Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年06月

ウォーレン・バフェットの寄付。

バフェットバフェットが、資産の85%にあたる4兆3,000億円をビル・ゲイツ夫妻の財団に寄付しました。詳しい中身については、踏み上げ太郎さんのブログに出ています。まあ、金額もスゴイんですが、私にはバフェット氏の声明が印象に残りました。「税金を払って財務省に任せるより、夫妻の財団はお金の効用を最大化してくれる」。これはジム・ロジャースのようなアメリカの成功者たちに目立つ感覚です。国なんかにお金を渡したって、どうせムダ使いをされるに決まってる。それよりも、お金を使う目的や責任者の名前が明確になっている財団に寄付した方が、よほど世の中のためになる。そういう考え方。お金は出す。しかし、そこにはシッカリと出す人の主体性を認める。そういう感覚なんですね。続きを読む

広がる先進国の内部の格差。

アメリカの新築住宅の販売は、予想よりも強い数字。中古住宅は、弱い数字が出ました。ともに共通しているのは、南部と西部が堅調で、東北部で落ち込みが目立つことです。古い産業に頼る伝統ある地域が衰退し、ヒスパニックのような新たな移民たちが消費や住宅を下支えしている気配を感じます。今週は0.25%の利上げが行われそうですが、問題は次のFOMCが開かれる8月。インフレを警戒して利上げを続けてゆけば、東北部の景気を強く抑えることになる。逆に利上げを止めたら、インフレ傾向が強まる地域も出てきそうです。続きを読む

5.2%を越えたアメリカの長期金利。

米国債10年アメリカの長期金利(10年)が、5.2%を越えてきました。バーナンキ議長は「インフレ懸念」を強調しながら利上げを続けています。「インフレ」とはお金の値打ちが下がることであり、それを未然に防ぐのが「利上げ」ですから、私の目には「利上げ=ドルの防衛」という風に見えます。アメリカ経済は、世界から資金が流れ込むことで何とか回っているので、ドルへの投資に魅力がないとなれば、この回転力が弱ることになる。

アメリカの金利が上がってゆく局面で、まず考えておきたいのは不動産への影響。2000年のITバブルの崩壊からアメリカ経済を支えてきたのは、住宅ブームだとも言われています。不動産の値上がりを見込んだ借金が簡単になっているアメリカでは、まるで住宅がドルを印刷する機械のようになっていますから、住宅ブームが急速に冷え込んだときのリスクは大きそう。利上げは米国株の頭も抑えますから、どのあたりで利上げを止めるのか?バーナンキ議長の舵取りが注目される局面です。利上げの「継続」と「停止」で解釈が分かれたところで、議長がインフレ懸念を強調し、市場が動揺するようなパターンは、もう勘弁してもらいたいです。

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日本代表の敗退。

「これ、これ。この感触だ」。頭で1点目を決めたロナウドは、まるで蘇ってきた感覚を確かめるかのように人差し指を振ってました。たとえシュートが外れても、ゴール前の速い連携が噛み合ってくれば、ロナウジーニョが微笑みかける。こういうところにカナリア軍団の余裕を感じます。国と国とが4年ぶりに激突する場がワールドカップではあるんですが、国境を越えた選手個人の移動は大きくなっています。ロビーニョも、擦ったもんだを経てサントス.F.Cからリアル・マドリードに移ったばかり。きょうの読売新聞は、次のように書いています。続きを読む

トフラー夫妻の『富の未来』。

富の未来「やがて多くの人々が自宅で仕事をするようになるだろう」。アルビン・トフラーが『第三の波』で情報革命の到来を予言したのは1980年。当時はインターネットなんて言葉もありませんでしたが、世界がオイルショック後の長〜い不況の中にあったこともあり、人々が規格大量生産の行き詰まりを直感していた時代でした。まだ高校2年生だった私は、『中央公論』に載ったそのダイジェスト版に飛びつき、ボロボロになるまで繰り返して読みました。多くの経済や経営を扱った本が「いかに修正をすれば良いか?」という視点で書かれていたのに、『第三の波』は、根本的に発想を覆すラジカルな主張をしていました。

「生産者」であると同時に「消費者」でもある「プロシューマー(生産消費者)」が重要になるという考え方は、この『富の未来 上巻・下巻』でも貫かれています。いまは日本でも、最初から「売ること」を意識して商品を「買う」消費者が増えています。身近なところでは、お正月の福袋。マスコミ報道だけを見ていると、ただ人が群がっているようにしか見えませんが、あの行列の中には転売を意識している人がいるに違いありません。ブログのアフェリエイトなどにも、消費者(買い手)が同時に生産者(売り手)になっている気配を感じます。三波春夫という国民的な歌手が「お客様は神様です」と語っていた高度成長の時代は、こうではありませんでした。人は消費者として振舞っているときには、神様のように大切に扱われる反面、いったん売る側になると、まるで神様に仕えるが如く懸命に働くことを強いられるばかりだった。この境界線が、曖昧になってきているんですね。

