況が変化したとはいっても、補導歴のある高卒の元・キャバ嬢が、東大卒のキャリア官僚に勝ってしまうところに時代を感じます。「自民か?民主か?」という以前に、この大衆化の流れに対して「納得できる人と、納得できない人」とで感想が分かれているような気がする。自民候補の陣営に参加したエコノミストの吉崎達彦さんが、「どうやら感情移入し過ぎたようです」と書いていますが、選挙は大衆の感情によるところが大きいものです。

知事選をひかえた長野県では、田中康夫さんに対抗できる候補者を模索する動きが活発化しています。名前があがっている方は、みなさん立派な経歴なんですが、選挙の組み立てを考えてみると、「では、何を、どうアピールしてゆくのか?」という点が不透明。ここに、候補の一本化が遅れている原因があるのかもしれません。いろんな批判はあっても田中さんの知名度は高いですから、勝負は小さな差で決まりそう。「反田中」を叫べば、そこは田中さんの土俵だから、対抗馬は独自の旗を立てなくてならない。とすれば、県政の流れを追っていない方にも共感してもらえるようなストーリーが欠かせないことになります。

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原油75ドルと、アメリカの黄昏(たそがれ)。

オイルポンプN.Yの原油が75ドルになりました。私は、高校生のときに見たカリフォルニアの風景を思い出します。雨の少ない荒涼とした大地では、オイルを汲み上げる数多くのポンプが動いていました。20世紀の半ばまで、アメリカの石油の生産量は世界一だったのです。これが1973年にピークを打ち、米国はサウジアラビアなど外国の石油への依存を深めていきました。繁栄の泉が外国へと移れば、米軍も移動せざるを得ない。軍の維持には莫大なお金がかかるし、原油の価格が上がれば、米国の貿易赤字は増える。そしてアメリカのベビーブーマーたちは高齢化してゆき、医療や年金に対する不安がジワジワと広がります。私たちは、アメリカの黄昏を見ているのだと思います。

「原油1バーレル=75USドル」という等式は、「原油が米ドルに対して値上がりした」とも読めるし、逆に「米ドルが原油に対して価値を下げた」とも読めます。原油、ゴールド、ニッケル、銅などの資源の値上がりは、資源を保有している企業の価値(株価)を押し上げる一方で、ドル紙幣や米国債といった政府の出す紙切れの価値が落ちている現象であるともいえるわけです。19世紀に繁栄した大英帝国がドイツの挑戦を退けつつも衰退していったように、20世紀に繁栄を謳歌した米国が、中国、ロシア、インド、ブラジルなどの存在を認めつつ、相対的に影響力を落としているように私には思えます。

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ケータイのOSをめぐる戦いのゆくえ。

携帯電話05弾さんからのバトンがありましたので、ケータイについて書いてみます。私は技術に詳しくない信州のコーヒー屋ですので、間違いなどありましたら、ご指摘いただければと思います。

きょうの日経に、ケータイの世界シェアが出てます。06年の1〜3月の統計です。1位は北欧の巨人ノキア34.9%、2位は米国のモトローラ21.4%、3位は韓国のサムスン電子13.5%、4位は、韓国のLG電子7.3%、5位はソニー・エリクソン6.2%。画像は、朝日新聞のサイトに出ていた05年の通年のグラフです。日経の記事は、上位メーカーへの集中を強調していますが、いまは中国、インド、東南アジア、南米で台数が伸びている時期ですから、世界的なブランド力があって、かつ「ローエンド」と呼ばれる普及版のようなタイプに強いメーカーが伸びるのは当然といえます。

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インデックス&USENショック。

胡錦涛「国家主席をしていなければ、スターバックスに通っていただろう」。胡錦涛(フー・チンタオ)がシアトルで語っています。アメリカの企業に中国の市場が開かれていることをアピールしたいのでしょうが、中国にコーヒーが普及しているイメージが広がれば、コーヒー豆の相場が上昇する可能性が強まります。上昇している原油とゴールドの価格が反落した場合には、コーヒー、ゴム、穀物など他の商品へ資金が流れることも予想される。これからゴールデン・ウィークに入ることでもあり、コーヒー豆の先物を買い増ししました。

ライブドア・ショックを忘れかけていた株式市場では、インデックスとUSENが急落。インデックスは、ケータイ、あるいは放送と通信の融合というテーマで広く買われてきた銘柄ですから、他の銘柄への影響も出ています。モーニングスターで調べると、11のファンドに組み入れられている。USENは、21のファンドが買ってますね。こちらはインサイダーの気配が濃厚です。いまは新興市場がパッとしない状態なんですが、この雰囲気が更に長引くことになるかもしれません。

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中国の躍進。米国の衰退。

市場が語りかけているような気がします。「中国の躍進と、米国の衰退」というテーマを。米ドルは、アジアの通貨に対して全面安。円もこの流れに乗って、1USドル=117円を割り込むところまで買われています。N.Yの原油は、最高値をつけて71ドル。ゴールドも、625ドルに達しました。市場を狭く見れば、「米国の利上げが打ち止めになりそう→日米の金利差が縮まる→円が買われて、ドルが売られる展開へ」なんでしょうが、胡錦涛(フー・チンタオ)とジョージ・ブッシュの会談が近づいてますから、やはり市場の関心は米中の関係に向かっているのだと思います。資源が騰がって、かつアジア高ですから、ペトロチャイナの9ドル越えや、紫金砿業の急騰が当然のように見える。アメリカだけを経済の中心として考えていればよかった時代が、もう終わりつつあるんですね。

