Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年07月

動き始めた田中陣営。

田中演説ここは、松本パルコ前の通称「花時計公園」です。気だるく暑い空気の中、田中康夫さんの声が淡々と流れています。集まった人は、200〜300人くらいでしょうか。社民党の県議・田口哲男さん、しなやか会の吉江けんたろう市議、田中さんのお父さん、しなやか会の元幹事長・茅野俊幸くん、それに共産党の支持者や身障者の方などの姿が目にとまりました。さすがに前回、前々回の選挙に比べると、現場の雰囲気は弱い。演説を終えた田中知事は、広場に集った人たちに歩み寄っていましたが、それでも帰る人が多い。これまでの田中陣営に見られた握手を求める人々の混雑や、大きな集会のたびに感じられた余韻を確かめるかのような雰囲気は残っていません。
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長野県、実質公債費比率が全国最悪に。

松本では、村井仁さんの優位が動きそうもありません。小選挙区で村井さんと競ってきた民主党の下条みつ代議士は、村井事務所を訪れて激励。松本商工会議所の井上会頭も、村井さんの集会で挨拶をしました。「県議がズルイだよ。村井が引き受けざるを得なくなっただ」。そんな声も聞こえてきます。投開票まで、あと10日ほどだというのに、現職の田中康夫さんの陣営は動きが見えてきません。長野県で2番目の街で、街頭演説をしたとか、集会を開いたという噂さえ聞かないのです。田中さんの力をもってすれば、マスコミの紙面に「勝手連」とか「市民」という言葉を躍らせることは簡単です。しかし、現実の街を動かすことはできない。かつての支持者たちが離れてしまったのです。
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日本のマスコミを見ているとアジアが分からなくなる。

衛星からの映像私には、豪雨がたまたま起きた災害には見えません。日本の地方は、高齢化し、活力を弱め、台風や地震のたびに弱さを露にしています。21世紀になって中国や東南アジアの経済が躍進している現実を考えると、日本の多くの地方が、アジアの片田舎のようになってゆく気がします。欧米が移民との共存という苦渋の選択を乗り越えようとしているときに、彼らよりもスピードの速い少子高齢化に直面している日本が異なる選択をしているのですから、これは当然の流れだと思います。続きを読む

勝谷誠彦や日垣隆が伝えない長野県の知事選挙。

長野県の知事選は、終盤に入ろうとしています。田中康夫さんと村井仁さんの戦いは、ほぼ互角の展開。一部には、少しだけ村井さんが優勢ではないか?との見方も出てきました。2人が松本深志高校の卒業生という事に触れ、「松本が主戦場だ」とする報道もあるんですが、松本の街に住んでいる同じ学校の同窓生としては、全く実感がわきません。告示の日から私が選挙カーの音声を耳にしたのは、たった一度だけ。もう、お城や駅の周辺は中心と見なされないほど郊外化が進んでいるのでしょうか?松本の街頭で田中さんが演説したという噂さえ聞かない。新聞記者からは、「勝手連って、松本では誰がやってるんですか?」と尋ねられるほどです。しかし、マスコミ各社の論調は、なぜか「組織の村井、市民の田中」なんですね。長野県の選挙は、それぞれの地区によって情勢が異なります。きょうは、小選挙区の区割りに沿いながら情勢を解説したいと思います。
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長野県の豪雨。

信州豪雨豪雨が信州を襲っています。行方不明者には、新聞配達をしていた中高年もいる。もう、止めるべきですね。警報が出ているときに、田舎で配達をするのは。宅配制度を続けたい新聞社の都合もあるんでしょうが、最近は台風や大雨のたびに新聞を配達する人が命を失っているのだから、さすがに考え直す時期です。でも、そういう意見はニュースに出ない。残酷だな、と思います。
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日本のメディアに求められる多様性。