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福井俊彦と日本のエリート。

福井総裁福井総裁も心苦しいでしょうね。リタイアした同世代の人たちに、低い金利での我慢をお願いしていた立場ですから。ここ2〜3年の市場を考えれば、村上ファンドの運用成績が飛びぬけて高いわけじゃない。しかし、もうキャンペーンになってしまっている。「そんなに儲けたのか?」。「庶民には大金だ」。私は、リクルート事件を思い出します。いったん「悪い」と決められた人が登場すると、あとは芋づる。関係していた人は、みな感染者のように扱われてゆく。

理屈で考えれば、こちらのブログのとおり。短期の国債や定期預金の方が、株やファンドよりも直接的に日銀の政策の影響を受ける可能性があるんですね。しかし、長く護送船団の平和が続いた日本では、国債や預金こそが中立的で正しい資産なのだという思い込みが強烈です。祖父母から終戦後の混乱を聞かされ、かつブラジルでインフレを目の当たりにした私には、とてもそうは思えないですけど、私のような日本人は少数派でしょう。

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松本の街から見たワールドカップ。

ワールドカップここは、女鳥羽川沿いにあるSOSという店。ワールド・カップが始まってから、松本に住む白人たちの姿が目立ちます。日本戦が無い日でも、オーストラリア、イングランド、アメリカ、ドイツなど、彼ら彼女らの祖国は試合をしている。充分に敵をひき付けながらパスを放つ余裕を見せるロナウジーニョやロナウドの曲芸も凄いけれど、直線的なパス回しが早くて正確なアルゼンチンは更に強そう。しかし、倒れ方に「わざとらしさ」が垣間見えてしまうところが、いかにもアルゼンチンという感じなので、私は心情的にブラジルに親近感を感じます。オランダは、ボールのスピードに対する意識が徹底している。アメリカは、イタリア戦にサッカーとは別のゲーム感覚を持ち込んだかのようでした。優雅さを欠いた勝ちへの執着は、いまの米国の姿をそのまま反映しているようにも見えます。続きを読む

村井仁(むらいじん)陣営の課題。

猪瀬直樹さんが知事選への不出馬を表明しました。背景には官邸の意向があるとの憶測も飛び交っていますが、いまの状況を見れば困難であることが理解できます。菅谷昭さんの擁立は頓挫する。有力候補は、務台俊介さん。波乱があるとすれば、猪瀬直樹さん。繰り返し述べてきた私の見通しは不透明になったので、しばらくは静観したいと思います。「休むも相場」です。
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猪瀬直樹さんが立ち寄る店に行きました。

田中知事が、再選に向けて前進しました。帝国ホテルで行われた新党日本のパーティには、民主党の鳩山由紀夫さん、渡部恒三さんだけでなく、社民党の又市征治さんも登場。知事寄りで知られる『松本市民タイムス』は、芸能人の菅原文太が登場したことまで紹介しています。こうなると民主党は候補をぶつけにくい。もう、羽田雄一郎さんが出馬できる環境は消えました。県民の間には「もう、田中で決まりだろ?」という声が強まりそう。支持率も上昇しています。
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松本ストリートラジオ第4回。

夢組2夢組

 

 

 

 

茅野夏まつり松本ぼんぼん(今年は8月5日)に参加している夢組の茅野さんからお話をうかがいました。飛び入り参加歓迎とのこと。6月30日には、駅前のクラブ『是空』にてプレイベントも行われます。

 

こちらをクリックするか、

下の赤いバナーをiTuneにドラッグ&ドロップすればお聴きいただけます。

 

 

 

王国の黄昏(たそがれ)。

若林健太「何をゴチャゴチャやっているのか?」。「これじゃ、もう田中康夫の再選だ」。そんな声も増えてきました。今は知事選に向けて3つの団体が、それぞれに膠着している状態です。

ー民党の県連は、候補を公募。「若林健太を候補予定者」としましたが、党が一丸となって推すには程遠いのが現実です。若林健太さんは、7月から金融庁の処分を受ける中央青山監査法人の長野事務所長ですし、出身母体である長野青年会議所のOBたちの間でも推す人たちは少数派。県連の幹部には、「まずは青年会議所のOBだけでもまとめてくれないと推せない」という声もありますし、その県連の幹事長代理の望月雄内さんが、民主党のところへ出かけて羽田雄一郎さんの擁立をお願いしているようでは、自民党そのものがまとまっているといえない。¬閏臈泙慮連には羽田雄一郎さん擁立の動きがありますが、こちらは自動的に補選となってしまうので、連携を求めれば自民党との連携が難しくなる二律背反です。知事選は相乗りで、国政の地方区は対立で。そんな2つの選挙を同時進行でやったら、政党の意味が問われてしまう。1陛鎚杆郢里鮹羶瓦箸垢觧毀吋哀襦璽廚癲¬蛎羹啣陲気鵑箸いΩ補を失い、次の一手が難しい局面です。松本や安曇野などでは、「務台さんを諦めきれない」という声も強い。調整役となっている連合長野の近藤光さんは、候補の擁立を言いながら先延ばしを繰り返していますから、だんだん影響力を失っているように見えます。