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松本ストリートラジオ第一回。

松本ストリートラジオ

とりあえず、試験デムパです。

↓のリンクをクリックするか、

サイドの赤いバナーを

iTuenにドラック&ドロップしていただくと

聴くことができます。

松本ストリートラジオ。

長期金利は2%、流れはアメリカ安。

長期金利(新発10年債の利回り)が、2%にタッチしました。昨年の12月9日に「長期金利は、2%をめざす」と書きましたが、予想どおりです。私が株式について強気なのは、債券に対して弱気だから。冷静に考えてみれば、膨大な借金を抱えた日本の政府が、たった2%の利回りで資金を調達できることが不思議です。日本国債が買われる理由を、アラン・グリーンスパンは「極端なホームバイアス」のためと説明しましたが、内向きだった日本人の意識が積極的に外に向かうようになれば、さらに債券は売られてゆくと思います。

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ポッドキャスティングを準備中です。

ポッドキャスティングの準備を進めています。小さなラジオ番組みたいなものですね。このブログでは、経済や政治の話が多いんですが、音声では、松本の街の話題を中心にした社会面っぽい内容をやってみたい。ただ「聴いてくださいね♪」だけでは自己中心的になってしまいますから、コーヒー豆などのプレゼント企画も考えています。続きを読む

広がりゆく「脱・田中県政」の動き。

ブエナビスタ昨夜はマスコミ各社が来ると分かっていたので、桜色のネクタイを着けて、松本のホテル『ブエナビスタ』へ行きました。田中知事に代わる候補を模索する「新長野県政連絡協議会」のメンバー30名くらいの会合です。とかく市民運動は「硬い、暗い、ぎこちない」イメージに陥りがちですから、それを和らげる工夫が必要です。私はテレビが苦手なので映らないようにしてますが、メディア時代には季節に合わせた装いにも配慮すべきだと思います。

私は、カメラと記者たちが連合長野の近藤光さんを取り囲んでいる光景を見て、「いまマスコミは、近藤さんをキーパーソンと見ているんだな」と感じました。選挙は、刻々と情勢が動くもの。次の流れを、誰が、どう作っていくのか?その読みが重要になります。流れを読むうえで、「誰のところにマスコミが集まっているのか?」を確認し続けることも、基本的な作業のひとつです。

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売られる日本国債。

米国10年債債券が売られて、資源と先進国の株が買われる展開です。米国10年債の利回りは、あっさりと5%を抜け、日本国債は新発10年債が1.960%になりました。日経の債券のページには、「損失覚悟の売り」という言葉が連日のように出ています。年金、生保、銀行、郵政など、日本国債を大量に買っているところは、かなりの損をしているのではないでしょうか。原油は史上最高値を更新して71ドルに達し、ゴールドは600ドルを維持しています。
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ACCESS(4813)が新高値に。

4813長〜いトンネルを、やっと抜けましたACCESS(4813)が、新高値117万円をつけました。2年もの間、なかなか上がらない株を保有することができたのは、ひとつにはACCESSの将来性に対する確信があったから。そして、もうひとつ「分散投資」をしてきたことが大きいと思います。この1〜2年は、三菱瓦斯化学、住友金属鉱山、ペトロチャイナなどの資源株が上昇したんですが、これらの値上がりがあったからこそ、日経平均が上がり続ける中でウロウロしている株を持ち続けることが可能だったような気がします。分散投資は「リスクの分散」と説明されることが多いんですが、「辛抱(しんぼう)の分散」であるとも言えます。続きを読む

格差社会の出口は、どこに?

デクシアベルギーのサッカークラブ、ブルージュのユニフォームには"DEXIA(デクシア)"という銀行の名前が入っています。この銀行の強みは、地方自治体への融資。昨年の日経には次のような記事が載りました。

地方自治体向け融資で世界最大手の仏ベルギー系金融機関デクシアは日本に進出する。(中略)日本の自治体の資金調達額は約200兆円(残高ベース)と世界最大。デクシアはフランスとベルギーの金融機関が合併して1996年に発足した自治体向け融資を主力とする独特の金融グループ。米国でも2000年には同業の金融機関を買収し、最大手に浮上した。04年末の総資産は3890億ユーロ(約54兆8000億円)、同年通期の純利益は18億ユーロ。

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太陽の汗、月の涙。

ウマラ候補ペルーでは、ウマラ候補が一歩リード。決戦投票の結果は分かりませんが、中南米の潮流は明らかです。「私たちは貧しさから抜け出したい!」。「富は誰のものなのか?」。そういう願いや問いが大きな政治のエネルギーとなっているのです。アメリカで起きているヒスパニックたちの声の高まりも、同じ流れの中にある。今年は中南米で選挙が続きます。ペルーのあとはコロンビア、メキシコ、ブラジル、ベネズエラ。06年が終わったとき、私たちは中南米の存在感が高まり、逆にアメリカの影響力が低下している現実を目の前にするかもしれない。アメリカに近い資本家たちが政権を守り、ソ連や毛沢東主義に影響されたゲリラたちが反逆し、その混乱を軍事政権がまとめるというようなパターンは、もう過去の話になりました。

起きているのは、資源ナショナリズムの高まりです。ベネズエラ(原油)、チリ(銅)、ブラジル(鉄鉱石)、ペルー(金)、ボリビア(天然ガス、銀)と並べてみれば、中南米の選挙の重要さがわかります。「資源の価格が上がる」という現象は、すなわち「ドルという紙幣が資源に対して価値を落としている」ともいえるわけで、これがアメリカの支配力を落とし、中南米の独立性や自主性を強めるエネルギーになっているんですね。「市場原理」といえば、すぐに「アメリカ的な弱肉強食の資本主義で良いのか?」というお決まりのセリフを念仏のように唱える人も多いんですが、市場原理こそがアメリカの支配力を削いでいるという皮肉な現実が南米大陸で広がっているのです。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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