Espresso Diary@信州松本

エスプレッソ・ダイアリー。信州松本のコーヒー屋の手記。 RSS feed meter for http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/

2006年08月

9月以降の株式市場の見通し。

東証は、小動き。明確なテーマもなく、柱になるような銘柄もなく、出来高も少なく、個人が多い新興市場もパッとしない。なんとも株式ブログ泣かせの相場です。ドル円の為替も動きが小さくなってきてるし、アメリカの市場も出来高が少なく、日経平均先物の指数に左右されやすいテクニカルな傾向が続いてますから、東証には何か動くキッカケを待つようなムードがあるのだと思います。だから週刊新潮に記事が出るという噂だけで、楽天がストップ安になったりするのでしょう。世界には、まだ夏休み状態の投資家も多いようですから、レイバーデイ(9月の最初の月曜日)までは方向感がハッキリしない展開が続きそうです。
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情報の強度が求められる時代。

「パテントとか取っておけば良かったよなぁ」。小泉内閣が出現した後、田中康夫さんは何度も言っていました。住民と対話をするタウンミーティングは車座集会に、「らいおんはーと」というメールマガジンはメーリング・リストなどを駆使した田中流の選挙戦術に、それぞれ似ていたからです。私は、長野県の辰野町に育った官邸の飯島勲さんが、田中さんの選挙からアイデアを取り入れたのではないか?と今でも考えています。その小泉内閣の時代も終わり。私は、情報の「強度」を求める人々の気持ちが、以前よりも強くなっているような気がします。続きを読む

限定されつつある日本国内の市場。

ミツトヨの事件からは、市場を求める必死さが伝わってきます。製紙業界や紳士服業界で起きている企業買収の話も、国内の市場が飽和に近づいている現実が背景にあります。マスコミには早実優勝の余韻が広がっていますが、あれだけ大きな話題になっている斉藤投手のハンカチだって、仮に1枚1,000円で5万枚が売れたとしても、たかだか5,000万円の市場に過ぎません。額に汗してモノを作って売ろうにも、国内の市場は、すでに限定されてきているのです。あいつぐ生命保険の不祥事も、新たに保険に入る人が限られている市場の狭さが遠因のように思えます。
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買われる米国債とドル余りとの関係。

最近の10年債日本国債が強く買われ、新発10年債の利回りが1.7%まで低下しました。この債券市場の強さは、まったくの予想外です。私は、今年の春には2%以上が定着すると思ってました。米国債の10年も、4.8%を割り込む水準まで買われています。FRBが決めている短期の政策金利が5.25%ですから、長短金利が逆転したままの状態(逆イールド)が続いているわけです。なぜ、こんなに債券が買われるのでしょう?ブルームバーグには、「債券市場が間違っている」と主張するコラムが登場するようになりました。続きを読む

東南アジアの足音。

ユーロ円1ユーロが150円に近づいています。原油も高止まりで輸送費が上がってますから、欧州からの輸入品は値上げが相次いでいます。今もドイツ製のミルについてお問い合わせがありますが、もう国内の在庫はありません。イタリア製のエスプレッソ関係の器具も、値上げになるかもしれません。(家庭用のエスプレッソ器具は、いろんなタイプが売られていますが、まず取り替え用の部品があるかどうか?を確認することが、長く使うためには重要です)。
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知事選のあとの取材で思うこと。

昨日も東京の週刊誌から田中康夫さんについて、お尋ねの電話がありました。私は答えるたびに、田中さんが可哀相な人に思えてきます。あの人は「作家」というより「編集者」なんですね。新聞やテレビの見出しを作るためには必死になって働きますが、いったん話題が終了すれば、もう関心がない。「脱ダム」も、「脱・記者クラブ」も、市町村の合併反対も、長野から信州へ名称を変更する話も、県予算の1%をNPOなどに振り向ける政策も、地域通貨を重視するという主張も、河野義行さんを公安委員にした人事も、マスコミで話題になることだけが重要で、その後の政策は放りっぱなし。だから、田中さんが打ち出す政策を実現しようと頑張った人たちは、みな梯子を外されたような立場に追い込まれてしまう。これが、身近な人たちが離れていった最大の理由です。
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ボーダレスであると同時に、ボーダフルでもある時代。

おそらく私たちは、ボーダレスであると同時に、ボーダフルな世界を生きているのだと思います。目の前にあったはずの境界線が消えたかと思えば、新たな境界線が立ち現れ、それが強く意識されたりする。そういう時代なのだと思います。

北海道のカニ漁船がロシアに拿捕されましたが、これも資源の価値が競りあがり、境界線が強く意識されて起きた事件といえます。いまは日本と近隣の国々との国境が、かつてないほど強く意識されるようになりました。中国とは東シナ海の天然ガスをめぐって、韓国とは竹島の領有をめぐる緊張が続いています。北朝鮮は拉致によって日本の人的な資源を奪ったわけですし、いっけん巧くいっているように見えるアメリカだって、どこが米軍基地なのか?というボーダーをめぐる問題は継続しています。

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クリスピー・クリーム・ドーナツの香港進出と東京のローカル局。

クリスピー・クリーム・ドーナツクリスピー・クリーム・ドーナツKKD)が香港に進出しました。CNNがお祭りのように報道しているのを見ると、私は90年代のスターバックスを思い出します。スタバが銀座にオープンし、旋風を巻き起こしたのは1996年でした。香港、上海、韓国への進出は、それから4年後の2000年。クリスピーは、すでに韓国に9店舗が広がり、いま香港にお店ができて、日本は今年の秋にオープンという話ですから、90年代の頃からアジアの経済地図が変化していることが分かります。アメリカ発の流行が、必ずしも東京からアジアに広がってゆく時代ではないんですね。