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佐藤優の『自壊する帝国』。

自壊する帝国駆け出しの外交官だった著者が、最初に崩壊の予兆をつかんだ場所は、モスクワ大学の哲学部。サーシャという学生がゼミナールで体制批判の演説をする。「マルクス・レーニン主義という腐り切ったイデオロギーと一日も早く決別し、ロシア正教の伝統に則った保守主義を復活させなければならない」。87年のこの出会いから著者の人脈が広がり、やがて政権の中枢にまで及んでいく展開がスリリングですね。佐藤優さんは、同志社の学生時代から興味を持っていた宗教やイデオロギーという分野を就職した後も掘り下げてゆき、そしてソ連崩壊という鉱脈にぶち当たった。やはり、自分の心の中にあるテーマの掘り下げが重要なのでしょう。

国家には、軍隊や法律という力があるんですが、しかし、それだけでは不十分だということが良く分かります。経済的な満足感や、人々に信頼されるストーリーや正統性といった要素も重要。それが、あるときは「イデオロギー」、あるいは「宗教」とか「神話」と呼ばれていて、それが意味と説得力を急速に失って起きた事件がソ連の崩壊なんですね。そう考えると戦後の日本は、いわば「経済成長」という名の物語に支えられてきたわけで、今はその神話が揺らいでいる時代だと考えることもできる。だから、ある人は韓国や中国などアジア諸国との比較に熱心になり、また別の人は生活を保障してくれる役割を国に期待する。そんな場面ではないでしょうか。

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アイ・ビー・フォックスの玉田正利さん。

アイビーフォックス玉田玉田正利(33)さんが、『ニューズウィーク日本版』に登場してます。日系ブラジル人の彼が創ったアイ・ビー・フォックスも、ついに年商が69億円だとか。クルーザーも持ってるんですね。私は、ブラジル食品の仕入れのために浜松に玉田さんを訪ねた90年代を懐かしく思い出します。

まだ20代の前半だった玉田さんとは、冷房もないプレハブの2階で商談をしました。事務所といっても、干してある洗濯物が丸見えで、子供たちがギャーギャー泣いているような環境。彼の才覚をスゴイと感じたのは、いかにブラジル・レストランを繁盛させるか?そのノウハウを聞いた瞬間です。「静岡にはJ・リーグあります。浜松に来たブラジル人の選手はタダで招待します。絶対に来てもらいたいから、そのときは静岡県のレンタカーで一番良いクルマを借りてきて、好きなように使ってもらうんです。あの店には、J・リーガーがいる。それが狙いです」。私は自分より遥かに年下のブラジル人がもつバイタリティと着眼の鋭さに驚きました。松本に戻ってみれば、同年代の日本人たちが、テレビドラマや、クルマや、誰と誰が付き合ったとか別れたとか、そんな話ばかりをしている。あの落差を知れば、日系ブラジル人の中から成功者が出ることを誰もが確信したことでしょう。

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証券取引等監視委員長には、村上世彰を。

「総会屋」だとか「乗っ取り屋」とかいわれてますが、私は逆だと思います。暴力団系の人は、人間関係にウェットな隙間を見つけ、そこにつけこんでいくのが巧い。村上世彰さんは、そういうところが下手くそです。理屈の上では、これも許されるはずだ。会社は、こう変わるべきだ。そんな理詰めの話ばかりをしてきたから、村上さんは反発をくらった。村上さんの発想の特徴は、いかにも受験秀才、いかにも官僚出身者らしく、まず頭の中に理屈が浮かび、その型に現実の企業をあてはめてゆこうとするところ。そこに風当たりの強さの一因があったように思えます。最終的に残った成果が阪神と阪急の経営統合だったというオチも、昔の通産官僚の仕事を連想させます。
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村上ファンドは、カネだけを追求していたのか?

村上ファンド村上世彰の記者会見は、GYAOでノーカット版を見ることができます。私の印象に残ったのは、次の部分。「ニッポンは負けちゃう。シンガポールは、もちろん税金も安い。ものすごい金融機関が、いっぱい集まってる。ファンドが集結してます。どうやったら、その国にお金を投資をしていただく人を集められるかということについて、シンガポールは、ものすごい一生懸命やってます。皆さん信じられないかもしれないですけど、シンガポールは一人当たりのGNPで日本と並んでるんですよ」。

新興市場の株の動きを追っている人なら、インサイダーと見られる取引の影響を見た経験もあると思います。証券取引等監視委員会ではなく、東京地検特捜部が目立つところをドーンと捜査するような手法を続けていけば、市場への影響は大きい。アイフル、中央青山、三井住友、損保ジャパンと、金融庁による厳しい処分が毎日のように続いているんですが、背景には与謝野馨・金融担当大臣の方針もありそうです。きょうは、東京市場が弱くて、香港市場が強かったんですが、私は日本株の比率を下げ、アジア株の割合を増やした方が良いのかな、と感じました。

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livedoor プロフィール

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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