香港半年日本株、沈没。お天気も、土砂降りです。このところアジアの株も弱いんですが、TOPIX(東証株価指数)と香港のハンセン指数を6ヶ月のチャートで見比べてみると、日本株の弱さが目立ちます。TOPIXは、半年前の1,600あたりから1,475まで落ちている。いっぽうの香港ハンセン指数は、半年前の15,500あたりから16,000に上昇している。これは、中国株において資源エネルギー株の占める割合が大きいことも影響していると思います。ちなみにサムスンなど電子部品の比重が高い韓国の株価指数も、半年前から見ると下落ですから、米国のナスダックが冴えないことを考え合わせてみると、世界的に「資源高&技術安」という流れがあるのかもしれません。

6月はG8で「不均衡」がキーワードになり、米国の経常赤字が強く意識されて、世界的に株価が下落しました。7月は主要国のサミットで「資源エネルギー」が焦点になったばかり。日本は、経済の規模が大きいわりに資源が乏しい国ですから、「資源なき日本」が意識されて、通貨も株も強く売られているのでしょうか。

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イスラエル軍とヒズボラの戦い。

中東の地図。CNNは、イスラエル軍とヒズボラの戦いを、トップで報道し続けています。出演している専門家は、次のように分析しています。「重要なのは、中東の全体で、力のバランスが変化していることだ。穏健派のサウジアラビアやヨルダンが沈黙し、強硬派のイランやシリアの影響力が高まっている」。ヨルダンからイスラエルに打ち込まれているミサイルは、イラン製。弾薬は、シリアから送られているという報道もあります。地図を見ると、イランとサウジという大きな国が、まるでペルシャ湾を挟むような形で成り立っているのが中東であることが分かります。イランのアフマディネジャド大統領は、「イスラエルはヒットラーと同じだ」と声明を出しています。

このところ日本では北朝鮮のミサイル問題を軸に、日本が外交でコンセンサスを得られるのか?が焦点のように報道されていました。しかし、サミットでは、中東情勢の討議に多くの時間が割かれている。世界が北朝鮮に対して厳しい態度を決めたのにホッとしたのも束の間、次の動きは速いですね。ロシアも資源エネルギーを背景にして、通貨ルーブルと外交の力を強めようと着実に手を打っている。私は、何だかワールド・カップの続編を見ているような気持ちになってきました。

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村井仁、69歳の挑戦。

村井集会。「6年間で県の人事課長が8人も替わるようでは困る。8月からは、そうならないようにお願いします」。市会議員の上條徳治さんが発言しました。きょうは、田中知事の支持から批判に転じた人たちを中心に、村井仁さんとの対話集会が近所の旧開智ビルで行われました。共産党も自主投票を決めましたから、田中陣営は赤帽にポスター貼りを委託するようです。もう手足になって選挙を支える市民が少なくなっているんですね。佐藤立志さんが、「昔の利権勢力に市民活動家という構図になって、勝敗はもう明らか」などと、いい加減なことを書いていますが、これは現場の住民や選対の周辺の声を知ろうとしない人の見方です。

 

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「ゼロ金利」は、どんな時代だったのか?

原油価格が78ドルを越えました。カリブ海に大きなハリケーンが出現すれば、80ドルを越えそうです。ゼロ金利の解除でも、日本の長期金利(10年債利回り)は1.84%に抑えられています。円という通貨を信じる人々の気持ちの強さ。なんだかんだ言いながらも国を信頼する人々の気持ちの強さが、この1.84%という数字に現れていると思います。私はゼロ金利の解除は夏以降と考えていましたし、解除の瞬間を長期金利2%以上で迎えることになると予想していましたから、ハズレです。続きを読む