天安門事件やアジア通貨危機に揺れた90年代の東アジアでは、東京の地位が比較的安定して高かった時期だったと思います。あの頃から思えば、サムスンやLG電子など韓国企業の影響力は大きくなっているし、韓国の映画やドラマに接する人も増えました。中国の経済も、投資先行から個人消費が期待される局面へと変化しつつあります。私は、東アジアの全体で、経済の軸が西の方に寄っている感じがする。日本の国内だけを考えてみても、北海道や東北などは求人倍率も低く、自治体の財政も苦しいところが目立つようになり、愛知県あたりの経済が活況ですから、日本列島の中でも経済の重心が全体に西へ移動したような印象をもっています。

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日本のマスコミ報道にピンと来なくなってしまったかも。

オイルショック70年代のオイルショックのときには、主婦がトイレット・ペーパーを奪い合っていました。いまは、紙を作っている会社の株が奪い合いです。王子製紙、北越製紙、日本製紙、それに三菱商事を巻き込んだ業界の再編劇は、つまるところ国内の需要が頭打ちであることが原因です。団塊の世代が退職してゆけば、もうスーツだって昔のようには売れませんから、紳士服の業界でもAOKIとコナカがフタタをめぐって争っています。昔のオイルショックでは供給が追いつかずパニックが起きましたが、いまは需要が乏しいことが明るみになっているんですね。国内では新車の販売も冴えません。直感的にいえば、マーケティング戦略から投資戦略へと比重が移ってきているような気がする。だから「トレンド」と称して、短い寿命の新商品が大々的に取り上げられる報道に感覚が付いていかないのかもしれません。
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田中バブル崩壊の現場から。

国際21当確が出た村井仁さんを追うカメラの群れです。去年の夏には郵政民営化に異を唱えて消えたかと思われた69歳が復活するのですから、政治というのは分からないもの。祝勝会場となった長野市のホテル国際21では、挨拶に立った小坂文部科学大臣の一言が印象に残りました。「公共事業のムダを省いて、福祉にまわす」。長野県では、旧・竹下派の自民党議員までもが、このような挨拶をする時代になったんですね。

東京のキー局や週刊誌は、田中康夫の落選に驚き、そして対応に追われることでしょう。夕方には、ある週刊誌の記者から私のところに電話があったんですが、「どうして田中さんがダメなんですか?」と半ば驚いたような声で質問してきました。今回の知事選は、マスコミとクチコミとの戦いだったと言えます。いかにもありがちな「田中康夫=無党派市民層を代表する改革派」という神話を、もう長野県民は信じなくなった。遊説では若者の間から、帰れ!コールが沸き起こった場所もあるほどです。東京発の情報ばかりを信じている人には「村井仁の当選=旧勢力への後戻り」と見えると思いますが、実際にはマスコミを利用した巨大な詐欺事件が解決したような雰囲気が地元にはあります。

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メディアと政治。

松本では田中さんが逆転した、との声もあります。まだ結果は分かりませんが、各方面からの情報をつなぎ合わせている村井陣営には「厳しい」との見方も広がっています。

私が小学生の頃は、米ソが対立する冷戦の時代でしたから、日米安保が政治のメインテーマとして、よく取り上げられていました。これが30年前のロッキード事件あたりから大きく変化し、有権者(=視聴者)の関心は勧善懲悪のドラマへと移ってゆきました。いまは自民党の安倍晋三さんが次の総理と言われていますが、これもテレビが影響力を強めたがゆえに起きている現象に見えます。いくら自民党の中で派閥のボスをやっていても、国民的な(視聴者的な)人気がなければ、総理大臣にはなれない時代なのです。

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細川佳代子さんの応援演説。

細川佳代子スピーチは、もう抜群ですね。細川佳代子さんが、村井仁さんの応援のために松本に来ました。私は細川護煕さんの演説を日本新党ブームが湧いた93年に聞いているんですが、あれより巧いと思いました。女性としての力強さと可愛らしさが共存していて、嫌味がない。「10年ぶりに選挙の応援に入りました。長野県がどうなってしまうのか、心配でなりません。良識ある人なら分かるはずです」。おそらく護煕氏が選挙を戦っていた頃には、夫人の貢献が大きかったのではないでしょうか。

司馬遼太郎が熊本にある細川ガラシャらの霊廟を訪れたときのエピソードが印象的でした。案内した細川護貞(もりさだ)に司馬遼太郎が尋ねたそうです。「どうして細川家は長く続いたのですか?」。幽斎に始まる細川家は、信長、秀吉、家康の時代を生き延び、肥後54万石の大名として存続した名家。護煕氏の父の護貞氏は、「それは家臣団に恵まれたからです」と答えたそうです。いまの田中知事を支持すると答える長野県の職員は、わずか4%足らず。これでは誰が見ても、県がダメになってしまう…と、佳代子さんの話が続くんですが、戦国時代と現代とを繋ぎながらの演説は、さすが細川家という感じです。



 

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激戦なのに盛り上がらない知事選挙。

観葉植物松本は、日差しが強いっ!選挙というドラマの生々しさに目が疲れたせいか、ふと観葉植物を買ってしまいました。指宿(いぶすき)にあるBIGUPというお店に注文したんですが、鹿児島の南端の何とも鄙びた風景が紹介されているところに地域のリアリティを感じます。通販のサイトには、いかにも「バリバリ売ってますっ!」「ネットで成功、売り上げ×億円!」という感じのところもあるんですが、じっさいの地方の商売はジミ〜なところも多いと思います。
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斉藤久典
信州松本のコーヒー屋。1963年生まれ。自作ホームページ→ヤフー掲示板→ライブドアBlogと移動してきました。




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