第3次オイルショック。

イスラエル軍が、レバノンに侵攻。原油は、ふたたび75ドルに上がりました。マグロ、うなぎ、ティッシュ・ペーパー、ガソリンと、身近な商品が次々に値上がりしてますから、生活実感に照らしてみても、「第3次オイルショック」と呼んで違和感がありません。マスコミは、1970年代と違って円高になっているし、省エネルギーが進んでいるので影響は小さいと言っていますが、いま起きている変化は当時よりも遥かに大きなものです。1970年代のオイルショックのときには、アメリカとソ連が対立する東西冷戦の時代だったし、北半球の豊かな先進国と南半球の貧しい途上国との格差も激しかった。21世紀に入ってから「東⇔西」「北⇔南」の構図はガラリと変化していて、この変化のエンジンになっているのが資源といっても大げさではないのです。
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「橋本龍太郎=冬のソフトクリーム」説。

開運堂のソフト最近つい食べてしまうのが、コレ。松本の開運堂という菓子店で売っているソフトクーム(250円)。毎日違う材料で、今日は杏仁風味でした。

亡くなった橋本龍太郎さんについて、木村剛さん、貞子さん、それに小飼弾さんが書いています。橋本内閣の政策は正しかったのか?という話なんですが、2006年の現時点から振り返ってみれば、あの方向性が妥当だったとは言える。ただ政策というのは、音楽や文学と同様にコンテンポラリー(同時代的)であることが重要です。緩やかなループ・シュートが効果を発揮するのか?それとも、強くストレートなボールがゴールを抉るのか?その瞬時の判断がフィールドの情況によって刻々と変化するように、実行される政策も、そのときどきの情況によって妥当性が問われる。したがって橋本内閣は、技術はあったが、獲得する点数が少なかったプレイヤーみたいなイメージ。寒いときに、街でソフトクリームを売ってたんですね。

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市場から考える21世紀の地方自治。

市場がゼロ金利の解除を織り込んでる感じですね。債券市場では、やや国債が売られぎみでした。金利が上がりそうな通貨が買われやすいせいか、為替市場では1USDが113円の円高に振れました。週末のアメリカ株が安く終わった影響もあって、日経平均は200円以上も落ちたんですが、終わってみれば245円高。1日で450円くらいの幅がある変動の大きな相場でした。
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長野県の知事選と、ゼロ金利の解除。

長野県の知事選は、田中康夫に村井仁さんが挑む形ですね。中央青山の若林健太さんが降りました。「なんだかつまらないなあ。もうちょっと面白くなりませんかね?」というコメントも寄せられていますが、多くの県民が似たような思いを抱いています。私は、「松本市長の菅谷昭さんの擁立は頓挫する。有力な候補は、務台俊介さん。波乱があるとすれば、猪瀬直樹さん」と予想してきました。務台さんも、猪瀬さんも、地方分権というテーマの最前線で仕事をしている信州人なので、政策を軸にして2人への流れが強まると私は考えていましたが、じつは長野県には、もっともっと大きなテーマが潜んでいたんですね。それは、高齢化。すったもんだを繰り返し、最後に69歳の元代議士に決まった経緯を振り返ってみて、私は「あぁ、信州は年老いたんだな」と実感します。
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ベトナム民営化ファンド。

e-コンふと見たら、ペトロチャイナからも配当が来ています。小額で買える銘柄が多いのも中国株の良いところなので、情報通信のe-コングループ(0524)と新海能源(0342)を買ってみました。どちらも株価収益率が低く、チャート的にも良さそう…(とか書くと、すぐ下げるんですね〜)。新海能源(ニューオーシャン)は、deepさんのブログで知りました。Qさんが推奨していた会社ですが、「都市のガス」というテーマは資源に近くて分かりやすい。

少し前までは日本株にも安い銘柄が多く、出来高の大きさでも相場の中心にあった感じでしたが、最近は「低位株」という活字も余り見なくなりました。JALが多額の公募増資を発表したので株価が急落すると思ったんですが、これが意外に強くて276円。同じく公募増資を行う牧野フライスも、1,227円と底堅い価格です。このあたりに不振とは言っても下値に堅さがある東証の雰囲気を感じます。

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手嶋龍一の「ウルトラ・ダラー」。

ウルトラ・ダラー北朝鮮がドルを偽造し、巡航ミサイルの入手を狙う。手嶋龍一の小説『ウルトラ・ダラー』は、帯(おび)に書かれた文字が生々しいですね。「現実は、物語に予言されていた!」。いまは、売り切れになっている書店も多いかも。阿部重夫さんのブログと併せて読めば、面白さが倍増。私は軍事関係には疎いんですが、「お金とは何か?」「ドルとは、どういう通貨なのか?」。そういうテーマが織り込まれているところに魅力を感じ、一気に読んでしまいました。

印象に残るのは、主人公のBBC特派員がアメリカの造幣局を訪れて語るセリフです。

「マイケル、第二次大戦前はイギリスのポンドが、そして戦後はドルが、基軸通貨として世界に君臨してきた。だが、それはいつでも金と兌換できるという実力の裏づけがあってのことだった。しかし、アメリカは、もう30年も前に金との交換を停止してしまっている。こうしてドルと銘打った紙切れが量産されていく現場にいると、アメリカこそは壮大な紙幣乱造国家だという気がしてくるな」。

このあたりは、NHKの記者として取材していた作者の実感だろうと思います。私が「はっ!」とさせられたのは、続く次のセリフ。

「マイケル、いまやドル紙幣は、その7割が海外で流通している。つまり、世界中でアメリカだけが、利子を払う必要のない『ドル紙幣』という名の米国債を発行していることになる。こんなうまい商売は世界中にたったひとつしかない」。

私たちは、現金(キャッシュ)こそが富の基本的な形であると考えがちです。しかし、それは紙切れに過ぎない。よ〜く考えてみれば国債だって、同じように紙切れでありながら、富であると信じられているだけなのです。かつては、戦争や革命があり、そのたびに多くの人々が通貨の値打ちが急激に下がる体験をしました。明治維新では大名の出した藩札が価値を失い、第二次大戦の終わりには軍票が一瞬で紙切れになった。長い間、アメリカの庇護の下で平和を謳歌してきた日本では、そういう感覚が薄らいでいるだけなのです。同じ政府が発行する紙切れでありながら、一方の現金には利息が付かず、もう一方の国債は持っているだけで利息(クーポン)が付くのだとしたら、現金を保有することが損で、国債を保有することが得ということになります。

北朝鮮のミサイル発射は、原油価格を75ドルにまで押し上げました。いつも書いているように、これは「原油の価格が上がった」とも言えるし、逆に「ドルの価値が落ちた」とも言える現象です。ドルを基準にして考えるのが当然だという先入観があまりにも長く、そして強く続いたので、モノを基準にして通貨の価値を考える習慣が忘れ去られているのです。いまは先進国の発行する通貨が安く、新興国に眠っている資源が高くなっている場面なので、先進国の側が「利上げ」という名のオマケ(クーポン)を通貨に付けることを迫られているのだと思います。つまり、通貨の力というのは、多くの人々に信頼される神話の力のことであり、言い換えれば政治の力だとも言えるわけで、この力関係が世界規模で微妙に変化しているんですね。

さて、その通貨ですが、アメリカの利上げが止まるのか?続くのか?というところが焦点になっています。ちょっと景気や雇用で強い数字が出たり、あるいはバーナンキがインフレ懸念を言えば、「こりゃ、また利上げだ。さあ、株を売れ。ドルを買え」。逆にFRBの声明がおとなしければ、「もう、利上げは止まる。はい、株を買って、ドルを売りましょう」。こんな感じ。やたら難しい話を振りまいて市場に方向感を作っていたグリーンスパンと違い、学者のバーナンキは物価を中心にしたデータ次第で態度を決めるでしょうから、新たな統計が出てくるたびに市場は右往左往。本物のドルも、揺れているのです。

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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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